2014年以前の「桑野塾」に関する談話室発言は以下にアーカイヴしてあります。
池袋で Rosas を観た後は早稲田へ移動。 桑野塾 [関連発言] に途中から参加してきました。 記念すべき第30回ということで、 桑野 隆 先生による オリガ・プレニナ=ペトロヴァ『文化空間のなかのサーカス』の報告でした。 途中からということで話には付いて行き難いものがありましたが、 『文化空間のなかのサーカス』の中で、自分の思索と共鳴するものとして挙げられているという、 映画 Circus Fantasticus (aka Silent Sonata, Janez Burger (dir.), 2010) の一部を観ることが出来ました。 叫び声などはあるものの、いわゆる言葉としての台詞の全くない映画のようで、 マジックリアリズム的な幻想とユーモアを感じました。これは好みかも。 YouTube で 予告編 を観ることができます。 字幕いらないし、どこか日本で上映してくれないかん……。
縁あって桑野塾へは2009年の初回から参加しているわけですが、まさか5年以上にわたって30回も続くものとは思いませんでした。 欠席している回も多いですが、自分もよく続けて出ているなあ、と。感慨深いものがあります。
土曜は昼過ぎまでに野暮用を済まし、午後には早稲田へ。 桑野塾 [関連発言] に参加してきました。 今回のテーマは 大島 幹雄 『〈サーカス学〉誕生』 (せりか書房, 2015) の発刊に合わせて、 『〈サーカス学〉がめざすもの』ということで三件の報告がありました。
「たけちゃんしんちゃんの本を読めコノヤロウ」を前振りに、 まずは 竹内 正則 「サーカス学講座について」。 『〈サーカス学〉誕生』の元になった一連の講を開催した、 王子の古書カフェ・くしゃまんべの店長による、 「サーカス学講座」を開催するまでの歩みを紹介でした。 また、自身が調査している 幕末から明治にかけてのサーカスの受容について、その触りの話もありました。 古書カフェ・くしゃまんべへは一度足を運んでみたいと思いつつ行けていないので、 どんな様子なのか伺えたのが収穫。 触りだけだった、サーカスの受容の話も、まとまった所で話を聞いてみたいものです。
続いて、ハードパンチャーしんのすけ 「サーカス学とパフォーマンス学の交錯点」。 こちらも、主宰している 両国パフォーマンス学会 に至る歩みの紹介でした。 ウェブでプログラム等を見ていたりはしたイベントでしたが、その雰囲気が伺えました。 もう少し発表内容に踏み込んで欲しかった気もしましたが、発表時間からすると仕方ないでしょうか。
最後に、大島 幹雄 「映像で追う『〈サーカス学〉誕生』」。 『〈サーカス学〉誕生』で取り上げた映画の関連シーンを、実際に映像で追っていくという内容でした。 本を読みながら映像をチェックするということもなかなかできないので、こうしてまとめ見できて良かったかな、と。
もちろん、懇親会まで出席。この時に知った公演情報の中から特に気になったものをいくつか。
8月29日(土), 30日(日) の週末に、神楽坂セッションハウスで Theater Juggling Stream 2015。 ジャグリングを使った舞台作品を作っている日本のカンパニーのショーケースです。 ながめくらしつ [レビュー] や、 AAPA [レビュー] が出るので、少々気になります。 が、この週は29日の午後まで出張で長崎という……。
9月は4日から20日まで、Tokyu Theatre Orb で ブロードウェイミュージカル『ピピン』。 Stephen Schwartz による1972年のミュージカル作品 Pippin の Diane Paulus 演出による2013年のリバイバルなのですが、全面的にサーカス仕立てになっているとのこと。 そのサーカス部分のクリエーションを手がけるのは Les 7 doigts de la main [7 Fingers] の Gypsy Snider [レビュー] という所が気になります。ブロードウェイミュージカルは観たことないので、観てみるいい機会かなと思ったり。 が、9月は多忙が予想される時期の上、チケット代も高くて……。
10月16日(金)-18(日) は 『ミュルミュル ミュール』 (Murmures des murs)。 Charlie Chaplin の娘 Victoria Chaplin-Thierée による現代サーカスです。 以前から観たいと思っていたので、これは楽しみです。 ちなみに、この週末は 三茶de大道芸。 大道芸に合わせてサーカス関連の公演を打つことが多いわけですが、今年はこれというわけです。 ちなみに、来年の予定もちらりと聞くことができたのですが、これもなかなか良さげです。わくわく。
最近は公演情報や関連する動きからすっかり疎くなってしまっているわけですが、 桑野塾のような所に行っていろいろ話を聞くと、 情報もいろいろ得られるし、いろいろ観たくなって、良い刺激になります。