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2007年のエスニック・フェスティバルについて

2007年に行ったエスニック・フェスティバルに関する一連の発言の抜粋です。 古い発言ほど上になっています。 リンク先のURLの維持更新は行っていませんので、 リンク先が失われている場合もありますが、ご了承ください。 コメントは談話室へお願いします。

[1897] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Mon Apr 30 1:19:30 2007

土曜は昼過ぎちょっと遅めに家を出て練馬・光が丘公園へ。 ハワリンバヤル 2007 (Хаврын Баяр 2007) に行ってきました。 留学生会の主催する 日本におけるモンゴル (Монгол / Mongol) の フェスティバルです。 今年で第8回、光が丘公園で開催するようになってから6回目だそうです。 今回、初めて行きました。

会場に着いたのは14時半頃、舞台では Хero というモンゴルの rock のグループのライブを演奏してました。 electric bass と打ち込みが伴奏。歌声がデス声っぽかったのですが、throat singing だったりして。 といっても、あまりちゃんと聴かずに、 遅めのランチということで食べ物と飲み物の調達にすることにしました。 意外と混雑している上、屋台の運営がいかにも素人で、時間がかかってしまいました。 並んでいる間に、舞台はアイドル風女性歌手+ダンサーに変わっていたようです。 遠くに見える舞台を見ながら、屋台のおじさん (おそらくモンゴルの人) が盛り上がってました。

ランチを済ませて再びステージ前へ。民族音楽や民族舞踊のステージを観ました。 歌手の Othonbaira、 морин хуур (morin khuur, モリンホール, 馬頭琴) 奏者の Erdenedalai、 民族舞踊の女性ダンサー、 女性歌手・男性 Хөөмий (khöömii, ホーミー) 歌手・morin khuur 奏者からなる民族音楽のトリオ と観ました。 特に残ったのは Erdenedalai の morin khuur のソロ。 フレットを逆から押さえるようなトリッキーな演奏も交えながら、 即興的な要素もある演奏を聴かせてくれました。 弓やフレットを押さえる手でリズムを作る演奏の仕方など 簡単な説明があったのも良かったです。 民族舞踊は床上での軟体芸みたいな展開から立ち上がって軽く跳ねるような踊りで、 ちょっと可愛いい感じでした。

この後、ステージでは бөх (ブフ, モンゴル相撲; ⇒ja.wikipedia.org) の 紹介があったのですが、型のほんの触り程度で、ちょっと残念。 明日はブフの大会もあって朝青龍や白鵬も会場に来るそうです。

で、トリは、pop のグループ Nomin Talst。 どうやらモンゴルではとても人気のあるグループのようで、 一緒に歌を歌うなど、 ステージ前に集まったモンゴルの人たちはとても盛り上がっていました。 ライブの後はサイン会で行列が出来ていました。

こんな感じで、ステージ前で座って観ていたら、 いつのまにかそんなモンゴルの人達に取り囲まれてました。 ステージ前の人達の半分以上は、モンゴル系の人達だったように思います。 100人以上はいたのではないでしょうか。 中国の内モンゴル等から来たモンゴル系の人もいたように思いますが、 モンゴルから日本に来ている人もそれなりにいるのだなぁとびっくり。

さて、この手のフェスティバルの楽しみは、ステージだけではなく屋台も。 オイラト (Oirat / Ойрат; ⇒en.wikipedia.org) 料理の屋台があったので、珍しいなぁ、と、ランチはそこにしてみました。 羊肉串焼きと揚げパンに羊肉と野菜の煮込みをうどんにかけたもので、 トルコ料理やペルシャ料理に近いという印象を受けました。 その後、普通にモンゴル料理の屋台でボーズとホーショール。 こちらは蒸し餃子に揚げ餃子という感じで中華料理に近い感じです。 あと、ツァイという塩味のミルクティーも飲んでみたのですが、 こちらは塩っぱ過ぎて全部飲むことができませんでした。うーむ。

天気が良かったこともあってか、それなりに賑わってましたし、 意外とモンゴル系の人達が多くいて、雰囲気は良かったです。 タイフェスティバルアフリカンフェスタに 比べたらこぢんまりとして手作り感の強いフェスティバルでしたが、 期待以上に楽しめたフェスティバルでした。

[1902] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Tue May 1 23:44:36 2007

雨降りのメーデーは日没近い18時に 東京国際フォーラムへ。 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭 2007「熱狂のプレナイト」 を観てきました。 昼に電話で問い合わせた時は、直前にミュージシャンと相談して実行するかどうか決定するということ。 結局、18時〜22時の予定のところ、 小雨の中、雨が当たらない軒下のスペースだけを使って19時半から1時間弱。 当初はハンガリー (Hungary) の folk グループ Muzsikás (関連レビュー) も出演すると予告されていましたが、 結局、出演したのはルーマニア (Romania) の Gypsy music のグループ Taraf De Haïdouks (関連レビュー) のみでした。

Taraf De Haïdouks は、 Neculae Neacsu 爺さんがいないのは仕方ないとはいえ、 cymbalum 抜きの編成で、ノリが少々物足りなく感じました。 以前に観たライブ (レビュー) でも、 contrabass と cymbalum のリズム隊が演奏を締めていた感じもあっただけに残念。 けど、技巧的というより芸達者な雰囲気ライブは、こういう野外の方が合っていたかも。 そういう点では、観客が暖まりきる前の一時間足らずで終ってしまったのも残念でした。

こんな感じで少々煮え切らないライブでしたが、アンコールで Béla Bartók の曲 ("Hungarian Dance" だったかな?) を演ったのが良かったです。 神妙な感じで始まりつつ、いつのまにか彼ららしいノリの良い展開になったり、 最後には落ち着いたソロを聴かせたり、展開も良かったです。 「熱狂の日」音楽祭 という classical music のイベントに合わせたというだけではなく、 当初出演が予定されていた Muzsikás とアンコールで共演するために Béla Bartók の曲を準備していたのかもしれないなぁ、と。 それが実現しなかったのもとても残念でした。

あと Muzsikás の公演があるのは2日と6日かぁ (公演スケジュール)。 2日は仕事なので行くとしたら6日だけど朝早過ぎる……。うーむ。

[1917] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Sun May 13 22:55:28 2007

土曜は天気も良く風も止んで自転車散策日和。 でしたが、ドクターストップがかかってしまい自転車散策は無し。 しかし、昼過ぎ遅めに家を出て、 タイ・フェスティバル へ行ってきました。 15時過ぎ頃に会場に入って、とりあえず、 野外ステージ客席後方にシートを敷いて陣取っている 毎年一緒に行っている友人たちと合流。 今年も例年通り、周囲をタイ人に囲まれながら、大使館屋台料理を味わいつつ、 ステージを楽しみました。 ちなみに、過去のタイ・フェスティバル関連発言: 2006年2005年2004年

会場についた時は、まだタイの rock グループ Modern Dog の演奏中でした。 vocals & e. guitar / e. guitar / e. bass / drums の4tetでした。 アンコール前の曲など歌詞も控え目で抽象的という感じで 残響使いで浮遊感を出しながら反覆でグルーブを出すような演奏をしたり、 けっこう同時代的 (1990年代っぽい気もしたけど……)。 アンコール曲では molam dance を客に促したりもしてました。 さすがに、まだ早めの時間ということもあって、 それほど凄い盛り上がりにはならずに終りました。

暫く間を置いて、シーソムペット舞踊団による伝統舞踊。 こちらは、いつものといえばいつものではあるのですが。 伝統衣裳を現代的にアレンジしたような 高級ドレスのファッションショーは、今年初めて観たように思います。 このショーが終ったくらいから最後の pops の歌手のコンサートに備えて 陣の撤収の準備を開始。周囲もどんどん人が増えてきました。

で、最後は pops のコンサート。まずは、若手の女性歌手 Notto が登場。 片言の日本語も喋ることができるようでした。 タイでの人気はまだまだなのか、単に会場がまだ暖まっていないのか、 例年よりも客が大人しいという印象も受けました。 曲もタイ語で歌う Jポップみたいと思ったり。 しかし、Notto に代わって男性歌手 Dunk が登場したあたりから、 かなり会場も盛り上がって来ました。 MC も全く通訳を含め日本語が無くなり、完全にアウェー状態に。

で、三人の中ではトリの女性歌手 Parn の頃には例年通りの大盛り上がり。 Parn は中堅という感じで、Notto に比べて立ち振舞も落ち着いた感じ。 民謡ぽい節回しの歌もいい感じで歌っていました。3人の中では最も気に入ったかも。 Parn は2005年に来た rock グループ Carabao と共演アルバムも出しているようで、 その曲を代役の日本人歌手と duet したりもしてました。 代役の日本人歌手でもこんだけ盛り上がるとは、Carabao と一緒に来ていたら、 大変なことになっていたに違いない、と。 気になったので検索したら、 Asian Fantasy Orchestra ASEAN Tour 2003 なんていうのが引っかかったり。ふむふむ。 しかし、Parn の後半くらいから、 人混みの中立って見続けるには腰が厳しくなって戦線離脱、 柵のある所まで下がって観ていました。

コンサートの後は、自分達の隣で陣どっていたタイ人グループと話したり。 しかし、「明日もここで」と言われても……。 で、一緒に楽しんだ友人たちは二次会に流れたのですが、 自分は腰が限界に近くなっていたので謙虚に帰りました。うーむ。

日曜は、携帯CDプレーヤが壊れてしまったので、 その代替機を探しに急遽渋谷までは出たのですが……。 休腰日を作らねば、と、タイ・フェスティバルまで 足を伸ばすのは自粛してしまいました。ふむ。 日曜の方がコンサートは盛り上がったようですが。

[1924] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Sat May 19 23:17:26 2007

土曜は昼過ぎまでゆっくりしてから家を出て、 (自転車ではない) 散策気分で日比谷公園へ。今年も アフリカン・フェスタ へ行ってきました。 ちなみに、過去のアフリカン・フェスタ関連発言: 2006年2005年2004年

日比谷公園へ着いたのは14時半頃。 まずは遅めのランチ、ということで、フードコーナーを物色。 ポスターに惹かれてルワンダ (Rwanda) の屋台へ。 イカワビールというアイスコーヒーとビールのカクテルがあったので、 ルワンダの家庭料理 (豆を煮たもの、肉をシンプルに焼いたもの、茹でジャガイモ) をつまみに、それを飲んでみることにしました。 イカワビールは色物がと思いきや、普通に美味しかったです。これはお薦め。

しかし、少々食べ足りない感じがしたので、 今度はアンゴラ (Angola) の屋台で家庭料理のセットを。 ムアンバ (muanba; 鶏肉のパームオイル煮) に フンジ (funge; キャッサバ粉を練ったもの) を添えたもの。 音楽とかはポルトガル (Portugal) やブラジル (Brasil) と共通点があったりしますが、 料理はそれ程ではないのかしらん。 キャッサバ粉を練ったものなどもあって、 この家庭料理はいかにもサブサハラ・アフリカの食べ物という印象を受けました。

で、ランチの後は、デザート。フードコーナーから大使館コーナーへ移動して、 チュニジア (Tunisia) のテントでミントティーを頂きました。 お茶請けは、チュニジアの胡桃の砂糖菓子です。 日本人向けなのか、甘さ控えめでしたが、美味しい〜。 これで紙コップでなければ申し分ないのですが、ま、仕方ないでしょうか。

腹を満たした後は音楽を楽しもう、ということで、サブステージへ。 日本人 limba (親指ピアノ) 奏者 サカキマンゴー (Sakaki Mango) のコンサートを観ました。をを、あれが噂の看板か、というか。 Limba Train Sound System ということでしたが、drums, electric bass との trio 編成でした。 意外とバンド的で、ディストーションよりもダブワイズな音処理の方が印象に残ったり。 アフリカン・フェスタに来る客層はまたちょっと違うのかなぁという客の反応でしたが。

続いて、メインステージへ移動して、 ギニア (Guinea) 出身の kora 奏者 Djeli Moussa Diawara (biography @ RFI Musique) のコンサート。 balaphone (演奏者の名前を失念) との duo でした。 solid body の electric kora も使ってましたが、 音色は electric guitar や bass にかなり近くなってしまうのですね。へー。 Kora Jazz Trio をやっているだけあって、 blues っぽいフレーズや歌、jazz っぽい即興展開なども含めた演奏でした。 予定は17時までですが17時半頃まで演奏してくれました。 途中、空が真っ暗になり、雨がちょっと落ちてきましたが、 去年の D'Gary の時のような土砂降りにならなくてよかったです。

土曜ということもあってか、それなりに賑わっているものの、 酷い混雑というほどではありませんでした。 会場は、去年に拡張された第二花壇右側のエリアが無くなり、 代わりに小音楽堂の裏手、東側から北側にかけて NGOコーナーとフードコーナーが新設されていました。 ちょうど、小音楽堂を取り囲むように各コーナーが配置され、 去年よりも人の流れが良く、見て回り易かったです。 おかげで、のんびり楽しめたように思います。

[1992] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Sat Sep 8 23:57:35 2007

土曜は残暑のぶり返し。週半ばからの夏風邪がやっと治ったという感じだったので、 無理せず、夕方近く日が傾き出した頃に家を出て、自転車散策で代々木公園へ。 秋のエスニック・フェスティバル・シリーズ第一弾、 ブラジル・フェスティバル 2007 に行ってきました。 去年、明治公園で開催された第1回 (関連発言) に続いて、今年で2回目です。

会場に着いたのは土曜のステージのトリを取る サルバドール (Salvador, Bahia, Brasil) の axé (⇒ en.wikipedia.org) のグループ Asa de Águia のライブが始まる15分程前。 ステージ前は既にブラジル人たちでいっぱいでした。 ライブとその前後は、日本語によるMCはほとんどありませんでしたが、 観客のほとんどはブラジル人なので何も問題が無いというか。 長椅子は置かれておらずオールスタンディングの状態でぎっしりです。 演奏が始まると、女性を肩車して踊る人も出はじめ、 特にステージ前は非常に盛り上がっていました。 最後の方になると興奮してステージに上がってしまう客もいる程。 いわゆるブラジル的なリズムを感じさせる曲よりも、 rock 的なタテ乗りの曲で盛り上がるのは、ちょっと意外でした。 自然に観客も歌い出す曲も多く、ブラジル人にとってはポピュラーな歌をやっていたのでしょうか。 2時間というこの手のイベントにしては長めのライブでしたが、 ステージが終った後も、観客は長くステージ前に残って、 歌を歌ってアンコールを要求してました。 そんな盛り上がるブラジル人に囲まれて一緒にライブを楽しみました。

さて、エスニック・フェスティバルのもう一つの楽しみは、やはり屋台料理。 料理の名前は覚えていませんが、 牛肉とオリーブの包み揚げとかシュラスコとか。 折り畳みの椅子を持っていくのを忘れて、 腰を落ち着けて食べられる場所もステージ近くに見付けられず、 汁物のフェジョアーダとかを避けたので、 立ち食いしやすいものばかりになってしまいました。 しかし、正直に言って、屋台料理は揚物や焼物がほとんど、 タイ・フェスティバルやナマステ・インディアの方が遥かに美味しいよなぁ、 とつくづく思ってしまいます。 やはり、アジアの方が食文化が豊かなのでしょーか。 (単にアジアの料理に慣れているから、という説もアリ。)

去年は意外とブラジル人の割合が低いなぁ、と思いましたが、 今年は日本人よりブラジル人の人が多いのではないかと思う程でした。 さすが、韓国・朝鮮、中国に次ぐ、 30万人以上 (公式統計上) の人が来ているだけあります。 屋台数等の規模や屋台回りの混雑は 春のタイ・フェスティバル (関連発言) には及びませんが、 それでも、その盛り上がりは着実にそれに近付いているように感じました。 タイにしてもブラジルにしても、 日本に来て住んでいる人達が沢山いるので、 そういう人達のためのお祭りとしても盛り上がる、というか。

ということは、ブラジルの次ぎに日本に来て住んでいる人の多い (公式統計で約20万人) フィリピンのフェスティバルも盛り上がりそう。 きっとどこかでやってるはず、と、検索したら、 フィリピン・フェスティバル は7月にやっていたのか〜。会場はやはり代々木公園。 ウェブサイトのコンテンツがほとんど英語だというのも、いい感じです。 おそらく唯一の日本語コンテンツの 日本語プレスリリース によると、去年日比谷公園で第1回をやって、今年から代々木公園、 今後毎年開催される予定とのこと。来年は是非行きたいものです。 しかし、ほんと、代々木公園はエスニック・フェスティバルの聖地と化してるなぁ。

[1993] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Sun Sep 9 21:59:13 2007

日曜は休養に充てようかと思っていたのですが、天気も良かったし、 友人からの携帯メールに誘われて、夕方近くふらっと代々木公園へ自転車散策。 結局、昨日に続いて、 ブラジル・フェスティバル 2007 へ行ってしまいました。

日曜のステージのトリは、今年のリオデジャネイロ (Rio de Janeiro) の カーニバルで優勝したという samba チーム Beija-Flor の歌手 Neguinho de Beija-Flor。 10人近いミュージシャンをバックに、 女性ダンサー6人をフィーチャーした華やかなショーを見せてくれました。 このフェスティバルだけのために? とちょっと驚きましたが、 8/10の恵比寿を皮切りに、8/25の浅草サンバカーニバルや、 ブラジル人が多く住む豊橋や大泉などをツアーしていたようです。 昨日の axé ほどノリノリではなくて、緩めの曲もあり、 ちょっと大人向けなショーという印象を受けました。 しかし、結局、アンコール前最後の samba の前の funk な曲が、 一番会場が盛り上がったという……。

会場は土曜よりも若干混んでいましたが、 その分だけブラジル人度は薄まったような気がしました。 2日目の終り近くに会場に行ったせいか、予想ほど客足が伸びなかったのか、 屋台料理が軒並み安くなってました。をを。

ステージの最後のMCによると、来年も9月6,7日に代々木公園で開催とのこと。 来年2008年はブラジル日本移民100周年ということで 日伯交流年です。 今年より豪華なステージになるのではないかと、期待してしまいます。 2日目の9月7日はブラジル独立記念日ですし、もっと盛り上がって欲しいものです。

さて、次ぎに行く予定のエスニック・フェスティバルは、2週間後の9/23, 24、 ラオス・フェスティバル @ 代々木公園です。

[2007] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Mon Sep 24 22:58:48 2007

土曜に呑み過ぎて日曜は昼過ぎまで宿酔で死んでましたが、 シャワーで強制覚醒して15時過ぎに代々木公園へ。 ラオス・フェスティバル へ行ってきました。 ラオス (Laos) のフェスティバルは今年が初めて。 ラオスに学校を建てるボランティア活動を行っている 東京国際学園の主催で、 その活動の一環という意味合いもあったようです。

ボランティア活動は強く表に出さず、 料理や雑貨、ツーリストなどの屋台が並び、 ステージでは民族舞踊やポップスのショー、 というおなじみのエスニック・フェスティバルのスタイルでした。 いっても、さすがに、 タイ・フェスティバル (関連発言) や ブラジル・フェスティバル (関連発言) に比べて規模は小さく、盛り上がりもささやかなもの。 屋台料理やポップスなどタイ (Thai) 色強くて、 タイ・フェスティバルとの差別化は難しいなぁ、とも思ってしまいました。 しかし、もはやタイ・フェスティバルには望むべくも無い ゆったりまったりした雰囲気も悪く無かったです。 若干、高校の文化祭ノリが入るところも微笑ましかったり。 というわけで、会場で落ち合った友人や北中さんと のんびり話しながら楽しみました。 派手に盛り上がる必要もないと思いますが、地道に定着するといいですね。

さて、この手のフェスティバルの楽しみといえば、屋台料理。 だがしかし、屋台のほとんどはタイ料理店によるものでした。 さすがにイサーン地方 (⇒ja.wikipedia.org) の料理が多めな気がしましたが。 写真はラオスのビール Beer Lao と、 ラオス料理/イサーン料理のラープ (⇒en.wikipedia.org)。 豚挽肉炒めではなく豚シャブを使ったもので、さっぱりしていて美味しかったです。 ポン酢醤油の代わりにレモン汁とナンプラーを使い、 唐辛子と香味野菜 (万能葱と香菜 (パクチー)) を薬味にした、 豚シャブ・サラダといった感じ。 これなら自宅で作ってもイケそうだ〜、とか思ってしまったり。

民族舞踊だけではなく、ラオスのポップスのライブももちろんありました。 女性歌手はティン・パイラワン (Ting Phailavanh)、こちらは、タイ・ポップス風でした。 会場で売られていたCDに、タイ・ポップスで知られるレーベルBMIからの日本盤があって、びっくり。 というかラオス・ポップスの日本盤って、けっこう出ているんですね……。 男性歌手は Over Dance というグループの Ardsana Jantarsi という人で、 写真の時は hip hop 風の Over Dance の曲 "Mr. Hin Som" (⇒YouTube) をやってました。 その前には民族舞踊も踊ってたましたし、 自分より先に会場入りしていた友人の話では、モーラムルークトゥンもやっていたそうです。 かなり芸達者な人のようです。

他にも、藤田 桃 という日本人女性歌手がステージに出演していたのですが、 今年のアフリカン・フェスタ (関連発言) にも出演していたことに、友人の指摘で気付きました。へ〜。 普通に J-Pop 的な SSW という感じで、特に world music 色はありませんでしたが、 どういうキッカケでこの手のフェスティバルに出演するようになったのか気になったり。

さすがに在日ラオス人の数は少ないので、日本人客がほとんどかなと予想していたのですが、 意外と東南アジア系らしき人が多く会場にいました。へ〜。やはり増えてるのでしょうか。 ただ、顔にラオス国旗を小さくペイントしたりと 明らかにラオスの人と判る人もいましたが、 屋台を出している雑貨屋やタイ料理店のタイ人関係者も多かったのではないかと思います。 さすがに自分には区別は付けられませんが……。

あと、一緒に行った 友人が ステージや屋台の様子を YouTube で公開してますので、そちらもどうぞ: laos festival 2007Ardsana Jantarsi at Laos Festival #1Ardsana Jantarsi at Laos Festival #2Ardsana Jantarsi at Laos Festival #3Ardsana Jantarsi danceArdsana Jantarsi "Mr. Hin Som part 2"

さて、来週末も ナマステ・インディアです。 プログラム を見ても、 ICCR (インド文化交流評議会) 派遣のバングラ・グループとインド州政府派遣グループの具体名が まだ挙がってません。むむむ。 ICCR派遣インド・マジックというのは、今年のヨコハマ大道芸に来ていた イシャムディン (写真) のことではないでしょうか。 とりあえずの見どころはそんなところでしょうか。 それでは、また来週末も代々木公園で会いましょう。

ところで、今ごろになって気付いたのですが、今日は有楽町の ASEAN農村ふれあいプラザブルネイのイベント があったのですね。知っていたら、覗いてみるのも良かったかなぁ。 というか、東京国際フォーラムに ごはんミュージアムとか ASEAN農村ふれあいプラザ とか出来ているとは、全然気付いてませんでした。今度、銀座〜有楽町界隈へ行ったときにでも、ついでに覗いてみよう〜。 あと、日本アセアンセンターでやってる 『ASEANの食品2007』 も気になります。ふむふむ。

[2012] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Sun Sep 30 23:29:00 2007

日曜が本降りになるなら、頑張って土曜に行っておけばよかった……。 というわけで、自転車散策や大道芸見物の際に活躍している 軽登山用レインジャケットを着て代々木公園へ (←どうしてそこまでする)。 ナマステ・インディア に行ってきました。 さすがに冷たい雨ということで客は少なめでしたが、 それなりに客がいてちょっとびっくり。

雨中に屋台料理は厳しいかなと思っていたのですが、 屋台の前のベンチなどにはテントやビニール天幕が張られ、 飲食する場所はある程度確保できるようになっていました。 というわけで、まずは食事。さすがに、カレーやタンドリーチキンは避けました。 ビニール天幕のせいで青みががった写真になってしまったのは アルー・ティキ (Aloo Tiki)。 ポテトコロッケ風の揚げ物にチャツネとヨーグルトが効いた 甘辛酸っぱいヒヨコマメ入りのソースがたっぷりかかってます。 これはけっこうイケました。 鉄板で炒めている写真はパオ・バジ (Pao Bhaji)。 バターロールを鉄板で軽く焼いてトマトチリっぽいソースを添えたものでした。 こちらも食べてみましたが、微妙。 甘いバターロールではなくもっと淡泊なパンだったらいいのに、 と思ってしまいました。

のんびりめに腹を満たした後は、ステージ前へ。 雨中の立ち見になることもあって客は少なめでしたが、 傘が差している客が多くて観辛いので、最前列まで行ってしまいました。 身軽な傘要らずの服装で行って良かったというか。 Bollywood、民俗舞踊、Bhangra それぞれのショーを観ました。

民俗舞踊のステージは、ウッタル・プラデシュ (Utter Pradesh)、ハリヤーナー (Haryana)、ラジャスタン (Rajasthan) 各州の 民俗舞踊団によるものだったようですが、 いわゆるダンスではなく、大道芸的なもの。そこが大変にツボにハマりました。く〜。 これが観られただけでも、雨の中を観に行った甲斐がありました。 ちなみに、2年前のナマステ・インディアにも来ていたそうです。 写真は、壺を5段に重ねて頭の上に載せてバランスを取りながら、 割れたガラスの破片を敷き詰めた金盥の中で踊っています。 後で馬が一緒に踊っているのも可愛らしいですし、 その後、獅子舞よろしくステージから下りて客に絡んでいました。 その他にも、円形に繋いだ紐を回して広げる芸や、孔雀の舞いなど。 演奏も生演奏だったのが良かったです。 日本の大道芸フェスティバルも、ヨーロッパ・サーカスや中国雑技だけでなく、 こういうのもどんどん呼べばいいのに。

最後はパンジャブ (Panjab) 州の民謡/舞踊 Bhangra のショー。 Bally Sagoo や Panjabi MC など、club music としてモダンにアレンジされたものを イギリス (UK) の南アジア系移民の音楽として1990年代からそれなりに聴いてましたが、 伝統的なスタイルの演奏と踊りを観るのは初めて。 音楽は録音がほとんどで生演奏はちょっとだけでしたが、 dhol を叩く隣で MC する様子とか観られました。 太鼓にお囃子という感じで盆踊りっぽくも感じる男臭い踊りで、面白かったです。 基本的に男性ダンサーの群舞でしたが、 男性女性2人が組みになって少々コミカルにかけあうように踊るものもありました。

こんな感じで、傘無しでも雨が気にならない服装で行ったこともありますが、 雨に打たれているのもすっかり忘れてステージを楽しんでしまいました。