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Review: The Claudia Quintet, For
2007/05/14
嶋田 丈裕 (Takehiro Shimada; aka TFJ)
The Claudia Quintet
For
(Cuneiform, RUNE247, 2007, CD)
1)I'm So Fuckin' Cool 2)August 5th, 2006 3)Be Happy 4)This Too Shall Pass 5)Rug Boy 6)For You 7)Rainy Day/Peanut Vendor Mash-up 8)Three Odes: Admiration, Nostalgia, Pity
Produced by John Hollenbeck and Claudia. Recorded: 2006/11/26,27.
Drew Gress (bass), John Hollenbeck (drums, percussion, electronic tape preparation on 6), Matt Moran (vibraphone, vocals/lyrics on 6), Ted Reichman (accordion), Chris Speed (clarinet, tenor saxophone)

The Claudia Quintet は、 2000年代に入ってブルックリン (Brooklyn, NY, USA) やドイツ (Germany) の jazz/improv シーンで活動する打楽器奏者 John Hollenbeck が ブルックリンのミュージシャンたちとやっている 5tetだ。 その 5tet の4thアルバムがリリースされた。 前3作のレビューの他、 その他の関連レビュー 12関連する談話室の発言もある。

メンバーも変わらず、音楽性も大きく変わっていない。 キグシャク気味ながら反復によるビートを感じさせる Hollenbeck の乾いた音色の drums と ぐいぐい引っ張るような Gress の bass がつくり出すグルーブに乗り、 柔和な Speed の clarinet や Reichman の accordion の音色や 澄んだ vibraphone の響きもクールな、 IDM (intelligent dance music) 以降を思わせる演奏を聴かせる。

特に、太い bass の反復がギクシャク気味のビートを引っ張るオープニングの "I'm So Fuckin' Cool" のようなアップテンポの曲は、 そんな彼らの魅力をよく示しているだろう。 もちろん全体として充分に楽しめたが、今まで通り過ぎて少々物足りないのも確かだ。 むしろ、free jazz 的なかけあいを聴かせる "Rug Boy" や、 1970s jazz rock っぽいグルーブ感が気持ち良い "Rainy Day/Peanut Vendor Mash-up" の後半などが、耳を捉えたように思う。

ゲストの voice (Theo Bleckmann とか) や管楽器 (Curtis Hasselbring とか) を加えて 変化を加えるというのもありのようにも思う。 もしくは、5tet を核とした拡大アンサンブルとか。 John Hollenbeck & Jazz Bigband Graz featuring Theo Bleckmann, Joys & Desire (Intuition, INT3386-2, 2005, CD) も良かっただけに、そういう展開にも期待したい。