湯布院映画祭(大分、日本) http://www.d-b.ne.jp/yufuin-c/index.html

今から10数年前、学生時代に初めて体験した映画祭。「シネマファシスト」執筆者の市井さんに勧められたのがきっかけでした。青春18切符を使って関西から列車を乗り継ぎ、10時間以上かけて行きました。列車を乗り換える度に、乗客の人の言葉づかいが徐々に変わっていくのが面白かった。

毎年8月に開催される湯布院映画祭は、2002年は第27回目を迎えました。日本映画がテーマ別に上映され、私の記憶ではその年に公開される新作のほか、監督や時代別の特集などがありました。ゲストも多く、見る側も作る側もそれぞれの立場を越えて和やかに交流していた印象がとても強い映画祭です。


「映画館のない町で映画祭を!」というキャッチフレーズどおり、公民館が上映会場になるところも特徴です(HPをチェックする限り今も変わっていないみたい)。自然がとても豊かで、映画を見ない時はレンタサイクルであちこち出かけました。駅前から辻馬車に揺られて各名所を回ることもできます。温泉が特に有名ですが、個性的な美術館やのんびりくつろげる喫茶店などがあり、季節に関係なくいつでも訪れたい素敵な町でした。
「ゆふいんWeb」http://www.owl.ne.jp/yufuin/)


映画祭期間中、参加者は割安の民宿に申し込みができるのですが、相部屋になった人たちと映画談義で盛り上がったのがとてもよい思い出です。ぴあフィルムフェスティバルの審査員をしているという女性、井上陽水の九州時代からのおっかけだという女性など、個性的な人が多かったなあ。

夜地元の居酒屋に行くと、必ずといってよいほど映画祭に来ているという人々と出会い、ここでも映画談義が繰り広げられていました。私自身、映画を作る側の人たちと関わったのは生まれて初めてで、非常に新鮮な体験でした。俳優の名前だけではなく監督の名前を覚えるようになったのはこの映画祭のおかげかもしれません。「映画祭」の持つ魅力もまた湯布院のおかげで知ることができたし・・・。もうずっと行ってないけど、いつかまた行きたいな。

(2002年1月)


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