【著書】


闇の中の翼たち
ブラインドサッカー日本代表の苦闘
(岡田仁志/幻冬舎/1500円+税)




キャプテン翼勝利学
(深川峻太郎/集英社インターナショナル)




目次11〜12月の日誌南アW杯GL編 / KO編ASIA 2009全仕事江戸川時代homemail




※奇跡的にまだこのページにアクセスされている方のためにご案内しておきます。こちらのほうでブログを再開することにしました(続くかどうかわかりませんが)。

※アジア選手権のページを作りましたので、よろしかったらどうぞ。
闇翼ブログ 2011 No Spirit, No London.
第4回 IBSAブラインドサッカー アジア選手権大会 in 仙台


※自分のツイートと公式リツイートの区別がつかないので、ここのツイッター表示はしばらくやめます。私のツイートをご覧になりたければ、http://twitter.com/DeeeeepRにアクセスするか、ツイッターでフォローしてください。


 6月24日 金曜日  (平成23年/2011年)
 第4回ブラインドサッカーアジア選手権
 BGM : Ithaca / Paula Cole

 なんと5ヵ月ぶり(!)にブログを書く気になったのは、重要な発表があったからである。今年12月21日から25日まで、宮城県仙台市で、第4回IBSAブラインドサッカーアジア選手権大会が開催されることになった。来年のロンドンパラリンピックのアジア予選を兼ねた大会だ。アジア枠は2だが、すでに昨年のアジアパラゲームスで優勝した中国に出場権が与えられているため、残りは1。アジア選手権の出場国はまだ決まっていないものの、この1枠を日本、イラン、韓国で争うことになると考えてよい。アジアパラでは、イラン2位、韓国3位、日本は(韓国にPK戦で敗れて)4位だった。

 おそらくライバル国も大会招致に動いたはずなので(私の個人的な認識では、ブラインドサッカーはふつうのサッカー以上にホームアドバンテージが大きい)、釜本美佐子理事長、松崎英吾事務局長以下、国内開催を実現した日本ブラインドサッカー協会の関係者には大きな拍手を送りたい。2年前の東京大会直後は、関係者のあいだで「次回はイラン」と囁かれていたから、これはある意味で「逆転勝利」と言ってよかろう。じつに素晴らしい。かつて日本は、国際機関とのつき合い方が未熟だったこともあって、アジア予選を開催させることもできずにアテネパラ出場を逃した。国内でこの競技が始まってから10年、選手のみならず協会のスタッフも含めて、日本のブラインドサッカーは目覚ましく進歩したのである。

 正直なところ、イランで開催されたら勝つのはきわめて難しいと思っていた。イランは成長著しく、アジアパラ決勝で中国を苦しめ、今年4月にトルコで開催された国際大会では中国や欧州勢を差し置いて優勝を果たしている。私はその大会を取材していないので、中国が「1軍」だったのかどうかわからないが、イランが決勝で本気のフランスを下したという結果には強いショックを受けた。フランスは、昨年の世界選手権で中国と1-1のドローを演じたチームだ。そして日本は、イランに勝ったことがない。過去4試合のスコアは、0-0、0-1、0-0、0-2。ゴールを奪えていないのだから、「アウェイで勝つのは難しい」と私が思うのも無理はないだろう。

 しかし日本は、この重要な大会をホームで戦えることになった。いささか厳しいことばかり言うようだが、これでようやくイランと五分五分の戦いができる舞台が整ったと私は思っている。本番まで、ちょうど半年。愛するチームが強くなるために、そしてパラリンピック出場という目標を達成するために、自分に何ができるのかを考えていきたいと思っています。  

(17:30)






 1月19日 水曜日  (平成23年/2011年)
 平成23年だったのか
 BGM : 26 Letters, 12 Notes / Dave Mason

 ほぼ1ヶ月ぶりの更新。もはや世間に謹賀新年的な空気は一切ないわけだが、本来なら昨年の暮れに仕上げる予定だった原稿を日曜日に終わらせた私としては、今日が正月3日ぐらいの気分ではある。いま初めて、今年が平成23年であることを認識したよ。私は昭和39年の生まれだから、まだわずかに「昭和経験」のほうが長いわけだが、人生のほぼ半分が平成だなんて思えない。実感としては、5分の1ぐらいが平成だろうか。たぶん、頭の切り替えが異様に遅いのだと思う。というわけで、今年もよろしく。

 去年は、精神的にも経済的にもやたらとアップダウンの激しい1年だった。賞の最終選考に残って舞い上がったものの最終選考で落ちてヘコんだのを皮切りに、ここには書けない落ち込み事件が起こり、さらには税務調査の直撃を受け、そもそも稼ぎの低迷でヤバくなっていた家計が崩壊寸前になったので、いやホントどうすんだよコレ!と青ざめていたところに巨大ハリケーン級の神風が吹いて救われ、一気に地デジ化とアップル化を実現できるまでに立ち直ったのだった。思い返すと、めまいがする。

 なので、ふつうはここで「今年はもっと落ち着いた1年にしたい」とか抱負を述べるのであろうが、そもそも目標や計画を立てないタイプなのだし、どうすれば落ち着いた1年になるのかもわからない(というか、現時点で仕事が3月までしか決まっていない人間が落ち着いた生活など築けるはずがない)ので、まあ、成り行き任せで真面目に働くことにする。

 先週の金曜日に、東京オペラシティの近江楽堂で、東京カナデルバッハの演奏会を行った。ご来場くださったみなさま、どうもありがとうございました。完成度は低く、聴かされるほうはたまったもんじゃないということは重々承知しているものの、私はずいぶん楽しく演奏できた。終演後に「楽しかった楽しかった」と浮かれていたら、仲間に「おまえがそんなにポジティブなことを言うなんて」と驚かれ、一体どんな人間だと思われているのかという話だが、私は本当に楽しかったのだ。練習ではやったことのない失敗もしたけれど、練習では決して感じない音楽のパッションみたいなものが自分の中で迸るのを感じることができた。一般に人はそれを「自己満足」と呼ぶわけだが、高校のブラバン以来いろいろなところで生演奏を経験する中で、自己さえ満足させられないケースが大半だったことを思えば、嬉しいことである。リコーダー、もっと上手になりたい。

(14:35)