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本日の読書 阪急電車 有川浩

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ここ半年くらい、買う本(文章)ったら有川浩ばっかり。他も手に取らないわけでもないんだけど、レジに持って行くには至らないっつーか。パラ見で「また今度でいいや」を繰り返すつーか。仕事が休みの時には近所の図書館も休みなんで、「借りる」は行動選択肢に入らんのよ。
ある話の脇役が次の話の主役になって話をつなげていく、こんなスタイルのオムニバスはどこかで…と思い出したのは、昔テレビでやってた「世にも奇妙な物語」とかか。
それぞれのエピソードは本当にありがちな日常。恋の始まりありーの恋の終わりありーの。
結婚直前の彼氏寝取られた(浮気相手の「今日は安全日なの」を信じる男も不思議なんだが結婚後短期破局率かなり高い上破局時には幼児を抱えることにまでなる「寝取り→計画妊娠→責任取れ」結婚に持ち込まんとする女も謎)翔子ちゃんは幸せにおなり。でもってこのエピ、言い訳しつつぐずぐず泣く女が、翔子ちゃんに「夢の結婚式」を壊されそうだと悟った時に初めて「本当に」泣きそうな顔になる、というシーンが入るあたり、女性作家さんだなぁと思う。女には見え見えの嘘泣きや悲劇のヒロインちゃん酔い泣きなんぞでも男はころっと絆されるからなぁ。
ちょっとお気に入りはおばあさん(孫がまだ幼児なので5~60代程度と推察)がこれまで犬を飼わなかった理由。ほのぼのなんだけど、故おじいさん(当時結婚前提交際中の恋人)もまさか「お嬢さんをください」やりに行った先でお尻丸出しになる羽目に陥るなんて。哀れ。