cornemuse (bagpipe,gaida) と bombarde (伝統的な oboe 風管楽器) といった伝統的が楽器をフィーチャーした ブルターニュ (Bretagne, FR) の free jazz 4tet Niou Bardophones が 約3年ぶりにリリースした2作目だ。 ちなみに、去年末には、Erwan Keravec のソロもリリースされている。 内容は相変わらず、強い drums のリズムに乗って bombarde、cornemuse や baritone saxophone が吹きまくるのも壮快な作品だ。
展開に緩急のあるタイトル曲 "Champ D'Ânes" のような曲が良い。 しかし、baritone saxphone のベースラインと drums がタイトなビート感を 作り出しているオープニングの "Mai 2012" も、なかなか良い。 こういうノリの良い曲にも今後手を広げて欲しい。
この新作のもう一つの聴き所は、 2000年代前半の Louis Sclavis Quintet の trumpet/bugle 奏者として知られる Jean-Luc Cappozzo を迎えての6-8曲目 "La Suite" だ。 淡々とした展開の中で少々カスレ気味な音を多用した "Mirage" でのソロも良いが、 Air De Rien でも演っていたアップテンポな "Carré Carcassien" での明るい音色のソロは、 その吹き回しも少々 Balkan brass band のリードにも似た雰囲気があり、耳を捉える。