甘い生活苦タイトル画
タイトル画:武川雅寛・白井良明(ムーンライダーズ)

 2002年8月 第8回 「15泊旅行が発覚!について」

「窪塚洋介が叶恭子と仰天極秘旅行。」
「超うらやましい!叶恭子の豊乳を恋人俳優がラブラブ撮!?」
「窪塚洋介(23)叶恭子(38)独占!プ−ケットの渚で!ジャグジーで!」

これら思い余ったタイトルが、週刊誌賑わす、今日この頃。妻の見解はこうだった。よりにもよって、叶恭子なんかと、新作映画の如く、玉遊びに興じた窪塚君の役者生命も、もはやこれまで。その新作も、話題性とは裏腹に、邦画史上歴史的不入りを記録する。このタイミングを狙ったかの様に、叶恭子に新しいパートナーの存在が発覚。そのパートナーとは、定石通りガイジン。しかも、シナリオ通り金持ち、だそうだ。後に残ったものは、借金と失笑と落目な役者だけ。どうも妻にとって、叶恭子とは「よりにもよって」であり、「日本男子では不釣り合いな女」であるらしい。エピソード2が、日本歴代興行新記録樹立、どころの問題ではない。そして、再び「どーして叶恭子なのよ?」と問掛ける妻に対し、「お宝美乳」のせい、と答える私は、「不潔」以外の何でもないらしい。

 この二人が、絡む画を想像するに、山里の民家で暮らす肉体持て余した後家に、夜な夜なお世話になる修行僧という、日本古来の官能シーンが、思い浮かぶ。そして、もっとスケール拡げて、ウツボカズラの罠に落ちる、働きアリの様な自然界の営みをも、想像する事ができる、てのが私の見解。

 ドンペリ片手に、バスローブ姿でベッドに腰かけ、獲物を待つファム・ファタールに対し、シャワールームで念入りに体中洗う窪塚と、「不潔」以外何でもない筆者との本質は、実に近からず遠からずだと思う。そして、「お宝美乳好き」という接点で、両者は結ばれているんだ、とも思う。

←今回、雑文書きあげるのに参考にした、週刊誌の宣伝記事。窪塚・叶と同レベルの輝きを、放っていたのが「優香(22)お泊まり」「今井美樹(39)臨月の大激怒 山下久美子(43)手記 あっと驚く内幕!」てなわけはなく、実はこれ→「『渡る世間』で共演 泉ピン子も大絶賛 少年隊カッちゃん(35)噂の料理」

葛城より:一打目に、ドライバーのヘッドが折れるという、「神のお告げ」があり、早くも1ヵ月にて、ゴルフ引退を決意。コースの芝生の上に、「白いマイク」を山口百恵ばり(古い)に、置いてきた次第である。

(レーコより)これねえ。いったい何だったでしょうか?というか報道のままなんでしょうねえ。私、職場やプライベートで芸能ネタを話題にしつつも、本音はさほど興味がないので、窪塚くんネタも「ふうん・・・」という感じでした。どっちかといえば、「叶姉妹の売名行為?(今さらなんだけど)」とか、「何々?『ピンポン』の公開と妙にタイミングよくない?もしかして話題づくり?」とか、「いや、そうじゃなくて、窪塚おろしを企んでいるどっかの事務所の仕業?」なんて歪んだ見方してました。
そう言えば、10数年前、五月みどりが(たしか)23歳年下の男性と結婚した時、私が、「よくこんなおばさんと結婚できるねー」と母に言ったところ、「なに言ってんの。すごいわよ、五月みどり。そんな歳でもね、魅力的ってことなのよ」と返されてしまったことをぼんやり思い出しました。今回はどう見ても「お遊び」な感じが漂ってますが、歪んだ見方をしつつも、「叶恭子って、男の子の趣味、案外いいのかしら?」と見直してしまうあたり、叶恭子と同世代の哀しさなんでしょうか・・・。

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※「シネマックスモナムール」(全12回)は、2001年に葛城さんに連載していただいた、熱く濃ゆ〜い、日本映画コラムです。読みたい方は下記バナ−をクリックして、ご覧ください。


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