1994年に始まった大規模な大道芸フェスティバル。 初めて行ったのは2年目の1995年で、毎年というわけにはいかないものの、それなりの頻度で行っているので、自分にとっては秋の恒例のイベントです。 今年は平日に休暇が取れず、夜の大規模ショーのようなプログラムも無かったことから、少々躊躇したのですが、 去年行かれなかったので、11月2日(土) に日帰りで観てきました。 ナイトパフォーマンスはパスしてしまいましたが、昼前11時から日暮れ後の19時の間に12組を観ることができました。 観た範囲ではもう一度観たいと思う程のパフォーマンスには出会えず小粒感も否定できませんが、 最近は春の高円寺も秋の三茶も観れていないですし、久しぶりに大道芸浸りの一日を楽しみました。
過去の大道芸ワールドカップ in 静岡の写真集: 1999年、 2000年、 2001年、 2002年、 2004年、 2005年、 2006年、 2007年、 2008年、 2012年、 2013年、 2015年、 2016年、 2017年。
以下に観たカンパニー/パフォーマの中から主なものを個別にコメント付き写真で紹介。 ついに、今年は iPhone のカメラのみを頼りに臨みました。 パフォーマー名演目名については、自分で調べられる限り、 パフォーマーの公式サイトや、海外の大道芸関係のフェスティバルのプログラム などで一般的に用いられている表記に従っています。 調べがつけられなかったものについてのみ、 会場で配布されていたパンフレットに用いられていたものを用いています。
ドイツ出身の女性ジャグラーです。
ミニマリスティックということで、派手な音楽や道具は使わず、
前半はちょっとしたワイヤー・トリックも使ったクラブのジャグリングを、
後半は手を縛ってのクラブのマニピュレーションを見せました。
こぢんまりと可愛らしいパフォーマンスで、野外ステージでよりも小劇場で観たいショーでした。
Ana Clara Manera と Martín Umerez の manoAmano cirgo は、
アルゼンチンからのチャイニーズポールとアクロバットの男女デュオです。
気の強い女性とそれに動じない男性というキャラクタ設定で、最初はちょっとコミカルに、最後は少しロマンチックに演技しました。
Ádám Fehér & Benjamin Kassai はハンガリーからのチャイニーズポールとアクロバットの男性デュオです。
性格付けられたキャラクターを演じたりすることなく、electronica 〜 post-classical な音楽に合わせ、ミニマリスティックに力強い技を繰り広げました。
イギリスの Nikki & Tim Kennett による The Show Globe は、
動く人間大のフラワードームやスノードームを使い、
人形のように装った女性がドームの中に入り、グリーティングをして歩く、ウォークアバウト・パフォーマンスです。
今回は、フラワードーム版の Enchanted Flower Globe で、
女の子たちを楽しませていました。
パフォーマンスの後半だけになってしまいましたが、日本のパントマイム・パフォーマー 山本 光洋 を、久しぶりに観ることができました。
ちょうど、操り人形をコミカルに演じる「チャーリー山本」。
芸の合間のトークで、静岡に初めて出演した時まだ十歳だったお子さんが結婚されたとのこと。
自分も歳をとるわけです。
大道芸ワールドカップ in 静岡 2002 での写真、 みなとみらい21大道芸 2006 での写真、 大道芸ワールドカップ in 静岡 2006 での写真、 ヨコハマ大道芸 2007 での写真 、 大道芸ワールドカップ in 静岡 2007 での写真 もあります。
ドイツ出身の Lea Toran Jenner とカナダ出身の Francis Perreault によるアクロバットと Cyr wheel の男女デュオです。
デュオといっても 使う Cyr wheel は1つだけです。
それぞれソロで Cyr wheel を演じるだけでなく、2人一緒に1つの Cyr wheel に入って演じました。
ひたすらロマンチックなプログラムでした。
Anonima Teatro は、イタリア・ミラノ出身の Jacopo Faravelli が主宰する、
フランス・オクシタニアの小邑 Tressan を拠点に活動する人形劇カンパニーです。
今回上演していた La Route は、
足踏みミシンの回転機構を使った「道路」で繰り広げられるカーチェースアクション人形劇。
Electroclash 風の女性DJによるライヴの音楽や大袈裟な身振りによる盛り上げと操られる子供向け玩具とのギャップが可笑しなパフォーマンスでした。
東京出身ながらカナダの École Nationale de Cirque, Montréal に学び、
40th Festival Mondial du Cirque de Demain (2019) で日本人パフォーマー初となる Bronz Medal を受賞するなど、
海外のサーカスで活躍するエアリアル・パフォーマー 品川 瑞木 の、
日本国内の大道芸フェスに凱旋パフォーマンスです。
和太鼓によるパーカッシヴな音楽に合わせ、
ティッシュ捌きも力強くダイナミックなエアリアルをみせてくれました。