2004年5月にあった タイフードフェスティバル、アフリカンフェスタ、ワンラブジャマイカフェスティバル に関する発言です。 リンク先のURLの維持更新は行っていませんので、 古い発言ではリンク先が失われている場合もありますが、ご了承ください。 コメントは談話室へお願いします。
初夏の散策日和、昼過までゆったりした後、自転車でふらふらと代々木公園へ。 タイフードフェスティバル (Thai Food Festival) 2004へ行ってきました (フォトログ)。 この手のフェスティバルに行くのは、4〜5年ほど前に同じ場所であったアフリカンフェスティバル以来、久しぶりです。 そのときはけっこう空いていたので、今回もそんなものだろう、と予想していたのですが。 エリア面積2倍、店舗数3倍、人出5倍くらいの規模の違いがありました。びっくり。 屋台回りには長い行列ができ、座る場所どころか立食いする場所を確保するのも一苦労でした。 行けば PP の友人と簡単に会えるだろうと思っていたのですが、全く考えが甘かったです。 そんな中、イベントステージ前は比較的空いていたので助かりました。 もちろん主目的はタイ料理ですが、音楽やパフォーマンスも楽しみにしてましたから。
16時前に会場に入って軽く腹ごしらえをして、16時半から、まずは、タイ現代舞踊集団 Patravadi Theatre (タイ王国大使館による紹介) のステージを観ました。 一時間ほどの間に、タイの伝統舞踊とコンテンポラリーダンス、マイムなどを交ぜた感じのショートピースを5〜6本やりました。 シリアスなものからコミカルなものまで、舞台に張りついてる子供の客を弄ったりする大道芸的な演目も半分くらいあって、けっこう楽しかったです。 普通の子供も楽しんで観てました。 芸風 (?)からしてひょっとして、と、思って観ていたのですが、帰って調べてみたら、やっぱり、 水と油 (今僕が一押しの日本のカンパニーです。レビュー 1, 2, 3) の2003年タイ公演 (2003年南半球ツアー/オーストラリア・タイ公演レポート) のホストをしたカンパニーですね。
携帯メールでなんとか連絡取れた PP の友人と合流して、再び呑み喰い。 で、19時から「タイの音楽をジャズと融合させた新しいスタイルのバンド」 Boy Thai (タイ王国大使館による紹介) のステージを観ました。 欧州方面がメインとはいえ、一応、roots-oriented な jazz / improv. を追いかけているので、やはり要チェックかと。 伝統的な宮廷音楽とジャズ、それに Latin、Brazilian、reggae あたりの要素も取り入れた音楽をやっていましたが、 変拍子とかが無いせいか、electric bass と keyboard の音のせいか、かなりベタな fusion 風になるときもあるし、 女性歌手をフィーチャーしてジャジーなポップスのようになるときもある、という感じでしょうか。 最近の欧州から出てくるスタイルと全然違うというか、逆に言えば、 欧州の最近の roots-oriented jazz/improv. がいかに ECM が作り上げたスタイルの影響下にあるか痛感させられたよーな気がしました。 ところで、途中で、ステージの途中で女性ダンサー兼パーカッション奏者を従えた Boy Thai よりも fusion 色薄いバンドが一曲やりました (あと、Boy Thai のステージのアンコール前の曲で一緒にやってました)。 リズムの伸縮感とか、エレキな琵琶みたいな楽器の刻むリズムギター風フレーズとか、 さりげなく現代的なアレンジとか、Boy Thai より気に入りました。 ステージが終った後に本部で質問してみたのですが、 日本語片言の人しかいなくて、Boy Thai だという回答しか引き出せませんでした。うーむ。 正直に入って、自分はノリきれない所があったのですが。 ステージと客席でコールアンドレスポンスしたりしてましたし、踊りだす客もけっこういて、タイ人の客は凄く盛りあがっているようでした。 いわゆるポップスではないですが現地ではそれなりの人気、認知度がありそうです。 家に帰って、Rough Guide: World Music, Volume 2 (Rough Guides, 2000) をチェックしてみたら、 Thailand の章でそれなりに取り上げられていて、 Discography 欄の Classical の所でも一番最初に挙げられてます。へー。 今までリリースした3枚のアルバムからのベスト盤と思われる Boy Thai, Spicy & Silky Thailand (Pisces Music, no cat.no., 2002, 2CD) が1,500円で売られてたので買ってみました。 CDを売っている屋台もそれなりにあったので、タイポップ (T-POP というらしい) のCDも物色してみたのですが、 あまりに手掛り無さ過ぎな (文字もほとんど読めない) ので、結局一枚も買いませんでした……。
しかし、普段の生活圏では会う機会はほとんど全く無いけれども、 東京ってタイ人がたくさん住んでいるんだなぁ、とつくづく思いました。 屋台をやっている側はもちろん、客にもたくさん混じっていたように思います。 ステージ前だと客の半分はタイ人だったのではないでしょうか。 Boy Thai を観るときに座った席では、周囲はみんなタイ人でしたし。
16時前から屋台が閉まりはじめる20時半頃まで、4時間半近くいたんでしょうか。 天気の良い野外で、旨いもの呑み喰いしながら、 音楽聴いたりパフォーマンス観たりしてのんびり過ごすのって、ほんと、楽しいですね〜。く〜。
先週土曜日に続いて、今週も初夏の自転車散策日和でしたね。 昼過に家を出て、日比谷公園まで、 アフリカンフェスタ (African Festa) 2004 に行ってきました (フォトログ)。 先週末のタイフードフェスティバルに比べたら規模も小さいですし、 人混みの密度も低かったですが、予想よりはるかに賑わっていました。
14時に会場に入って、まずは、メインステージのマリ (Mali) 出身で現在はパリ (Paris) を拠点に活動する Moriba Koita (ngoni) の コンサートを聴きました。 始めはソロ、続いてギニア (Guinea) 生まれコートジボアール (Cote d'Ivoir) 育ちで現在日本在住の Nyama Kante (vocals) をフィーチャーして、 さらに、日本人 djembe 奏者 (名前を失念。きたむらさんの師匠) を加えて、 伝統的なグリオ (Griot) のレパートリーを聴かせてくれました。 渋目でしたが Nyama Kante の声、ダンスも華がありましたし、楽しかったです。 ちなみに、Koita も Kante も西アフリカの マンデ (Mande) 系の名前です。 節回にしてもリズムにしても、ここらの音楽って、やっぱり、 中央〜南アフリカの音楽 (Zairean rhumba や Zulu jive) とより アラブやトルコの音楽と共通点を感じるよな〜、とつくづく思いました。
で、PP や談話室読者な友人達と アフリカ料理とアフリカ地ビール/ワインをマターリ呑み喰い。 天気が良かったこともあり、アフリカの地ビールが売り切れ続出でほとんど呑めなかったのが、とても残念でした。 食事も楽しめましたが、先週のタイ料理の方がやっぱり口に合ったように感じました。
メインステージに近いところで座って呑み喰いしてたこともあり、客席には行かず、 マリ出身で日本在住の Mamadou Doumbia (guitar,kora,ngoni) 率いる Mandinka のライブを聴きました。 実は聴くのは初めてでしたが、西アフリカっぽいかとおもいきや意外と Afrobeat ぽかったり Zairean rhumba (いわゆるリンガラ) っぽかったり聴こえました。 しかし、ちょっとドラムが重めなのが、いまいち楽しみきれない所でした。 というか、特に Zairean rhumba っぽい曲は、軽快な叩き方してた方がきもちよかったです。
しかし、アフリカンフェスタのような所で、 原美術館の スタッフと遭遇するとは思いませんでしたよ。 今年の3月に、J. D. 'Okhai Ojeikere & Malick Sidebe, Joy of Life: Two Photographers from Africa というナイジェリア (Nigeria) とマリの写真家の展覧会を原美術館でやっていた (僕はパスしてしまいましたが) のですが、 それに合わせて原美術館で Mamadou Doumbia のライブをやったそう。 その縁もあって来たそうです。へー。 (しかし、そのスタッフとは、メンバシップを止めてからも時々遭遇することがあるのですが、 アート関係のイベントではなく、ぎっくり腰を圧して行った Sylvie Guillem の公演 (レビュー) だったり、 ステージで踊らされた NDT の公演 (レビュー) だったりするというのが、 なんだかだなぁ、というか……。)
アフリカのアートといえば、会場でフライヤを拾ったのですが、 川崎市岡本太郎美術館で 『アフリカのストリートアート』という展覧会をやってるんですね (7/11まで)。 をを。気付いてませんでした。 原美術館の展覧会といい、今、アフリカのアートがちょっとしたブームなんでしょうか? ところで、この展覧会に合わせて在日セネガル人の Assane Diabaye 率いる sabar グループ Super Santibi のコンサートも企画されているのですが、 開催日が5/15って……、どーして、アフリカンフェスタにぶつけるかなー。 関連して検索していたら、 サバールパラダイス掲示板 によると、sabar 隊は日曜日 (16日) に集結する、と書かれていますね。うむ。
アフリカンフェスタって、音楽も西アフリカ物が中心だし、どうも西アフリカ色濃い気がしました。 Metropolis 誌の最新号の イベント欄 でピックアップされてるんですが、そこに "the growing community of immigrants from mostly West African nations." なんて書かれていますね。日本は、西アフリカからの来ている人が多いのでしょうか。
それにしても、Metropolis 誌の Africa Festa 2004 の紹介文の、 「店のオーナーが「外国人お断り」という札を下げ警察やメディアが外国人による犯罪を騒ぎたてる一方、 移民増加と国際化により前向きな態度を取るひとたちもいる」っていうリード部分って……。 サバールパラダイス掲示板には 「私の友人のギニア人ドラマー、カラモコ・カマラのお兄さんモハメッドが、カラモコに会いに来日しようとして成田で入国を拒否され、しかもそのまま成田で一ヶ月拘留された上、先日強制送還されるという事件が起きました」なんて話が投稿されてるし……。
土曜日は真夏日にはならなかったもの晴れて夏のような暑さ、 ビールも美味しい絶好の野外フェス日和でした。 というわけで、昼過には自転車を駆って代々木公園へ ワンラブジャマイカフェスティバル (One Love Jamaica Festival) に行ってきました (フォトログ)。 また凄い人出かなぁと予想していたのですが、規模も人出もタイフードフェスティバル 2004 ほどではなく、 ぱっと見の印象で1/3程度。 うーむ、今や、日本では reggae よりもタイフードの方がポピュラーなのですね……。
目当は Taxi-HiFi 20th Anniversary。 Rankin' Taxi ってもう50歳近いんじゃないかと思うのですが、 DJブース後のステージに登って踊って客を煽ったり、若いというかなんというか。 会場に入った15時くらいは、roots 期以前のヴィンテージな曲がかかっていたのですが、 15時半過ぎからはほとんど最近のスタイルになったように思います。 しかし、MCで客を煽るんですが曲はズタズタって感じのプレイで、 踊っていて気持ちいいっていうのとちょっと違うかなぁ、と思いました。 しかし、そういう方が盛りあがるんですね。うーむ。 途中で dancehall スタイルの曲を中心にしたプレイをしたときは気持ちよく踊れましたが、 客は引きがちだったし……。
しかし、天気の良い日に野外で呑みながら音楽を楽しむっていいですねぇ。 ま、この手のイベントじゃなくても、屋外で美味しく呑み喰いするっていうのもやりたいですね。 ロケーションが面白いビアガーデンとか探したいものです。