ここに掲載する文章は、今回のイラク戦争について私が考えたことを、思いつくままに書きつづったものだ。
いや、最初はもう少し体系的に論じたいと思っていた。しかし、考えなければならないと思うことはいくつも思いついた。そして、それをどう考えればいいかなどと考えているうちに、戦争自体が大きく展開してしまった。戦争の展開に私の考えが追いつかない。
それでも、戦争が進められているなかでこの文章を掲載しておきたいと思った。
終わってからならば、終わりを見届けてなんとでも言える。そういう状態になってからじっくり考えるのもいいだろう。そうすることにはたしかに意味がある。けれども、そういう状態にならない、進行中の事態に対して意見をかたちにしておきたかった。
私の意見は、「戦争反対」とか、「アメリカは正しいのだから戦争支持」とかいう単純なものではない。私自身、私がどういう意見を持てばいいのか、いまでもはっきりとは確定できていない。
そういう状態で、できるだけ、私自身の考えを整理してみた。
そのことをまずご確認いただいた上で、この先を読みすすめていただければ幸いである。