「美肌」の科学
( 今まで話した内容 )
1、肌のしくみについて
美しい肌を目指すなら、まず肌のしくみを知らなければなりません。
肌は簡単に言えば、表地と裏地が張り付いた2枚一組の布地のようなものです。
表地は「表皮」、裏地は「真皮」と言います。
そして表地は2〜3日くらいではがれて、新しい表地と入れ替わります。
ところが、裏地はなかなか新しいものと入れ替わりません。
裏地に亀裂が入ると、それはシワとして表れてきます。
シワがいったんできると、治りにくいのは、そういうわけです。
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肌の基本的なしくみは、魚からカエル、ヘビ、鳥、そして哺乳動物は同じなのです。
確かに見かけは、鱗(うろこ)におおわれていたり、羽や毛に被われていますが。
・・・ん? それなら、魚にもシワがあるだろって?
ちょっと水族館に行って調べてみますね。
このような、素朴な疑問は、また、新たな発見につながります。
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2、表皮について
さて、2枚のシートで出来ている肌ですが、表地についてもう少し詳しく話してみましょう。
表地を「表皮(ひょうひ)」と言います。まさに、表に現れている皮フということですね。つい
でに、裏地を「真皮(しんぴ)」と呼びます。そしてこの2枚のシートは「基底膜(きていまく)
という特殊な薄い膜で仕切られています。普通はこの膜を通るのは栄養や酸素、そして
老廃物が体液に溶けて行き来しているのです。決して、表皮の細胞が基底膜を越えて
真皮へ行くことはないのです。
さて、表皮の細胞は、基底膜のところで定期的に生まれて(細胞分裂して)そのうちのどち
らからの細胞がしだいに平らで丈夫な角質細胞として変身していきます。そして、表面に出て
しばらく肌の内部を守って、次の角質細胞と交代します。肌を守って傷ついた角質細胞は
アカとしてはがれていくのです。
このしくみが何時もきちんと行われていれば、肌はうるおいのある美しい状態を保ってくれる
のです。化粧品はこのしくみを助けてくれる商品なのです。
ちょっと、今回は難しい説明だったかも知れませんが、これは美しい肌を守るスキンケアにと
ってとても重要な知識なのです。
次回は、裏地である真皮について詳しく話していきます。
また、魚にもシワがあるか、その時までにわかればいいなと思っています。アンコウか鮫のよう
な魚に可能性がありますね。
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