1960年代から jazz/improv の文脈で国際的に活動し ECM レーベルに多くの録音を残しているノルウェーのベテラン contrabass 奏者 Arild Andersen の、 70歳を記念して結成したピアノトリオ Anniversary Trio のライブを観てきました。 オープニングは 巻上 公一 - Thomas Strønen duo。休憩挟んで2セット。アンコールでは 巻上 公一 を加えて。23時近くまで演奏してくれました。
Food の Thomas Strønen [レビュー] が参加しているのでひょっとしてと期待しましたが、 比較的オーソドックスなピアノトリオによる演奏。 2010年にワンホーントリオで観た [レビュー] の時は ルーパーを駆使していましたが、前半では若干リバーブ深めな時がある程度。 アコースティックなメロディアスな前半の展開は若干退屈しました。 しかし、後半に入ると、アップテンポでパワフルな展開が増え、内部奏法やルーパーも使うようになり、ぐっと演奏が良くなりました。 巻上 公一 の絡みはオープニングの duo は相変わらずでしたが、 アンコールではトリオとの絡みを手探りするうちに終わってしまった感もありました。
平日の晩でしたが、ほぼ満席。ピアノトリオ人気もあるとは思いますが、さすがです。 しかし、去年11月の Bobo Stenson Trio を観た時にも思ったことですが、 このクラスのミュージシャンの来日であれば、ちゃんとプロモーションして集客して、数百人規模のコンサートホールでやっても良かったのではないかと思うことしきりです。