春分の日は正午に家を出て代々木上原へ。東京にあるモスク 東京ジャーミィ [ja.wikipedia.org] へ行ってきました。 深見 奈緒子 『世界のイスラーム建築』 (講談社現代新書 1779, ISBN4-06-149779-0, 2005) を読んで以来、見学に行きたいと思いつつも、きっかけが無かったのですが、ついに。
12時半頃に代々木上原駅に着くと、駅からモスクへ向かうムスリムらしき人々の流れが。 それに交じってモスクの前へ行くと、既に人だかりがあり、 青ナンバーの大使館の車も止まっています。 さすが、金曜礼拝には多くのムスリムが集まるようです。 非ムスリム日本人っぽい人がいなくてかなり躊躇しましたが、 1階のホールというかトルコ文化センターへ入りました。こちらも人で溢れていました。 12時45分から金曜礼拝が始まるということで、暫くすると、 アザーン (礼拝を呼びかける朗誦) が聞こえはじめました。 東京ジャーミィにもミナレット (アザーンを行う塔) はありますが、 そこからスピーカーで街にアザーンを流すようなことはしていなかった模様 (中にいたのであくまで推測ですが)。 ホールにいる人も少くなり、2階の礼拝所から礼拝時の説教というかコーランの詠唱らしきものも洩れ聞こえてきます。
ちょうど1階ホールから人が減ったところで、友人と遭遇。 一緒に、1階ホール (トルコ文化センター) で開催されていた インドネシア・フェスティバルの屋台料理をいくつか頂きました。 実は、この友人からフェスティバルの話を聞きつけ、 モスク見学と金曜礼拝の様子見も兼ねて行ってみたのでした。 インドネシア料理店の出す本格的な屋台という感じではありませんでしたが、 十分に美味しかったです。 屋台料理の店だけでなく、民族衣裳やブルカの店も出ていました。 主催は福祉正義党情報支援センター日本支部。 福祉正義党 (Partai Keadilan Sejahtera) はインドネシアの野党の一つ、 穏健イスラーム主義政党のようです [参考: 1, 2]。
インドネシアフェスティバルの会場でみかけた人は、 もちろん、東南アジア系の顔立ちの人が多かったですが、 中東系の顔立ちの人もけっこういました。金曜礼拝ついでに寄ったのでしょう。 南アジア系の顔立ちの人をあまりみかけなかったのは意外。 黒人ムスリムも見かけましたが、やはり少ないですね。 自分のような非ムスリムの日本人もあまり見かけませんでしたが、 特にフェスティバル開催が広報されていたわけでもないですし、そんなものでしょう。
13時過ぎ、礼拝が終ったらしく礼拝所から人が戻り始めたので、 入れ違いで礼拝所の見学もしてきました。 ここのモスクはオスマン様式なのだそうですが、 ステンドグラスも美しく予想以上に明るい空間でした。 天気が良かったこともあると思いますが。 シャンデリアもコーランのハット (アラビア語カリグラフィ) を象ったものだったり。 シャンデリアの写真を撮り忘れた orz。
礼拝所見学を終えて、1階ホールに戻ると、屋台の前には長い行列ができて激しい混雑。 歩くのも大変なほど。 見学前に十分に食べたし、花粉症の症状も酷くなってきたので、モスクを後にしたのでした。
いつのまにかシーズンが近づいて、既に来週末にあるという。 ということで、東京近辺の春のエスニック・フェスティバル情報。 積極的に情報収集しているわけではありませんが、把握している範囲で。 もちろん、全て行くつもりというわけではありません。
まだまだチェックし漏らしているものがあるかと思います。 この手のイベントが好きならお薦めというイベントをご存知の方は、お知らせ下さい。 全てに行かれるわけではありませんが。
ちなみに、今年も、談話室へ書いたエスニックフェスティバル関連情報やレポートは、 抜粋アーカイヴにまとめていく予定です。
昨晩、エスニック・フェスティバル情報を投稿した後、北中 正和 さんのサイト wabisabiland を見ていて、今度の週末にこんなイベントがあることに気付きました。情報まで。
wabisabiland の LIVE IN TOKYO には、この手のフェスティバルだけではなく、来日公演の情報も載っています。 こういうイベントに興味がある方は、そちらも参考にされるとよろしいかと。 というか、むしろ、あちらのサイトの方が遥に有名で、 ここで紹介するまでもないような気がしますが……。
直前になってしまったものもありますが、東京近辺のエスニック・フェスティバル情報、追加分です。
土曜は14時頃まで所用で虎ノ門にいたので、ついでに、赤坂溜池へ。 アークヒルズのカラヤン広場の アラブチャリティバザール [赤坂経済新聞] を覗いてきました。主催は駐日アラブ大使婦人の会。 今回、初めて気付きましたが、今年で第11回と続いているイベントです。 チャリティ目的ということもあってか、1000円の入場料を取ります。 一昨年までは目黒区のエジプト大使館内で開催されていたものが、 会場が手狭になったため、去年は目黒区八雲のめぐろパーシモンホールで開催、 今年は赤坂のアークヒルズでの開催となったそうです。
会場はそれほど広くはありませんが、それなりの賑わい。 各国料理の屋台と、各国の衣服雑貨食品等の販売コーナーが出ていました。 遅めのランチを採ろうと思っていたのですが、 14時半頃に会場入りしたときには、既に多くの料理屋台は売り切れ状態 orz。 チュニジア (Tunisia) やレバノン (Lebanon) の屋台を期待していたのに……。 ちなみに、写真左は、レバノン屋台でゲットしたケッベ (kebbeh; 肉団子)。これは美味しかった〜。 右はブリヤニ (biryani; ビリヤニ、炊き込みご飯) ですが、冷めてしまっていて残念な感じ。 ブリヤニというとインド料理というイメージがありましたが、 湾岸諸国 (the Gulf) の屋台はたいていブリヤニを出してました。 スパイシーですがカレー味ではありませんでした。 湾岸諸国でもポピュラーな料理なのでしょうか。
赤坂経済新聞の記事によると 「エジプト国立レダ民族芸能団」のショーがあるとのことでしたが、 既に終ってしまったのか、何も始まる気配がありませんでした。 そんなわけで、ランチを終えたところで会場を後にしてしまいました。 来年行く機会があったら、通常のランチタイムに会場入りしたいものです。
ちなみに、会場で、在京アラブ外交団によるアラブ日本週間2009 (2009/3/31-4/5) の フライヤを配っていました。 しかし、フライヤにはイベント内容会場等の記載が全くありません。うーむ。 フライヤに「昨年のアラブ・ディからさらに発展したアラブ・ジャパンウィーク開催の運びとなり」とあるので、 今年に始まったもののようです。このアラブチャリティバザーもその一環なのでしょうか。 ちなみに、昨年のアラブ・ディのレポートがこちらで読めます: 「アラブ・デー」 (『フランス語系人のBO-YA-KI』 2008-03-25)。
実は、今晩も、PPな友人と五反田のグルジア (Georgia) 料理店 Gaumarjos! で呑んでいたのでした。 セミ・スウィートなグルジア・ワイン、 Kindzmarauli (写真) と Gaumarjos! を飲んでみましたが、どちらも美味しかった〜。 甘いけど、シャシュリク (şaşliq / shashlyk / шашлык; 肉の串焼き) [ja.wikipedia.org] みたいな料理にも合うし。 一人でも入りやすい店・メニューだったので、 これからは原美術館との合わせ技として活用したいものです。
清澄白河の後は、銀座でのショッピングのついでに足を伸ばして東京国際フォーラムの中庭というか地上庭園へ。 La Folle Journée au Japon 2009 の熱狂のプレナイトを観てきました。 一昨年には Taraf de Haïdouks が出ていましたが [関連発言]、 今年は、RealWorld や Intuition からリリースのある ロシア・サンクトペテルブルグの Terem Quartet でした。 soprano domra、double bass balalaika、alto domra、bayan という編成。 もっと folk 的な選曲を期待したのですが、classical や映画音楽のアレンジが中心でした。 ま、イベントの趣旨からするとこんなものでしょうか。 double bas balalaika がインパクトありますね、やはり。 ま、天気も良いですし、屋外で屋台料理をつまみながら のんびり音楽を聴くというのも良いものです。 今回は「中近東料理」という幟を立てた屋台 (名前は失念) で ファラフェル (ひよこ豆のコロッケ) やギュロス (カバブではなく鶏肉の煮込み) などを盛り合せを頂きました。 美味しかったけど、待ち時間が少々長かったのがちょっと残念。
3日は昼過ぎに家を出て練馬・光が丘へ。毎年恒例の ハワリンバヤル (Хаврын Баяр) へ。 在日モンゴル留学生会の主催による モンゴル (Монгол / Mongol) の春祭です。 過去のレポート: 2008年、 2007年。
もちろん、楽しみは屋台料理。 モンゴル料理の屋台がいろいろ出ていたのですが、 そんな中、お隣りさんのよしみか、ウイグル (Uygur) 料理の屋台が出ていました。 そんなわけで、ウイグルのちぎり麺もしくは水団 (すいとん)、 スユクアシ (suyuk ash) を食べてみました。 ちょっと酸っぱ辛い羊肉スープな所は、モンゴルのうどんよりも中近東寄りという印象。 具や麺がちょっと少なめでスープっぽかったのは、そんなものなのでしょうか?
先日、グルジア料理店でシャシュリク (şaşliq / shashlyk / шашлык) を食べたばかりということもあり、肉の串焼きをどう呼ぶのかが気になってしまいました。 ウイグル料理とオイラト (Ойрат / Oirat) 料理の屋台では カワプ (kawap) でしたが、 モンゴル料理の屋台では ショルローグ (шорлог / shorlog)。 前者は明らかにケバブ (kebabı; トルコ語) などと同語源のものですが、 後者はむしろシャシュリクに近いですね。同語源か偶然似てるだけなのかは判りませんが。
屋台料理をつまみつつステージも楽しませてもらいました。 ちょうど会場に着いたときは、モンゴル民族衣装の女性歌手が歌ってました。 チープな打ち込みの歌謡がいい感じだなとか思いつつ聞いてたら、 普通の日本の演歌になって、あれれれ、と。 モンゴル出身ながら日本で活動する女性歌手 Khukhuu Badamkhand だったようです。 ハンダーという名義でモンゴルの衣装で歌謡曲を歌う一方、 いわもと あいこ という名前で演歌歌手としても活動しているんですね。へー。 なんかもう少し面白いプロダクションが できそうな気もしないではないですが……。うむ。 いつものようにトリに大物女性歌謡歌手が出演予定でしたが、 そこまで気合いを入れるほどでもないかな、と、その前に会場を後にしてしまいました。
この不況の中、この手のフェスティバルが変化するのかという興味もあったのですが、 ハワリンバヤルでは、若干屋台が空いているかなと感じた程度、その影響はあまり感じられませんでした。 というか、パンフレットの紙質が上がるなど、むしろ羽振りは良さそう。 モンゴル出身力士たちの姿が見え朝青龍の店の屋台が大きく店を構えている様子をみるに、 彼らによって支えられている部分も多いのかなと。
土曜は昼過ぎに家を出て代々木公園へ。 タイ・フェスティバル へ行ってきました。 ちなみに、過去の写真入りレポート: 2008年、 2007年、 2006年、 2005年、 2004年。 去年の土曜は雨でしたが、今年の土曜は曇りで暑過ぎもなく、過ごしやすい天気。 しかし、激しい混雑で、渋谷口ゲートから野外ステージまで抜けるのも一苦労でした。 なんとか人混みを抜けて、いつものように野外ステージ客席で友人と合流。 屋台料理をつまみつつステージを楽しみました。
野外ステージ近くまでたどり着いたときは、ちょうど Sweet Vacation のステージが始まる所でした。 日本人DJ/プロデューサの Daichi Hayakawa (早川 大地) と タイ人女性歌手の May (メイ; b. Sitapar Uttaburanont) のデュオです。 自称は house ユニットのようですが、 Perfume などに近いポップのグループと言ってよいかと思います。 かなり洗練されたポップで、普通の音楽フェスなら盛り上がりそうな音楽でしたが、 タイフェスティバル野外ステージではアウェーだったでしょうか。 昼の比較的早い時間だったこともあるとは思いますが、 そこそこリアクションを見せる客もいましたが、大きく盛り上がることはありませんでした。 自分はこのフェスティバルで知りましたが、それなりに知名度があるのでしょうか。 Sweet Vacation を目当てにステージ前に来ていた客が目につきました。 彼らのステージが終わった後、帰る客も多く、 おかげで、前の方の席につくことができました。ラッキー。 席を確保できたので、いつもより快適なフェスティバルでした。
続いて、アノンナート舞踊団によるステージ。 去年一昨年と来ていたシーソムペット舞踊団の枠、といった所でしょうか。 カラオケによるダンスショーは、シーソムペットよりも観光ショー的に感じました。ふむ。 ま、屋台料理を食べながら気楽にこういうショーを観るのも悪くないのですが、 2004年に来た Patravadi Theatre のようなカンパニーも、たまには呼んで欲しいものです。
続いて、タイの rock グループ Yokee Playboy。 後半、ゲストにDJ/プロデューサの Mr. Z (b. Zomkiat Ariyachaipanich) が参加しました。 Yokee Playboy は vocals / e. guitar × 2 / e. bass / drums の5人組。 比較的洗練された pop rock を聞かせてくれました。 一部のタイ人の若者が大きなリアクションを見せていましたが、全体としての盛り上がりはそこそこでした。 一昨年の Modern Dog のときもそうでしたが、 この時間帯の枠は、広くポピュラーではないけれども 感度の高い若者を中心に受けているミュージシャンの枠なのでしょう。 ちなみに、Sweet Vacation のタイ語ヴァージョン歌詞は、 このグループの歌手 Poe が手がけているとか。 Mr. Z も Pizzicato Five と繋がりもあるそうですし、 タイ国内でそういう位置にいるミュージシャン達なのでしょうか。 Sweet Vacation & Yokee Playboy のスペシャル・ジョイントでもあれば、 もう少し盛り上がったかもしれないなあ、と思ったり。
その後、1時間ほど間を置いて、最後のポップのコンサート。 タイの大手レーベル RS のショーケースで、 I-Nam、Noey Senorita、Am Fine の順に演奏し、全員揃ってのフィナーレ (写真左から順に Noey Senorita、Am Fine の歌手、I-Nam の歌手)。 I-Nam は rock グループ、Noey Senorita はアイドル女性歌手。 Am Fine も rock グループですが、こちらは女性歌手をフィーチャーしています。 例年のことですが、このステージは、タイ人の観客を中心に非常に盛り上がります。 今年はフィナーレを除けば I-Nam が一番の盛り上がりでした。 Am Fine のとき、Carabao の指の形にした手を掲げて盛り上がったときがあって、 おそらく Carabao のカバーを演っているのだろうな、と。 I-Nam や Am Fine での盛り上がりに rock スタイルの根付きを感じたのですが、 それも Carabao の存在が大きいのでしょうか。 もちろん、このフェスティバルでの盛り上がりは、 客層を意識してルークトゥン (タイの歌謡曲) や Carabao など 懐メロ的な有名曲を多く演奏しているということも大きいかと思います。 MCも日本語通訳無しでタイ語のみで進行してしまうくらいですし、 特定のミュージシャンを目当てにしているというよりタイの歌を聞きに来ている日本在住のタイ人を 意識して選曲しているのでしょう。 おそらく持ち歌のみを歌った Yokee Playboys との盛り上がりの違いは、ここにもあるかな、と。 I-Nam や Am Fine より Yokee Playboys の方が良かったとは思うのですが……。
もちろん、この手のフェスティバルの楽しみは屋台料理。 今年も大使館の屋台を主に利用しました。 ここは、ステージから近く、美味しいのにあまり行列が長くならないので、重宝してます。 ビールも Singha、Phoket、Chang (いずれもペールなラガー) と呑みました。 今が旬のマンゴーも美味しかったです。 が、写真を撮り忘れてしまいました……。
実は、RSコンサート前まで、やはり今年はタイ人の割合が少ないかなと感じていました。 しかし、最後には大いに盛り上がるタイ人に囲まれ、 タイ・フェスティバルはこうじゃなくちゃ、と。 このアウェー感を楽しみに行っているようなものだったりしますから。 周囲のタイ人を見ていて、このフェスティバルに行き始めた5年前に比べて、 いつのまにか、タイ人の服装もずいぶんオシャレになったなあ、と。 以前は一目見て日本人じゃないなと判ったものですが。 今では後ろ姿だけでは渋谷を歩いている日本の若者と ほとんど変わりないような人が随分多くなりました。 自分が今の若者の服装に疎くなっているせいかもしれませんが。 これも、タイ人率がいくらか下がったと感じた理由の一つかもしれません。
去年9月からの金融危機で、 ニューカマーと呼ばれる日本で働く外国人の置かれた状況は厳しくなっています。 日本にいるタイ人が多く集まるタイ・フェスティバルにもその影響が出るのではないかと 予想していました。しかし、それはほとんど感じませんでした。 「売り上げはタイ人の支援に使います」のようなことが書かれたバナーを掲げた Thai Network in Japan の屋台にそれを感じた程度でしょうか。 不況が直撃している工場の派遣労働者のような働き方をしている人は、比較的少ないのかしらん。 タイといえば、4月には 国軍出動 の事態にまでなった 黄シャツ (反タクシン派) vs 赤シャツ (タクシン派) による政情不安、というのも ありますが、その影響も見られず。 政治経済情勢に振り回されずにフェスティバルは盛り上がったようで、 良かったのではないでしょうか。
例年であれば、タイ・フェスティバルの翌週は アフリカン・フェスタ。 しかし、今年は日程が重なってしまったこともあり、結局行きませんでした。 この2週続けてのお祭りは春の楽しみだっただけに、ちょっと残念。
暦の上では秋になったことですし、秋の東京周辺でのエスニック・フェスティバル情報。 というか、明日からシーズンに入ってしまいます。 現時点で気付いているのは、以下のとおりです。 腰がこんな状態なので、自分はどれだけ行かれるかわかりませんが……。
チェックし漏らしているものも少なくないと思います。 この手のイベントが好きならお薦めというイベントをご存知の方は、お知らせ下さい。
去年8月第二土日に上野恩賜公園で サラーム・バザール という パキスタンのフェスティバルをやっていたのですが、今年の情報は見当たりません。ふむ。
ハードな土曜の疲れもあって、日曜は休腰養日状態。
しかし、なんとか、夕方に家を出て、代々木公園へ。
去年に続いて、
ベトナム・フェスティバル
を覗いてきました。
先々週末のブラジル、先週末のスリランカとお休みしてしまったので、
今秋シーズンの初エスニック・フェスティバルでした。
先々週末のブラジル・フェスティバルでは 金融危機による不況の影響を感じたという噂も耳にしていましたが、 去年が盛り上がり過ぎた ということもあるのではないかと。 ベトナム・フェスティバルでは、はっきりと判るほどの影響は感じませんでした。 確かに、屋台も人出も少なめな気はしましたが、むしろ混みすぎず適度な人出だったのでは。 会場入りしたのは17時半過ぎ、 ちょうどベトナムの女性歌手 Hien Thuc と Minh Thu のステージが始まったところ。 野外ステージの客席は立見の人垣ができる程で、 それもベトナム系もしくは東南アジア系の観客が多く混じっていました。 しかし、ステージ前で彼らに混じって彼女たちのロック歌謡のような音楽を楽しむことはせず、 屋台料理をつまみつつ、遠目に彼らのステージを眺めてました。 それだけの元気が無かったので……。
そう、この手のフェスティバルの楽しみといえば屋台料理。 今回は最初の店でハズレを引いてしまった orz ので、 その後は無難に生春巻きなどを食べました。 しかし、そういうのであれば、 東急東横店フードショーのサイゴン で普段からよく食べてるんだよなぁ。
あと、日本におけるベトナム料理店の数からして、 その屋台だけで会場を埋めるのは困難ということもあるのでしょうが、 タイ料理の屋台がかなり混じってました。 カンボジア料理の屋台まであったので、 カンボジア風チマキらしきものをカンボジアのビール Angkor で頂きました。 チマキは餅米の粒が残ってないつるっとした餅の中にエビが入ってました。
タイやカンボジアはベトナムと文化的に違うといえば違うわけで、 タイ料理やカンボジア料理の屋台は、 特に現地らしさを求める人にとっては邪道と感じる人もいそうです。 しかし、ステージ出演ミュージシャンにも「メコン枠」を設けていましたし、 メコン圏として経済的にも結びつきを深めている地域の国同士で こうして一緒に屋台を並べて祭を盛り上げるというのもアリなのかな、と。 ベトナム・フェスティバルで大きく屋台を出していたベトナム料理店の Bahn Xeo Saigon など、 タイ料理店の Tinun や Blue Celadon と同じ系列 (スパイスロード系というか) ですし、 このような日本における料理店の繋がりというのもあるのかもしれません。 客層に、日本にいるベトナム人だけでなく、 他の東南アジア系の人がどの程度混じっていたのか、ちょっと気になるところです。
さて、ここで告知しそこねましたが、 9/19-21 に六本木ヒルズアリーナで 日韓交流おまつり2009 in Tokyo というイベントが開催されていました。 8月にもカリビアン・フェスタをやっていましたし、 六本木ヒルズアリーナもエスニック・フェスティバルに本格参戦といったところでしょうか。 というか、代々木公園等で開催されているフェスティバルの盛り上がりを見れば、 大型商業施設がフェスティバルを誘致しようと思うのは当然でしょう。 良かれ悪かれ、今後、こういう流れも進むのかもしれません。
で、土曜晩は、渋谷に戻って代々木公園へ。 ナマステ・インディア 2009 を観てきました。会場入りしたのは19:30頃と遅い時間。 野外ステージでは、インド古典舞踊カタック (kathak) を踊っていました。
しかし、ステージはそこそこにして、屋台の並ぶエリアへ。 これと言ってピンとくるものが無かったので、twitter 口コミ頼りで、 HATTI の屋台でカレー鍋。 予想以上にインド風で、あっさりめの辛さ。 アルミの鍋もあって、鍋焼きカレーみたい。 ご飯が入ってましたが、ウドンでも合いそう。 屋台自体は空いていたのですが、テーブルはあれど椅子がなくて、席難民に。 立ち喰いしづらい鍋という選択は誤ったかも。 席を求めて歩き回っているうちに、ステージが終わってしまいました。
いかにも金がかかったイベント・テントが無くなった所に不景気を感じたように思いますが、 ステージ前や屋台前の賑わいは、今までとそれほど変わったという印象は受けませんでした。 ステージのラインナップは、今年も惹かれるものはなし。 ま、去年もそうだったし。 不景気のせいという程ではないのかもしれません。 やはり、一昨年が充実していたのが特別だったのかな、と。 ステージに惹かれるものがないし、腰のことも考えて、屋台料理をつまみに行く程度にしたのですが、 気合いが抜けたか、コンパクトデジタルカメラを持ち忘れてしまいました。 携帯電話のカメラを使って撮ったのですが、そうでなくても下手な写真が……。
これで、9月4週連続代々木公園エスニック・フェスティバルも終わり、 秋のシーズンも一段落、といったところでしょうか。 やはり、野外のフェスティバルは健康に不安がある状況では厳しいです。 今年はあまり楽しめなかったなあ、と。 レポートを期待して下さっていた方もいたかもしれませんが、期待に添えず、どうもすみません……。