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第１０回　秋の夕日に…♪

　さて、いよいよ映画祭シーズンが近づいてきました！今年は残念ながら山形ドキュメンタリー映画祭がないのが物足りませんが、10月後半より都内では続々と映画祭が開催されます。東京映画祭も今回は渋谷にとどまらないようですし、他にも、タルコフスキー映画祭、ついでに東京アフリカ映画祭なんてアヤシゲなものまであります（失礼！＞関係者の方々）。すでに、顔にフィルムが巻きついたり（東京国際映画祭）、ドラゴンが踊り出したり（東京ファンタスティック映画祭？）、天使が電球を灯したり（少し先ですが、東京フィルメックス）と、賑やかになってきました。

　そんな映画祭のポスターに負けず、最近、目を引いているのが、北野武監督の『Ｄｏｌｌｓ』のポスター。一面に紅葉があふれて、秋情緒満載です。ＪＲの“そうだ、京都、行こう。”のポスターに完ペキ勝ってますよ。『Ｄｏｌｌｓ』は紅葉だけじゃなくて、監督の強い要望のもとに日本の四季が美しく描かれているとのことなので、さらに興味津々です。（ベネチア映画祭では「金獅子賞を逃す」とか書かれてたけど、そんな何度も貰うもんじゃないですよ！）
　アメリカ映画では、『恋人たちの予感』にセントラルパークの紅葉が登場しましたねー。メグ・ライアンもビリー・クリスタルも木の葉の中にうずもれて見えたくらい。もう、あんな贅沢な公園が都会の真ん中にあるなんて、素晴らしすぎるー。何度観ても、ニューヨークっていい街だなー、とうらやましく思うのでした。マンハッタン郊外がお話の発端となる『ビッグ』でも、エンディングは紅葉のシーズン。後ろ姿のトム・ハンクスが並木道の落ち葉を踏みしめて、切なさを盛り上げてくれるのですよ。でも、ウィノナ＆ギアの『オータム・イン・ニューヨーク』みたいに、紅葉の場面が“唯一この作品を救った”なんて言われちゃった映画もありましたけどねー（笑）。

＊この秋に開催される映画祭：

10/26～東京国際映画祭
→http://www.tiff-jp.net/
10/25～東京国際ファンタスティック映画祭
→http://www.nifty.ne.jp/fanta/tokyo/
12/1～東京フィルメックス
→http://www.filmex.net/index-j2002.htm
10/19～アンドレイ・タルコフスキー映画祭
→http://www.imageforum.co.jp/tarkovsky/
10/19～東京アフリカ映画祭
→http://www.jah.ne.jp/~frida/forword/

●Kim's 近況

　アメリカ映画で見られる紅葉は、東海岸のメイン州、マサチューセッツ州、ニューヨーク州あたり。木々の葉が、黄色、赤、オレンジ、ブラウンと入り混じり、グラデーションも絶妙。実際、ちょっと街なかを歩くだけでも、びっくりするほど鮮やかな木々の色づきを堪能できるんですよね。メープルの木はそびえたつように背が高くて壮観ですし、映像で見ると、さらに鮮やかに映るので、もしかしてセット？と思っちゃう人もいるかも知れません。というわけで、すっかり秋らしい気持ちが高まってしまいましたが、実は今まで紅葉をわざわざ観に行ったことって、ないんですよ。数年前に山形映画祭へ行ったときは、天童という街で一本だけ紅く色づき始めた木を見つけて感動したことがありましたが。今年は京都にでも行こうかな…。
*日本の紅葉名所→http://www.walkerplus.com/tokyo/tokushu/200110181/
　

（レーコより）ここ数年、私にとって秋は映画祭の季節。そういえば、去年見たソウルの銀杏並木も素晴らしかったですねー（>キムさん）。歩道を歩きながら顔を上げると、高く青く澄んだ空をバックに、銀杏の黄色が眩しかった。韓国の景観保護政策のため、落葉はかき集められたりすることなく、そのまま降り積もるんです。分厚いじゅうたんのようになった銀杏の葉を踏みしめながら、秋のソウルの街を歩きました。銀杏の匂いがあんまり気にならなかったけど、どうしてかな。
今年の東京映画祭は、チケット獲得に出遅れたため、ほぼ玉砕状態。12月のフィルメックスも人気のある作品はすでに完売状態だそうなので、今年はおとなしく家でビデオでも見てようか、なんて思い始めてます。来年は再び山形＆釜山映画祭。1年なんてあっという間だよね、きっと。

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