地上最後の楽園とも言われるモルジブはインドの南西、赤道にまたがってインド洋に浮かぶ大小約1,200の島々から成る国です。その内、約200の島に人が住んでいて、その他に、約90の島がリゾートになっています。
モルジブの島々はどれもまっ白い砂浜にヤシの木が茂り、ペールグリーンの明るい色の海にはところどころにサンゴが生えていて、サンゴの枝の間にはカラフルな熱帯魚が泳いでいる、とても美しいところです。
リゾートととして使われている島は小さくて、10分から30分もあれば歩いて一周できるものが大半です。リゾートの島はリゾート専用として使われていてほかの人は住んでいないので、砂浜は完全なプライベートビーチ!とても静かで、忙しい現実を忘れてのんびりできます。ハワイやグアム・サイパンのようなやや都会っぽい大きな島とは違って、南の小島のイメージそのものです。
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おすすめはアイランド・ホッピング(島めぐり)
大抵1日のコースで、他のリゾートや、現地の人が住んでいる島、ビーチのきれいな無人島などをドーニ(ボート)で回ります。 体験ダイビングは、日本人インストラクターがいる島なら、是非トライして見てください。人生が変わっちゃうかも知れません。
マーレ観光(買い物ツアー)は1度は行って見るのも良いでしょう。市場の見学は面白かったです。また、さすがに首都だけあって、マーレの近くの海には荷揚げをする順番待ち(?)で貨物船が並んでいたりして、リゾートの辺りとは雰囲気が違うのも興味深かったです。
ヘリコプター・ツアーも、手配できる島とできない島がありますが、おすすめします。とにかく息を飲むほどきれいです。環礁のところどころがドーナツ状の浅瀬になっていて、これから島になって行くのかな?と思わせ、地球って生きているんだなぁと感じさせます。 ほかにだいたいどの島でも楽しめるのが、フィッシング、卓球、 島によって楽しめるのがウインドサーフィン、グラスボトムボート(底がガラス張りのボートで遊覧)、バナナボート、水上スキー、パラセーリング、 卓球以外はたいてい有料です。毎日出来るものと、日によって開催されるものとがあります。 |
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スリランカ乗り換えのスリランカ航空か、シンガポール乗り換えのシンガポール航空、クアラルンプール乗り換えのマレーシア航空で行くのが一般的です。 多くの便は、日本を昼頃出発して、モルジブのリゾートに着くのはその日の深夜になります。疲れ方はヨーロッパに行くのと似たような感じでしょうか。西への移動のせいか、時差ボケに苦しむ人はあまりいないようです。
一番手軽に手に入るのは「地球の歩き方 モルディブ」(ダイヤモンド・ビッグ社刊)でしょう。毎年改定されていますので、なるべく最新版をご覧になる方が良いでしょう。
ですが、もし入手できれば、「楽園モルディブ」(水中造形センター刊)というムック本をおすすめします。これは、下でご紹介している雑誌「海と島の旅」の増刊号として発行されているもので、写真が豊富で、情報内容が詳しいです。特に、ダイビングポイントなど、ダイビングの情報については、「地球の歩き方」を圧倒しています。
月刊誌の「海と島の旅」(水中造形センター刊、毎月19日頃発売)でも、モルジブのことをよく特集してます。この雑誌は名前の通り、世界のビーチリゾートを詳しく紹介していて、写真がきれいなので、見ているだけでも心がなごみます。見掛けたら手に取ってみてください。本屋さんでは、ダイビング(マリン・スポーツ)雑誌のコーナーか、旅行雑誌のコーナーに置いてある場合が多いです。 |
![]() 私が滞在したことのあるリゾートをご紹介します。
モルジブでは老舗のリゾートで、いろいろな花が咲き乱れていて、とてもきれいな島です。島一周全部が白砂のビーチで囲まれているので、ビーチの人工密度は低く静かでした。設備の整ったリゾートで、真水のプールが2つもあり、フルレ空港からも近く、お子さん連れにもおすすめできると思います。
泊まるところは2〜3室が1棟となっている1階建てのコテージか、4室が1棟となっている2階建のホテルタイプの建物で、部屋は広くゆったりとしています。ビーチには白いビーチチェアが置かれていて、自由に使えました。 メインのレストランの他にインド料理、バーベキューハウス、24時間営業のコーヒーハウス、プール脇にバーなどあり、メインレストラン以外で食事をしたい時は、事前に言っておけば10ドル分の食事券がもらえました。 スタッフが全体にフレンドリーで、気分よく過ごせました。ある晩、食事から部屋に帰ってきたらベッドが花で飾ってありとても嬉しかったです。
丸い島の周りは、背が立つ位の浅瀬が割と長く続いているところが多く、ところどころにエダサンゴが生えていて、デバスズメとミスジリュウキュウスズメダイが群れる平和な光景が続いています。イソギンチャクとクマノミもいます。他にも青や黄色などのカラフルな魚の種類は多く、足のつく浅瀬に限っていえば、たぶん今まで行った島の中で1番多かったように思います。
アクティビティはかなり充実していて、アイランド・ホッピング、マーレ・ショッピング、シュノーケリング・トリップ、フィッシング、ナイト・フィッシング、グラスボトム・ボートなどのツアーが、1日に2〜4本催行されていたほか、ウインド・サーフィン、カマタラン・ヨットなども申し込めば随時。モルジブでは珍しい真水のプールが2つあって、シュノーケリングの後、体の塩抜きが出来て気持ち良かったです。 テニスコート、トレーニングジムなどもありましたが、短期滞在の日本人には関係ないかも。あと、なんとカラオケがあって、韓国人の団体さんが毎夜占領してました。カラオケルーム周辺では音が聞こえますが、島がやや大きいので、部屋まで聞こえてうるさいということはありませんでした。 クルンバの弱点は島の周りに防波堤状の砂止めがあって、景観ががやや損なわれていることだと思います。
(94年5月に滞在した時の情報です。)
ハウスリーフが評判の島です。クルンバに比べたらかなり質素な感じです。島の周りの一部がコンクリートで固められていて、一周全部がビーチというわけではありません。でも海の中には防波堤状のものは無いので、ビーチからの眺めはとても良いです。
泊まるところは16室位が1棟となっている2階建てのホテルタイプの建物で、贅沢ではありませんが、特に不便なところもありませんでした。 レストランは1つだけ。島の内部にあって、海は見えません。冷房がガンガンに効いてます。昼食のビュッフェがおいしくて楽しみでした。週に何回かオプションでインディアン・ディナーとかビーチ・バーベキュー・ディナーが開催されていました。バーも1つあります。
海はふともも位の浅瀬が少しあって、すぐにリーフエッジになっています。小物から大物までいろんな種類の魚が見れて最高です。シュノーケリングでも、ギンガメアジの群れが渦を巻くように泳いでいるのを、真上から見れたりしますし、大きなモンガラカワハギやカスミアジなんかも通りかかります。
アクティビティはちょっと寂しいかも知れません。たいてい1日1種類で、それも週のうち3日はフィッシングでした。あとは、アイランド・ホッピング、マーレ・ショッピング、ヘリコプター・ツアーなど。水上スキーは申し込めば随時。 滞在客でダイビングをしていたのは、日本人がほとんどとドイツ人が少しで、ある時などボート2隻全部日本人ということもありました。(たまたま、かもしれませんが。)
ビヤドゥの弱点はあんまり思い付かないですが、モルジブのリゾートの中ではロマンチックな雰囲気が少ない方かな?どちらかというと質実剛健な感じの島です。(でも、あくまでもモルジブのリゾートとの比較でのことで、ビヤドゥも充分リゾートしてます。)
(95年11月に滞在した時の情報です。)
1周歩いて10分足らずの、モルジブらしい小さな島です。
2階建のホテルタイプが32室位と、1戸建てのコテージが5棟、2〜3室が1棟の長屋タイプが3棟。屋根はどれもヤシの葉葺きで、全室海に面しています。
レストランは屋根だけあるオープンエアの造りで、ほとんどのテーブルが海に面しています。朝食時には、すぐ目の前の海をイルカの群れが通って行くのを、席についたままで見れたことが2回ありました。 島は全体的に、解放的で明るい雰囲気です。
ハウスリーフは素晴らしいです。
島の北西側には腰位の深さの広いラグーンがあって、エメラルドグリーンの海の色が、モルジブらしい風景を作っており、その他の部分はリーフエッジが近く、気軽にシュノーケリングを楽しめます。 アクティビティは少なめでした。 ボート・トリップはアイランド・ホッピング、マーレ観光、ナイト・フィッシング、シュノーケリング・トリップがあり、希望者が6人集まれば催行されます。またカタマラン・ヨットでのヴァドゥーやラグーナや砂州へのツアーが2人から催行されます。他にはウインド・サーフィン、カヌー、卓球などが楽しめます。 難をつけるとすれば、たぶん砂止めとしてなのでしょうが、サンゴのガレキを積んで造った石垣(?)が、島から海に向かって放射状に何本も出ているので、ビーチが分断されてしまっています。またコーヒーショップ前に1つだけですがサンゴを積んだ防波堤状の砂止めがあります。
(96年12月に滞在した時の情報です。現在は、水上コテージもできました。)
こちらもハウスリーフが素晴らしい島です。ヤシの木などの数種類の木々がこんもり茂り、白砂のビーチで囲まれた、1周歩いて10分足らずのきれいな小さな島でもあります。施設はナチュラルな雰囲気を大切にしていて、自然にどっぷり浸かって過ごすことが出来ます。
部屋は38室位。すべてヤシの葉葺きのとんがり屋根の1戸建てのコテージで、エアコン付き、エアコン無しなど、グレードが3つあります。コテージは島を囲むように建てられてはいますが、1部の部屋を除いて、ビーチには面しておらず、木々の陰になっています。部屋からビーチはあまり見えませんが、逆にビーチからコテージも見えないので、ビーチの雰囲気は良いです。 部屋はシンプルで、オープンエアのシャワールームが気持ち良いです。
レストランやバーは島の内側にあり、海は見えません。
ハウスリーフは、素晴らしいです。特に浅場は絶品でした。
ビーチは、場所によって幅が広かったり狭かったりしますが、島1周をほぼ取り囲んでいて、とてもきれいでした。 アクティビティは少ないです。ボート・トリップはアイランド・ホッピング、モーニング・フィッシング、ナイト・フィッシング、ボート・チャーターがあります。アイランド・ホッピングは週1回の開催で、最低催行人数は6人です。他には卓球位しかありません。
もの足りない点は、サンゴがあまりにも浅いところにまで群生している代償に、バタラにはラグーンと呼べるようなものがほとんど無いことです。モルジブならではの淡いエメラルドグリーンの部分は、あまりありません。
また、同じ理由で、この島でのシュノーケリングは、2ヶ所の桟橋のところからリーフの外に出て、水深2〜5m位のところをリーフエッジに沿って泳ぎながら、リーフの中の方を見たり、下を見たり、という形になります。ビーチから入れるところは浅すぎて、シュノーケリングには向きません。そのため、足の着くところでシュノーケリングできる範囲はごく限られています。見れる魚も限られます。
(97年12月に滞在した時の情報です。)
準備中ですが、ヴィラメンドゥ・ダイビング・ログの後ろの方に少し書いてあります。
(98年6月に滞在した時の情報です。)
上記の島の最新情報を知りたい方、他のリゾートについて知りたい方は、
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