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text by Takawo Nishi


〜98-99シーズン編・その8〜

※大好評(?)の「似てる人シリーズ」を1ページにまとめました。あなたも、思いついたら即、ご投稿を!

→続きはこちらのページへ!

3月9日
 妻が仕事でバタバタになったので、今日も晩飯を担当することに。ポルチーニとイタリア米が残っていたので、再びリゾット。ちょい煮すぎて、おじやのようになってしまった。「豚ロースのソーセージ&キャベツソース」は、材料の分量をミスって、見た目、意味の判りにくい正体不明の料理に。しかし味はまあまあ。

 R・マドリード×アラベス(リーガ第25節)を料理しながら横目で観戦。2-0でリードしながら後半30分ごろ立て続けにゴール(2点とも元マリノスのサリナス!)を奪われて同点にされたあたり、内紛の余波か。イエロが不在で、またまたカンポが無能ぶりをさらけ出していた。ほかにCBできる奴いないのか。秋田のほうが巧そうだぞ。ロスタイムにラウールのゴールで辛うじてレアルが勝ったものの、サビオが重傷、ミヤトビッチが肉離れ(?)で17日のD・キエフ戦はますますヤバそうである。勝つためには「スーケル大逆襲、W杯得点王の意地が炸裂!」ぐらいのドラマが必要なような気がするが、たぶん、そんなことは起きない。

 バルセロナは1-4でサラマンカを粉砕。ライツィハー(そういえば「ライツィハー=ライジハー=レイツィハー=レイジハー問題」も深刻だ。オランダ人はこれが厄介である)が復帰したがコクーがサスペンションのため、ロナルド・デブールは中盤左サイドで先発。オランダ人はこのへんが便利である。グアルディオラが腰痛のためシャビ(「シャビ=ハビ問題」もいずれ難儀なことになるに違いない。ちなみに綴りはXABI)が出ていたが、この18歳、なかなかエライやっちゃ。こういう若いモンが育ってるのに、なんでオランダ人(およびアヤックス関係者)ばっか連れてくるかなぁ。アムステルダムはバルセロナ牧場か。

3月8日
 ペルージャは逆転勝ちしたとのこと。妻は最後まで見ていたらしい。エンポリ、途中までは「どうしてこのチームが最下位?」と思うぐらい強そうだったのに。

 バルセロナがリトマネンと正式契約。おいおい、どーしよーってんだよ。どう考えても使いようがないぞ。ライジハーが復帰したら、ロナルド・デブールとリトマネンがサブになるわけか? どんなチームだ。アヤックスのほうは、またファン・デル・サールが寂しい気分になっちゃいそう。

 そういえば先週末にはJリーグも開幕してたな。名古屋、清水、横浜などなど、鹿島と磐田への対抗勢力が充実してきて、意外に面白いリーグ戦になりそうな気もする。バルサ、レアルに対するセルタ、バレンシア、ラ・コルーニャ、マジョルカみたいな存在感が示せればね。平塚や川崎や福岡あたりも、「大物食い」に喜びを見出しながら1部残留を目指すような戦い方をしていけば、ファンもそれなりに楽しめるはず。サッカーって、「戦力均衡」のリーグより、強者と弱者がはっきり分かれてるほうが面白いんじゃないだろうか。ドラフトみたいな平等思想は似合わない。でも日本の場合、いずれJリーグが成熟して「ビッグクラブ」化するチームが出てくると、またぞろ「ドラフト導入論」なんかが叫ばれそうでイヤだなぁ。

3月7日
 本日のメニューは、トマトとモッツァレラのサラダ、ポルチーニのリゾット、豚フィレのシチリア風。どれも上出来。料理本は意外に偉大である。書いてあるとおりに作れば、だいたいうまくいく(昨日のニョッキは材料の分量を書いてあるとおりにやらなかったのだ)。こんなに世界文化社のお世話になるのは、生まれて初めてかもしれない。来週末はフリット関係か、ミラノ風カツレツにでもトライしてみるか。

 フィオレンティーナ×パルマ(セリエA第24節)観戦。PKをルイ・コスタが蹴ってくれてありがたかった。負けたとはいえ、テュラムってエライなぁ。読みの鋭いディフェンスにはオカルティックなものさえ感じるし、あの攻撃参加はわくわく度120%だ。続くペルージャ×エンポリは、0-1まで見て睡魔に負ける。ところで金田さんって、なんであんなにだらしなくふんぞりかえってるんだ?

◎似てる人シリーズ拡大版。
(夫)パルマのヴェーロンと織田無道(ヴェーロンに袈裟を着せてみたい)。
(妻)フィオレンティーナのエスポジトと井筒部屋の寺尾。
(夫)フィオレンティーナのトリチェッリと画家のダリ。
(妻)パルマの監督(左から見た横顔)とジーコ。
(夫)パルマの監督(右から見た横顔)とヤンキースの伊良部。
 しかし伊良部とジーコは似ていない。どんな顔してんだ、パルマの監督。

3月6日
 ニョッキ作りにトライしたが、これは難しい。歯ごたえがなく、じゃがいもの味しかしなかった。ニョッキってのは、「これ何で出来てんの? えっ、じゃがいもなんだー」という食い物のはずなのに、これじゃ丸わかりだ。たぶん小麦粉の量が足りなかったせいだと思う。ソースもゴルゴンゾーラを入れすぎた。しかしメインディッシュの車えびのパン粉焼きと野菜のカポナータは上出来。オランダ産の赤ピーマン・黄ピーマンは意外にうまい。さすがオランダ。料理の最中、仕事のときより集中できるのは何故だろうか。

 食後、オランダ×ポルトガル(親善試合)を見る。結果(スコアレスドロー)を知っていても十分に楽しめた。さすが両国ともヨーロッパ中に好選手を供給する「サッカー牧場」だけのことはある。いま世界でいちばんパスの本数が多いカードかも。
 オランダはオフェルマルスとヌマンがいなかったが、それでも豪華な布陣。ベルカンプとクライファートは相変わらず華麗なコンビネーションを見せていた。ポルトガルは、長身のストライカーが1人いればなぁ。ルイ・コスタ、フィーゴ、ジョアン・ピント、サ・ピントと、いくらでも点が入りそうな攻撃陣なのに、やっぱり決定力が欠如している。
 それにしても、時間のたつのが早く感じられるゲームだった。「まだ終わらんのか」と、退屈な古文の授業に出席しているような気分にさせてくれたバイエルン×カイザース戦とは雲泥の差。このドイツ対決、第2戦は25分ハーフぐらいにしてもらえないものか。

3月5日
 シードルフとイエロが殴り合いのケンカになったとか。体格の差を考えれば、シードルフの闘争心と勇気には拍手を送りたい。だけど、チーム内のトラブルには必ず彼がからんでいる。レアルはもうジ・エンドだからいいけど、オランダ代表では仲良くやってほしいものである。ところでロベカルはミランに行きたいらしいが、マルディーニとポジション争いするつもりなんだろうか。まあ、なんか自分のサッカーに飽きてるように見えるから、移籍はしたほうがいいと思うが。この1年しか見てないけど、俺はロベカルのサッカーに魅力を感じたことが一度もないような気がする。凄い奴であることは間違いないんだけど、俺にはあんまり面白くない。なんでだろう。

3月4日
 チャンピオンズリーグ決勝トーナメント開幕。セガレの入浴を夕方5時に済ませ、6時から準々決勝第1戦をべったり観戦。

●R・マドリード×D・キエフ
 1-1のドロー。よしよし、まずは予定どおりである。レドンドが間にあってたんで慌てたが、ディナモはここに絞ってうまく仕上げてきた感じ。中盤でも決して負けていなかった。途中でカンポが出てきたときは「勝った」と思ったが、アウエーでの1得点ドローは勝ったも同然、である。さらばレアル。今季は無冠、来季は新UEFAカップにでも回ってくれ。

●マンチェスターU×インテル
 2-0でマンチェスター。ホームとはいえ、マンチェスターはまるでリーグ戦で格下チームを相手にしているような戦いぶりに見えた。もう少し慎重な試合運びになるかと思ってたけど、当たり前のように攻めまくり、当たり前のように勝った感じ。ベッカムはW杯の苦い経験が完全にプラスに転じているように感じさせる。インテルは……何やってんのかわからん。バッジョ、あんだけ消えてるんだったら、サブで使ったほうがいいと思う。しかし、2点差でもホームに戻ったら爆発するかも……と思わせてしまう不思議なチームではある。

●バイエルンM×カイザースラウテルン
 つまらん。なんでマテウスみたいなジジイが何十メートルもドリブルで(しかもフィールドのど真ん中を)駆け上がれるんだ。「つまらん、つまらん」とわめいていたら、試合に飽きてサッカー雑誌を眺めていた愚妻が、カイザースに対する論評記事を音読してくれた。「中盤の選手はとにかく素早くサイドに展開し」「トップに向けてクロスボールをひたすら送り続ける」のがカイザースのサッカーであり、「まるで2ラインのような布陣を容認するレーハーゲルの采配には常に批判が集まる」らしい。そりゃそうだろ。だけど去年はそれでブンデスリーガを制したわけだから、地元のファンにとってはグレートなチームであるに違いない。でも、つまらん。

●ユベントス×オリンピアコス
 2-1でユーベ。オリンピアコスは、格上チームとアウエーでやっているとは思えない立派な戦いぶり。先制されても、2点目を取られても、どこかの代表チームのようにうなだれることなく、自信を持ってプレイしているように見えた。終了間際のPKは、神様からの贈り物か。第2戦の中では、このカードがいちばんの見物になりそう。

3月2日
 ベティス×R・マドリード(リーガ第24節)観戦。ヒディンク更迭後の初ゲームだが、とくに何かが変わったようには見えない。ツキにも見放された感じで決定機を逃し続けた挙げ句、ロスタイムに勝ち越しゴールを許して3-2でベティスの勝ち。アウエーとはいえ、いまのベティスに3点取られるようじゃ、ディナモとは戦えない。レドンドが間に合わず、イヴァン・カンポが最終ラインにいるかぎり、シェフチェンコは止められないと見た。

 バルセロナ×バレンシア(同)は、2-4でバルサがリーグ戦では久しぶりの敗戦。ただしカップ戦でもバレンシアに2-3、3-4と連敗したそうで、これで3連敗。3試合で11失点とは。絶好調のC・ロペスは10日間でバルサから6ゴールの荒稼ぎである。バルサの失点パターンは、例によってオランダ風。たぶんカップ戦でも、オフサイド取り損ねたF・デブールがC・ロペスのスピードに振り切られていたに違いない。

3月1日
 インテル×ユベントス(セリエA第23節)をビデオ観戦。スコアレスドロー。白熱した試合のように見えたけど、もしかしたらスタンドの大歓声と熱気のせいで錯覚させられているのかもしれない。どちらも復調してきたが故の0-0なのか、不調同士だからこその0-0なのか、俺には判断がつかないぞ。とりあえず、ジダンはもはや心身ともに壊れかけてるように見えた。

2月28日
 パルマ×ペルージャ(セリエA第23節)観戦。キエーザのキレのよさに感動。

 似てる人シリーズ。
 ペルージャのGKと、ABBAでキーボードを弾いていたおっさん。

2月27日
 ロシュトク×バイエルン・ミュンヘン(ブンデスリーガ第20節)観戦。前半は0-0だったのに、終わってみれば0-5でバイエルンの勝ち。エウベルが角度のないゴールライン際からミラクルなゴールを決め、マテウスが今季初ゴールを記録するなど、チーム全体が充実期を迎えている感じがした。はっきりしない状態のレアル、インテル、ユーベといったCLのライバル達とくらべると、バイエルンがもっとも良い状態でトーナメントに突入するのではなかろうか。マンチェスターのことは全然わからんが。

2月26日
 エスパニョール×ラ・コルーニャ(リーガ第23節)を見ていたら、女性が控えレフェリーをやっていた。リーガでは初めてのことらしい。カロリーナさんというそれは美しい女性で、ロスタイムを表示する姿がボクシングのラウンドガールのように見えた。

 フィオレンティーナ×ローマ(セリエA第22節)は、これまで見たスコアレスドローの中では最高に面白い試合だったかもしれない。サッカーというのは90分のあいだに1点も入らないことが少なくない、ある意味で異常なボールゲーム(ま、野球も5時間かけて0-0ということがあるが、サッカーみたいに多くはない)で、いまだに年配の野球ファンの中には「サッカーは点が入らないからつまらない」などと訳知り顔で言う者がいるみたいだけど、そういう人って、いったい何を見ているんだろう。こういう試合を見て「つまんない」と感じる人がいるとしたら、ただ不幸というしかない。

2月25日
 昨夜は、インテル戦が終わってから何となくBS−1を見てみたらサラゴサ×ラ・コルーニャをやっていたので、ついダラダラと見てしまった。1日に何試合見てんだよ。ジャック・ソンゴーは、やはり良くも悪くもアニマルなGKであった。俺は好きだ。

 深夜、ブレンビー×バルセロナ(CL第6節)を見ていたら、ライツィハーとかオクノウオとかジオバンニとかアンデルソンとかが出ていて、すでに懐かしい雰囲気だった。いま彼らは何してんだろうか。あ、アンデルソンはこのあいだのセルタ戦でも時間稼ぎの交替で顔を見せてたか。ライツィハーは怪我してるらしい。それでロナルド・デブールが右SBやってるわけだが、それでいいのかロナルド・デブール。アヤックスやオランダ代表では傲然とした態度で前線に君臨していた彼が、いまバルサではドロドロになりながらディフェンスに専念している。それもサッカー、これもサッカーだけど、なんかカッコ悪いぞ。何しにスペインまで行ったんだか。ライツィハーが戻ったら、ポジションないだろうに。

 報道によれば、やっぱりヒディンクは解任されたようである。しょうがないとはいえ、なんか気の毒。あれだけ怪我人が出たんじゃ、どうしようもないよなー。それにしても、この監督交代はCLにどう影響するんだろうか。新監督は89年にレアルを優勝させた人物らしいけど、選手がこの人事をどう受け止めているのか、気になるところである。

2月24日
 倅が早朝に目覚めやがったもんだから、仕方なく早起きして、7時からフィオレンティーナ×カリアリ(セリエA第17節)なんか見てしまった。バティがハットトリックを決めて俺を慌てさせた試合である。こんな時間帯に金田さんの解説なぞ聞きながらサッカー見てると、自分がどこの星にいるのか一瞬わからなくなる(意味不明)。

 さらに11時半(午前だよ)からセルタ×バルセロナ(リーガ第23節)を観戦。バルサは2日前にカップ戦(コッパ・デル・レイ)があったらしく、しかもバレンシアに2-3で負けたとあって、明らかに疲れ気味。みんな、サッカーやるのが面倒臭そうだった。スコアレス・ドローだったが、むしろセルタのほうが痛い星を落とした感じ。ビッグな決定機も数々あったし。UEFAカップでオーウェンのリバプールをくちゃくちゃに負かしたので敵対視していたのだが、公平に見てみるとセルタは面白いチームである。前線に芸達者が揃っていて、ゴール前で見る者に与えるワクワク感はかなりオツなものがある。エストニア人とかイスラエル人とかいて、「多国籍軍」と言うよりは「国際色豊か」と言ったほうが似合うのも好感が持てる。

 と思っていたら、夜はバジャドリッド×セルタ(同22節)をやっていた。バルサ戦の1週間前のゲームである。バルサとレアルのカード以外は1週遅れで放送することが多いので、とてもややこしい。大したカードではないので期待していなかったが(実況が倉敷アナでなければ見なかったかもしれない)、これが妙に白熱した好ゲームであった。もしBS−1でやるようなことがあったら、結構オススメである。スペイン・リーグは、ときおり格下チームが目の覚めるような頑張りを見せてくれるのが大きな魅力だと思う。弱いチームが、強い相手と戦えることに誇りを感じて、強気なサッカーを展開する姿勢が清々しいのだ。イタリアでも、たとえばペルージャがパルマやインテルに勝ってしまうことはあるわけだが、この健気さはスペインならではのものなんじゃないだろうか。

 ところで、いまテレビではS・グラーツ×インテル(CL1次リーグ第6節)をやっているのだが、グラーツ(オーストリア)の競技場、アーノルド・スワルツェネッガー・スタジアムっていうんですね。まさかシュワちゃんと関係ないよねぇ。

2月23日
 R・マドリード×A・ビルバオ(リーガ第23節)観戦。レアルは相変わらず全然ダメ。あくびが出る。0-1でビルバオの勝ち。もしイルクナーが復帰してなかったら、3点は取られてたな、きっと。一応ヒディンクは続投するらしいが、CL準々決勝までにまだ一波乱あるかも。

 ジャンプ世界選手権・団体を観戦。おそるべしゲルマン魂。1本目で転倒したにもかかわらず2本目で137メートルを飛んでみせたハンナバルトのガッツには参った。天候の都合で途中から3人目と4人目が逆になりかけたが、もし逆になったまま続いていたら、ことによると原田が起死回生の逆転ジャンプを見せたかもしれない。などと夢想してみると、結局のところ原田をトリに据えられない日本の「事情」(=リレハンメルの記憶)が遠い敗因だったとも言えるような気がする。

2月22日
 ディレクTVの番組ガイド(3月分)が届く。毎月末、マーカー片手にこれを眺めながら「これも見たい、あれも見たい」とぶつぶつ言うのが、俺にとって至福の時間である。
 来月の目玉は、何と言ってもCL準々決勝。CSのWOWOWでは、試合の翌日(4日と18日)に4試合を一気に見せてくれるようだ。これって、BSのほうも同じ放送スケジュールなんだろうか。この2日は、W杯並みの観戦体制になりそうである。取材も打ち合わせもお断りだぜベイベー。
 同じくCSのWOWOWでは、20日から3日間で前半戦のペルージャ戦を全部(17試合)やるらしい。なんて強引かつ露骨な商売。しかし、それぐらいで月1500円を払う気になる人がそういるとも思えない。聞くところによると、『中田語録』が「売れた」と言ってもたかだか15万部程度(もちろん凄い数字なんだけど)だということだから、中田およびペルージャは、かつての野茂およびドジャースほど「売り」にならないんだと思う。それはともかく、俺としては「ラツィオ全部見せます」のほうが嬉しいぞ。中田が移籍でもすれば実現するわけだが。
 ESPNでは、オランダ×ポルトガルの親善試合をやってくれるのが嬉しい。結果は新聞で見てしまったが、この2チームの試合に関しては、スコアなんかどうでもいいような気がする。

 ……と、またディレクTVの宣伝めいたことを書いた後で、ふと同封のパンフレットを見て激怒。「番組供給契約解消に伴い、CS−WOWOWアリーナの放送を6月末日で終了させていただくことになりました」だと? どーゆーことだ、これは。BSとの両立が困難になって撤退するってんならまだいいけど、まさかスカパに持ってかれたんじゃあるまいな。もしそうだとすると、俺は来季どうすればいいんだ。スペインはディレク、セリエAとCLはスカパなんて分裂状態になったら、えらいことだぞ。ベランダにパラボナもう一本立てなきゃなんないし、それよりテレビの下にはもう新たにチューナーを置くスペースがない(すでに、ビデオ、レーザーディスク、WOWOWのデコーダ、ディレクのチューナーで満杯)。もしセリエAとプレミア・リーグがスカパ・オンリーになったら、もうディレクTVにはメリットがなくなるな。しかし、こういうのって、あまりにも視聴者無視じゃないだろうか。放映権が行ったり来たりするたびに切り替えてらんねーぜベイベー。

2月21日
 午後から、料理のための買い出し。最初に買ったのは、もちろん料理の本である。『家庭でできるシェフの味』(タイトルはうろ覚え)という分厚い本をゲットし、ゴルゴンゾーラのリゾットとサルティンボッカを作ることにする。サルティンボッカというのは、仔牛肉に生ハムを載せて焼いたものである。イタリアでそんなようなものを食った記憶があるが、メニューに「サルティンボッカ」なんて書いてあったかしら。
 必要な材料をメモしてスーパー三浦屋へ。イタリア米、生ハム、チキンブイヨン、パルメジャーノ、白ワインなどは揃ったが、肝心のゴルゴンゾーラと仔牛のモモ肉が見つからない。しょうがないので、吉祥寺まで足を運ぶ。ゴルゴンゾーラは2軒目でゲットしたが、仔牛のモモ肉はダメ。どこに行ってもない。吉祥寺界隈には仔牛がいないようだ。前に引っ越し先を探していたとき三鷹の奥地に牛がいるのを見て驚いたことがあるが、あれは大人になってからこの界隈に来たのかもしれない。
 仔牛のモモ肉を求めて街をさまよっていると、なんだか自分がひどく残酷な人間のように思えてきた。そんなに仔牛が食いたいか。だからというわけではないのだが、やむを得ず成牛(こんな言葉、初めて使った)のモモ肉で妥協する。
 料理は、まずまず成功。とくにリゾットは意外に簡単で、我ながら上出来であった。サルティンボッカのほうは、いくら叩いても肉が薄くならなかったので、もう一つカンジが出ない。やはり仔牛でなければいかんのだろうか。と思って本をよく見たら、「仔牛肉が手に入らなければ、豚フィレで代用すると食感が似ている」と書いてあった。あらまこりゃま。早く言ってくれ。

 自作のイタ飯で満腹になりつつ観戦するセリエAは格別の味わい。ベネツィア×ペルージャは、おそらく日本で唯一のベネツィア・サポーターと化して声援を送る。マニエロのゴールに大興奮。アナウンサーも解説者も「ペルージャらしさが見られなかった」とコメントしていたが、アウエーで1点取られてシュンとしてしまうのが「ペルージャらしさ」なんじゃないのか? むしろ本領発揮のゲーム展開であったと言えよう。

 ラツィオ×インテルは、とりあえずラツィオが勝って安心。インテルは、いったい何がいけないのだろうか。すでに「チャンピオンズリーグ一本絞り状態」に入っているのか。バッジョとサモラーノは相性が悪いのか。

 似てる人シリーズ。
(夫)ベネツィアのレコバと、栗田貫一。
(妻)ベネツィアのレコバと、宮崎美子。
 不本意ながら、妻の勝ちと言わざるを得ない。
 そして、栗田貫一と宮崎美子は似ていない。

2月20日
 あんまりヒマなので、友人のY夫妻に遊びに来てもらう。Y夫人が「最近、ダンナが料理に目覚めて、週末には食事を作ってくれる」などと言ったものだから、行きがかり上、明日は俺が料理をするハメになった。ま、ヒマなんだからそれぐらいしないとな。

 飲みながら、横目でヒット・ゴリッツァ×ムーラ(スロベニアリーグ)観戦。ヒット・ゴリッツァというのは森山が所属している(いた?)チームで、なぜか森山自身が解説していた。「聞き手」は杉山茂樹だった。へんなの。気がついたら終わっていたので、どっちが勝ったのかわからない。別に、知りたくもないが。スロベニアの競技場は画面の手前側にしか客席がないらしく、とても寂しい風景だった。

2月19日
 家族で吉祥寺の東急へ行き、催事場の「全国うまいものフェア」(タイトルはうろ覚え)を物色。明石焼、ソースカツ丼、さっぽろラーメン、明太子、などを試食して歩く。1日いたら、食事代が浮くかもしれない。晩飯用に北海弁当やらイカ飯やらを買って帰る。

 深夜、パルマ×ボローニャ観戦。惜しくもアウエーでの金星(銀星、ぐらいか?)を逃したものの、ボローニャはけっこう強い。コッパ・イタリアでもユベントスを下してベスト4入りしたようだし。UEFAカップでも意外にいいところまで行くんじゃないだろうか。

2月17日
 ディレクTVには「FIFA TV」というサッカー情報番組があって、今回は南アフリカ代表の話題が取り上げられていた。フランスW杯の主力メンバーが前監督のトルシエについてインタビューに答えていたのだが、これがもう、罵詈雑言の嵐。「自分本位」「選手が目立つと怒る」「人の話を聞かない」などなど、マーク・フィッシュもマッカーシーも本当に頭に来ているようだった。南アのスポーツ記者によると、3点差で勝てばベスト16もあったサウジ戦(結果は2-2のドロー)の試合前、選手達はすっかりやる気を失って、国に帰りたがっていたという。
 うーむ。よくわからんが、本当にトルシエに任せていていいのか。選手は監督に不満を持つものだし、南アの選手がトルシエに責任転嫁している可能性もあるわけだけど、問題は協会が(大仁さんが)そういうところまで調査した上でオファーを出したのかどうか、という点である。ま、どうせ調べちゃいないだろうけど。トルシエがらみの話をするときの日本代表選手の表情が一様に曇りがちなところ(とくに小野)を見ても、彼って、部下のモチベーションを奪わせたら天下一品、という「最悪の上司像」の典型みたいな人なのかもしれない。
 むくむくと頭をもたげる不安。大丈夫なのか。五輪予選の前に、世界ユースの結果次第で見切ったほうがいいんじゃないのか。しかし次の監督候補は見繕ってあるのか。ファルカンの後に加茂が出てきたようなことにはならないのか。誰かちゃんと考えてる奴はいるのか。頼むからちゃんと考えてくれ。こうしている間にも2002年は確実に近づいてるんだぞ。わかってんのかよ、おい。

2月16日
 バルセロナ×レアル・マドリード(リーガ第22節)観戦。いずれBS−1でも放送されると思うので、それを楽しみにしてる人は今日の分を読まないほうがいいかも。スコアは書かないけど。

 とはいえ、それほど大した試合にはならなかった。白熱の一戦を期待していたのだが、レドンドが間に合わなかったレアルを、絶好調のバルサがぼこぼこに叩きのめした感じ。最初の30分なんか、オランダ×韓国戦を見てるのかと思うぐらい、バルサが一方的に攻めていた。W杯まで「部下」だった連中にやっつけられたヒディンクの胸中や如何に。
 しかし、たしかにオランダ人は多いし、デ・ブール兄弟もクライファートもコクーもヘスプもいい仕事してるのだが、いまのバルサは詰まるところリバウドのチームだと言えよう。見ていてもそれほどオランダ色を感じないのは、そのせいだと思う。とにかく今のリバウドは、もう、なんか知らんけど、超とかウルトラとかスーパーとか全部つけたいぐらいの絶好調である。試合前、自分で「偉大なるリバウドをお見せする」とか口走っていたらしいが、それが戯言に聞こえない。ほとんど「教祖さま」の風格である。倉敷アナの言うとおり、バルサ×ブラジル戦はリバウドの入ったほうが勝つに違いない。

 レアルのほうは、なんでサンチスをボランチにして、カンポをCBで使うかなぁ。とくにカンポは鈍臭すぎて、まだコンディションの悪いイエロにかかる負担が大きすぎる。最初からサンチスをCBにして、グティをボランチに置けばいいじゃん(後半途中からはそうなった)。
 しかしまあ、それ以前に、やる気ってもんが感じられないけどね。みんな体調悪そうだし。前半途中でロベカルが一発レッドを喰らったとはいえ、モチベーションの高いチームってのは(アルゼンチン戦のイングランドや前半のインテル戦におけるユーベのごとく)、「10人になったからこその迫力」みたいなもんが出てくるじゃん。でもレアルは10人になった時点で戦意を喪失してしまったように見えた。
(モチベーション+コンディション)×ポテンシャル=パフォーマンスという公式が成り立つとすれば、今のレアルはカッコ内の総和がバルサの3分の1ぐらいしかない状態なんじゃないだろうか。ベンチのスーケルなんか、まるで温泉につかってるような呑気な顔でゲームを眺めてたぞ。レアル、CLのほうでは別の顔を見せてくれるんだろうか。それとも、このままウクライナでのたれ死にするんだろうか。見物である。

2月15日
 CSのWOWOWでイタリア代表×世界選抜を再放送していた。あの試合、どうしてイングランドの選手は(プレミアリーグ所属の外国人も含めて)一人も参加してなかったんだろう。イングランドの選手が外国のクラブに出ていかないことも含めて、どうも「母国」のサッカー界における立場みたいなものがわかりにくい。なんかちょっと「仲間外れ」っぽいというか。

 その前に、だいぶ前のベネツィア×エンポリを観戦。なんかの事情で延期になっていて、0-2からベネツィアが3-2で逆転勝ちしたゲームである。マニエロの勝ち越しゴールは、「こんなの初めて!」と叫びたくなるような超絶技巧であった。うまく書けないが、左後方からのFKを、ゴールにくるりと背を向けて右足のヒールで入れたんだよ。ダイレクト・ボレーで。なんでそんなことしなくちゃいけなかったのかよくわかんないんだけど(ふつは前を向いて左足か頭でシュートするんだと思う)、とにかく凄かった。たぶんマニエロもベネツィアも、あのシュートと勝利で勢いづいたんだろう。インテルに勝ったペルージャとの一戦(来週)は、けっこう白熱するんじゃないだろうか。

2月14日
 愚妻がラツィオのユニフォームをプレゼントしてくれた。バレンタインデーだからである。仲良きことは美しき哉。店であれこれ見ていたら、店員に「お子様にですか?」と訊かれたらしい。それでもひるむことなく「いえ、夫がラツィオ好きなもんで」と答えて買ってきた妻は、たぶんエライ。
 そのラツィオはカリアリとスコアレスドローだったらしい。ちぇっ。ペルージャはなぜかインテルに完勝。インテルは、策がなさすぎ。「どっこいしょ」って感じのクロスやシュートばかりで、リズムも何もあったもんじゃない。ジョルカエフも、なにをムキになってんだかなぁ。バッジョもロナウドもサモラーノもいないんじゃ肩に力が入るのもわからんではないが、パス出せよ。そんなんでマンチェスターと戦えるのかしら。

 しかしカビエデス、ちょっとばかり、いい気になってないか。あのループ癖は、たぶんエクアドル時代からの悪い習慣なんだろうと思う。変化球を覚えた投手がストレートの威力をなくし、フェイントに味をしめたバレーのアタッカーが伸び悩むのと同じように、ストライカーにとってのループシュートは身を滅ぼす元凶になるような気がしてしまうぞ。

 ウディネーゼ×フィオレンティーナは、ソサの一発で決着。ゴール前に根を下ろして「にょっきり生えている」ようにしか見えなかったソサだが、足でもちゃんとシュートできることがわかって安心した。でも、もうちょっとボールの蹴り方も練習しておいてほしい。走るのが遅いことについては目を瞑ってあげるから。

2月13日
 高校時代のブラバン仲間と吉祥寺で飲む。そう。俺は昔、ブラスバンドに所属していたのだ。俺自身はあんまりかっこいい過去だと思っていないのだが、世間的にはどういうイメージがあるんだろうか。なんか、野暮ったいよねぇ。

2月12日
 最近、更新ペースが数日おきになっているのは、忙しいからではありません。暇だからです。この日誌が仕事から逃避するためにあるのだということが、暇になるとよくわかるのであった。仕事場では常にMacの前に座っているので思いついたことをすぐ書けるのだが、家にいるとなかなか書く気が起きない。先延ばしにしていると、どんな試合を見たのか、何を書こうと思っていたのか、すっかり忘れてしまう。もし毎日アクセスしてくれてる人がいたら、ごめんなさい。今月はこんな感じになりそうです。投稿もすっかり来なくなっちゃったし。

 前から書こうと思っていたことを一つ思い出した。イングランドのホドル監督辞任についてである。ガスコインが見られなかったのも1次リーグをトップ通過できなかった(したがって1回戦でアルゼンチンと当たってしまった)のもホドルのせいだ!と恨んでいたので結構なことなのだが、そもそも、どうしてFAはあんな奴を起用したんだろう。監督が代表チームの暴露本なんか書いてどうすんだ。すごく読みたいけど。
 ホドルにしてもクレメンテにしてもザガロにしてもフォクツにしても、代表監督ってどいつもこいつも多かれ少なかれお間抜けな感じがするのは気のせいだろうか。ジャケにしても、ラウンド16あたりで負けていたら、かなりお間抜けに見えたんじゃないかね。ほんとに賢い奴は代表監督なんか引き受けないのかもしれない、などと思ったりもする。



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