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♪ためらわなーいこーーとーーさーーーっ

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気管支炎継続中。
気管支拡張剤の影響で指が震えて絵が描けない。コミティアあわせで本作れないかもしれん。

金曜、立ち寄った本屋で平積みになっている本をうっかり手に取った。本当にうっかりだよもう。
最近ブログを書籍化したブツで、夫が男に恋をした、だかなんだかそんなようなタイトルの。ようは夫の浮気発覚、ゴタゴタあって、そのうち夫が恋人と別れて…という感じ。
夫の浮気相手が男だということ…で書籍化まで至ったんじゃないだろうかとは思うんだけど、パラ見した感じでは、浮気相手が男でも女でも関係ない部分の痛みがダイレクトに来る文章で。
いや、夫が実はゲイだ知った奥さんの悩みもそれはそれで深刻で。夫がゲイ開眼してしまった以上、男である浮気相手に、こと性という部分で、女である奥さんは絶対的に太刀打ちできないと嘆く。痛すぎ。

自分最近体調が悪い所為かかなりうつ傾向状態。身体の不調が精神の不調を呼び、それがさらに身体の調子を悪化させる、絶不調スパイラルの真っ只中。しかも元々物語等の文章に書かれた感情表現に強烈にシンクロしすぎる傾向があるせいで、パラ見以来精神的に鳩尾あたりに激痛走りっぱなし(ほらあの悲しいときにきゅーって痛くなるあのへんが)、くだらん事を延々考えるわ勝手に泣けてきて数時間涙が止まらなくなるわ、もうどうしてくれよう。
…とか困って「こういう時は今まで恋愛小説系サーチでらぶらぶあまあまなサイトを探して身悶えするようなだだ甘い小説でも読むに限るさ!」と思いついたはいい物の。なぜかたどり着いた先で読んだらやっぱ二股だ浮気だどろっどろで主人公の女の子がいつ自殺してもおかしくない(いや、主人公なんだから自殺しないだろうけどさ)ほどぼろぼろになってたりなんかして。さらに苦痛シンクロの追い討ち。余計な事しなきゃよかったとorz。

で、くだらんことを延々と考えるの方。
ブログ本のゲイ夫さん(なんか文章中すっげいい人なんだよなこれがまた)がね。彼氏のことは恋愛感情としてとても好きで浮気がばれたからってはいさよならっていえない。反面、奥さんと子供の事もすっごく大切で、離婚とかしたくない。かといって自分はゲイだと気付いてしまって、この先浮気相手と別れて奥さんの元に戻ってももう身体の関係はもてないかも。そんなこんなをめちゃくちゃ悩んでる。そんな人。
この夫さん、ちょっとした会話だとか奥さんを気遣う様子だとか、本当に奥さんのこと大事に思っているのに、また別の場面では、やっぱり彼氏と会っていて帰宅が遅かったりとかする。
で、なにを延々と考えるか。つーと、「愛って何だ」ということ。
端的には相手の幸せを願う気持ちで、少なくとも自分の所為で不幸にならないように(せめて努力くらいは)すること、だと私は思っているわけで。
この夫さんだって奥さんが困ってりゃ心配するだの、愛してるんだなってわかるんですよ。でも、彼氏と会う。家に帰ってこないで彼氏とデートしてりゃ奥さんが悲しむって当たり前の事、わかっていてもやめられない。
さらにこの夫さん、彼氏と別れると決めてから、別れ話にかなり時間をかける。なかなか納得できない彼氏さんを辛抱強く説得する。うん、これはこれで恋愛の清算方法としては誠実だと思うよ。思うけど。誠実に・時間を掛けて・辛抱強く別れ話をしている間、奥さんも辛抱強く待つしかないわけだ。時間を掛ければその分奥さんの苦痛が長引く。でも時間をかける。
そこがなぁ。
たとえ彼氏がごねようが世を儚んで死を選ぼうが、もう彼氏とは一切会わない・切る、というのが私の感覚で言う奥さんを大事にする行為であって。いやまぁ、奥さんのことも大事だけどやっぱり彼氏のことも好きだからひどいことできないってのも理屈ではわかるんだが。あくまで理屈で。
私は最初から、利害が一致しない人間同士、一方が幸せであればもう一方は不幸になると思っている部分が合って、そこから、誰かを大事にしようと思ったら他の人間のことは蔑ろにするしかないと思っているというか。奥さんを大事にするなら彼氏のことは大事になんてできないんですよというか、彼氏のことも大事にするのは奥さんを大事にしていないという事ですよというか。
なので、どっちも大切・どっちも好き・どっちも切り捨てられない、という感覚そのものが私には全くなじまないんだろう、ということも頭ではわかるんだけど。感情的共感が全く得られないというか気持ちの上で理解できないというか。
(あくまでも私の感覚となじまないというだけでこの夫さんをひどいとかなんだとか責める気持ちで見ているわけではない。ただ、ただただ、なじまない)
まぁつまり、大事に思いながらも傷つける事が可能な愛ってなんだろう、みたいな。
自分の所為で苦しんでいる相手を目の前にして、それでも自分が相手を愛していると感じる、その時の頭の中ってものがまったくピンとこない。
とか、まぁ、そんな感じで。