●FILMHOUSE (Edinburgh, UK)
http://www.filmhousecinema.com/(英語)

 映画「トレインスポッティング」の舞台になった街、エジンバラにある独立系映画館。日本だと「アートシアター」とか「単館上映館」と呼ばれる映画館みたいなものかな。毎年8月に開催されるエジンバラ国際映画祭の会場のひとつです。斜向かいにはUsher Hall(コンサートホール)、Traverse Theatre(小劇場)、Royal Lyceum(大劇場)が並び、さらにFILM HOUSEの50Mほど先にはCAMEOというやはりアート系映画館があり、ちょっとした文化エリアを形成しています。FILMHOUSEの独自のラインアップは優れた企画力からくるような気がしています。HPの他、毎月発行されるオリジナル機関誌もあります。料金は曜日や時間帯によって異なりますが、週末の夜の上映を除けば、500〜600円ぐらいで鑑賞できるでしょう。学生であれば平日の昼間などは格安(200円ぐらい)になってるはずです。劇場は二つあって、カフェバー(↓)も併設。映画を見なくても利用でき、喫茶の他に簡単な食事も頼めます。ここのベイグドポテトはオススメ!以前、このカフェで勉強していたら、小柄で気の弱そうな男の人が「あなたは日本人ですか」と尋ねてきたので、「はい」と答えると、「僕の婚約者も日本人なのですが、日本に帰ったきり連絡がありません」って、あんたそれ捨てられたってことやろっ!(2000年9月)

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●CAMEO (Edinburgh, UK)
http://www.cameocinema.co.uk/(英語)

 上記のFILMHOUSEから50mほど離れたところにある映画館。CAMEOも独立系映画館で、エジンバラ国際映画祭の公式会場のひとつになっています。CAMEOではプレミア上映も行われますが、映画館の入り口の前は道路で、向かい側にはクリーニング屋とかピザ屋が並ぶ、庶民的な通り。そういう場所にロバート・カーライルやヘザー・グラハムたちが入っていく風景はちょっと不思議な感じ。FILMHOUSEほどのスペースはないけれど、CAMEOにもスタンディングバー(↓)があり、待ち合わせに便利でした。この映画館では、お化けみたいに濃いメイクをして「ロッキー・ホラー・ピクチャー・ショー」を観に出かけ、踊ったり叫んだり、大騒ぎしたことがいい思い出です。93年の映画祭では、デレク・ジャーマンの遺作となった「BLUE」のワールドプレミアもここで観ました。上映後、エイズに侵され、やせ細り、すでに一人での歩行が困難になっていたD・ジャーマンが、質疑応答のため、支えられて一歩一歩スクリーン前に進む姿を見つめ、立ち上がってずっと拍手したこと、忘れられないです。D・ジャーマンは、翌年94年3月に逝去。一般紙が一面使って記事にしてました。(2003年2月)


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●扇町ミュージアムスクエアコロキューム(大阪)
http://www.oms.gr.jp

※扇町ミュージアムスクエアは、2002年12月末、閉館となってしまいました。今は何になったの?誰か教えてください(涙)。
たしか10年ほど前は映画館としてまだ確立してなかったような・・・。はて?
関西ぴあの中にある映画館。ラインアップは東京の単館系映画が多く、嬉しい限り。それぞれの映画の上映期間が短い(1週間ぐらい)のが淋しいところですが・・・。見に行きたかった映画がいつの間にか終わってたなんてことが何度もありました。

ビル内には雑貨ショップやカフェレストランのSTAFF (2001年3月から「REPAIR」という名前になりました)もあるので、待ち合わせや、映画の後のお茶にもとても便利です。よくひとりでぼーっとアイスオーレを飲んでたなあ。 映画館の紹介ですが、同じくビル内に併設されている小劇場によくお芝居を見に来ていたせいか、 そちらの印象が強いところです。この劇場を拠点して全国規模に成長した劇団は数知れず・・・
大阪梅田の繁華街の中心からすこし外れたところにあり、 すぐ近くに扇町公園もあるため、ちょっとのんびりした雰囲気があってけっこう好きです。 目印はなんといってもビルから突き出している、恐竜(写真)です。

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●国名小劇(大阪) TEL:06-6213-9229

※2002年で閉館。もうカーテンがスルスル引かれるのが見られないのか・・・。残念!

オープン以来一貫して24時間上映を続けている映画館。 映画館自体はとても小さくて、初めて行った時はちょっとびっくりしました。 スクリーンを覆う赤いカーテンも妙に小さくて可愛く、 スルスルを引かれたカーテンの向こうにこれまた小さめのスクリーンを見た時は、 「人形劇でも見に来たみたい」と笑ってしまいました。 人が少ないと「大丈夫かしら」と心配になり、 多いと「あんまり有名になってほしくない」と複雑な気持ちにさせられる タイプの映画館。 ラインアップはハリウッドメジャー以外の外国作品を上映することが多いようです。 だいたい2週間単位で変わります。地下鉄・近鉄日本橋駅からすぐです。


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●VERDI (Barcelona, Spain)

スペインのバルセロナにある映画館。ヴェルディと読みます。スペインは字幕で映画を上映することが非常に少なく、大抵は吹き替え上映なのですが、ここVERDIは字幕上映を行っています。(映画館イロイロ話:吹き替えと字幕の話その1)
各国の映画を上映し、アート系の映画館の印象があります。94年当時は、劇場は二つでしたが、今、VERDIの横にVERDI PARKという映画館が増設されているため、劇場数はさらに増えました。

一番印象深いのは、入場制限用に場内に設けられていた信号機。入れ替え制のため、順序よく入場するために信号機を使って観客を制限していました。道路の信号機と同じように緑と赤のランプがついたり消えたりし、みんなでそれをじーっと見て、進んだり止まったりするのですが、初めて経験した時は大受けしました。

この映画館があるエリアはバルセロナのちょっと北寄りで、このあたりの繁華街はまったくと言ってよいほど観光地化されてない、地元の人々が集まるエリアです。映画館近くの小さな教会広場を囲むようにしてバル(簡易食堂)がいくつかあり、 映画の前後のお茶や食事に困ることはありません。週末の夜はストリートパフォーマンスも繰り広げられ、なかなかにぎやかです。写真は留学中の94年夏に撮ったもの。右はしにロバート・アルトマンの「ショートカット」の看板が見えます。

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●Brattle Theatre (Cambridge, Massachusetts, USA)
(text by キム・パプコ)
http://boston.citysearch.com/profile?fid=1&id=11275022 (英語)

なにかと愛着のあるアメリカ東海岸の街、ボストン周辺の愛すべき映画館をご紹介します。
ボストンの名門、かのハーバード大学を中心に広がるハーバード・スクエアという学生街にある名画座。黒沢明監督作品に関しては、銀座並木座の次にお世話になった。 座席はチャチな折り畳み椅子で、真夏の最中でも冷房が効かないのが玉にキズだったけど、蚊の攻勢にもめげず日替わりラインナップに付き合ったものだ。 私だけじゃなくて、同じ気持ちのアメリカ人がこの劇場を満席にするってことも驚異だった。彼らの笑いのツボを知ると、アメリカで"クロサワ"が人気のある理由もよくわかる。 無修正のファスビンダー監督作の数々を爆笑の渦の中で観たのもココ。W.アレンの『アニー・ホール』も、よく笑われてたなあ。 映画とは別に、売店で売ってるBen&Jerry'sのアイスクリームがまた、めちゃくちゃ美味しかった!ダら〜(ヨダレの音)。

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●Somerville Theatre (Somerville, Massachusetts, USA)
(text by キム・パプコ)
http://boston.citysearch.com/profile?fid=4&id=11279904(英語)

ボストンの地下鉄レッド・ライン、ディヴィス・スクエア(ハーバード・スクエアの二駅先)にある映画館。『ツイン・ピークス』に出て来そうな赤いカーテン、二階バルコニー席などに、古きよき劇場としての風情が残っていたが、座席はどれもボロボロだった。近所にいた頃は、2日ごとにラインナップが変わるので、夜中でも構わず週2、3回通ったこともある。ジョン・ウォーターズ二本立てとか、個性的な作品が多かったのが特徴。ディヴァイン急死の悲しい知らせも、ここの売店に貼られた新聞記事で知った。アメリカでは一時カルト映画の定番といわれてた二本立て『少年は虹を渡る』&『まぼろしの市街戦』を観れたのも今思えば貴重な思い出。その後、劇場は100万ドルかけた改装を行い、今ではすっかりキレイになってしまったそうな。

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●Rolling Hills AMC Theatres(Los Angeles, California, USA)
(text by ポン)
http://www.amctheatres.com/(英語)

LAXから南に30分くらい行くと、ビーチやお洒落なブティックなどがある街になります。
ローリング・ヒルズという住宅街の中に、ローリング・プラザというとても大きなモールがあって、そこにはビデオ屋さんとか、スポーツジム、スーパーマーケット、あと日本のスーパー、本屋、コンピューター屋さん、日本語塾があります。

そこにAMCシアターがあるのですが、これがスゴイ!!!
なんと、シアター数20個!!!
スターウォーズ、ハンニバルとか、そういう人気のあるものは、その内の3〜5シアターで時間をずらして上映。
しかも、新しくて清潔で、椅子も大きくて座りやすいし、しかも段差を大きくしてあるので、もう「後ろに座ると前の人の頭が邪魔で見えない」な〜んていうことも無し!!
それに、アメリカって入り口が一つしかないから、1つの入場券で色んなシアターにもぐりこんで2,3本観ることも全然可能!

郊外だからそんなに混んでないし、安全だし、LAで映画を観るなら、絶対おすすめです♪

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