9月30日(木)
"104才のサラリーマン" NHK特集『世紀を越えて』
アメリカには元気な老人が増えているらしい。
老人の政治団体の力が強くて、政府も恐れているという。
老人は時間があり、そして経験がある。
老人が集まれば、大きな力となるのである。
日本でもそんな動きが始まるかもしれない。
この番組で一番、驚いたのは104才のサラリーマン、
ミルトン・ガーランドさんである。
1920年に現在の会社に就職し、
冷蔵庫メーカーのエンジニアとして勤続80年。
特許に関するエキスパートとして週5日、働いている。
昨年には41個目の特許を取得したそうだ。
67才のときに妻をなくし、71才で再婚する。
そして8年前の96才のときに2回目の銀婚式を体験した。
1895年生まれなので、もう少しで19世紀、20世紀、21世紀と
3世紀を生きることになる。
子供も数人、孫、曾孫も大勢おり、幸せな一生である。
日本にいてもよさそうな感じがするが、きっといないのだろう。
日本のサラリーマンは体力的にも精神的にも
80年も続けられないのではないだろうか?
勤続50年ぐらいで精一杯かもしれない。
きっと日本では会社が許さないのだろう。
ガーランドさんは会社に請われて勤続しているそうだ。
やっぱり人間、一芸が大事なのだ。
ガードランドさんの言葉
「いろいろなことが起きた、変化の激しい時代だった。
変化を恐れずに生きていく。
前進して行こうじゃありませんか」
頭が下がるばかりである。
9月29日(水)
<日本対韓国 1:0 五輪予選壮行戦>
中田が抜けた五輪代表であった。試合は勝ったが、つまらなかった。つまらないのはいけない。サッカーというのは不思議なスポーツだ。ひとり変わるとチーム全体が変わってしまうことがある。中田は人間の体でいうと背骨みたいな感じだ。へんな例えだが、そんな感じがした。中田がいないとどうもしっかり立てないという感じだった。
<ミラン対ガラタサライ 2:1 欧州チャンピオンズリーグ>
ガラタサライはトルコのトップチームである。毎年、このリーグに参加するおなじみのチームだ。今年はルーマニア代表のハジ、ブラジル代表のGKタファレルなどワールドカップで見た選手が数々いる。しかし、今回の相手はミラン。手強い。
前半、一方的にミランが攻めて、耐えきれなくなったガラタサライが40分過ぎに2点連続で失点した。レオナルド、シェフチェンコの得点である。シェフチェンコは昨年、この大会でロシアのディナモキエフで活躍した選手で、ミランが高額な移籍金で獲得した選手だ。
「ああ、これで終わりだな」と思ったが違っていた。後半、ガラタサライが攻め続けて、見事なシュートで1点。ハジは交代していなくなってもその攻撃はやまなかった。トルコのトップチームはあなどれない。
日本のJリーグのチームがこのガラタサライと真剣勝負すれば勝つことはできないのではないかと想像する。ただ、真剣勝負する機会がない。日本のクラブチームなど最初から世界に相手にされていない。年末に日本で行われるトヨタカップ(欧州と南米のチャンピオンクラブが闘う世界一決定戦)を眺めるだけである。参加資格もない。舐められきっているといっていい。Jリーグのチームにも世界で真剣勝負する場が必要だ。
<斎鹿逸郎>
斎鹿逸郎 74才 抽象画家。
本日、NHKでこの人を見た。
鉛筆で抽象画を描く人で、短歌もやるそうだ。
4〜50年ぐらい鉛筆で抽象画を描いている。
鉛筆で書き、ニカワで作った白い粉を塗って、
また鉛筆で書く
畳2枚分が8枚ぐらい。それを1年で描くそうだ。
あまり細かいので、目を痛めるほどだという。
絵はたいへん興味深い。
それは何にも似せない、意味のある形にしない、
模様でもない、ということだ。
一度、生で見てみたいもの。
●『目食帖』斎鹿逸郎編 学生社
画家・斎藤松洲が残した淡彩・墨線の俳画一万余点から選んだ日本人の贈答品。30459-5 90.6 A5判上製268 2,718円
●『伯伎集』歌集 斎鹿逸郎 古心堂画廊
出版年月:94/0122cm 238p \1,942
● 斎鹿逸郎画集 斎鹿逸郎 沖積舎
出版年月:77/05 31cm 〔14〕 NDC:723.1 \35,000
9月28日(火)
<常石敬一先生をgooで調べる>
<教科書裁判>
NHK人間講座「20世紀の化学物質」を見て好きになった「常石敬一」をgooで調べると96件あった。著作と番組関係のページが多かったのだが、その中で教科書裁判の記録があったのが目についた。今回はこれについて記す。以下のページである。
http://user.parknet.co.jp/ryuichi/cases/minji/m-H06O01119.htmlとても長く、わかりずらい。そのうえ、これは原文ではなく、個人ページ(国家公務員らしい)である。興味のある方はこのページをご覧いただきたい。
この裁判は高校の日本史教科書に書かれた南京大虐殺、七三一部隊、従軍慰安婦、沖縄での日本軍による住民虐殺など戦争時に日本が起こした恥ずべき問題の記述に関する裁判である。文部省が教科書の内容を修正するよう命令したので、教科書の著者、東大の家永教授が修正命令についての不当性、また、その命令による精神的被害への慰謝料を求めて訴訟を起こしたのである。
32年に渡って審議が続き、過去2回敗訴した原告側は最高裁で勝訴(というか引き分け?)となった。
常石敬一氏は「消えた細菌戦部隊―関東軍七三一部隊」を上梓しており、この裁判でも、資料として使われているので、gooで見つかった訳だ。
この前の裁判(東京高裁だと思う?)では、常石氏の著作は論拠に乏しい、注意書きがない、などの理由で731部隊に関する事実は証明できない、と結論づけられたが、この最高裁の結論では、認められている。が、教科書制作当時(昭和58年?)には731部隊の存在は学会でも定説がなかったとしている(これは「悪魔の飽食」発売以後のことなのだが)。他の件では原告の訴えはある程度認められ、20万円?の慰謝料が支払われ、訴訟費用の3/4を国が負担することとなった。
以上のような話だと思うが、内容が難しく、わかりずらいので正確ではない。簡単に言うと「日本の恥部について子どもに教えたくない」という政府と「正しい歴史を伝えるべきだ」という学者の間の喧嘩である。「正しい歴史を伝える」というのは本当に難しいのだと思う。しかし、政府は恥部を隠しすぎだろう。それをオープンにしないと、戦争はただ忘れられるだけだ。アメリカと戦争したことを知らない若者がいることを思うとやはり、はっきり教えるべきだと思う。戦争は日本にとって貴重な体験だったのだから。
私は恥ずかしながら「沖縄決戦での日本軍によって死に追いやられた住民が多数いた」ことを知らなかった。実際、どのくらい行われたかはわからないことが多いようだが、相当数の沖縄人が日本軍によって、無理強いに死に追いやられた事実はあるようだ。50年以上経過しても事実はなかなか明らかにならない。戦争体験者が死を前にしている今、それを調べるチャンスだろう。
そういえば沖縄の墓には事故で死亡した人は入れないと聞いたことがある。戦争で死んだ人は入れるのだろうか?
この審議をしたときの裁判官は以下のとおり。
一応、投票があるので、覚えておこうかと思う。
平成9年8月の判決である。あれ、もう変わっているのかなあ?
最高裁判所・裁判長裁判官 大野正男,裁判官 園部逸夫,千種秀夫,尾崎行信,山口繁
「教科書裁判」で調べると以下の2つのページがわかりやすい。
他にも吉永小百合さん、坂田明さんなどがこの裁判についてコメントしている。戦争のことを正確に知らせるべきだという立場の人々である。その中でもジャーナリストの本多勝一氏はわかりやすい文章を掲載している。本多勝一氏の日本の身勝手さを簡単にまとめた文章
http://www.asahi-net.or.jp/~MM1T-TND/text/text.html#HONDAそれとは反対に子供たちの視点にたつべきだとして、批判の文章を載せている人もいる。日本の恥部ばかり教えた社会科教育も問題になった事例をあげている。
http://www.c-5.ne.jp/~hamachan/mon/m8.htm
世の中、中庸が大事だが、歴史の事実を正確に教えるのはたいへん難しいことがわかる。
<常石敬一氏 著作リスト>
●医学者たちの組織犯罪 朝日新聞社 常石敬一 660 1999/09
●日本科学者伝 小学館 常石敬一 1,650 1996/01
●七三一(ななさんいち)部隊 講談社 常石敬一 640 1995/07
●医学者たちの組織犯罪 朝日新聞社 常石敬一 2,039 1994/05
●消えた細菌戦部隊 筑摩書房 常石敬一 680 1993/06
●消えた細菌戦部隊 海鳴社 常石敬一 2,000 1989/08
●原典科学史 朝倉書店 常石敬一 2,900 1987/11●コペルニクス革命 トーマス・クーン著 常石敬一訳 講談社 1989年
●ヒポクラテスの西洋医学序説 ヒポクラテス、常石敬一訳 1,400円 小学館
●ジョン・P・ロゼー、『科学哲学の歴史 科学的認識とは何か』、 常石敬一訳、紀伊國屋書店、1974年
●岩波講座 科学/技術と人間3 現代社会のなかの科学/技術
村上陽一郎、常石敬一、他多数本体 3,200円[予約出版(受付終了)]
<常石敬一氏 プロフィールページ>
http://www.adm.kanagawa-u.ac.jp/fs/tune.html
9月27日(月)
<メールマガジン発行は緊張する。その理由は>
メールマガジンは4号目となった。気軽にメールマガジンを始めたが、メールマガジン発行はホームページに日記を掲載するよりも緊張する。その理由は以下のとおりである。● 決まった読者にお送りしている。
● ホームページなら不特定多数である
● メールは必ず、その人に届くため、不愉快なことは避ける
●エンターテイメントを考えてしまう緊張する以外に次のことに気がついた。
★読者が増えるのに快感がある
★ きちんとした文章を書くようになる
(HPでは文章は筆の勢いで書いて掲載しているが、メールマガジンではなるべくチェックしている。1行の中の文字数などの制約もある。しかし、きちんとした文章が良い訳ではなく、ノリが損なわれる場合もある)
★このメールマガジンの管理をしてくれている「まぐまぐ」さんは非常に機能的でわかりやすいシステムなので、とても助かる。感謝である。世の中、やはりやってみないとわからないことが多い。ホームページとメールマガジンで、文体、内容が変化するのは面白いと思った。何をどう書いてもいいはずだが、メールマガジンとなると意識が変わるのである。それは僕自身のメディアに対する認識の違いもあろうが、メディア自身の特質にも関係あるのだろう。
まだ4号目なのでわからない点もあるが、今のところの感想である。アドバイスがございましたら、お願いたします。今後ともよろしくお引き立ての程、お願い申しあげます
<太陽とシスコムーン 脱退するのは誰か?>
一昨日書いた女性4人グループ「太陽とシスコムーン」のメンバーが一人減るそうです。つんくには驚かされます。
「テレビ出演していた服と私たちが見たときの服と同じだったわよ。確か………」
とすると、我々はテレビ収録後の二人を見たことになるのだろうか?元民謡歌手と元五輪体操選手は仲良く話していたので、一時脱退するのは、この2人以外なのか?● 私の予想 一時脱退は元大阪パフォーマンスドール
● 妻の予想 一時脱退は元中国人、そしてソロデビュー
(つんくのデビュー前からの計画だった?)ま、という訳で呑気な夫婦には会話のネタとして最適である。
が、これと平行して妻は巨人ファン、私は中日ファンということで家庭内「中日対巨人戦」はしばらく続くのであった。
9月26日(日)
<愛は不条理 「キムタクより“みうらじゅん”が好き」>私はいくつかの掲示板を管理しているが、最近、共通した内容の書き込みを違う掲示板で発見した。ここに紹介しよう。
「私も、キムタクより、みうらじゅんのほうが断然好きです。
友達も同じです」(タモリ倶楽部ファンの女性)
この“断然”というところがいい。
先日のタモリ倶楽部のお尻コンテストにおいても、キレイなお尻を持つ女性が
「安齋肇ファンです。安齋さんに会うために来ました」
とコメントしていた。私が所属する草野球チームの一人は以下のように書いていた。
「うちの会社に奇特な子がいます。
電気グルーヴのピエール瀧に一目ぼれしたそうです。
でぶは嫌いだがピエールのデブはちがう
ピエールに限っては
好きになった人がデブだっただけといいはります」
(両親がPL法違反のHK氏)ああ、そういえば、僕の友人が、昔、ふと呟いたのを思い出した。
「浩宮さま、好きなんだ。たまらないなあ」
そのとき私は「なるほど」と静かに頷いていた。たいへん数は少ないが、世の中にはデブ&ハゲの男性を好きな男性も存在する。その実際の姿を考えたくはないが、そのような人がいると思うと人生が楽しくなる。これは生命の不思議である。遺伝子が求めるものは時には理解しがたい。常に我々の予想を裏切る。自分の“思い”をも裏切り、必要な遺伝子を求めて発情するわけなのだ。困ったものだ。
想像するに、きっとゲイの人は最初、「どうして私、男が好きなかしら? 世間に恥ずかしいわ。困ったわ」と思い、次に「好きだからしょうがないじゃないの」と開き直ることになるのだろう。それは“断然”正しい。神様はそれを見ながらニヤニヤしているに違いない。
おせっかいな奴である。ちょうど今読み始めている本「脳が快楽するとき」には以下のようなエピソードがあった。内容の概略を記す。
「SF作家のH・Gウエルズは、ぶ男だったのだが、やたら女にもてる。サマセットモームが不思議に思って女性に聞くと『ウエルズの体から蜂蜜の香りが漂ってくる』と答えた」匂いって大事みたいです。やはり毎日、足の先まで洗うことにしましょう(自戒)。ただし、あまり垢をすると、大事な皮膚まで削ることになるとタモリ氏は力説していました(タモリ氏の肌はツヤツヤらしい)。皮膚の健康のため、匂いのために少し垢を残しておくのもいいかもしれません。そう言えば安齋肇、みうらじゅん、ともに匂いがキツイ雰囲気がある。モテるためには適度の体臭が必要なのかも? あ、信用しないでください。
<おまけ収録 夫婦の会話>
プロ野球中継 巨人対ヤクルトを見ながら
妻「あのボールボーイってアルバイトなのかしら?」
夫「生まれつきだよ」
妻「えーー ちょっと かわいそう」
9月25日(土)
<太陽とシスコムーンに出会う>
それは昨日のことであった。
表参道から少し神宮前に歩いたところに「北斗」という中華料理屋がある。私と妻はこの辺りに来るときは、ここで五目チャーハン(これはうまい。650円)を食べるのを楽しみにしている。北斗に入る前に妻が言う。
「モーニング娘の事務所ここよ。太陽とシスコムーンも同じだと思うけど………」
アサヤンファンの妻は、番組内で放送された画像からモーニング娘の事務所の場所をつきとめていたのだ。さすが我が妻である。ピータン豆腐、チーズ入りカニ卵、餃子、五目チャーハンを食べおわり、最後に妻だけタピオカプリンをおいしそうに食べた。そして、妻がお手洗いに入って行った後、店に入ってきたのは太陽とシスコムーン(女性4人グループ、代表曲「ガタメキラ」)の2人であった。元五輪体操選手と元民謡家元である。二人とも意外と小柄で、着ているものは少し派手目だ。ハウスマヌカンのお姉さんが気合い入れているかな、というぐらいである。元民謡家元は黒縁メガネをかけていた。
私は残念ながら、元五輪体操選手、元民謡家元としか覚えていない。記憶力が悪いのが原因だが、本人たちにも問題があるような気がする。なんだか、そういう過去が未だに本人たちの姿にダブルのだ。ファンキーになったはずの2人だが、なかなかそうはいかない。何ヶ月、修行してもファンキーにはなれない。それが現実だ。年齢、滞在期間などいろいろ問題はあるだろうが、ファンキーになるためには「勉強、苦労、一所懸命」などの言葉を脳味噌から無くす必要があると思う。大事なのは「好きだから」ではないだろうか?
そういう訳で、太陽とシスコムーンの立場は危うい。実際、アサヤンでも本当に危ういらしいと放送があった。ライバルグループがいっぱいいる現状では生き残るのは難しいだろう。モーニング娘と比較すると「パッ」としたところがない。「私たち苦労して勉強しました」って感じが濃いのである。
私は「苦労」なんか見たくない。「パッ」としたところが見たいのである。きっとみんな同じではないのだろうか? 違うのだろうか? 違ったらゴメンナサイ。
明日のアサヤンが楽しみである。
できたら、私も太陽とシスコムーンにブレイクして欲しい。
ホンモノも見たし。という訳で、いろんな意味で中華料理屋「北斗」はお薦めである。
<一言メモ>
グリコのショートブレッド「SUNAO」はおいしい。ショートブレッドと言っても、クッキーみたいなものである。お菓子、とくに甘いものには、あまり手をださない私だが、これはうまい、安い、とお気に入り。お薦めである。
9月24日(金)
<<『Dear Yuming』 露崎春女は凄い 椎名林檎は?>>発売の意図がよくわからないが、『Dear Yuming』はユーミンへのトリビュートアルバムである。いろんな人が歌っている。そこで、乱暴だが順位をつけた。全10曲である。
優勝 露崎春女『DOWNTOWN BOY』(凄い)
2位 森高千里(声が合っている)
3位 奥居香(ユーミンより歌がうまい)4位〜8位 NOKKO m-flo 松崎ナオ
井出麻里子(どれでもいいや)9位 大江千里(声が嫌)
10位 ゴスペラーズ(音程が嫌)
番外 椎名林檎(ユーミン好きじゃないだろ、林檎ちゃん)露崎春女はなかなか聴く機会がない。歌唱力では現在、業界ナンバー1とも言われているらしい。聴いてみると確かにその通りである
ようだ。残念ながら今のところヒット曲がない。不運である。露崎春女がこのアルバムで歌っている『DOWNTOWN BOY』のテンポは80(1分間の拍数)ぐらいだろうか? どう考えても遅い。普 通はこのテンポではやらない。こんな恐ろしいテンポで歌うのは危険だ。間が空いて歌えなくなってしまうのが普通だが、露崎春女は 歌い切っている。素晴らしい歌唱力である。ひとつの奇蹟だ。尚かつ、自分で編曲もしているから驚く。
露崎春女はユーミンのカバーアルバムを出すべきかもしれない。少なくとも私は買う。
森高千里はすぐにCMで使えるような出来具合である。チョコレートのCMのバックにぴったりだろう。声がユーミンの曲に合ってい るし、曲を消化して自分のものにして歌っている。奥井香も同様だ。ユーミンより歌がうまい。彼女のための歌であるといってもいいぐ らいだ。ちょっと言い過ぎ。
椎名林檎はユーミンをそれ程好きではないのではないか?もしかしたらキライではないのか、と想像する。何故、入っているのかわか らない。一種、不気味である。息を吸う音がまた、不気味である。そういう私は熱烈な椎名林檎ファンである。
全体を聴いた後、「ユーミンって歌がうまい」と思った。アフリカ(マラウイ)に2年間滞在した友人が松田聖子とユーミンを現地の人に聴かせたら、圧倒的にユーミンに人気があった(または色っぽかった)というのを思い出した。さもありなん、である。
<<「まぐまぐ」メールマガジンの創刊数を実感>>
私は9月19日に、このメールマガジンを「まぐまぐ」に申し込んだ。登録するのに約5日間かかった。意外とかかるなあと思って「ま ぐまぐ」の新規登録ページをみていたら、その理由がわかった。1日40個以上のメールマガジンが創刊されているのである。40×365 =14400。年間にすると1万4千人の人が創刊する計算だ。何か空恐ろしい気がするが、私もそのひとりである。
私の前に登録した人は「紙ヒコーキの作り方」みたいな名前のメールマガジンだった。紙ヒコーキ人口は全国で10万人とのこと。勉強になっ た。
そういう訳というか、何というか、第1号は20名程の読者にお送りすることになった。まことにありがとうございます。今後とも よろしくお愛読の程、お願い申しあげます。
9月23日(木)
内分泌攪乱化学物質(環境ホルモン) NHK教育「20世紀の化学物質」最終回
最終回である。終わってしまって、非常に残念である。
今回も内容と感想をごっちゃに書く。
レイチェル・カーソン『沈黙の春』
T・コルボーン他『奪われし未来』
上記の本に関するビデオを見ることが出来た。
●フロリダのアポプカ湖に棲むアリゲーターのペニスが小さいこと。
また、メスの卵に奇形が多いこと。
●アメリカオオセグロカモメにはメス同士のつがいがいること。
などのビデオである。
これらの事実が環境ホルモンに関連づけれられたのは1991年である。
つい最近のことだ。
日本の海岸でも環境ホルモンの影響があるらしい。
ある種の貝(?)のメスにペニスがあったりする。
海岸によっては、すべてのメスにペニスがあったことも。
貝(?)を地道に調査して研究してわかったようだ。
どうも船舶の塗料が原因とのこと。
この調査が大変だそうだ。
奇形の率など、自然界の基準値、標準値がわからないのである。
現在、博物学的研究はあまり注目をあびないが、
自然界の自然な(標準的な)姿を知るために、今後、重要度が増すであろう。
プールに1滴ぐらいの量と表現される程の
非常の微量の環境ホルモンが生体に影響を与えている。
そのため、現在でも、その作用、影響にたいする判定は難しい。
昨年の朝日新聞に掲載されたデータでは、
日本でも成人男子(20代)の精子の数が減っているらしい。
34人に1人が正常というデータもある。
しかし、今後、まだまだ調べる必要があるだろう。
34人に33人が異常であるとしたら、
日本の出産率が減っている原因も生活形態の変化だけではないかもしれない。
環境ホルモンの影響は思いのほか大きく、意外にその実状がわかっていない。
現在の対策は以下の2つ。
●PL法(製造物責任法)
●PRTR(環境汚染物質排出・移動登録制度)99本年度導入予定
企業が自発的に廃棄物について申告するもの。
欧米諸国では効果あり。
将来、有害とされる化学物質があったとしても、その場所、量がわかる。
化学兵器に関する法律は以下の2つ。
●化学兵器禁止及び特定物質の規制等に関する法律
●サリン等による被害の防止に関する法律
この講義全体を振り返ると
最初の頃の砒素、DDT、青酸、サリンといった毒物が”カワイク”感じるようになった。
どれも、解毒剤があるとか、その使用場所、量などの確認がほぼ可能だからだ。
(そうでないものもあるが、危険性はどれもわかっていて、対処法もある)
しかし、環境ホルモンはどうもタチが悪い。
いつ、どこで何が起きているか、把握しきれていない。
敵の力、場所がわかっていれば、闘えるが、
今のところ環境ホルモンの前では我々は、まだ盲目状態に近い。
いつ、どこで新しい有害物質が生まれているか、わからないのだ。
それも微量で影響力が大きく、世代間でも伝えられるタチの悪いものだ。
公害問題は地域限定の問題もあったが、環境ホルモンは人類全体の問題となっている。
『奪われし未来』とならないようにしたいものである。
とにかく、楽しい勉強をさせてもらった。
常石敬一氏に感謝。
<メモ>
「ホラー!! Neil Young展」新宿B-Gallery --10/19
安齋肇、久住昌之、みうらじゅん、他