96年12月7日(土)〜12月15日(日)にシンガポール乗り換えのシンガポール航空で南マーレ環礁北西部のボリフシ・アイランド・リゾートに行って来ました。
陸上の天気には恵まれ、雨はスコールが何度か降っただけでした。でも、3日目位から風が強くなったせいか、透視度が初日には20m位あったのですが、だんだん悪化し、最後の方はボートで10m、ハウスリーフで7m位になってしまいました。
ボリフシ・リゾート情報は、このホームページのモルジブへ行こう!!の中にも、少しあります。
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![]() この島の売り物は、ハウスリーフの良さです。滞在中には、ヴァドゥやラグーナからも、何度もボートで潜りに来ていました。
チェックダイブでOKが出た人は、バディ同士でタンクを借りて、ハウスリーフを自由に潜ることが出来ます。早朝でもナイトでも好きな時に潜ることが出来、1日の本数の制限も特にありません。
コース取りは、2つのエントリー・ポイントからドロップオフ沿いにサンゴ礁を行って戻って来るか、沈船に行って戻って来るかの4通りになります。 島の西側はかなりの遠浅なため、島1周をビーチ・エントリーで回るのは、残念ながら出来ません。 沈船はドロップオフから離れた砂地にありますが、水中にロープが張ってあるので、ナビで迷う心配はありません。 どちらのサンゴ礁も、浅場はエダサンゴが中心ですが、10m以深位からは丸いノウサンゴ風やらいろいろな種類の茶色いサンゴが混ざっています。魚は種類も数もとても多く、ハタタテダイの群れだけはいませんでしたが、それ以外のボートポイントで見られる魚は、ハウスリーフでもほとんど全部見られると言っても過言ではないでしょう。
コバンアジ、イズズミ、スズメダイ類、緑や青のブダイ類、水玉模様がきれいなハタ類、チョウチョウウオ類、キンチャクダイ類、ハナダイ類の群れ、フュージラーの群れ、モンガラカワハギ類、カスミアジ、サヨリの群れ、クマノミ、ムスジコショウダイ、パウダーブルー・サージオンフィッシュなどなどなど、モルジブの海らしい魚たちがたくさんいます。
泳ぐのが面倒な時には、ビーチバレー・コートの近く、上の地図の★印のところからエントリーすると、ブイのところまで近いです。
ブイの下あたりの砂地では、幅80cm〜1mのマダラトビエイを良く見掛けました。3〜4枚のことが多かったですが、8枚の群れがいたこともあります。昼間潜った6ダイブ中5ダイブで出ました。
また砂地には見渡せるかぎりにガーデンイールがうじゃうじゃといて、サンゴ礁のドロップオフに沿った砂地にもたくさんいます。
ここのギンガメは、ビヤドゥのよりやや大型で、数も多く見応えがあります。またビヤドゥのと違って、近寄っても全然逃げないので、簡単に渦の中に入り込むことが出来ます。時々、群れが私たちについて泳いで来たりもしました。 クマザサハナムロの群れはいつでもいるのですが、潮の加減によってはその他にササムロ、タカサゴ、ウメイロモドキ、ユメウメイロ、ハナタカサゴといった青い魚の群れが入れ代わり立ち代わり現われ、特に白い砂地をバックにあたり一面のハナタカサゴの群れが現われたときには、夢のような美しさでした。 体長80cm位のナポレオンも1度見掛けました。リーフエッジ近くの水深5mあたりを泳いで行きました。
また大きなアデヤッコ、たくさんのハタタテハゼなどが印象的でした。
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沈船には、ヨスジフエダイの子供300匹位の群れ、金色と銀色のキンメモドキの群れ、キンギョハナダイの群れなどがついています。
この沈船には、なんと体長80〜90cmのナポレオンが2匹住み着いていて、昼間は出掛けているのでいませんが、ナイトでは100%見られます。
こちら側のサンゴ礁も、ドロップオフは水深20m辺りまでで終わり、その先はゆるやかな傾斜の白い砂地になっています。 また大きなモンガラカワハギ、大きなタテジマキンチャクダイ、大きなコクハンアラ若魚、表情豊かなイシガキカエルウオ、ノコギリダイとヨスジフエダイの混成群れ、イソマグロなどが印象的でした。
ビーチから目印のブイまではやや泳ぎますが、水深約5mのブイの下から沈船に向かって張ってあるロープ沿いに進むと、数十匹が出迎えに来てくれます。体長は50〜60cmです。 彼らは大きなものにくっつきたいらしく、タンクやウエットスーツやフィンなど、ダイバーの体のあちこちにくっつこうとします。タンクにくっつこうとする個体が、くっつきやすいように予め仰向けの体勢になって近づいてくるのが面白いです。くっつこうとするペタペタという感触がウエットスーツと通して感じられます。
沈船に到着すると、砂地に着底していた他のコバンザメたちもワァーっと寄って来て、前が見えない程になります。コバンザメを手で捕まえることが出来そうな程です。 沈船には他にツバメウオの群れと、大きなウツボが何匹か住み着いています。
沈船から更に、沖にある隠れ根に向かってロープが張ってあります。隠れ根までは、透視度が良ければ見える程度の距離だそうですが、この時は見えなかったし、流れが強かったので行きませんでした。ヨスジフエダイの群れなどがいるそうです。
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ナイトも2ダイブしました。
2ダイブ目は、ガイド無しでコテージ側のサンゴ礁へ。
スキューバには浅すぎますが、ひざ位の水深の浅瀬には、何千〜何万匹というイワシの仲間の巨大な群れが、3〜4個いました。以前クダバンドスで見た群れよりも大きかったです。水上から見ると黒い大きい固まりのように見えます。マスクとシュノーケルをつけて横から見ると、体長10cm位で、銀色に光っています。ときどきカスミアジが突っ込むと、群れがいっせいに跳ね上がって、水面でキラキラと輝きます。
また、コーヒーショップ側のやや外洋寄りの浅瀬には、エダサンゴと同じような大きさの、茶色くてボリュームのある「ほうき草(?)」のようなソフトコーラルがたくさん生えていて、ユラユラ揺れています。 |
![]() ボートダイブも、バディ同士で自由に潜ることが出来ます。ボートでガイドさんにつかずに潜るのは、今回が初めてでした。最初はちょっとスリリングでしたが、広〜い空間にバディと2人だけというのは、とても気持ちが良いものです。 ポイントは、全部が、リーフ沿いに長く続くドロップオフを流すというもので、ナビゲーションの必要はあまりありませんでした。 どれも、底が50〜100m位のダイナミックなドロップオフで、壁が垂直に切り立っているところがあったり、ところどころにケーブ(洞窟)があったりして面白かったのです。ただ、どれも似たような地形なもので、後から振り返ってみると、どれも区別がつかなくて、情けないです。
行ったポイントは次の通り。
●【ポイント名】ラグーナ・アウト 【ボリフシからドーニで】15分
●ドリーム・ポイント 40分
●ボリフシ・アクアリウム 15分
●ラグーナ・ドロップオフ 15分
●エンブドゥ・キャニオン 30分
●ライオンズ・ヘッド 45分 |
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ボリフシのダイビング・サービスは、Sun Diving School(以下D.S.と略)といいます。 この島のD.S.の近くは、リーフエッジがビーチから近く、チェックダイブでOKが出た人は、ボートダイブの他に、バディ同士でタンクだけ借りて、ハウスリーフを自由に潜ることが出来ます。早朝でもナイトでも好きな時に潜ることが出来、1日の本数の制限も特にありません。
チェックダイブは、時間が特に決められていないので、ガイドさんの手があいていれば、午後からでも受けることができます。(朝からバリバリ潜りたい方は、8時40分頃に器材を持ってD.S.前に行く方が良いでしょう。) ボートダイブは、午前9時頃と、午後3時頃の1日2回、D.S.前の桟橋から出発します。参加者が4人位いればボートが出ますが、滞在時には、午後はハウスリーフで潜るという人が多く、午後のボートは7日中1日しか出ませんでした。(もっともこれは、その時々のゲスト次第です。) ボート上でのブリーフィングは、基本的には英語だと思っていた方が良いと思います。アリさんと恭子さんはO.W.やアドバンスの講習が中心で、ボートダイブのガイドはほとんどイブレさんかサリムさんでした(6ダイブ中5ダイブ)。 ガイディングは、ブリーフィングだけきちんとやって、後はバディごとに好きなもの見てねという感じでした。「アケボノハゼを見に行きましょう!」とか「ハナヒゲウツボを見に行きましょう!」というタイプのガイドではありません。 ガイドさんは一緒に潜りますが、チェックダイブでOKが出た人は、「We dive alone.」(これで通じます)と言って、バディごとに好きなように潜ることが出来ます。特にカメラを持っている人はそうするよう勧められるようです。ドロップオフ沿いのドリフトダイブがほとんどで、ナビの必要はあまりありませんでした。 最大水深30m、最大潜水時間60分の範囲内で潜り、残圧が50になったらバディ単位で浮上を開始し、水深5mで3分間の安全停止をするきまりです。
D.S.には、器材干し場があって、ウエットスーツは吊るしておけますし、その他の器材はロッカー室(個別に鍵はかかりません)に入れておけますので、部屋に持ち帰る必要はありません。ロッカー室には、夜中になると鍵がかけられるので、早朝ダイブをしたい時には、器材は外に出しておきます。 タンクはアルミで10リットルと12リットルがあります。特に指定しなくてもインターナショナルタイプがいつも置いてありますので、日本から持って行ったレギュレーターはそのまま使えます。Oリングの状態は良く、快適でした。レンタル器材も新しく、コンディションは良さそうでした。
【ダイビング料金表】(96年12月14日現在、US$) タンク・ウエイトのみ 器材レンタル込み 体験ダイビング − 60 チェックダイブ 28 45 ビーチで行う場合のみ 1ビーチ 35 49 1ボート 25 41 ボート代別 6日間無制限ダイブパッケージ(ビーチ&ボート) 414 702 ボート代別 -------------------------------------------------------------------------- ボート代 18 1ダイブにつき -------------------------------------------------------------------------- ナイトダイブのガイド料 5 1ダイブにつき -------------------------------------------------------------------------- 【レンタル料金】 1日 1週間 マスク 3 18 スノーケル 2 12 フィン 3 18 素足に履くタイプ 3点セット 8 45 レギュレーター 7 80 オクトパス付き ゲージはkg/m表示 BCD 6 70 水中ライト 6 70 ウエットスーツ 3 36 半袖半ズボン ダイブコンピュータ 5 60 アラジン -------------------------------------------------------------------------- 【講習】(PADI) 講習料金 マニュアル代 申請料 ※マニュアルはレンタル可(各5ドル) オープン・ウォーター 300 + 60 + 60 ボート代別 アドバンス 200 + 80 + 60 ボート代別 レスキュー 290 + 80 + 60 ボート代別 各種スペシャリティ及びダイブマスター・コース(3週間)あり -------------------------------------------------------------------------- ・水中ライトのレンタルはあまり数がないようでした。(6〜7本程度) ・オープン・ウォーター・コースは限定水域を含めて9ダイブで、 うちボートは1〜2ダイブのようです。 |