管理者の決定

管理人は発起人がつとめるのが一般的。
運営とシステム保持を管理分担する手もある。


 「メーリングリスト管理者」で説明した通り、メーリングリストを運営していくにあたっては店のマスターとでも言うべき管理人が必要となります。管理人は大きくわけて実際のネットワーク内での活動におけるまとめ役として、そしてメーリングリストのシステムを維持するという2つの仕事を担当することになります。これらはどちらもメンバーが安心して楽しく参加してもうためにはおろそかにはできない大切な仕事です。

 管理人はメーリングリストを作ろうと思い立った本人がつとめます。本人が立案してメーリングリストシステムを構築するか調達しメンバーを募るわけですから、当然と言えばまさにそうです。その際にひとつ心にとどめておきたいことは、運営する上での責任や義務というものが必然的に出てきますので、管理者としての自覚と責任感はもつことを忘れないようにします。無責任な管理や運営は、せっかく希望を持って入会してきた参加者を失望させることにつながるからです。時折、入会はしたものの脱退したいときはなかなか処理をしてくれず大量のメールを何日も受け取りうんざりしたというトラブルが起きたりしています。あるいは、いざこざが起こり仲裁が必要なときに、傍観して成り行き任せにして参加者に不愉快なメールの応酬をかいま見せているにも関わらず、黙視し続けて何もしないといったケースがあります。少なくとも不測の事態が起きたときには、それに対処する努力は怠らないよう努める意志はもつようにしたいものです。

 さて、自分はこんなメーリングリストを作ってみたいがどうもコンピュータは苦手で、できれば誰かの手助けがほしいといった人も少なくないはずです。そういう場合は、後に説明するグループ管理の方法をとるか、自分はメーリングリストでの活動を担い、システム面はコンピュータに精通していて設立の趣旨を理解、協力してくれる人にお願いする二人三脚の管理人体制で運営する方法があります。


 二人三脚でのメーリングリスト運営での注意点としては、アシスタントになってもらう人に自分がどんなメーリングリストを運営していきたいのか理解してもらうことです。途中で見解の不一致が生じ、思うように連携がとれなくなったりしたら活動に支障が出てしまい、参加者に迷惑をかけることになります。また、メーリングリストは中身が重要ですので、発起人が全体の管理責任者という位置づけの方がよいです。それを理解してもらった上でシステムアシスタントを置く方が望ましいかと思います。それゆえ、システムの管理者設定には自分も含めておくようにします。会員の入会、脱退は頻繁に行われますので、この処理の方法くらいは体得しておく方がよいです。システム管理人が都合で不在となる場合は自分が担当することになりますので、この程度は簡単ゆえ勉強しておくとよいでしょう。

 最後に、メーリングリストも始まりもあれば、何らかの都合で終了つまり閉鎖もいつしか考えることになります。自分が始めたのなら自分で終わらせることはいつでもできますが、参加者あってのメーリングリスト。参加者にも理解を得てから事を進めるよう心がけます。二人三脚での管理体制では相方の同意を得た上で段取りを進めるようにします。できれば後継者を決めて引き継ぐような形にするのが理想的です。

2002.7.15 更新 

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