TFJ's Sidewalk Cafe > 談話室 (Conversation Room) > 抜粋アーカイヴ >

2008年のエスニック・フェスティバルについて

2008年に行ったエスニック・フェスティバルに関する一連の発言の抜粋です。 新しい発言ほど下になっています。 リンク先のURLの維持更新は行っていませんので、 リンク先が失われている場合もありますが、ご了承ください。 コメントは談話室へお願いします。

去年までのエスニック・フェスティバル関連発言もまとめてあります: 2007年2006年2005年2004年

[2127] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Sun Mar 30 20:52:34 2008

日曜は昼前にバスで渋谷へ。買物のついでに代々木公園へ足をのばして、 ONEKOREA FESTIVAL TOKYO 2008 (ワンコリア・フェスティバル東京2008) に行ってきました。 2004年から隔年で開催されている在日コリアンのフェスティバルです。 (東京では。大阪のものは1985年に始まったようです。) 今回始めて行ってみました。

公園通りからイベント広場に向かう並木道を歩いていると、 前方からよさこい風のかけ声と鳴子の音が。 ワンコリア・フェスティバルとは別によさこいのイベントでもやってるのかなぁ、 などと思いつつ近付いてみると、 よさこいアリランでした……。 をを、そういうものがあると噂には聞いていましたが、まさか生で観る機会があるとは。 これが観られただけでも行った甲斐があったかも (違)。

まずは、主目的のランチ、ということで、 メインステージを遠目に観ながら、屋台の行列に並んでました……。 韓国料理はポピュラーだけにレアと感じるような料理はありませんでしたが、 人が入れそうな巨大な鍋でチゲを作っていたり。すげー。味は普通でした。 あとは、カルビ丼を食べたり。

腹を満たしてメインステージ前へ行くと、 在日コリアンの rap のグループ KP。 さらにそれに続いてのサムルノリ (伝統打楽器アンサンブル) の ミン・ヨンチ&東京チャンゴオーケストラ を観ました。 しかし、足腰の調子があまり良くなかったので、メインステージをゆっくり観ることなく、 1時間足らずで会場を後にしてしまいました。

しかし、いくら在日コリアンの数が多いとはいえ、 タイ・フェスティバルやブラジル・フェスティバルほどの盛り上がりはありませんでした。 ナマステ・インディアにも少し負けていたかもしれないくらい。ま、そんなものでしょうか。 せめて暖かくなる4月後半頃にやればもっと盛り上がったかも、と思ったりもしました。 日曜は、降り出しそうな曇天の寒い日で、 足腰の調子が良くても長居するのはきつそうな日和でしたし。

[2138] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Wed Apr 16 22:43:04 2008

東京近辺の春のエスニック・フェスティバル情報〜。 右の写真は、去年のアフリカン・フェスタ @ 日比谷公園。 ちなみに、エスニック・フェスティバルについては、過去の関連発言もどうぞ: 2007年2006年2005年2004年

04/27
ダジャン (ビルマ 水かけ祭) @ 飛鳥山公園
05/04, 05
ハワリンバヤル (モンゴル 春祭) @ 光が丘公園
05/10, 11
タイ・フェスティバル @ 代々木公園
05/17, 18
アフリカン・フェスタ @ 横浜赤レンガ倉庫イベント広場 (日比谷公園から変更)
05/17, 18
ワンラブ ジャマイカ フェスティバル @ 代々木公園
05/23 - 06/01
日比谷オクトーバーフェスト @ 日比谷公園

去年5月開催のスリランカ・フェスティバル、 7月開催のフィリピン・フェスティバルの今年の予定 (開催の有無を含む) は不明。 9月には、ブラジル・フェスティバル、ナマステ・インディア。 今年はインドネシア友好年なので、 インドネシア・フェスティバルも都内で9月にあるという噂も (未確認情報)。

アフリカンフェスタの会場が横浜赤レンガ倉庫になってしまったのは、少々残念。 緑の多い日比谷公園の雰囲気が好きだったんだけどなぁ……。 横浜赤レンガ倉庫イベント広場の雰囲気が良くなるかどうかは微妙な気がします。

積極的に情報収集しているわけではないので、見落とし等も多いかと。 こういうフェスティバルが好きならこれもお薦め、というのがあれば、是非教えてください。

[2141] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Mon Apr 21 0:30:35 2008

ところで、昼前に横浜へ向かう途中、その筋の友人から携帯メールで 「池袋西口公園でなんかやっとるす。通訳なしの容赦がないイベントが!」と。 バングラデシュ ボイシャキメラ (正月祭り) をやっていたんですね。 大道芸の帰りに足を伸ばしても良いかと思ったのですが、そんな余裕は全くありませんでした……。 しかし、ボイシャキメラも今年で第9回。 エスニック・フェスティバル情報チェックもまだまだ甘い、というか。 来年は忘れずにチェックしたいものです。

そういえば、今度の日曜は ダジャン (ビルマ 水かけ祭) @ 飛鳥山公園 です。

[2152] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Wed Apr 30 22:57:01 2008

先週末日曜は昼に家を出て、王子は 飛鳥山公園へ。 ダジャン (ビルマ (Burma) の水かけ祭、正月祭) へ行ってきました。 今年で17年目、と、東京のエスニックフェスティバルの中でも歴史あるものですが、 行ったのは初めて。

国連等で使用される国名はミャンマー (Myanmar) ですが、 この国名は1989年に現軍事政権が変更したもの。 その変更を認めず、ビルマ (Burma) を使用し続けている国・立場も多いです。 例えば、BBC News では、 "Should it be Burma or Myanmar?" (2007/9/26) という記事を立てて、BBC News が "Burma" を使い続ける理由を説明しています。 ここでは「ビルマ」ということで。

主催は政府側ではなくビルマ民主化同盟。 ステージなどあちこちにアウン・サン・スー・チーの写真が貼られ、 ステージでは時々演説が入るなど、政治色を感じる所もあります。 しかし、それ以外は、ビルマの様々な民族の料理を売る屋台が並び、ステージでは音楽や踊り。 他のエスニック・フェスティバルと雰囲気は近いです。 もちろん、ダジャンと言っても、本場のように水をかけるようなことは無し。 ステージは、僕が会場にいた間は rock しかやっていませんでした。 民族楽器を使ったり奇抜なアレンジしたりは無く、 歌詞は判らなかったのですがメッセージ中心かしらん。

難民認定の困難さからして在日ビルマ難民は多くないだろうから、 むしろビルマ難民/民主化を支援している日本人が中心かもしれない、 という予感は、良い意味で裏切られました。むしろ、会場はビルマ人中心でした。 会場入口で渡されたパンフレット、ビラの類もビルマ語のものばかり、という。 それもかなりの混雑。座る場所の確保も難しい程。 日本にも多くのビルマ人がいるんだなぁ、と。 ちなみに、会場で貰ったパンフレットによると、人数は不明だそうですが、 難民申請者だけでも1500人以上。 そのくらいの数のビルマ人がダジャンにいたような気がする……。 しかし、そのうち難民として認定された人は1割に満たないとのことです。 2007年だけで難民申請者は500人、うち認定されたのは35人だそうです。

主目的は昼食、ということで、屋台を物色。 ビルマ難民のグループ (民族別等) が出しているようで、 タイフェスティバルのような料理店らしい料理を出す屋台は見当たりませんでした。 それにしても、メニューがほとんどビルマ語でお手上げ感が。 写真左はカレン族のソーメン料理、チキンスープ添え。これは普通に美味しかったです。 写真右はどこの料理か忘れてしまいました。(口に合わなかったので……。)

会場にいたのは1時間弱。後に予定もあったので、 ステージで演説が始まった14時頃に会場を後にしてしまいました。

次のエスニックフェスティバルは、5/4、5 の ハワリンバヤル (モンゴル 春祭) @ 光が丘公園 です。 あと、先日のエスニック・フェスティバル情報を書いた時には気付かなかったのですが、 6/14、15に バングラデシュ・フェスティバル @ 代々木公園 があります。 去年5月末開催だった スリランカ・フェスティバル は、 今年は9/13、14 @ 代々木公園だという

[2155] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Fri May 2 22:18:30 2008

先日 4/27 のビルマ (Burma) の ダジャン @ 飛鳥山公園ののフォローアップ。

会場を去る直前の14時頃にステージで始まった日本人による日本語のスピーチで、 「昨日の御殿山の大使館前であった出来事は歴史に刻まれるでしょう」 といったことを言っていました。 具体的に何があったのかは説明がありませんでしたし、 現在のビルマ情勢の一番のトピックである新憲法の賛否を問う国民投票も5月に入ってから ("Call to reject Burma constitution", BBC News, 2008/04/03) だしなあ、と、ちゃんとフォローしてませんでした。

で、今日、「今週のビルマのニュース 0810号」 (Burmainfo ML, 2008/05/02) で、 ダジャンの前日26日に在外投票を巡って大使館前で衝突があったことを知りました (「ミャンマー人、警官と衝突 都内大使館前 国民投票、拒否され」 『東京新聞』2008年4月27日 朝刊)。 この週末は、東京だけでなく、 タイのバンコクシンガポールでも抗議行動が。 なるほど、そういうことだったのか〜。 ダジャンが例年より遅めの27日開催だったのも、在外投票の週末に合わせたのかしらん。

[2158] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Mon May 5 23:34:53 2008

5日は昼頃に家を出て練馬・光が丘公園へ。 去年に引き続き、 モンゴル (Монгол / Mongol) の春祭こと、 ハワリンバヤル 2008 (Хаврын Баяр 2008) に行ってきました。 1998年に始まり今年で10周年だそうです (ただし、途中開催されなかった年もあるようで、第9回)。 以下、インラインの写真をクリックすると、別ウィンドウでQVGAサイズのものが観られます。

ステージでは、まず Ажнай Хуур (Ajinai Khuur) のライブを観ました。少々 fusion 入った folk/roots のような音楽性を持つ、guitar、 морин хуур (morin khuur, モリンホール; 馬頭琴)×2、 ятга (yatga, ヤトガ; モンゴル琴) に歌手をフィーチャーしての5人編成のグループでした。

続いて、女性3人組の Киви (Kiwi)。 R&B風ポップスのモンゴル版でした。 彼女達が歌い出すと、ステージの回りに人が集まって来ました。 やはり、こういう音楽が人気があるんだなぁ。 彼女たちのプロデューサでベテラン女性歌手の Ангирмаа (Angirmaa) も、彼女達の後、2曲ほど歌ったのですが、こちらは民謡がかった歌謡曲。 この違いは、いったい……。 有名な歌を歌っていたのか、こちらも盛り上がっていました。

ステージでは、モンゴルと日本の民族衣裳のファッションショーも。 写真も撮りましたが、どの写真を選ぶか考えるのが 面倒になったので、省略。

去年は初日に行って観られなかった бөх (ブフ; モンゴル相撲) 大会も観戦。 ステージよりもこちらの方が遥かに賑わっていました。 ショーアップするMCどころか解説もほとんど無しに進行するので、 迫力があるんだが地味なんだかよく判らない所も……。 モンゴル出身の日本の相撲の両横綱、朝青龍と白鵬が来場するとのことでしたが、朝青龍の姿は見えませんでした。 モンゴル相撲の服装するかなー、とちょっと期待しましたが、白鵬は着流し姿でした。 しかし横綱を追いかけるマスコミ取材陣の多さにびっくり。 それにしても、ハワリンバヤルの他の催しを取材することなく 横綱だけ追い続けるというのも、下品な……。

もちろん、この手のフェスティバルの楽しみは屋台の料理。 会場に着いてすぐ昼食に хуушуур (khuushuur, ホーショール; 揚げ餃子) と лапша (lapsha, ラブシャー; うどん)。 あと、去年は口に合わなかった суутэй цай (suutei tsai, ソーテイ ツァイ; 塩味ミルクティー) も、今回の屋台のは塩味控えめで大丈夫でした。 帰り際、小腹を満たすべく бууз (buuz, ボーズ; 蒸し餃子) に чацарганы шуус (chatsargany shuus; チャツァルガナ (クロウメモドキ) のジュース)。 ボーズにジュースは取り合わせとしては良くなかったかも……。

結局、13時半頃に会場入りして、結局15時半頃まで2時間程。 雨が降り出しそうな雰囲気だったので、 クロージングセレモニーが始まる前に帰ってしまいました。

ハワリンバヤルから話は変わりますが、モンゴルといえば、1ヶ月以上前になりますが、 『10年後のマンホールチルドレン』 (NHK BS1 『BSドキュメンタリー』 2008/3/29) という番組が放送されました。 『マンホールチルドレン 混迷するモンゴルからの報告』 (NHK BS1 『日曜スペシャル』 1998/5/23)、 『マンホールで大人になった 再訪・厳寒のモンゴル』 (NHK BS1 『BSドキュメンタリー』 2004/5/23) に続く、モンゴルの首都ウランバートルのマンホールチルドレンを追ったドキュメンタリーの続編です。 マンホールチルドレンというのは子供のホームレス、ストリートチルドレンのことなのですが、 冬には氷点下30度にもなるウランバートルでは路上生活は不可能、 暖房の配管が走り暖かいマンホールで生活するため、 モンゴルではマンホールチルドレンと呼ばれています。 先行する2本のドキュメンタリーの再放送も3/22、23にあったのでHDD録画しておきました。 三部作全部で約4時間まとめて順に観たのですが、まとめて観るようなものでは無かったかも……。 見終ったら、ぐったり。

最初の『マンホールチルドレン 混迷するモンゴルからの報告』では、 低迷する経済という逆境の中で強かに生きる子供たち、という感もまだありましたし、 『マンホールで大人になった 再訪・厳寒のモンゴル』の前編までは、 経済回復によってマンホール生活から脱却し家を構えた少年の話に希望も感じられました。 しかし、後編から観ているのが辛くなってきてしまいました。 後編はマンホールチルドレンの少女のその後を追ったものですが、 マンホールチルドレン同士の若くしての結婚と出産、続かない結婚生活、新たな男性パートナーからの暴力。 最後の『10年後のマンホールチルドレン』では 『マンホールで大人になった 再訪・厳寒のモンゴル』で取り上げた男と女のその後を追うのですが、 希望が感じられた男もマンホール生活に戻ってしまうという。 経済復興しているだけにそこから取り残されている感も強くなります。 若年出産、破綻した結婚、ドメスティックバイオレンス、アルコール依存 といったものが先行きの暗さを感じさせます。 人身売買、児童虐待や組織犯罪に関わるようなことがなかっただけまし、 なのかもしれませんが……。

しかし、長い時間をかけて取材して作った娯楽的ではないテレビ番組、 というだけでも今や貴重なのかも。 NHK には、こういう番組をもっと作って欲しいものです。 というわけで、また再放送があったら、是非観てください。

[2159] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Tue May 6 21:57:43 2008

春のシーズン中ということで、3年前の本ですが、 エスニック・フェスティバルの副読本としてお薦めの本を読書メモ。

依頼人の7割が外国人という弁護士の著者が その弁護人/代理人の体験を通して見た「日本」という国を描いたエッセイです。 2001年から2005年にかけての『ラティーナ』誌連載から 5分の4程を選んで補正・加筆してまとめた本です。 単なる体験談だけではなく、専門でもある法制度の解説もありますし、 「激増? 凶悪化? 外国人犯罪の謎を解明せよ!」のような むしろ犯罪統計の分析がベースになった節もあります。 語り口は堅く無く読み易いですが、内容的には読み応えがあります。 日本に住む外国人 (特に「ニューカマー」と呼ばれるアジア系やラテンアメリカ系) が強いられている 被差別的な生活の現状が、その法制度的な背景も含め判り易く描かれています。 筆者はスペイン語とポルトガル語ができるということもあるのか、 アジア出身者よりもラテンアメリカ出身者の外国人のエピソードの方が豊冨です。

連載時に断片的に読んでいましたが、 単行本化されたのには今まで気付いていませんでした。 特に関心が深いわけでなく直接「ニューカマー」な外国人と接する機会はほとんど無い自分ですら、 エスニック・フェスティバル情報を追っているだけで、 外国人管理制度に関わる事件の噂も耳/目にすることはそれなりにあるわけですが (例えば、この発言の最後)、 しかし、これだけまとめて読むと、さすがにぐったり。

個々のエピソードも泣ける話が多いのですが、 そういうのとは別に最も興味を引いた話は、 アジア出身者と比べてラテンアメリカ出身者は 人材派遣業者経由の間接雇用が圧倒的に多いため、 日本人と接する機会が少く、日本語能力が低いという話。 あと、漢字の読み書きの困難さが、 外国人の日本での生活を困難なものにしているという指摘も。

アジア諸国のエスニック・フェスティバルの盛り上がりに比べ、 ラテンアメリカはやっとブラジル始まった所で、 数が多いはずのペルーですらコミュニティが見えてこないというのも、 そういう日本人と接する機会の少いライフスタイルが関係あるかもしれない、と。

この著者のブログ 『いしけりあそび』 もお薦め。3月末のアントニオ・ネグリ (Antonio Negri) 来日中止に関するエントリ2つ 「国相手にケンカするなら…」 (2008/3/24) と 「ネグリ来日中止のてん末+“Jicotea”の意味、いずれも判明」 (2008/3/26) とか。

というか、実は、このネグリ関連のエントリで、ブログの存在と 『ブエノス・ディアス、ニッポン』単行本化に気付いたのですが……。 で、本が手元に届いたのが4月末。 談話室で取り上げようと思っていた矢先に 『sociologbook』で言及されてしまい、ネタが被ってしまったなあ。 けど、読者層は被ってないと思いますし、言及しているエントリ 「こんどは大阪府の「識字・日本語センター」が廃止に」 (2008/05/01) もお薦めです。

そういえば、『ブエノス・ディアス、ニッポン』を読んでいて、入院中にDVDで Linton Kwesi Johnson, Dread Beat An' Blood (1979; P-Vine, PVDV-28, 2006, DVD) を観たことを思い出しました。 British reggae の dub poet として知られる Linton Kwesi Johnson を、 彼が注目されはじめた1970年代末に追ったドキュメンタリーです。 音楽ドキュメンタリーですが、 "It Dread Inna Inglan (for George Lindo)" の元となった、 George Lindo 不当逮捕に対する抗議運動を追っており、 イギリス (UK) における西インド系移民に関するドキュメンタリーとしても 興味深く観ることができます。 ハイライトは George Lindo 不当逮捕に抗議して交番の前でトラメガを持った LKJ が "It Dread Inna Inglan (for George Lindo)" を朗読するシーン。 これもお薦め。 ちなみに、Linton Kwesi Johnson 関連レビュー: アンソロジー (1996)、 ライヴ (1997)。

[2160] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Wed May 7 23:14:20 2008

今度の週末 5/10,11 の タイ・フェスティバルステージプログラムが発表になってます。 去年のポップスのコンサートは RS レーベルの特集でしたが、 今年は Grammy レーベルの特集で、 男性5人組 Potato、 男性歌手 Aof Pongsak、 女性歌手 Ya Ya Ying (aka Veerawan Phongam) の3組。 あと Tewan Novel Jazz というのは、 jazz saxophone/thai flute 奏者 Tewan Sapsanyakorn のグループ。 シーソムペット舞踊団は去年も来ていました。 最も気になるのは Tewan Novel Jazz かな。 5/11(Sun)は映画を観に行くので、5/10(Sat)1430頃に会場入りして、 あとは体力と下半身の調子が続くまで、でしょうか。 天気予報によると今度の週末は天気が悪そうですが、 なんとか雨が降らなければいいなあ、と。

その翌週末 5/17,18 の アフリカン・フェスタステージプログラムが発表になってます。 今年のトリを取る大物ミュージシャンは Bembeya Jazz National の Sékou "Bembeya" Diabaté。 これはまた凄い人が来ますね。 5/17(土)の Doudou N'Diaye Rose か、 5/18(日)の エジプト国立アスワン民族芸能団 (おそらく、Aswan Troupe For Folkloric Arts) か、 どちらかといえば後者かなぁ。 というわけで、5/18(日)1100前に会場入りして丸一日のんびりと、かなぁ。 しかし、のんびりといっても、1700頃まで体力、下半身の調子がもつかという問題も。 土日2日続けて横浜みなとみらいまで往復するよりは消耗しないか……。

アフリカといえば、NHK BS1 の 『BS世界のドキュメンタリー』は 5/5から6/1まで<シリーズ アフリカ>。 どれも興味深いのですが、特に『アフリカ支援は甘くない — 起業家8人の挑戦』 (The Millionaires' Mission, Channel4, UK, 2007) が面白そう。 とりあえずHDD録画してますが、観る時間をどう工面したものか……。

[2161] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Sat May 10 23:55:28 2008

土曜は冷たい雨。しかし、昼過ぎには軽登山用レインジャケットを着て代々木公園へ。 タイ・フェスティバル に行ってきました。 さすがに客は少め。タイ人率がいつもより低いという印象も。 こんな天気なので、いつも一緒になる友人たちも来てないだろうなあ、と思ってましたが、 メインステージ前で友人と遭遇。さすがだ。

メインステージでは Tewan Sapsanyakorn のグループ Tewan Novel Jazz のライブを観ました。 soprano sax、ranaat (marimba)、el. guitar、el. bass、drums の5tetで、 タイ風モードを使ったモーダルな electric jazz を。 たまに鋭いフレーズを聴かせるけど、かなりベタかしらん。 国王陛下御作曲の曲を立て続けに演奏して、これも大使館を意識してのことかしらん、と。

途中から、スペシャルゲストとして ルークトゥン (タイの民謡系歌謡曲) の女性歌手 (名前は失念) を フィーチャーして、ロック色濃いアレンジでルークトゥンを。 一緒に観ていた詳しい友人によると、かなり有名な歌を歌っていたそう。 女性歌手が下がった後、Tewan は saxophone を electric violin に持ち替えて、 もうひとしきり演奏。結局1時間余りのステージでした。

本降りの冷たい雨の中、観客はステージ前に100人程度。 残念ながら盛り上がったとは言い難い状態でした。 天気が良ければ、途中のルークトゥンのあたりで、 タイ人の観客が盛り上がりまくったんだろうなあ、と。

雨降りだというのに、 去年はステージで観たシーソムペット舞踊団が会場内を踊り歩いていました。 間近で、人の輪の中で踊っているのを観ると、ステージと違い親しみ易い印象。 klong kek (dhol 風の太鼓) と klong yao (djembe、darbuka 風の太鼓) のリズム、 pi cha nai (チャルメラ) の甲高いフレーズに乗って、 輪になって踊ったりして、かわいいなあ、と。

毎年、大使館の屋台料理を楽しみにしているのですが、 今年は クイッティアオ・ガオ (タイの米麺 鶏肉のせ) 一品のみ。 どの料理もとても美味しかっただけに、かなり残念。 唐辛子とナンブラーは自分でかける方式だったのですが、 屋台の方曰くたっぶりかけてということだったので、たっぷりと。 それでちょうどいいくらいの味でした。

ラープを食べたいなあ、と、イサーン料理店を探したのですが、 すぐに見当たらなかったので、 駐在武官事務所の屋台で売られていた豚モツ入り豚ひき肉のラープを。 モツとは思えないほど臭みが感じられませんでしたが、 ぷりぷりというかぷにぷにした食感でいける感じ。 辛さも食感もビールが進みそう。って、寒くてビールは呑みませんでしたが。

しかし、座る場所の確保が困難で立ち続けで、 そのうえ、冷たい雨に打たれて寒く、かなりキツい状況。 Tewan Novel Jazz を見終った時点で、 疲労と冷えの二面で限界に達してしまい、会場を撤退しました。 半ばカフェ難民になりかけるも、なんとか座れる店を見付けて、休憩。 カフェオレで中から暖まりましたよ。 友人はその後、Grammy のステージを観に会場へ戻りましたが、自分は謙虚に帰宅。 それでも、帰ったらぐったり、しばらく起き上がれませんでした。 先週末のハワリンバヤルも、会場にいたのはせいぜい2時間余りだし。 来週末のアフリカン・フェスタ6時間 (11:00-17:00) というのは、 かなり無理な気がしてきた……。

[2167] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Sun May 18 23:19:19 2008

日曜は朝9時過ぎには家を出て、横浜みなとみらいへ。 第4回アフリカ開発会議 (TICAD IV) に合わせて赤レンガ倉庫イベント広場での開催となった アフリカン・フェスタ 2008 に行ってきました。 以下、インラインの写真をクリックすると、別ウィンドウでQVGAサイズのものが観られます。

会場に着いたのは11時前。そんなに早く行ったお目あては、 エジプト国立アスワン民族芸能団 エジプト (Egypt) 南部ヌビア (Nubia) の民謡、民族舞踊などの 民族芸能を演ずるカンパニーです。 ちょっと可愛らしい楽しい舞台でした。 朝から行っただけの甲斐があったかも。

楽団の編成は歌手に、darbuka、duff (frame drum) ×2。 mizmar (チャルメラ) が無かったのはちょっと残念。 もちろん楽団だけでなく、ダンサーも手拍子しながら歌い踊ります。 もちろん、女性のダンサーはユーユー (甲高い叫び声) も使います。 打楽器と手拍子、あと、かけ声的な歌声からなる音楽ということで、 音楽はモロッコ (Morocco) の B'net Marrakech とかに近い印象を受けました。

舞台は、子供から年頃の男女になって、そして結婚、 というストーリー仕立てで、構成されていました。 特にそう解説があったわけではないですが、 衣裳や踊りを追っているだけ、だいたいそう想像できるものでした。

最初は、女性も髮を隠さず足元も膝下丈。 いかにも子供の歌、踊りと遊びという感じのステージから始まりました。 男女4人ずつが遊ぶように踊ります。 続いて、衣裳を変えて、年頃の男女の踊りに。 まずは、男性4人をバックに従えての女性のソロ。

さらに衣裳を変えて、duff 2人に率いられての、男女4人ずつの踊りになります。 そして、最後は、結婚式の歌と踊り。花嫁役はソロを踊った女性でした。 花嫁花婿の顔見せよろしく客席に下りて客の間を歌い歩きして、終りました。

最後の結婚式のシーンの前、衣裳替えの時間の場持たせに、 観客をステージに上げて、ヌビアの踊りの教えてくれました。 その時の写真が無いのは、 ステージの上に引き上げられた観客というのが、実は自分だったりしたからです……。 大道芸でもありがちなのですが、どうも弄られやすいような気がする……。

ちなみに、会場でもフライヤが配られていましたが、21日(水)晩に代々木公園に隣接する 国立オリンピック記念青少年総合センター カルチャー棟小ホールで 津軽三味線とのジョイントコンサート 交流公演 があるそうです。さすがに、自分は行かれませんが。

アフリカン・フェスタでは エジプト国立アスワン民族芸能団以外も観たわけですが、 その話はまた後程。 昼にほとんど使い果たした体力を振り絞って なんとか書いてますが、さすがにもう限界……。

[2168] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Tue May 20 1:38:55 2008

日曜の アフリカン・フェスタ 2008の続きです。 以下、インラインの写真をクリックすると、別ウィンドウでQVGAサイズのものが観られます。

結局、ギニア (Guinea) の伝説的な guitar 奏者 Sékou "Bembeya" Diabaté (ex-Bembeya Jazz National) のステージも観ました。 semi-acoustic guitar 3人による舞台で、 それほど派手さは無いものの演奏でしっかりと場を盛りあげるあたり、 他のミュージシャンとの格の違いを感じさせるステージで、とても楽しめました。 最後まで頑張った甲斐がありました。

若い2人を従えての3人編成。 時々歌うときもありましたが、ほぼ3本の semi-acoustic guitar だけで、 ゆったりとしたグルーヴを作り出していくような音楽でした。 Bembeya は、時に kora のような繊細さでメロディを弾き、 時にカキカキと鋭角でアウトなフレーズを繰り出し、 と、様々な音を聴かせてくれました。

Nyama Kante のおひねりに "Bembeya" もおどけてみせたり、と、 ゆったりめの展開ながら、中盤にはミュージシャンも客席も暖まった感じ。 "Bembeya" はステージぎりぎり前まで来て、グリオ (griot) が客のために歌うように、 これはお前のためのフレーズなんだぞと言わんばかりに 観客一人一人としっかり目を合わせながら弾くので、 目が合ったときはおひねりしなくちゃいけないのかなとドキドキしてしまいました。 おひねりしませんでしたが。 ついにはステージから下りて、観客 (というか、写真家の 高桑 常寿 さん) と踊りながら演奏したりもしました。

16時半頃に司会が入って終ろうかというところ、 観客の大半が立ち上がって拍手に応えて、アンコール。 アンコールでは頭の上に guitar を乗せて弾いてみせたり。 堅い表情で演奏していたバックの2人も、 この頃にはすっかり笑顔になっていたのも印象的でした。 そんな感じで、16時半終了予定のところ、 17時前くらいまでライブは盛り上がったのでした。

ちなみに、Sékou "Bembeya" Diabaté については、 他に公演をするという情報は得られませんでした。 せっかく来日したのに、 アフリカン・フェスタだけなんて、もったいなさ過ぎる……。

写真付きレポートは省略しますが、エジプト国立アスワン民族芸能団と Sékou "Bembeya" Diabaté 以外にも、 マリ (Mali) のミュージシャン Zani Diabate、 ギニア出身で日本在住の歌手・ダンサー Nyama Kante のライブも楽しみました。 Sékou "Bembeya" Diabaté が良過ぎて、 すっかり印象が霞んでしまったような……。

それにしても、アフリカン・フェスタの招聘ミュージシャンって、 明らかに西アフリカ偏重なんですけど、どうしてなんでしょう? 日曜のメインステージはアスワン民族芸能団以外は皆、西アフリカの、それもグリオ系。 というか、今年の Sékou "Bembeya" Diabaté だけでなく、 去年 2007年の Djeli Moussa Diawara も、 2005年の Sekouba "Bambino" Diabaté も、ギニアです。 ギニア大使館がこのイベントに熱心ということなのでしょうか?

さて、この手のフェスティバルの楽しみといえば、屋台料理。 サブステージのあった奧までは行かなかったせいか、 去年に比べて屋台はイマイチという印象も……。

お昼に、チュニジア (Tunisia) 大使館屋台のクスクス (写真左)、 チュニジアのビール Celtia と エチオピア料理店屋台の盛り合せプレート (写真右) を頂きました。 プレートの内容は、ダッボ (パン風のもの)、インジャラ (クレープ風のもの)、 アトゥケルトワット (野菜とひよこ豆の煮物)、 ドローワット (鶏肉のトマト煮) でした。 昼食後は、毎年楽しみにしてる、 チュニジアのティーセレモニーと、 エチオピアのコーヒーセレモニーを梯子。 計らずしも、チュニジアとエチオピアばかりになってしまいました。

それにしても、日曜は天気が良過ぎ。 それも、緑の多い日比谷公園と違い、 ほとんど緑の無いみなとみらい地区は心地よい木陰という逃げ場がありません。 確かに、日比谷公園よりは通路に余裕を感じたし、 アフリカン・フェスタ目当て来たわけではなさそうな客も多く、 それは良いなとは思いましたが、 やっぱり、日比谷公園の雰囲気が好きだなあ、と。 来年はまた日比谷公園に会場を戻して欲しいものです。

実は、アスワン民族芸能団、Zani Diabate とメインステージで観た後、 昼食して帰ろうかとも思いました。 メインステージの席は背の無い長椅子のうえ、日陰も無く、かなり消耗しましたし。 しかし、昼食後、赤レンガ倉庫1号館2Fスペースの一角に 空いている休憩コーナーを発見。 それも、椅子が Arne Jacobsen の Seven Chair とかなりまとも。 ここで1時間程休んだら、かなり復活できました。 このおかげで、後半の Nyama Kante、Sékou "Bembeya" Diabaté を 乗り切ることができたのでした。良かった、良かった。

しかし、最後はテンションだけでなんとか持っていたのかもしれません。 Bembeya のライヴの直後、高桑さんに ランドマークタワーでの展覧会 を観ていってと言われて、もちろんそうするつもりだったのですが。 会場を出てランドマークタワーへ歩きだそうかという頃に、 テンションが切れたか疲れがどっと出て頭痛がしはじめてしまいました……。 結局、ふらふらになりつつ直帰 (弱)。 帰って3時間ほどベッドから起き上がれませんでした。 月曜は、両足ふくらはぎから足首にかけて筋肉痛というか強い疲れが出たのですが、 これは、土曜に歩き過ぎたせいなのか、日曜の疲れなのか……。

[2183] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Mon Jun 9 23:31:10 2008

東京周辺のエスニック・フェスティバル情報〜。

来週末、6/14(土)、15(日) に代々木公園で バングラデシュ・フェスティバル があります。 ステージでは、バングラデシシュの歌手 Agun、 在日バングラデシュ人による民族音楽のグループ Uttoron のライブがあります。 おそらく、バングラデシュ/ベンガル料理の屋台も並ぶのではないかと、期待されます。 といっても、来週末は東京に戻って来るのが日曜の夕方なので、 17時頃から夕食がてらにちょっと覗いてみる程度でしょうlか。

2006年11月日比谷公園で第1回、 2007年7月に代々木公園で第2回が開催された フィリピン・フェスティバル ですが、 今年はまだ全く情報がありません。むむむ。 何か御存じの方がいらっしゃたら、是非教えて下さい。

ところで、 「東京諸島のうまいものイベント」 (『デイリーポータルZ @ Nifty』 2008-06-06) で気付いたのですが、 5/31, 6/1に 島じまん2008 というイベントがあったんですね。 ステージは、DPZの記事ではウルトラマンメビウスショーですが、 チラシ [PDF] を見るとむしろ郷土芸能がメインだったよう。知っていたら行ったのに〜。 このフェスティバルは1988年に始まり、1998年からは隔年で開催していたようです。まだまだチェックが甘いなあ。 次回は忘れずにチェックしたいものです。 と、ここに書いておけば、忘れないかな、と。

今年の 日比谷オクトーバーフェスト @ 日比谷公園 は、 行きそびれてしまいました。期間が長いと油断してしまい、いけません。

[2186] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Mon Jun 16 1:04:35 2008

日曜は夕方に東京に戻ってきたので、その足で、代々木公園へ直行。 バングラデシュ・フェスティバル (Bangladesh Festival) を覗いてきました。 それほど混雑しておらず、少し待てば仮設テーブルで食事できるくらいの余裕がありました。

会場に着いて、ATN (Asian Television Network) Bangla のステージを遠目に軽く腹に入れた後、 ステージ前の席へ。そこでいつもの友人と遭遇。

ステージでは、結局バングラデシュの歌手 Agun のライブは無く、 在日バングラデシュ人による民族音楽のグループ Uttoron のライブを観ました。今年で結成20周年と活動は長いのですが、聴くのは初めて。 音楽的には、ghazal のような北インド音楽に近いものでした。 ベンガル (バングラ) 語 (Bengali, Bangla) の歌がほとんどでしたが、 ウルドゥー語 (Urdu) / ヒンディー語 (Hindi) でも歌ってくれというリスエストがあるそうで、 ウルドゥー (ヒンディー) 語でも歌っていました。 観客はそれほど多くはありませんでしたが、 南アジア系の観客を中心に盛り上がるときもありました。

もちろん、この手のフェスティバルの楽しみの一つは屋台料理。 最初に軽くカレー以外のものを食べてみたのですがハズレ……。 というわけで、写真は、ライブの後に 夕食として食べたナスと魚のカレー。これは美味しかった。 ハラル料理の屋台もありましたが、 むしろ、看板に「インド・ベンガル料理」と書かれていたり、 店の名前が「カルカッタ (Culcutta)」 (インド西ベンガル (West Bengal, IN) 州の首都コルカタ (Kolkata) の英語名) だったり。 ま、そんなものか。

会場には南アジア系の人達の姿をけっこう見ました。 こんなにいるんなんだなあ、と。 それにしても、髮を隠している女性は1人しかみかけず。 イスラム圏とはいえそれほど戒律が厳しくないのか、 それともインド人 or ヒンズー教徒も多かったのか。 Uttoron にウルドゥー (ヒンディー) 語の歌のリクエストがあるくらいですしね。 数年前から秋葉原や西葛西のインド人街が時々話題になるわけですが (関連発言)、 「「秋葉原インド化計画」進行中」 (『内外タイムス』 2008-05-12) とか読んでも思うのですが、 日本でのコミュニティとしてはインド人/パキスタン人/バングラデシュ人は重なっているのかもしれません。 そういえばバングラデシュ人は板橋区に集まってるという噂耳にしますね。

[2187] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Tue Jun 17 0:23:11 2008

昨日のバングラデシュ・フェスティバルの話のフォローアップ。 土曜のステージには Agun が出演していたようです。日曜にも出演して欲しかったなあ。 Agun がどういう歌手かよく判らなかったのですが、ギターのお兄さんだったそうです: 「バングラデシュ・フェスティバル」 (『wabisabiland pop diary』 2008-06-14)。 しかし、女性アイドルじゃなくて、残念でしたね>北中 (wab) さん。

さて、今年は 日本インドネシア友好年 でフェスティバルの噂がありましたが、 7月19日、20日に代々木公園で開催される 日本とインドネシア市民協力フェスティバル というのが、ひょっとしてそれなのでしょうか。 ステージではダンドゥットの演奏 (ライブのことかな?) かもあるようです。 しかし、約1ヶ月前だというのに、告知に失敗しているような……。 今年の6月1日に 日本・インドネシア経済連携協定が発効し、 インドネシア人看護師・介護福祉士候補者の適正な受入れも決まった現在、 もっと注目されてもいいと思うのですが……。

さて、少々気が早いですが、参考までに秋の分も含めて 東京近辺エスニック・フェスティバル情報をまとめておきます。 自分が気付いているもののみです。 他にも御存知の方がいらしたら、是非教えて下さい。 特に、フィリピン・フェスティバルの消息。

7/19, 20
日本とインドネシア市民協力フェスティバル @ 代々木公園
9/6, 7
ブラジル・フェスティバル @ 代々木公園 (ウェブサイトはまだ去年のままですが、 日伯交流年のイベントカレンダーに情報あり)
9/13, 14
スリランカ・フェスティバル @ 代々木公園 (まだ のレベルで公式発表は見当たりませんが……)
9/19, 20, 21
ベトナム・フェスティバル @ 代々木公園
9/27, 28
ナマステ・インディア @ 代々木公園

9月は毎週末代々木公園でありますよ。凄過ぎる〜。

それにしても、ベトナムの経済が大変なことになってるようです: 「ベトナムが大変らしい」 (『梶ピエールの備忘録。』 2008-06-14)。 9月のベトナム・フェスティバルに悪影響が無ければいいのですが……。

ちなみに、談話室アーカイブに 今年行ったエスニック・フェスティバルのレポートをまとめてあります。 それ以前の年のものもあります: 2007年2006年2005年2004年

[2218] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Mon Jul 21 22:57:53 2008

日曜は夕方に代々木公園へ、今年が第1回となるインドネシア (Indonesia) のフェスティバル、 日本とインドネシア市民協力フェスティバル の様子を覗いてきました。 16時半頃に会場に着いたら、既に dangdut のライブをやってました。 予定のスケジュール通りにステージは進行してません……。 ひやかして回る程いろいろな屋台は出ておらず、ステージ前以外は少々寂しい感じ。

ステージ上、dangdut は一旦終り、来賓挨拶等もはさみながら、 インドネシアから来日したジャワ (Jawa) の舞踊団による踊りがありました。 女性5人による踊りは、 伝統的な楽器の演奏を伴奏にした優雅なものあれば、 dangdut の伴奏で少々セクシーに踊る「誘惑の踊り」もあり。 あと、伝統的な楽器の演奏に合わせての、 男性一人によるユーモラスな寸劇もありました。

で、18時から再び dangdut のライヴ。 女性歌手・キーボード奏者の Lia Aprilia は、 MCによるとロンドンで50時間連続歌い続けたという記録があるそうです。 16時半頃のステージでは Korg PA50 一台のみでしたが、 18時からのステージでは一応伝統的な楽器も伴奏に加わっていました。 が、実際は、プリセットのリズムを曲間でもあまり切らずに流したまま、 プリセットのシンセブラスの音でキーボードを弾きながら歌うというようなスタイル。 dangdut というと belly dance 系のリズムという印象が強かったのですが、 これはけっこうタテノリ。韓国の pong chack みたい。 キーボードを弾きながら軽くステップ踏みつつ手ぶりを付けて歌う様子が、 ちょっとカワイイ、とか思ってしまいました。 伴奏が別にいて歌い踊るというのよりいいかも。 dangdut ではコブシを効かせて気持ちよく歌ってましたが、 途中、英語の歌を歌った所だけぐだぐたになったのも愛嬌でしょうか。

ステージ前には沢山のインドネシア人が集り、dangdut ディスコ状態。 日本にこんなにインドネシア人がいたんだなあ、と。 ステージ上にも、ジャワの舞踊団のダンサーだけでなくお偉いさんと思われる方々まで 現われて踊りだしていました。 かなりの盛り上がり。 こういう音楽はシリアスに聴くよりも踊って楽しむもの、ということで、 インドネシア人に交じって踊っていたら、 北中さんに写真に撮られてしまいました(汗)。 遠目になので、知ってる人でないと判らないかと思いますが。

ちなみに、 外務省によると 2006年時点で約2万5千人の在日インドネシア人がいるようです。 在日タイ人の約4万人よりは少ないですが、在日バングラディシュ人約1万人の倍以上いるんですね。なるほどー。

この手のフェスティバルといえば、屋台料理。 といっても、数少ない屋台料理は既に売り切れが目立ち、かなり残念。 会場着いてすぐ、Bali Hai Beer に 辛い野菜炒めのご飯がけで腹拵え。 dangdut でひとしきり踊ったら小腹が空いたので、 肉団子のさっぱり味の麺を頂きました。

しかし、都内には nasi goreng とかが食べられるような インドネシア料理やアジアン・エスニック料理の店が それなりの数あるような気がするんですが。 そういった店に声をかけなかったんでしょうか……。うーむ。

ま、告知のウェブサイトの出来から期待していなかったのですが、 意外に楽しめたように思います。 この1回で終らせず、来年以降も続けて、 タイ・フェスティバルのように盛りあげていって欲しいものです。

[2232] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Wed Aug 13 0:16:17 2008

先週末の話ですが、土曜に上野恩賜公園を通りかかったという友人から、 パキスタンのフェスティバルをやっているというタレコミがありました。 どうやら、在東京パキスタン大使館の主催による サラーム・バザール というフェスティバルがあったようです。 音楽コンサートは flute (bansuri?), tabla, sarangi のトリオだったようです。 タレコミしてくれた友人によると「ライト・クラッシックな北インド音楽」だった模様。 ちなみに、このサラーム・バザールは2年前にも 2006年9月10日に代々木公園で開催されていたようです (関連ブログ 1, 2)。 知っていたら行ってみたのに〜。まだまだチェックが甘いなあ、と。

[2250] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Wed Sep 3 22:45:24 2008

秋の東京近辺エスニック・フェスティバル情報〜。 9月は毎週末代々木公園でやっているので、大変ですよ。

9/6, 7: ブラジル・フェスティバル @ 代々木公園
今年のゲストは豪華です。 6日(土)のメインは Olodum、7日(日) のトリは Jorge Ben Jor。 メインの開始が16:20〜、16:00〜と少々早いので注意。
9/13, 14: スリランカ・フェスティバル @ 代々木公園
開催の公式発表は大使館サイトに出ましたが、ステージプログラムは見付けられません……。 ちなみに、『レッツエンジョイ東京』に載っている 情報
9/19, 20, 21: ベトナム・フェスティバル @ 代々木公園
ステージのプログラムの 内容は固まりつつあるようですが、タイムテーブルはまだ未定。 伝統音楽や伝統舞踊が中心で、ポップの歌手とかは来ないのかしらん。
9/27, 28: ナマステ・インディア @ 代々木公園
ステージのプログラムは、タイムテーブルも発表になってますが、 詳細は不明。「ICCR派遣 ロック・グループ」というのが気になります。

まずは来週末のブラジル・フェスティバルだけど、天気は悪そうですね。 ゲストが豪華過ぎなのもちょっと気がかり。 野外エスニック・フェスティバル慣れしてない 普通の音楽コンサート気分の客が大量に押し寄せて、 混乱しなければいいのですが……。 自分は雨対策はOKですが……。 2日とも15時過ぎに会場入りという感じして、 メインのステージを楽しむという感じで行こうかしらん。 しかし、メインの開始も終了も半端に早くて、 前に予定を入れ辛い感じなのが……。2日とも行くべきなのか……。

というわけで、9月の週末は代々木公園で遭いましょう。

[2253] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Sun Sep 7 0:42:59 2008

土曜は午後遅めに家を出て代々木公園へ。 一昨年去年に続いて、今年も ブラジル・フェスティバル 2008 に行ってきました。 予報では雨が心配されましたが、晴れてフェスティバル日和。むしろ、暑過ぎる程でした。 会場に付いたのは、15時半過ぎ、ステージのメインが始まる30分余り前でした。 今年は日本人ブラジル移住100周年を記念しての 日伯交流年 ということで、ゲストのミュージシャンが豪華。 混雑しそうだなあと思っていましたが、 土曜ということもあってか予想よりは空いてました。 ステージ前こそ2/3近くがブラジル人とおぼしき人たちでしたが、 ブラジル音楽人気もあってか日本人も多いですね。

とりあえず軽く腹拵えと、屋台の方へ。 しかし、行列はほどほどの長さなのに、待てども行列が短くなりません……。うーむ。 去年もそうだったっけ? ま、タイ・フェスティバルの屋台の客捌の良さが、むしろ凄いのかもしれません。 というか、屋台料理というのはアジア的なものなのかもしれないなあ、と思ったり。 せっかくなので群馬県のブラジル料理店の屋台を選んだのですが、 ブラジルのビールが無くて Budweiser のみ orz。他に並び直す気にもなれないし。 そんな感じで、牛肉の串焼きとビールで軽く。 写真を撮りわすれた……。

屋台の行列に時間がかかり、ステージ前に行くと土曜のメインの Olodum のステージが始まろうという所でした。 Olodum はバイーア州都サルバドール (Salvador, Bahia, BR) の文化活動団体。 1979年にカーニバルのチーム (bloco afro) として活動を始め、 samba reggae という音楽スタイルで知られてますね。 reggae 的なスウィング感が踊りやすいなあ、と、 ステージ前の観客に混じって踊っていたのですが、 さすがに1時間も踊るとへとへと。暑さもあって、汗だくになってしまいました。 一旦、退却して、ガラナで一息。 最後の30分は後の方で軽く体を揺らす程度にしておきました(弱)。 アンコールというか司会の仕切りで再登場して軽く演奏した程度、18時きっかりに終演でした。 司会を振り切ってノリノリで続けるかと期待した所もあったので、それはちょっと残念。

明日日曜のステージのメインは Jorge Ben Jor。 ということで、明日 (もう今日になってますが) も ちょっと行ってみようかな、と思ってます。土曜より混みそうですが……。

[2254] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Sun Sep 7 23:31:47 2008

日曜も午後遅めに代々木公園へ。 昨日に続いて今日も ブラジル・フェスティバル 2008 へ行ってきました。さすがに日曜は土曜よりも混雑してました。 屋台の行列はもういかんともし難い感じ……。 最も短い行列を見付けて、ソーセージとビールを何とか確保。 腹拵えをしつつステージ前へ。 ステージ前は既に酷い混雑でしたが、 16時前にはなんとかステージほぼ正面のカメラの櫓の前あたりに 陣取ることができました。

日曜の目当ては、メインの Jorge Ben Jor。 2管に、keyboards、electric bass、percussion、drums という6人をバックに従え、 時に electric guitar を弾きながら、時に percussion を叩きながら、 歌うというステージ。 踊りやすさという意味でのノリの良さという点では、 昨日の Olodum の方が上だったと思います。 しかし、大物ミュージシャンがブラジル系の観客にポピュラーな歌を歌うということで、 観客の盛り上がりは日曜の方がはるかに上でした。

16時半過ぎになると空は暗くなり、16時40分過ぎ、ついに土砂降りに。 しかし、ブラジル系の観客はこの雨で逆にヒートアップ。 土砂降りから退避するどころか、周囲のブラジル系の観客の突進に巻き込まれて、 ステージ方向に押し出されてしまいました。 開き直って、曲のブレイクまで土砂降りの雨にずぶ濡れになりながら踊ってました。 右の写真は、押し出される直前に撮った、土砂降りにかすむステージ。

曲のブレイクの間にステージ前から撤退したものの、 公園内で雨宿りできる場所は既に無し、 結局、公園通り沿いの雨宿り出来る場所まで退却して態勢を整え直し。 17時過ぎには小降りになったので、 再びステージ前に戻って、結局最後までステージを観ました。 終演後の盛り上がりが淡泊でアンコールは無し、 時間通りに始まり時間通りに終ってしまいました。 全身下着までずぶ濡れになってしまいましたが、これも野外フェスの楽しみ、というか、 土砂降りにヒートアップするブラジル系の観客の盛り上がりを身近で体験できて、 とても面白かった〜。

ところで、ポルトガル語とスペイン語を聞き分けられないので気付きませんでしたが、 会場で一緒になったその二語が判る友人 (の友人) の話では、 会場にはスペイン語を話している人がけっこういたとのこと。 そうだったのか〜。見た目だけでは判りませんでしたよ。 ブラジル系の人だけでなく、 ペルーなど他のラテンアメリカ諸国から日本に来ている人も、 このフェスティバルに集まっているのでしょうか。 東南〜南アジアのフェスティバルは盛んですが、 ラテンアメリカでこのようなフェスティバルをやっているのはブラジルだけですし。 このブラジル・フェスティバルの盛り上がりに刺激されて、 他のラテンアメリカの国のフェスティバルも開かれるようになることに 期待したいものです。

ブラジル・フェスティバルにスペイン語を話す人がけっこういるという指摘を聞いて、 先日の バングラディシュ・フェスティバルで、出演した音楽グループに ベンガル語だけでなくウルドゥー語 / ヒンディー語でも歌ってくれという リスエストがあった、ということを思い出しました。 こういう外国人コミュニティの重なり合いというのも、興味深いです。

ところで、北中さんも土日にブラジル・フェスティバルへ行ったようですが、 「地面に散乱しているビールの空き缶やゴミの多さに、ブラジルらしさを感じる」 とブログに書いています。 そうですよね。日曜に友人が同じ指摘をしてました。 というか、この手のフェスティバルにしては、ごみ箱が少な過ぎ。 今日もビールの空き缶の捨て場に困って、 結局、潰してズボンのポケットに入れたまま帰りましたよ……。むむむ。

[2256] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Mon Sep 8 22:58:14 2008

会場ではお会いできませんでしたが、土日はお疲れさまでした、 北中 (wab) さん。 自分は、土日に踊り過ぎたか、足腰に筋肉痛が……。 ブラジル・フェスティバル 2008、 ステージ前の混雑はかなりのものでしたね。 といっても、まだ、タイ・フェスティバルには負けるように思いますが。

Jorge Ben Jor のバックバンドの管の編成、御指摘ありがとうございます。 改めて撮った写真を確認すると、最初のうちは trumpet と trombone の2人で 途中から saxophone を加えた3人になったようです。 最後の方の写真を見るとホーンセクションの所に4人立っているのですが、 1人はミュージシャンではないような気が……。

他のフェスティバルと比べて見劣り激しいだけに、ゴミ問題は来年以降は改善して欲しいものです。 「地面に散乱しているゴミの多さがブラジルらしい」というのはちょっと悲しい……。 今回は会場のトイレにお世話にならなかったので気付きませんでしたが、 トイレ周辺も混乱していたのでしょうか……。 まだ第3回と歴史が浅く、急激に規模が大きくなったので、運営ノウハウが追い付いていないのかしらん。

さて、来週末は スリランカ・フェスティバル。 ブラジル・フェスティバルと違い、こちらは空いているでしょう。 天気が良ければ日曜の午後遅めの時間にでも代々木公園へのんびりまったりしに行きたいものです。 土曜は横浜みなとみらいに Flying Dutchman Project 2008 を観に行くつもりなので……。 ところで、東京国立博物館 表慶館 でも、 9月17日から展覧会 『スリランカ —— 輝く島の美に出会う』 が始まりますね。一応、展覧会サイトでも フェスティバルの告知 をしてますが、もう少しうまく連動させてアピールすればいいのに、と思ってしまいます……。 フェスティバルの情報、少な過ぎ……。

[2266] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Tue Sep 16 2:34:51 2008

日曜の夕方、初台の後は、バスで代々木公園へ。 スリランカ・フェスティバルを覗いてきました。 2004年に始まり、今年で第4回になります。 2005年以来、3年ぶりに足を運んでみました。 タイ・フェスティバルやブラジル・フェスティバルの混雑とは比較になりませんが、 3年前よりも賑わっていたように感じました。 ステージ前を中心に、南アジア系らしき客も多くいました。 その割合はバングラディシュ・フェスティバルより若干少め、といった所でしょうか。

会場に着いてしばらくすると、ステージで チャンナ・ウプリ (Channa Upuli) 舞踊団 のショーが始まりました。この舞踊団は毎回来ているのではないでしょうか。 女性ダンサーのみのダンス、男性打楽器奏者のみのパフォーマンス、 そして、男女混じってのボリウッド風ダンス、というプログラム。 今回はファイアトーチを使ったジャグリング等はありませんでした。

プログラムではその後すぐに最後のステージ「スリランカ音楽の祭典」のはずだったのですが、 後援の日本スリランカビジネス協議会の抽選会が始まったり、 にわか雨に備えてかステージ前に組まれた観客用テントの撤収や ステージ上のPAセッティングに手間取ったり。 こういう進行のマズさ手際悪さも、 この手のフェスティバルらしいといえばそうなのですが……。 結局、1時間近く遅れて18時前にやっと最後のステージが始まりました。 electric guitar, electric bass, keyboards, percussion, drums という編成のバックで、男性歌手が歌うスリランカの歌謡曲、という感じ。 これでも、観客が盛り上がっていればそれなりに楽しめるのですが、 しかし、テント撤収のために一度客を退去させてしまったこともあり、 ステージ前はすっかり冷えきってしまった感じ……。 これは辛い……。 最後には盛り上がるかもしれないと、思いつつも、結局、途中で帰ってしまいました。

さて、この手のフェスティバルの楽しみは屋台料理。 スリランカ料理はインド料理と似ていてやはりカレーが中心なのですが、 Idiyappam (string hopper) という米粉の細麺が気になったので、 それにカレーをかけたものを試してみました。 麺はのびで団子になったような感じでコシはなくぽろぽろ。 こんなものなのか、屋台だからなのか……、微妙。 けど、かかっていたカレーは普通に美味しかったですよ。

さて、来週末は ベトナム・フェスティバル。 秋雨・台風シーズンに入ってしまいましたが、天気はどうなるのでしょうか……。 天気が良さそうな方の日の夕方にでも、まったり楽しみに行きたいものです。

[2270] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Tue Sep 23 12:04:27 2008

日曜は昼過ぎまでゆっくりしていたのですが、夕方、代々木公園へ。 ベトナム・フェスティバル へ行ってきました。 日越外交関係樹立35周年記念交流事業として、 今年初めて開催されたフェスティバルです。 時折強い雨の降るあいにくの天気でしたが、意外に賑わってました。 ステージ前はほとんどベトナム系と思われる人たちで、 それも、前の週のスリランカ・フェスティバルよりも盛り上がっていました。 さすがにタイ・フェスティバル程ではないですが。 屋台等の会場を含めると、やはり、日本人の方が多め。 ベトナム系以外と思われる東南アジア系〜南アジア系の人がそれなりに目に付いたのも 印象に残りました。へ〜。

着いたときは、グェン・ディン・チュウ盲学校生徒による伝統音楽の演奏をやってましたが、 屋台をひやかしているうちに、ポップのミュージシャンによるショーが始まりました。 雨が降り出すと舞台前に傘の壁ができてしまい、舞台の様子がよく判らなかったのですが、 最初に日本語の堪能な (もしくはベトナム語で歌える日本人の) 女性歌手 (My Linh ではないような……)、 女性歌手 (おそらく Hien Thuc。左の写真)、男性歌手 (Lam Truong) が数曲ずつ。 歌謡曲〜一昔前の J-Pop という感じではありましたが、 有名な歌を歌っていたようで、盛り上がっていました。 この後、和太鼓の演奏が入ったり。 サンプラザ中野が登場して「旅人」を歌い出した頃、 後の用件に備えて会場を後にしました。

この手のフェスティバルの楽しみといえば、屋台料理。 フォーはよく食べているので、違うのがいいなあ、と。 で、「ホイアン名物 汁なし肉うどん」というのに惹かれて Cao Làu (カオ・ラウ) というのを試してみました。 『世界ふれあい街歩き』で見て街の名前を覚えてたので。 あと、ベトナム風お好み焼きこと Banh Xeo (バイン・セオ) というのも。 どちらも初めて食べましたが、もう少しちゃんとした所で食べてみたいかも。 都内にバイン・セオをメインにしたベトナム料理店ができているようで (Blue Celadon)、 一度、そういう店でちゃんと食べてみたいものです。

9月頭のブラジル・フェスティバルの時に、ゴミ回収を話題にしたわけですが、 ベトナム・フェスティバルではエコステーションを作り分別回収を徹底していました。 もちろん、会場に散乱するごみもとてもとても少かったです。 徹底した分別回収も含めて、これはタイ・フェスティバルとほぼ同じシステムですね。 このようなゴミ回収システム等の会場運営もそうですが、 この手のフェスティバルの割にはウェブサイトも会場パンフレットもよくできていますし、 タイ・フェスティバルに見習ったんだろうと思われる所が多く見受けられました。 金もかかっていそうですが……。 こういうフェスティバル運営ノウハウは開催する国を越えて共有されるといいのに、 と思う一方で、変に運営が画一化されるのもいやだなあ、と。 運営がダメな所にお国柄を見るくらいの気持ちで楽しんだ方がいいのかもしれません……。

[2273] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Sun Sep 28 23:35:16 2008

日曜は夕方に代々木公園へ。インドのフェスティバル、 ナマステ・インディア を覗いてきました。9月とは思えない寒い曇という天気だったので、 空いているのではないかと期待したのですが、なかなかの賑わい。 ステージ前を中心に南アジア系の観客も目立ってました。

去年が2007年日印交流年だったということもあるとは思いますが、 一昨年昨年と比べて、 ステージのラインナップが地味な印象。いまいち気合いが入りませんでした。 ベンガル (Bengal) の Baul singer や The Raghu Dixit Project も 少々気になりましたが、 寒い上に降り出した小雨に負けて、18時前には会場を後にしてしまいました。

楽しみにしている屋台料理は、カレーを避けて、と、 インド風炊き込みご飯の Chickin Biryani にしたのですが、 具がほとんど無くてかなり寂しい感じ orz。 去年もカレー以外をと Pao Bhaji にして外したことを思い出したり。 かといって、無難にカレーとかサモサとか、というのも、何か違うように思いますが……。

ところで、会場で知ったのですが、10月25日(土)に江戸川区西葛西の新田6号公園で 東京ディワリフェスタ西葛西 というフェスティバルがあります [情報@イベントナビ]。 代々木公園のようなインドから招聘してのステージは無さそうですが、 インド人コミュニティができている西葛西でのフェスティバルというのが気になります。 これを機会に、西葛西の街の様子を見に行くというのも、面白そうだなあ、と。

[2275] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Tue Sep 30 0:05:50 2008

どうも、wab さん。ま、9月皆勤といっても、 ブラジル・フェスティバルはそれなりに気合いを入れて臨みましたが、 残り3つは週末に画廊・美術館やライブで出かけたついでに 散策気分で覗いたという程度だったりしますが……。

会場のゴミ処理の件ですが、ナマステ・インディアでも ベトナム・フェスティバルと同じくエコステーションというテントで 9種類に細かく分類して回収するというシステムを採用していました。 確かタイ・フェスティバルにもこのエコステーションがあったように思います。 気になったのでちょっと調べてみました。 これは、A SEED Japan というNGOによる ごみゼロナビゲーション というボランティアによる活動です。 代々木公園でのエスニック・フェスティバルだけでなく、 Fuji Rock Festival などの野外音楽フェスなどでも活動しています。 ブラジル・フェスティバルもこういうNGOに声をかければいいのに……。 といっても、それでも散らかりそう、というのは、僕も思います。 東南〜南アジアのフェスティバルの客と、ノリというか文化が全然違いますよね。

さて、怒涛の9月は終りましたが、 東京ディワリフェスタ西葛西など、まだまだフェスティバルはあります。 というわけで、気付いていて自分が気になっているものをリストアップ。 見落しも多いと思いますので、この手のが好きであればお薦め、というものを御存じの方は、是非お知らせ下さい。

10/25(Sat): 東京ディワリフェスタ西葛西 @ 新田6号公園 (江戸川区西葛西)
オフィシャルサイトが無いので、 イベントナビ掲載情報。 東京におけるインド人コミュニティのある西葛西で開催される ディワリ (ヒンドゥー教の新年のお祝い) に合わせてのフェスティバルです。 ナマステ・インディアと違いインド招聘ゲストとかは無さそうですが、 インド人コミュニティを垣間見に行くのにはうってつけかもしれません。
11/1(Sat), 2(Sun): チャランケ祭 @ 中野駅北口広場
アイヌウタリ連絡会 による、アイヌのカムイノミ (祭/祈り) と、 アイヌと琉球の音楽と踊りからなるフェスティバルです。
11/23(Sun): フィリピン・フィエスタ @ 代々木公園
大使館等に公式な情報が無く、 未確認情報ですが、やはり、今年もやるようです。 フィリピンイベント情報 @ ADMARS(フィリピン情報)Web によると、上記会場日程のようです。 去年、台風直撃日曜中止に懲りたのでしょうか。しかし、この時期は寒そう……。

それにしても、秋は大道芸フェスティバルのシーズンの上、 今年は横浜トリエンナーレをはじめとしてアート・フェスティバルも多く、 日程調整が難しい……。 上に挙げたものも、行こうと決めたわけではありません。 特に、ディワリフェスタとチャランケ祭については、 そちらをパスして大道芸の方を優先してしまうかもしれません。

[2299] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Sun Nov 9 19:01:57 2008

こんにちは、wab さん。情報ありがとうございます。

11/23(Sun) に予定されていた フィリピン・フィエスタ @ 代々木公園、 「大使館の都合で中止」のようですね [フィリピンイベント情報 @ ADMARS(フィリピン情報)Web]。 残念。といっても、11月末では野外は寒いですしね。 来年はぜひやってほしいものです。

10月11月はいろいろ忙しくて、 東京ディワリフェスタ西葛西 も チャランケ祭 も パスしてしまいました……。 今年はもうこれで終りかしらん。