メーリングリストを始める際、携帯電話のアドレスしかもっていない人のために、携帯電話からの参加できるようにしたい要望があります。そこで気になるのが、携帯電話のメールとパソコンを使ってのメールの両方が利用できるメーリングリストが実現できるかどうかです。
回答は、メールの配送そのものはできても実用上難しい点が数多く、一概にはいえません。可能な場合と難しい場合について具体例を挙げると次のようになります。
<混在が可能なメーリングリスト>
顔なじみの仲間同士の連絡
参加人数が少なくメールの流量が少ない情報交換
仕事での連絡用
<混在が難しいメーリングリスト>
- インターネットで広く仲間を募集する公開メーリングリスト
- 一日あたりのメールの配送量が多い(10通/日以上)
- 長文メールが多く、内容の濃い話をするメーリングリスト。
パソコン主体のメーリングリストに、携帯電話で参加するのは実用上問題が多くあります。携帯電話では受信メールに文字数制限があるため、長文メールは途中までしか読めません。また、携帯電話では文字入力が大変なので、論理的な文章を作るのに手間がかかります。携帯電話からの参加者はメールを読むだけにすぎず、投稿者の増加にはつながりません。さらに、メール量の多いメーリングリストでは、メールに着信音の設定をしていると絶え間なく着メロが鳴り響くだけでなく、パケット代もかさむので退会してしまうのです。
内輪の仲間同士で利用する非公開のメーリングリストであれば混在は可能ですが、広く人を募ったメーリングリストを作るのであればパソコンでのメールを前提とした運営が妥当です。メーリングリスト開設サービスを検討する際も、携帯電話での参加が多いか、パソコンからの参加が多いかを予想して決定するとよいです。
<参考ページ>
携帯電話専用のメーリングリスト
パソコンと携帯電話が混在するMLは可能?
2003.2.9 更新