日本の jazz/improv のミュージシャンをメインとしたフェスティバル JAZZ ART せんがわ は今年で10周年。 2014年 [レビュー] まで毎年通っていたものの、 そこで途絶えてしまっていたのですが、10周年ということで、3年ぶりに足を運んでみることにしました。 観たのは、ジャグリング・カンパニーの ながめくらしつ [レビュー] が共演した回。 坂本 弘道 は ながめくらしつ の音楽も担当してきているので、顔合わせはとしては意外ではなく、 むしろ、せんがわ劇場の狭い舞台をどう使うのかというところが一番の興味でした。
ながめくらしつ というより大道芸でのユニット うつしおみ [関連写真] のような ミニマルな構成でくるかと予想していたのですが、なんと4名も登場。 さすがに4名同時に出てくることはほとんどありませんでしたが、 狭い舞台に、さらにドラムセット2つや並び、electic guitar や cello / electronics の機材が並ぶ中、よくやったなと感心してしまいました。
ツインドラムの編成でラウドな叩き合いになるかと思いきや、 前半は PIKA はドラムを叩かず、electric guitar を弾きながら歌うというもの。 叙情的というよりJ-Pop的な素朴な実感をそのまま歌にしたような歌詞は、 パフォーマンスに合っていなかったようにも感じました。 演奏とパフォーマンスが合わさったことによる妙はほとんど感じられませんでしたが、 作り込んだ舞台公演でもないですし、ま、こんなものでしょうか。