今年で4年目となる JAZZ ART せんがわ。今年は、最終日の午後に3ステージ程観て来ました。 毎年来ているせいか、観たミュージシャンの顔ぶれが去年と被ってしまったせいか、 少々新鮮味に欠けたように感じたのも確か。ま、こういう時もあるかな、と。 というわけで、観たステージについて個別に軽く。
このライブで初めて聴いた新曲「森の中へ」から始まり、アンコール前の「ルージュ」といい、 タテノリのビートを感じる rock 的なセッションでした。 須川の electric bass もディストーションで guitar のようでもあり。 そういう新展開も楽しみましたが、このグループの疾走する複合拍子が好きだったので [レビュー]、不完全燃焼感も。
去年、近い編成 (山本 + 高岡 ではなく 八木 美知依 が入った4tet) を観たときの 色物っぽかった印象が強く残っていたのですが、 今年も PIKA☆ はdrumsを演奏するというよりパフォーマンス担当という感じだったものの、 しっかりバンド的なまとまりのある演奏と感じました。 坂田 も声より sax/clarinet でしたし、高岡の吹きまくる tuba の迫力も楽しみました。
この後、別会場 Jenny's Kitchen に足をのばして、 坂本 弘道 (cello) + 喜多 直毅 (violin) + Pearl Alexander (contrabass) の trio を観たのですが、時間が無くてちょっと覗き見た程度。
今年の JAZZ ART せんがわ で観た中で、最も楽しめたのがこの4tet。 佐藤 の piano の音の端正さもあってか、全体としても奇を衒った音出しというよりも 楽器音のテクスチャやフレーズで聴かせるよう。そういう所が気にいりました。 編成上はリズム隊抜きですが、構成の良さもあってか、あまりそれを感じさせず。 中盤の 太田 の electric violin はほとんど electric bass で、 見た目と出す音のギャップも楽しみましたが。
この後、まだステージは残っていましたが、 前日の疲れもあって、これ以上頑張って観ても楽しめそうもありません。 というわけで、無理せず会場を後にしました。