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*** ニュースとして、美容と健康に関して気になる最近の話題を取り上げ、解説します。***
(できる限り、科学的な視点、論理的な視点から解説を試みてみます。)
『よく科学的に検証されているから、このことは事実なのだとか、本当であるとか言われて いますが、誤解をされているように思えてしようがありません。と言うのも、科学的という マジック用語で強引に説得させようと言う魂胆が見え見えな場合が多いからです。それに 科学的という言葉がでると、盲目的に信じてしまう国民性(?)も背景にあるようです。 よく、学会で発表されたから科学的事実として認められたというような新聞記事も目に します。学会で発表されても、その後で反論されたり、訂正されることは数多くあるのに、 そのことが報道されることはほとんど無く、情報の垂れ流し状態になっている場合が多い ようです。これが誤解を招いている要因でしょう。また、TV番組で、医学博士とか何々の 権威者という肩書きで登場して話されることも、誤解を招いています。どうも今年はその ようなことが、とっても多かったと感じました。』
『科学的な検証は必要なことですが、100%の確率で起こることを保証している訳では
無いのに、あたかもそのようなことを言っていることに問題があるのです。化粧品の
例で言えば、安全性を訴求するのに「100%アレルギーテストずみ」という表現がよくされて
いますが、「全ての方に安全ではありません。お肌に合わない場合は使用を控えて
ください」と小さく訂正されていることは常套手段になっています。どう考えてみても、
100%の確率でアレルギーは起きませんと言いたいという意思が見えているのに。
こんな表現の積み重ねが、化粧品の正しい認識を妨げているのではないかという
危惧を年々強く感じます。数人の使用結果をもとに、「**日間で、シワが浅くなりました」
とか、「肌年齢が**歳若返りました」なんていうテロップも目立っていた科学検証番組
ですが、この傾向に警鐘を鳴らす意味で「あれ?あれ?TV番組」というページをつくる
ことにしました。』
『私の希望としては、科学的検証の中に、ある確率でそのようなことが起こることが推定
されたが、そうでないこともある確率で起こるということを、きちんと言い伝える人が増えて
欲しいのです。私もそのような中の一人でありたいと思いますし、私の友人もそのような
立場で表現する人が増えつつあります。何とか、圧倒的なマスメディアの科学信仰の
強風にも負けないように、カウンターパンチを打ち続けたいという思いも強まった、この
一年でした。』
『最近、美しい40代以上の女性や男性を見かけることが多くなったと思いませんか。美しい とは単に容姿を指すのではなく、ものの考え方や、行動に関してのことも含めているのです けど。例えば、私達が日頃目にする機会の多い女優さんにしても、秋吉久美子、朝加真由美、 加賀まりこ、原田美枝子、桃井かおり、吉永小百合、吉行和子(敬称略)と、私が最近観た 映画やドラマに登場する気になる40代以上の美しい人々です。年齢を重ねることで、演技に 幅がでる以上に、美しい魅力が増している感じがしています。その他にも沢山の方々が このように活躍している現実に気づきます。』
『この12月4日のNHK第2衛星放送で「女神たちのカフェ」という番組があり、そのテーマは
「年齢を重ねることは美しい」でした。知人であるエイジング研究家の朝倉匠子さんが出演すると
いうこともあり観ましたが、とってもポジティブな内容でした。特に金美齢さんの若々しい感じは圧巻
でした。年齢を重ねるということが、老いを重ねるのではなく、魅力を増す為のあらゆる要素を
重ねて、結果として美しく生き続けることというのが主旨だと見取りました。この点では私も
同感です。番組の中で電話アンケートがありましたが、「10年後、今より魅力的でいる自信が
ある?」という問いに、1140名中902名(79%)の方々が「Yes」と答えたのです。』
『さて、このように最近では年齢を重ねることへの考え方が大きく変化し、あらゆるものに
対する価値観も多様になっていると言えるでしょう。そこで、私がフレグランスジャーナルに
投稿した「最近のミドル層女性の美容ニーズと市場動向」において出した結論が美容ニーズの
変化で、「年齢軸から価値観軸」に変わっていると言うことです。では、その価値観軸として
考えたのが、「いつまでも若々しくありたい」、「笑顔が素敵と言われたい」、「気品ある美しさ」、
「あふれる優しさ」、「前向きな生き方、適度な愛らしさ(年齢にふさわしい)」、「美容情報に
対して正しい認識を得たい」等なのです。この他にもまだまだあるでしょうが、いずれにしても
美容ニーズが大きく変わってきているのは確かなのではないでしょうか。このように価値観を
磨くことこそ、年齢を重ねて美しく魅力的になるコツだと私は考えており、自分も含めて
実行しているのです。』
『今月の末に発行される化粧品専門誌「フレグランスジャーナル」の12月号に投稿したのですが、 「最近のミドル層女性の美容ニーズと市場動向」というタイトルの内容です。特集が組まれていて、 その中の一つです。その特集は「中高年女性の・・・」というくくりなのですが、最初に原稿を依頼 された時は、何とも「中高年」という言葉に引っかかりました。現代のように同じ年齢でも、ものの 考え方から、ライフスタイルなどずいぶんと違ってきているのに、中高年という幅の広いターゲット のとらえ方で化粧品について述べることが意味あるかどうかと考えてしまいました。しかも「中高年」 という言葉には何か軽蔑的、自虐的な雰囲気も感じました。というより私自身もこう呼ばれる年齢に なっているのですが、「中高年」とは呼ばれたくないと感じました。』
『ちなみに、「中高年」といえば何歳からだろうかとインターネットや様々な雑誌を調べてみましたが
40歳以上というのが一番多い結果でした。しかし「中年」と「高年」に分けると「中年」は35歳くらい
から55歳くらいで、「高年」は60歳以上を言うようです。「高年」はシルバーシートの年齢層や、
定年の年齢からイメージするもののようです。さて問題は、このように「中高年」と捉えて化粧品の
ニーズを考えることが意味あるかどうかです。結論から言うと、今の時代では、単純に「中高年」
という幅のありすぎる年齢軸でターゲットを捉えることは出来ないと言うことです。確かに「アンチ
エイジング」という目的は「中高年」という年齢層に強いものはありますが、それは予防的なものを
考えれば「若年層」にもニーズが生まれています。むしろ「中高年」に属している人々の中に、は
っきりと「年齢を重ねるほど、より魅力的に、美しく」という考え方と行動を取っている方々が増えて
いるという事実です。ダイレクトに市場を見ることのない人々(化粧品研究者や化粧品開発者)
には解らないと思いますが。』
『と言うことで、私は「最近のミドル層女性の美容ニーズと市場動向」というタイトルをつけました。
その中で主張したいことは、化粧品のニーズは美や魅力の価値観によるものが強まっている
ということです。確かに年齢とともに増えていくシワ、シミなどの加齢症状も重要な課題では
ありますが、それを乗り越えて、肌の潤い、柔らかさ、ハリや明るい輝きは化粧品をつかうことで
実現できるダイレクトな効果です。そこで、私は、「中高年」という幅のある年齢軸を「ミドル層」と
いう約35歳から59歳をイメージする言葉に置き換え、この世代の方々求めているニーズを
調べ、年齢依存から年齢を超越した「美や魅力に関する価値観」に強いものがあることを
改めて感じ取ったのです。きっと「40歳からの化粧品」とか「更年期女性の為の化粧品」って
手に取りたくないですよね。さて、「美や魅力に関する価値観」とは何でしょう? ということで、
このことは次回に続くということでひとまず休憩します。』
『ふとしたきっかけで陶芸を始めることにしました。前々からやってみたいことの一つでしたので、 すぐに日曜日のコースに申し込みました。生まれて初めての粘土体験は気持ちよかったのです。 最近の粘土は空気が抜いてあるので、基本の基本である練り作業をしなくても始めることができ るのです。そういうわけで、先生に習って、手ひねりというやり方でビールジョッキを作り始め ました。泡立ちがきめ細かくなるようにブレンドされた赤い粘土を使いました。丸っこい固まりを 手回しのロクロに乗っけて、くるくる回しながら内側から粘土を丁寧にくぼみを作っていきます。 何とかコップのようになりましたが、高さが足りないので紐状にこねた粘土を上に2段重ねて足し ました。多少の凸凹はありますが、最初の作品なので愛着がわきました。果たして素焼き、絵付け、 本焼きと進みますが、無事にできあがるかどうか、祈る気持ちです。2回目は、菊練りまでの練りを 練習しましたが、全く出来ませんでした。粘土をなめるべからずというところでしょう。』
『さて、陶芸を始めたくなったのは、陶器のような肌と言うたとえがありますが、そうです、陶器の
肌に興味が湧いたからです。粘土をこねて土の肌表面、そして乾燥させて乾いた土の肌表面、
素焼きのザラザラした肌表面、釉薬を付けて本焼きしたツルツルの肌表面。陶器の肌表面は
、その魅力の一つだったのです。まだ完成品はありませんが、自分で作った作品がどうなるか、
そしてその肌表面を見て何を感じ取るのか? それが楽しみなのです。ある程度法則みたいな
ものが解り始めたら、もっと作りたい作品が思い浮かぶでしょう。創造の湧き立つのが楽しみに
なっています。とりあえずはスケッチをため込んでいますが、ここから何が発想できるのか、
自分でも解りません。』
『陶芸教室の皆さんは、すでに素敵な作品を沢山作られています。やってみないとわからない
ところが良いんだとか話してくれます。全くの異次元の世界に入り込んだ私ですが、このような
ワクワクするような気持ちになったのも久しぶり。と言うわけで、「美容の話」に書いたのですが、
皆さん、ここから美容の法則が生まれてくるかも知れませんので、期待せずにお待ちください。
このワクワク気分は、きっと、若さのエネルギーを補給してくれたと実感できましたけど。』
『さて、今回は化粧品専門店での新しい試みとして、お店のお客様に化粧品と美容について セミナー形式の意見交換会を開いてみました。久喜市にある「彩」さんという化粧品専門店で 行いました。日頃、お店でも化粧品や美容の話を聞いていらっしゃるのですが、でも直接 化粧品を開発している人や、カウンセリングのプロの人に、或いはメイクのプロの人など 専門家に聞きたいという思いは強いものがあると伺っていたからです。言い換えるなら、 きっと普段の美容に関する知識を整理して、また新たな気持ちで美容に取り組めるように リセットするきっかけとでも言いましょうか。そのような感じで行いました。』
『近くにある和風レストランを借り切って3時間ですが、途中ケーキとコーヒーを入れて
和気あいあいと行いました。私は「美肌手帳」の内容の一部をテキストにして、やはり肌と
化粧品の目的について話し始め、そして高級化粧品の意味合いについて話しました。
肌と化粧品の関係は絵画のたとえ話で、肌はキャンバス、そしてそのキャンバスに絵を
書くことがベースメイクやポイントメイクと話す、最近私が取り入れている定番の話です。
そして質問も沢山出て、それに答えることで、最後は化粧品を新たな気持ちで使える
ようになってもらえたのではないかと思えました。というのも、会が終わって帰るとき、
皆さんの笑顔が輝いて見えましたので。いや、一番輝いていたのは、この会を開いて
みたいとずっと以前から思われていた「彩」さんでした。』
『今まで化粧品専門店を訪問して、いつも感じていたのは、お客様が満足されて、
「どうもありがとう」という言葉や表情を返された瞬間にでる、お店の方々の表情に
輝きがパッと出ることです。そのような輝きを目撃する度に、ここは確かに「美容のホーム
ドクター」としてふさわしい化粧品専門店であると感じていたのです。化粧品専門店は
人で成り立っています。お客様とお店の方とのささやかな満足の交換が行われて
いれさえすれば、そのような関係が続いていさえすれば、きっといつまでも輝きを
失わないでしょう。さあ、ピッタリと気持ちの合う化粧品専門店がきっと身の回りにある
でしょうから、改めて探してみてはいかがでしょう。』
『続きます、化粧品専門店シリーズ。せっかくですので、ここはとことん追求して研究をして みましょう。業界誌(紙)では化粧品専門店を紹介する記事が多いのですが、こと一般的な メディアになりますとあまり記事に書かれていることは少ないように見えます。これは、キレイに なりたいと思う方々には残念な事実です。私の思いとしては、キレイになるためのヒントや アドバイスにあふれている化粧品専門店を、もっと紹介して欲しいと強く思うのです。さて今回は 甲府市にある「さとしや」さんです。お店に入るなり、明るい挨拶と、自然に和む音楽にあふ てきます。そして奥の方にはお手入れの椅子が、今からお手入れをされるお客様をお待ち しております。』
『ここで大事なポイントに気がつきました。お客様をくつろいだ気分でお迎えするのは5感を
しっかりと包み込む店内環境です。また、その環境でいつもお客様にキレイになった喜びを
得てもらうように努力されているスタッフの力です。そして個々に対応する美容アドバイスと
マッサージなどのお手入れが実際に美しくしてくれるのです。その個別のアドバイス経歴が
記録されているカルテがしっかりと管理されているので、正確な対応ができるのだと理解
しました。私も、初めて会うお客様に美容相談をする際にも、カルテの内容を見ることで、
今までの経緯を把握できたのです。そう、このようなお客様の美肌管理ができているお店
こそ「美容のホームドクター」にふさわしいのではないでしょうか。』
『このシリーズを始めて、訪れた化粧品専門店は全て、お客様の美肌管理がきっちりと
なされています。そして、更に上のレベルを目指して日々の努力をされています。このように
お客様をキレイに導く化粧品専門店は、皆さんの近くにもあると思いますので、ぜひ感じ
とって欲しいと思います。あと、化粧品専門店の環境作りには、お店の方のこだわりの
置物がさりげなく主張をしています。そのようなことに気づくことも、ある意味で、お店の
気持ちを感じ取る方法かも知れません。また、流れている音楽にも耳を傾けて、思いっきり
お手入れの心地よさを感じ取ってみることも時には良いことではないでしょうか。』
『今回は引き続き新潟の化粧品専門店にて気づいたことを話します。お店の屋号は「三日月」です。 さて、いきなりですが、化粧品専門店が大事にしているのは、お店という環境の中で、お客様に 美しくなっていただき、喜んでいただけるためのポリシーでしょう。屋号には意味があり、歴史が あり、そして受け継がれたポリシーがあるのです。お店によっては時代に合わせて確信したり、 あるいは新しく生まれたばかりのお店ではこれからポリシーを貫徹しようと努力もされていること でしょう。そして、ポリシーに基づき実践するのは、もちろんお店の方々やメーカー派遣の美容部員 さん達です。お客様として、お店のポリシーを感じ取れたら、きっと美しくなること間違いありません。』
『現在私は、お店の中で、お店のポリシーを聞いた上で、お客様に美容相談をしています。その目的は
以前にもお話ししましたように、直接お客様の美容に関するニーズやウォンツをお聞きしたいからです。
しかも、化粧品専門店という環境の中で。その中で、お店という環境の大事さに改めて気づきました。
接客の姿勢だけではなく、環境の中には、商品やお試しして頂く為のテスター台、美容サービス施設、
そしてレジやトイレに至るまで、ポリシーが行き届いています。良く見回してみると、ポリシーがわかり
やすいメッセージとして書かれているものに気づきました。入り口にある、敷物には、「あなたのキレイ、
おうえんします!」と。入り口の横にあるプレートには三日月にちなんで「ムーンストーン(月の石)・・
・・女性の永遠に美しくあり続けたいという願いをかなえるお手伝いを・・・・」と書いてあります。』
『そう、今回皆さんに是非やってみて欲しいことは、化粧品専門店に行ったとき、お店の屋号と
ポリシーを探してみて下さい。もし、何らかのメッセージを見つけたり、あるいは感じ取ったとき、
お店の方に尋ねてみて下さい。私はお客様とお店の方々とポリシーを同じように感じ取り、理解した
ときは美しくなるための追い風がビュンと吹くのだと思っています。そのようなことを、今回、「三日月」
さんで感じ取ったのです。』
『今回は新潟のショッピングセンター内にある化粧品専門の「花やしき」さんに行って来ました。 周囲はスーパーや子供レジャー施設があってお店の前を通るお客様は多い立地です。お店の レイアウトは新しくなったばかりで、どこにどのメーカーがあるのか判りやすくなっていました。 あと、こだわりとしては奥行きを感じるように色の配置やガラス製の間仕切りを工夫されて いました。そうですね、化粧品専門店の特長を感じ取るには、お店の立地と店内のレイアウト を見るのも良いのではないでしょうか。いつもお客様が入りやすく、判りやすく、安心できる ように工夫され続けているはずです。』
『さて、ショッピングセンター内にある化粧品専門店の特長のもう一つは、お店のスタッフと
メーカー派遣の美容アドバイザーの方々と共存していることが挙げられます。その絶妙な
一体感を感じられれば、きっと満足いく美容アドバイスが受けられるでしょう。お店自身の
美容に関するこだわりが重要だと思います。その雰囲気を写真にちりばめてみましたので
感じ取っていただきたいと思います。笑顔はもちろん、真剣さや、感謝の気持ちがあふれて
いるのです。』
『そういう中で私もお客様の何人かと美容アドバイスをしていたのですが、ふと感じ取った
ことありました。それは今まで私が様々な化粧品専門店を訪問していたのですが、お子様
と一緒に来店されているお客様の多さでした。ショッピングセンターの特長として、お子様が
楽しむことのできる施設の側にあることもその一因でしょうが、日中のショッピングという
状況があったのです。名付けて、「お子様が一緒でも、安心して美容アドバイスやサー
ビスが受けられる美容のホームドクター」と言うわけです。きっと皆さんの周囲にある
化粧品専門店には、立地にふさわしいお客様満足への努力をし続けているお店が数多く
あるはずです。ぜひ、そのような観点でぴったり感覚の合うお店に出会っていただければと
願っています。』
『先日ある機会があり、8月25日に放映された「おもいっきりTV」の録画をみました。この 番組は、健康や美容などに関して様々な方法や商品を紹介することで話題となっている ことは「ココア事件」(?)で知ってはいました。でも、実際に番組を観ることがなかった ので、どのような人がゲストに呼ばれ、コメントをどのようにしてるのか知りませんでした。 さて、私が観たのは「酷暑の今! "若返り" 肌のお手入れ方法」というテーマの美容特集 で、ゲストは北里研究所病院、美容医学センター長の宇津木龍一先生でした。宇津木先生の プロフィールは、この8月に出版された「美人延命」(主婦の友社)をみますと、日本形成 外科学会認定医、日本美容医療協会適正認定医、日本美容皮膚科学会評議員と 記載されていました。』
『ここで忘れてはいけないことは、ゲストに呼ばれた宇津木先生は日本皮膚科学会専門医
では無いと言うことです。でも、番組では美容の専門家であり、肌のことにも化粧のことにも
詳しい専門家という感じでコメントのやりとりをしていました。TV番組での美容や化粧品に
対する特集で、皮膚科専門医とはいえ、健康な皮膚や化粧品に対する現在の新しい知識が
欠けていて、間違ったコメントをされていることがありましたし、皮膚科専門医以外ではもっと
多かったと思います。』
『さて、私が観た「酷暑の今! "若返り" 肌のお手入れ方法」の番組で宇津木先生が
様々な「?」発言をされたのですが、その中で特に問題なのが「クリームを顔に数カ所付け、
手で延ばすことはダメ」、「クリームは石けんと同じだから」というコメントでしょう。その
理由が、クリームを指や手で延ばしてなじませると、肌から保湿成分である角質をぬぐい
取ってしまうので、かえって肌を乾燥させるという説でした。もちろん、先生の言う「角質を
取りすぎるお手入れや化粧品の使い方は良くない」というコメントは大賛成ですが、クリームを
付けて延ばすだけで果たして取りすぎる結果となるのかどうか大疑問です。今まで、皮膚科
学会でクリームを付け延ばすことによる皮膚障害の発表が問題になったことはあまり聞いて
いませんので、なぜ宇津木先生がそのような意見を持つようになったのか背景を聞いてみたく
なりました。』
『もう一つの問題発言が「クリームは石けんと同じ」ということですが、これも界面活性剤が
ともに入っていることからの大いなる誤解です。確かに、どちらも界面活性剤が使われて
いますが、クリームは汚れを洗い落とすための洗浄効果が高い界面活性剤を使っている
のではなく、油と水を混ぜるために乳化剤として使っています。しかも、能書に書かれている
使い方で安全性を十分に考慮して選ばれた種類を使っています。このことは、一応、化粧品に
対する基本的な知識なはずなのです。』
『この他にも問題となる数多くの発言や、それを明示したパネルが出されましたが、やはり
TVを観ている人が、美容と化粧品の専門家による自信たっぷりの発言を聞き、それを真に受ける
ことを危惧しました。日本のみならず、世界的にも通用している美容方法が、専門家から
間違っていると堂々と言われたことが。番組の視聴率を高めるにはこのような認識の
ギャップが売りなのでしょう。でも、専門家として番組に出る以上は、発言による反響も
考えて出演し、十分考慮して発言をして欲しいものです。』
『3月に始めた 「club C.」での美肌相談とセミナーですが、実は7月に入ってから会員の 皆さんからの要望で、化粧品を科学的に評価することが話題になり始めることになりました。 科学的といっても、医薬品の評価のように二重盲検試験とまでいきませんが、化粧品の感触や 効果実感などを評価するときに便利な、統計学でいう主成分分析という手法を使ってみる ことにしました。(ちょっと込み入ったことを書きましたが、要は、化粧品の 感覚的な評価結果をできる限り客観的に数値化する方法にトライするということです) また本来は商品名がわからないように無地のボトルに入れて行うことが望ましいのですが、 香りや色などでわかるものもあり、あえて今回は商品そのままでテストを行っています。』
『評価する商品群は関心のとっても高かった美容液を選びました。少量で高価ですし、効果に
対する期待度も高いことが理由です。そして評価項目は美容液で気にしている感触や効果感を
24項目選びました。みずみずしさや浸透感、しっとり感や引き締め感、後肌の柔らかさや明るさ
などの評価項目をそれぞれ−5点〜+5点で評価します。もちろん感覚的な評価ですので、
一人一人評点は違うのですが、10〜15人くらいの評価者で行うので、何らかの傾向が見えてくる
ものと期待します。同じ商品でも、評価日が違えば感じ方も違います。その場合も考えて、
同じ商品を日を改めて行いデータを集めている最中です。会員の皆さんは元々化粧品への
こだわりも高く、なお新製品にも感度が高いので、今年の新製品を含めてとりあえず6種類の
美容液を評価しています。写真を見て頂いてわかるように、真剣に評価をして頂いています。』
『さて、8月、9月とこのように化粧品ミシュランをしてみますが、この評価方法や分析結果は
結果が出たところで「club C.」と一緒に公開することにしています。もちろんフェアな態度を
撮りますので、評価方法も公開いたします。私の考えとしては、化粧品の評価はオープンな
ものであるべきだと考えています。しかし、化粧品の効果や感触は人によってばらつきがある
ものでもあります。それに同じ人でも日によって、或いは同じ日でも時間や周囲の環境でも
違うことが大いにあります。そのようなばらつきを考慮して化粧品の評価をするには、今の
ところ化粧品に対する皮膚感覚が優れ、評価方法に熟練した専門家がある程度集まって
統計学の手法を使って行うことがベストだと思っています。もしこの件に関してご意見があり
ましたら遠慮無く私にメールをしてください。』
『今回は千葉県八日市場市にある「ひらきや」さんに行ってきました。店内は明るくなごみを感じる 雰囲気で、入るとまずは椅子に座ってゆっくりと話が始まります。とは言っても、買い物の間の短い 時間に切らした化粧品を買い求めのお客様もいらっしゃるのですが、やはり、椅子に座ってゆったり となごまれます。そう、今回は化粧品専門店の中で感じる「なごみ」感です。 忙しい人も、予約でお手入れの方も、ゆっくりと新製品を探して試してみたい人も、いずれのお客様も 状況に合わせて精一杯のおもてなしが自然と行われているのです。』
『前々から思っていたのですが、化粧品専門店は化粧品だけを売るのではなく、美しくなっていただく
ためのアドバイスや相談、それらの手をかけた美容サービスが重要な売り物ではないかということ
です。このような美容サービスを私たちは「美容活動」とか「美容ソフト」と呼んでいますが、本当は
美しくなって魅力をプラスする一番効果のあることではないかと思います。化粧品そのものにも
美しくする力はあるのですが、美容サービスが加わって100%以上の力を発揮することが、
往々にしてあるのではないかと思います。私は研究部門から商品開発部門に来て、化粧品販売の
現場に出向くことを重要な情報収集と考え、積極的に続けていますが、美容サービスの大事さが
年々強まってくるのです。美容サービスの行われているその最たる場が化粧品専門店ではない
でしょうか。』
『ということでお店にいて美容サービスのお手伝いをしながらずっといたのですが、気づきました、
なごみの基になっていることに。それは、さりげなく店内を見守っている天使たちです。化粧品専門店
なので陳列の主体は化粧品なのですが、目立たないようにひっそりと雰囲気をかもしだしている
アクセサリー、ここにお店の特長の一端が見えるのではないかという発見です。もう一つは緑です。
お店の入り口にある鉢植えの夕顔、店内におかれているハーブ類、やはり緑は良いものです。
でも一番重要なのは、美容サービスを心を込めて実行しているお店のすべてのスタッフの方々
であることは言うまでもありません。ということで、是非、皆さんもお店の雰囲気を出している要素を
探してみるのも化粧品専門店に行く楽しみにしてみてはいかがでしょう。新たな発見があれば
それはきっと心にプラス効果を与えてくれるはずです。』
『7月10日土曜日に、表参道のカフェレストラン「theory cafe」にて、丁度半年ぶりの i-VOCE ネット会員のオフ会が開かれました。今回は、会員の皆さんが幹事をしたもので、私もゲストとして 呼ばれ、喜んで出席しました。半年ぶりなのですが、まるで数週間前に会ったばかりのように 身近に感じられました。もちろん、美容ジャーナリストの方々、雑誌編集者、ネット運営者と、 前回同様のメンバーに、会員による同伴者も加わって、大変な盛り上がりようでした。雰囲気は 写真を見てください。感じ取っていただけたでしょう、きっと。』
『今回のオフ会だけでは限らないのですが、オフ会は文字通り、いつもは電子テキストだけの
情報交換が、電子ネットをオフにして、直接生身で情報交換をする場です。特に今回気付いた
点は、生身ゆえに生表情付きの情報交換がとっても楽しかったことです。生き生きとした表情で
お互いの美容のこだわりや、美容のマイ・ブームについて語り合い、そこには美味しい料理や
ワイン、ジュースなどの潤滑油も豊富でした。そう、生き生きした言葉と表情による情報交換会の
素晴らしさがオフ会の醍醐味なのです。その後のネットでの電子テキストの背後に、きっと
オフ会での表情を感じ取ることができるのではないでしょうか。』
『私は、パソコン通信時代からネット上の交流を積極的に続けてきて、今までに数多くの美容仲間を
知ることが出来て、現在も進行中です。ネットは空間や時間を越えて情報交換ができる、とっても
便利な手段です。たとえ電子テキスト情報だと言っても、書き方一つで(打ち方一つで)充分に心が
通えると思います。そして、いつかオフ会で会って、生表情で情報交換することで、更に気持ちが
伝わりやすくなります。今や無くてはならない情報手段のネットですが、時たま開くオフ会こそ、
ネット時代のビタミンのような存在だと思ったしだいです。だからこそ、今回の i−VOCEのオフ会を
楽しみにしていながら、やむなく出席できなかった皆さん、次回のオフ会には是非ともお会いしたいと
思っています。』
『さて今回は三重県の名張市にある「コスメランドひまわり」さんで接客をして感じたことを話します。 今年のチャレンジとして一日中お店の中に居て、直接お客様と美容相談をすることを実行しているのですが、 それはとっても大きな美容のヒントをたくさん得ることが出来ています。今までの体験上全ての場合に 言えることですが、お客様の満足は笑顔で帰ってくることです。その笑顔を自然に作り出す要因が お客様一人一人に合った美容アドバイスや美容発見だと思っています。そう、美容アドバイスは必ず されるのですが、今回特に感じたことが美容発見なのです。美容発見とは私が勝手に付けた用語 ですが、お客様が気付いていない、或いは自信をまだ持っていない個性的な魅力のポイントを発見する ことです。全くの初対面で、限られた時間の面談で行う美容発見は私にとって、とっても緊張、いや プレッシャーを感じるのですが、お客様と同意できたり、お店でお手入れをアドバイスされて実際に 実現すると、お互いに笑顔が自然に生まれるのです。』
『それからもう一つ大事なことは、お客様が日頃から感じている素朴な疑問をひも解いて安心をもって
もらうことでした。例えどんな些細な疑問でも積み重なっていると、意外に気持ちの上で負担になって
いるようです。「ああそうだったのですか」という言葉や表情が帰ってきたとき、安心と信頼が生まれて
来ているように感じ取れます。このことは化粧品専門店のスタッフの方々にもいえることで、今回は
開店前にちょっとした勉強会というか質問会を開いてみました。もちろん全ての疑問にすっきり解消とは
行かないのですが、かなり日頃の疑問もとれて軽快になったのではないかと思います。』
『そうなのです。きっと「美容のホームドクター」と呼べる化粧品専門店には、常に溜まった素朴な
質問の数々を解消すべく、日常の努力があるのではないでしょうか。化粧品に関する知識だけでなく、
美容知識、お手入れ知識や技術など、機会あれば積極的に勉強されていることが良く解りました。
そして、そのような化粧品専門店に共通していることが、「笑顔」の多いことです。お客様の笑顔も
もちろんですが、お店のスタッフの全てにおいて笑顔が至る所に生まれていました。名付けて
「美しい笑顔」が溢れる化粧品専門店とでも言いましょう。皆さんも是非積極的に「美しい笑顔」が
溢れている「美容のホームドクター」を発見して下さい。いや、実は、お客様自身が化粧品専門店の
「美しい笑顔」を作りだしていることも忘れないで下さいね。』
『先日、新宿にあるタカナシクリニックでリフトアップ手術を見学する機会がありました。化粧品は皮膚につける ものなので、私達は皮膚をいろんな角度で研究する必要があります。たまたま私は学生時代にマウスによる 乳癌の研究をしていたので、乳腺のある皮膚と共に当時から皮膚を研究していたのです。それ以後、皮膚の 研究は化粧品会社に就職しても継続して行っていましたが、マウス、ラット、うさぎ、モルモットなどの各種 小ほ乳類の皮膚についてある程度の把握は行ってきました。しかし、化粧品は人の皮膚につけるものです。 だから、人の皮膚については専門書や皮膚科医の先生などから知識を得ていて、直接自分で詳しく観る機会を 何とか持ちたいと思っていました。ということで美容と化粧品に強い関心があり、私とよくディスカッションを している高梨先生が私のニーズに応えていただき今回の見学になったわけです。』
『さて、リフトアップ手術はたるんで伸びた皮膚を切り取って縫合するものですが、顔では頬下(いわゆる
フェイスライン)、目の下、瞼が手術の対象になります。今回は頬下、と言うより耳に近い部分の頬横を
切り取って頬全体を自然に引き上げる手術でした。と同時に、瞼の上のたるみを取るために一部皮膚を
切り取りました。事前に、先生とは手術見学において観るべきポイントとしてたるんだ皮膚の現状、
表情筋との関係、皮下脂肪と筋膜の状態について話を聞きました。そして百聞は一見にしかずという
体験をするわけです。』
『リフトアップ手術は実に手際よくされ、皮膚の状態を分かり易く見せていただき、とても参考になりました。
私が今まで数々の実験動物において得ていた知識、専門書や学術発表会などで得ていた知識と融合
することができました。今後は皮膚と化粧品の関わりを、より正しく把握して、化粧品の開発や様々な
美容に関する情報を伝えることに活かせるはずです。そう確信しました。私達は日常では皮膚の表面から
した情報は得ることしかありません。でも一度でも内面の状態をリアルに把握しておけば、ある程度は
表面からでも皮膚全体を把握することに大いに役立ち、より正確な研究が出来るわけです。この手術で
得られた私の新たな発見事項については、また別の機会にまとめることにします。』
『この数年来、化粧品を「料理」に例えて話すことを試みていました。それは分かりやすいと いう評価を頂いています。さて今度は化粧そのものを分かり易いものに例えてみます。 実はこの1〜2年の間、化粧を「絵画」に例えて話しています。化粧をすることは魅力的に 見せること。いや、魅せると言った方があっていると思いますね。しかも顔だけではなく トータルに魅力を演出すること、それが化粧だと言っています。それを「絵画」に例えると、 スキンケアからメイクまで、その意味合いが良く伝わることを最近感じています。』
『では、早速例えを始めてみます。まず「絵画」はキャンバス地とその上に描かれた絵、
更には絵を縁取る額縁で構成されています。それらが全て揃って、多くの人々を魅了する「絵画」が
出来上がります。そう、スキンケアは絵を描く生地、つまりキャンバスを整え、それ自体でも
美しい質感を持ち、魅力的な絵を描きあげることが出来るようにする目的と考えてみます。
スキンケアの対象の肌はキャンバスなのです。洗ってきれいにし、キメが整い、絵が描き
やすい柔らかな弾力を持つのです。次は絵を描くことですが、これはメイクアップの役割
です。生地に問題があればコンシーラーで修正や調整をして、絵を描くのです。このあたりは
いわゆるファンデーションの役割と言うことが出来ます。さらに、魅力的な絵を益々魅力的に
するには、もう一仕事、筆(ブラシ)を添えます。そして、微妙なニュアンスや豪華さ、感覚的な
アクセントを付けます。絵で言いますと、輝きや立体感などを出すために付けるアクセサリー的な
使い方。それが口紅やアイカラー等のポイントメイク類となります。』
『さて仕上げは額縁です。絵は置かれる環境に、或いは絵のイメージに合った額縁、或いは
フレームに入れてこそ完成します。化粧の場合は、顔というキャンバスに描かれた絵を、
ヘアースタイルと服装という額縁に入れるわけです。ヘアースタイルと服装はメイクを含めた
化粧を仕上げる重要な要素の一つなのです。また、ネイル、イヤーリング、ネックレス、ブレス
レット、腕時計等のポイントメイクやアクセサリーは額縁を飾るポイントアクセサリーと考えて
みれば良いでしょう。更に付け加えて言うなら、見えない額縁もあると言うことを忘れないこと
です。それはフレグランスです。化粧というトータルな絵画を五感の一つ、嗅覚で感じさせる
大事な要素だと私は感じています。すれ違った女性を、振り返って観て、その後ろ姿の
美しさに溜息が出た経験がありませんか? それは、見えない額縁の大いなる効果なのです。』
『何と4年ぶりに@cosmeのイベントで、ビューティエキスパートの大高さん、@cosmeの山田さんと3人での トークショーを行いました。前回のトークショーは大高さんが6年前だと思っていたと言われるくらいずいぶんと 時間は経っていましたが、私にとっては2年前くらいにしか思えませんでした。この間の変化はとっても激しくて、 現在のようにクチコミを利用する方がこんなに増えてしまうとは想像も出来ませんし、アッという間の4年間でした。 私への問い合わせメールでも多いのですが、信頼できる情報を探されている方は多くやはりその中でクチコミの 占める役割は大きいものがあります。@cosmeのクチコミは良く読んでみると賛成意見も、反対意見も公正に 取り上げられているので、読み手の立場で情報を選択すれば参考になるはずです。私も、トークショーで 情報洪水の中をどうするべきかと聞かれて、信頼できる情報源を3つ以上持つことと言いました。私のサイト 「ビューティサイエンスの庭」、大高さんの記事、それに@cosmeのクチコミ情報はその条件を満たしていると 思います。』
『さて、今回のイベントで私が感じたことは、通信販売の化粧品メーカーとお客様との接点についてです。
@cosmeにクチコミをしている方々、読んでいる方々を対象に、直接商品の説明やサンプルを配布する
ことがメインの展示会でした。私は展示会の始まる2時間前から会場に行きましたが、参加しているメーカーも
今回の試みに対して期待しているものが大きく、張り切って展示の準備をしていました。私はお客様と
メーカーの対話が一番大切だと思っていますので、今回のイベントの盛況ぶりを見て、お客様もメーカーも
得るところが大きかったのではないかと感じました。商品の説明を聞くお客様、サンプルをもらうために
長い列をつくり順番を待っているお客様が満足そうな顔をしてたことがそれを証明していると思いました。
(初日のイベントに参加した人々の中に、同業他社の方々も多数いたようで、関心度の
高さはお客様だけではないことも当然でした。この業界も厳しい競争が日夜行われているのですから)』
『再び大高さん、山田さん、私のトークショーに話題を戻しますが、今回も山田さんが司会を担当し、
それぞれの質問に答えるものでした。情報が多い中、キレイになるコツということに関しては、大高さんは
「自分の肌を知ること」、私は「信頼できる(美容)情報源を2つ以上もつこと」と答えました。美人の条件
については、大高さんは「体の中の血液がキレイなこと、それに心も」、私は「今日よりも明日もっとキレイに
なれること」と答えました。あと、少しフォローすると、大高さんのコメントには、スキンケアで言えば
取ることと与えることのバランスが大事で、今このバランスを崩している人が多いと言われ、何度言っても
実行されないので、繰り返して言うのだと主張されていました。私は、相談を恐れないでして欲しいと
主張しました。化粧品や美容に詳しい人に聞く、或いは直接メーカーに問い合わせることの大事さを
伝えたかったのです。トークショーの場では、化粧品そのものについて話すことは避けました。何故って、
様々なポリシーで作られた商品が展示されている中、それらを把握しないで化粧品自体のことを
話すことはしたくなかったからです。もっと、化粧品を活かせるように使うためのポイントを伝えることに
専念したつもりです。化粧品情報についてはもう少し落ち着いた場所で、質疑応答の出来る環境で
行いたいと思っています。以上、イベントの報告でした。』
『いやー、今回の美人フィルターの反響は、とっても反響がありました。すでに手持ちの写真で実験を された方も多いのではないでしょうか。早速、そのフィルターを使って実験をし、更に、瞳を大きく見せる コンタクトレンズを使っての写真を送って頂いた協力者もありました。実は、既に瞳を大きく見せるコン タクトレンズは女性の間ではかなり知られていて、あちこちで話題になったこともあったとネット仲間から 聞きました。私は瞳の色を変えるコンタクトレンズの存在は映画などで使われているので知っていた のですが、瞳の大きさまでは無いだろうと思っていました。ちなみにこの映画はイタリア映画の「黄金の 七人」だったと思います。』
『というところで、早速、論より証拠。協力いただいた真山じゅんさんから送られてきた写真をアップ
することにします。オリジナルの写真を中央に、左がBusaikuフィルター処理、右が美人フィルター処理
をかけたものです。明度が同時に変化しますので、そこはイメージの比較を公平にするため、明度を
調整して、色味も出来る限り同じにして作成しました。確かに写真を見ても美人フィルターは強力な
ツールです。一方、Busaikuフィルターは美人度合いが落ちると言うより、何かちょっと冷静で、知的な
印象が出てくるように思います。この辺は使う目的に合わせ、利用方法はありそうです。素早い
反応で、写真まで送っていただいた真山じゅんさん、どうもありがとうございました。今回、ご本人も
大変興味を持っていただき、私の依頼に快く写真使用を許可してくださいました。真山じゅんさん、ご協力
ありがとうございました。真山さんは現在ネットラジオを主催されていて、私も今度ラジオに出演する
ことになりましたので、それもお楽しみにお待ち下さい。』
『美人の科学をまとめている最中であることは、前回も述べましたが、今回の反響をみてますます
やる気がおこりました。美人の要素は一つではなく、また絶対的なものでもなさそうです。また、
受け止める側にも要因があるようで、このような解析には統計学の力も必要です。と言うことで、
実は、久しぶりに統計学の本を読み直しているところです。もし、このサイトを見ている方で、
美人の要素について統計学を利用した記述や文献を読んだことがあれば、是非、教えて下さい。
私自身でも考えますが、参考として大いに役立てたいと思っています。』
『何気なく手にして、パラとめくってみたら「美人の微分方程式」というカラーページの本が あったのです。「あなたの写真を美人にしよう」というキャッチと共に、実例が載っているのです。 「美人の科学」をまとめようとしている私は、すぐにその本をレジに持っていったことは想像つく でしょう。その本とは、平林純さんの「史上最強 科学のムダ知識」(技術評論社)です。そして その本から平林さんのHPにたどり着き、 「美人の微分方程式」というページがインターネットで公開されていたことを見つけました。もともとは 「ブサイク・フイルター」を発見して、そこからの科学的な探求心から微分方程式を考え、ついには美人度を 高める「美人フィルター」なるソフトを開発したということです。論より証拠、まずは「美人の方程式」を 見てきてください。そして好奇心のある人はソフトを入手して、手持ちの写真を使って実験をしてみてください。』
『さて、いかがでしたでしょう。美人度を高めることができたでしょうか。原理は簡単で、顔の主な要素で
ある目と口を大きく見せる画像処理なのです。それはメイクアップの目的と同じで、それを画像処理する
ことが「美人フィルター」の正体でした。でも、いくら大きく見せればよいといっても、自然さを保たなければ
人工的、いや漫画的になり、適度という条件があります。逆に不細工にするには目と口を小さく、それら
輪郭も細くシャープにするわけです。これも度を超しますと、恐くなってしまいます。よく考えてみれば
あたりまえの話で、美人の条件の一部を使っているわけです。そう、条件の一部なのですが、でもとっても
効果的な条件なのです。』
『ここで発見したことがまだ幾つかありますので、そのことを取り上げてみます。赤ちゃんの瞳は
「つぶら」で可愛いというのはあたりまえですね。例え目が大きくても、小さくても「つぶら」で可愛いのは
変わりません。「つぶらな」という形容詞は「可愛い」という印象を与えますが、その正体は何でしょう? そ
れが先ほどの「美人フィルター」にもあったのです。ただ単に目や口を大きくしただけでなく、目の白目の
部分を少なくしていたのです。いや、瞳を大きくした結果、白目が少なくなったと言うことです。もっと正確に
いうと瞳が大きくなり、目の縁も太くなった為に白目の部分が減ったわけで、この結果、「つぶらな」瞳に
なっていたのです。つまり「つぶらな」瞳というのは白目の少ない目だと言うわけです。こんご、「つぶらな」
瞳をつくる、コンタクトレンズが出来れば、これはヒット間違いなしかも知れません。あと付け足しますと、
「美人フィルター」は眉も太くしますので、この部分は修正が必要でしょう。眉の太さや形は流行に大いに
連動しますので、時代遅れの美人をつくる可能性も大きいのです。このように、私の「美人の科学」は
着実に形になりつつありますのでもう少しお待ち下さい。』
『先日、高槻市にある「RIN」さんという化粧品専門店に行き、お客様と直接お話をする美容相談会を行いました。 目的は、お客様の美容に関する要望や素朴な疑問を聞き、それについて答えることで、美容のニーズを 肌身で感じ取ることでした。アンケート用紙はclub.Cの時と同じものを使ってみました。やはり相談の 決め手に、あこがれている女性と自分の顔で好きなところを聞くことでした。今回でも、この項目が お客様からの質問に答えるヒントやきっかけになり、大いに役立ちました。そして、ほぼ一日お店の 中にいることによって、化粧品専門店の雰囲気が良く感じ取れました。』
『お客様とお見せのスタッフの方々の会話やお手入れ、メイクのアドバイスのシーンを数々目の当たりに
して、お店を出ていくときに「笑顔」が確実に増えている事実を充分に確認しました。そう、これこそ、
私が言い続けていた「美容のホームドクター」である化粧品専門店の役割だと確認しました。今までも
何度か化粧品専門店に入って美容相談をしましたが、いづれも同様に「笑顔」が増えているのに気が
付いていました。そして、今回はお客様が美容の為の情報や技術を一つでも身に付けたら、答えとして
「笑顔」で返してもらえると仮説を立てて観察をしていました。仮説は見事に検証され、おまけに、
答えは、多種多様であることもわかりました。お客様一人一人の多種多様な美容への回答ができる
お店、いや回答しようと努力しているお店こそ「美容のホームドクター」だと思ったのです。』
『私が知っている限り、そのような「美容のホームドクター」と呼べる化粧品専門店は数多くあります。
みな個性的で、それぞれのお店の独自性がある美容サービスを行っています。お店の方々にお話を
伺った時には、必ずと言って良いほどお客様に成り代わって数々の質問をされます。そして、その為に
様々な勉強をされ、お店でお客様に還元をされていると言うことです。前回も言いましたように、全ての
化粧品専門店をご紹介することはは、この場では無理です。むしろ、皆さんの生活圏内に必ず波長の合う
化粧品専門店があると思い込んでみて、探して欲しいのです。きっと、通い続けられる「美容のホームドクター」
が皆さんの美しさ、魅力を成長させて行く手助けをするものと確信しています。今回の写真、「手」をキー
ワードにコラージュしました。「お手入れ」、「手助け」、そして「触れ合い」の場としてのイメージが伝わる
ことを願って。』
『(話題80)で話したように、今年は化粧品を使っていらっしゃる使用者の方々と直接話し合える場を つくり、そして増やそうと行動を始めました。美容と化粧品を試し、勉強しあえる会員制のクラブ、club.C. で先日1回目のセミナー&相談会を始めました。土曜日の午後より開き、3名の会員とクラブのスタッフ 2名の方々が出席していただけました。テーブルを囲んで、表情がしっかりと見とれる距離で、ハーブ ティーを飲みながら。もちろん、テキストは「美肌手帖」です。そう、この本は、将来自分が美肌の勉強会を 開くときにテキストとして使えるように、ある程度時代性も考え、長く使えるように作り込んだのです。』
『美肌セミナーは、1時間の中で、「化粧品の基本的な役割」、そして化粧品を正しく理解する為に、
「肌の基本知識」と「化粧品の基本的な働きと原料、処方」について、ゆっくりと質問を交えながら
行いました。最初は緊張の表情で始まったのですが、1時間後にはすっかり笑顔が開く状態に
和んできました。そしていよいよ個別の美肌相談会です。その為のアンケート用紙に記入をして
いただき、それに基づいて相談をしました。アンケート用紙は肌タイプ、生年月日、職業はもちろん、
タバコやお酒などの嗜好品、趣味、あこがれの女性、顔で好きな部位、今までの皮膚に関する
トラブルの経歴を書いて頂き、相談内容を3つまで用意して始めました。』
『今回のセミナーと相談会の目的は、基本的な知識を確認した上で、相談の内容を通じて、
各個人の美肌と総合的な魅力創りにおきました。それは、きっと充分に達成できたのではないかと
思います。その様子をコラージュ写真にしましたので、感じ取って下さい。なお、アンケート用紙に
「あこがれの女性」の欄を入れたのは、その人の目指す魅力のヒントがあるはずだとの仮説に
基づいて行ったのです。もちろん、その仮説は大いに当たっていました。今回の私の仮説検証に
一つの成果として得られたのです。また、具体的なアドバイスも行い、メイクについては、この会の
主催者である美容ジャーナリストの永富さんにしていただきました。また、出席者の皆さんから、
2回目以降も続けて美肌セミナーと相談会を続けることに賛同も得られたことは、とっても大きな
喜びでした。』
『最近よくある質問の一つに化粧品の使用法や使用順序に関することが増えています。それのような 質問が増える背景には、雑誌記事やTVの美容番組で裏技的な内容が取り上げられることの多さと 比例しているように思えます。化粧品を開発している立場から言えば、裏技の方が効果的ならば、 正式な使い方もそのようにしているのにと思わずにはいられません。とは言うものの、能書に書かれて いる使い方ではない方法で、思いがけない効果を感じることがあることは否定しません。でも、化粧品は 習慣的に使いやすく、効果的であることが現在求められている条件であると考えます。』
『化粧品の開発者は、毎日の化粧習慣、時たま行う特別なケア、それぞれが面倒でなく、使い心地が良い
ものを開発しています。また、そのような商品がよく売れているのは事実です。化粧品の製造技術が進歩するに
伴って、使いやすさと使い心地、そして効果性も高まっていく方向にあります。ただ、どうしても省けない
使用方法もあります。それは、洗い流す場合には必ず洗い流すとか、一定量の使用量は使ってもらう
とか、現在の技術ではまだ解消できないことです。だから、どうしても、化粧品の使い方は重要な情報で
能書には分かりやすく使い方が書かれる必要があります。化粧品はある意味で日常品になっています
ので、常識的な使い方であれば化粧品の効用は基本的に得られるものです。しかし、最大の効用を
求めるなら、開発者のこだわりが書かれている能書の使い方をしてみて欲しいのです。使用順序も
同じで、化粧品の開発に当たっては、使用順序通りに使って効果的なものであるように作っています。
ただ、異なるメーカーの商品を組み合わせた場合には、その中で最も便りにしているメーカーに合わせると
良いでしょう。』
『裏技は、確かに常識の裏をかき、意外性のある効用で話題性が大きいでしょう。だから雑誌記事や
TV番組の目引きになります。でも、その方法は応用編の一つであり、日常的な使用方法ではなく、
場合によっては思いがけないトラブルを引き起こす可能性もあるかも知れません。医薬品並みに
使用法を厳しく守る必要はありませんが、化粧品の効用を最大限に引き出す日常的な方法として
、やはり正しい使い方を能書を読んで、確認した上で使うことをお奨めします。また、良く解らない
場合には、やはり販売者に聞きましょう。』
『2000年に「話題30、化粧品専門店は美容のホームドクター」ということを書きました。それ以前も、 それ以降も、その考え方は変わっていません。いや、むしろ、より強く思うようになっています。仕事上、 化粧品専門店はお客様との接点なので、その現場での情報は非常に重要なものであり、多くのヒントを 頂いています。その反面、まだ化粧品専門店に入ったことのない方々の多さと、化粧品専門店は どのようなことをしてくれるのか知らない、いや正しく認識していない方々が多いことが気になります。 その理由として、化粧品専門店を紹介する一般メディアが少ないことが挙げられると思っています。』
『最近でこそ、百貨店の化粧品販売コーナーの紹介は女性誌でもたまに見ることがあります。しかし、
なかなか女性誌で化粧品専門店の紹介を、いやお客様がその中での美しくなっていただくための
様々なお店独自の活動の紹介を見ることがありません。それはたくさんあるお店を公平に紹介する
ことが難しいことなのか、或いは地域性が出てしまい、全国誌では取り上げることが難しいのか、
理由を考えてしまいます。でも、何らかの方法で化粧品専門店を紹介したいという思いは持ち続けて
きましたし、そろそろこの「ビューティサイエンスの庭」で始めてみようかなと決めました。全ての
化粧品専門店を紹介することは難しいでしょうが、皆さんの行動エリアにある化粧品専門店に
入ってみたくなるような紹介が出来れば良いなと考えています。』
『先日、鹿児島市の住宅街にある化粧品専門店「おしゃれ」さんというお店を訪問して来ました。
お店の雰囲気を伝えるために写真をコラージュしてみました。・・・このような楽しく、親しみを込めて
迎え入れ得ていただきました。丁度、訪問時にお客様が3名ほどいらっしゃいましたが、会話も
楽しく親切に弾んで、お店を出るときには、「ありがとうございました」の意を含む笑顔の交換が
ありました。そう、化粧品専門店はお店の経営者、販売者が努力して、お客様に満足していただける
ための、独自性、新規性などの切り口を毎日のように開発して、お店の「きれいになる」活動を
実践されているのです。まだ、化粧品専門店に入ったことの無い方は、まず、入ってみてください。
新しい美容のヒントやアドバイスが待ち受けていると思います。まだ、化粧品専門店については
話し足りませんので、継続的に取り上げていきたいと思います。』
『1月10日、土曜日の午後、銀座のイタリアンレストランで、i−VOCEのBBSメンバーによるオフ会が 開かれ、私もゲストで呼ばれました。仕事を離れて、化粧品が大好きな人々と話をすることは、私に とって美容情報の深呼吸みたいなものです。本当に目からウロコの話をたっぷりと聞くことが出来ました。 しかも、美味しい料理も一緒です。アッという間の2時間30分でした。出席の皆さんとは初対面だった のですが、私のサイトや本を読んでいた方も多く、しっかり私の考え方を理解して頂いており感激でした。 オフ会の様子は写真を見て想像できるのではないでしょうか。』
『化粧品を使う立場も、化粧品を作る立場も、また、化粧品を紹介する立場も、よく考えてみれば全て
同じテーブルに載っていて、皆公平な立場にあります。そしてお互いに美しくなることで喜びを分かち合い、
更なる条件を求めて努力しているのです。たくさんの美容情報も同じテーブルで行ったり来たりしています。
しかし、これらの情報がスムーズに渡り合っているかと言えば、なかなかそうなっていないのです。私の
経験からすると、お互いに歩み寄って、直接話す機会が少ないことが原因です。いや、なかなかそのような
機会を作ることが難しいのです。』
『私達が化粧品を作るときに、よく市場調査をします。専門の調査機関にかけたりすることもありますが、
意外にお客様の本音が解らないものです。もちろん、そのような調査もマクロ的に市場を捉える為に
役立っているのですが、コト肝心なひらめきは、もっとお客様に直接話をしたときに得られることが多い
のです。そう言うわけで、今年はいろんな形で、お客様との直接対話を楽しもうと思ったわけです。
どうか、そのような機会に出会いましたら、何でもよいので話をしてくださいね。では、何らかの機会で
お会いしましょう。一年の計は元旦にありということです。』
『前回では情報の信頼性について話しましたが、今回は美容情報の今後のあり方について考えて みたいと思います。私は情報は規制されるべきものでは無いと思います。そこには自由と責任さえ あれば主張すべきです。ただ、情報を受け取る方にもやはり自由と責任がつきまとうと言うことを しっかりと認識しておく必要がある。そう言う条件が発信者にも受信者にもあることが大前提だと 考えます。だから、TVや雑誌、新聞などメディアを通じてたくさんの情報が発信されるのも、その 中に誤解を生む間違った情報が発信されるのもやむおえないのです。』
『では、たくさんの情報の中から、信頼でき、役立つ情報を得るためにはどうすればよいのでしょう。
それはやはり信頼できる情報源、ネットワークを幾つか持つ以外には無いでしょう。そう、幾つかと
言ったのは、一つだけでは情報に間違いがあったときにチェックできないからです。ここが大事で、
どんな情報源でも完璧なものはあり得ないとみた方がよいからです。情報の発信に至るまで、
どんなに注意してもエラーが発生する可能性があり、それが見過ごされることもあり得ます。
私も、原稿などの校正を注意深くしていても、やはり何件かは校正し損ねたケースはありますので。』
『そう言う訳で、この「ビューティサイエンスの庭」から発信される美容情報、特にリンクサイトには、
そのような情報源として利用できるものを選んでいるつもりです。(中には私のチェック
が行き届いていず、アドレスが修正されていない場合もあるので、お許し下さい。気付かれた方は連絡を
お願いいたします) 今後の美容情報のあり方としては、やはり信頼できる美容情報の発信源を
もっとオープンに、しかもたくさんのメディアで紹介されるようになるべきだと思います。今年の私の活動は
そういう視点に立って行うつもりですし、私と共感される方々、或いはビューティサイエンティストとして
名乗っていただける方々との共同作業を進めて行きたいのです。ちなみに、このページの上にある
オーロラの写真はビューティサイエンティストの伊藤さんによるものです。また、リンクサイトで今回登録
したビューティサイエンティストのBS3さんは、化粧品研究者向けに原料情報を発信されている方です。』
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