羊通信 2000.1.3〜3.28

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TYO & SKYDOMO羊通信羊通信パラパラ版ネタちょー(ネタ募集中)


■浅田vs東?・・・   2000/3/28


まあ、そんなのどーだっていいけど。


     45 対 3     つーことでしょ。数値的にゃー。


『構造と力』 と 『存在論的、郵便的』 の刷版回数って。

この数字で分かることがひとつのポイントだろーけどさ。

売れたかどーかなら構造勝ち。
まあPOPだってゆーことかなあ。

でもね、読まれたかどうかなら郵便勝ちかもね。
メールとかレスポンス見てると郵便問題を自分の問題としてマジに読んでるよーだし。

ただし読めてるかど−かはまたまた別問題だけどさ。
誤読してる人ほど正配を気取って論議してるのは、ホントに日本のポストモダン的ブザマをさらしてくれてますよん。

ホントに東的問題を切実に受け止めた人は、独りで誤配に怯えながら、でも東的な冗長性を持って大人になっていくさ。
誤配なんて、たかだかダンジョンじゃねーかあ、と強度に生きるか、まったりするか。

うんまあ、たいてい人生はシーシュポスじゃないかと思ったり感じたり生きたりしてますがん、ボクちゃん。

そーゆー人のメールやレスポンスにはインスパイアされちゃいます。



■石原知事はマオイストかあ?・・・   2000/3/21


新聞を観て大笑いでござる。
だって石原都知事が毛沢東の革命の思想書である『矛盾論』を都庁職員に推奨してるんだとか。
すごいなあ。
社会主義協会のマルクスレーニン主義者だった美濃部都知事の政策を素直に評価できた
石原知事ならではの快挙?とゆーかなんとゆーか。

『矛盾論』は矛盾のあるモノゴトを解決する時の考え方を示したもので、
マルキシズムの弁証法による認識から実際の解決=革命までの手順や関連がわかる
便利?なノウハウ本ですね。


たとえば…

交通事故とゆー矛盾をどう解決するか? とゆーと方法がいくつもあります。

  交通規制する
  道路標識を増やす
  交通安全教育をする
  自動車にいろんな安全装置をつける

とかなんとかいろいろね。
上記の方法で事故は減るでしょーが、それは相対的なもの。
油断すればスグに事故は増加するだろーし、事故無しをキープできるワケもないでしょー。
で、この程度の解決方法を改革といいまーす。
以上は小さな矛盾、相対的な矛盾の解決なんですね。

では、絶対的な解決方法があるんでしょーか?
交通事故そのものとゆー絶対的な大きな矛盾を無くすことが可能なんでしょーかあ?
もちろん、可能です。
それが革命でしょ。
改革じゃなく革命ね。革命。
大きな矛盾、絶対矛盾の絶対的な解決=止揚つーこと。

交通事故を無くす根本的な革命とは?
自動車を無くすとか、道路を無くすとか、さ。
これが革命なんですよね。交通事故の絶対的な解決でーす。

ここで、革命ってむちゃだなあ、とか思わないこと。
クールに考えてごらん。
自動車がスピードが出せるようになって高速道路ができました。
高速道路じゃ人は歩いてません。まあ歩行者が巻き込まれるケースの交通事故はないでしょ。
スピードが出せるようになったとゆー自動車に関するテクノロジーの進化が事故を無くすのに役に立ってるワケです。
こりゃシュンペーターの主張なんかそーだね。テクノロジーが革命を推進するんだってゆーさあ。

こーやって、実際に解決しなけりゃ意味はありませんねえ。
テクノロジーをもってマテリアルに解決していくこと、ですね。

ホントは『矛盾論』て『実践論』と対で読まれるハズだけど。
矛盾論と実践論は一冊だったハズで。ああ、高校の時の読書会の記憶がないなあ。



■そこから見えるもの、っと・・・   2000/3/19


昨日久しぶりにNHKで宇多田ヒカルの生中継。ニューヨークのスタジ
オからとか。1ヶ所歌詞忘れてたHikkiのオチャメぶりが可愛いいでした
ん。

TKから宇多田まで、メディア効果の低減と拡散の中でのメガヒットは、
ポケモンのブレイクも含めてサブカル論議レベルじゃ語れないでしょー。

中沢新一の『ポケットの中の野生』なんて岩波アカデミシャンウケかと
思うと全然違って、ニューアカやポストモダンがよくわかる本だし。

J・アタリみたいにR・ストーンズ語りながら世界資本主義を解説でき
る能力は、ミッテラン大統領顧問とか(この時の文化大臣がデリダ)欧
州復興銀行総裁という実効性のある立場でもフルに活用されて、EU統
合や東欧救済といった革命を武力行使なしで推進できちゃうワケだから。

理論やイデオロギーから実践へのパラドキシカル・ジャンプを可能にす
るメディアが必要じゃん、と。インターネットはもちろんそれなワケ。

某誌某鼎談で浅田彰しゃんが東浩紀さんを揶揄したトコで、東さんの価
値も評価も変わらない。それより両名に対するレスポンスを見てると、
その人のアイデンティティだの階層だの階級?だのが明らかになるのが
おモロいね。メエ〜

検索かけてみたら以下で東さん関係のリンクが整理されてましたん。
便利だよチョット。


「Topics -Hiroki Azuma-」 http://member.nifty.ne.jp/~a961448/topic03.htm



■ほんやら堂?・・・   2000/3/15


「ほんやら堂」とゆーと「つげ義春」つー感じですが、時々散歩する国分寺にも喫茶店の「ほんやら洞」があります。ちなみにこの国分寺のほんやら洞は三善里沙子さんの『中央線なヒト』によればフォーク歌手だった中山ラビさんのお店。

そーいえばTVでやってたつげ義春原作のドラマ『無能の人』は、撮影がこの国分寺をはさんだ南北の地帯で、東村山と府中かな。まあ原作も府中か調布の多摩川辺りでした。つげ義春さんの家の近所ってこと。

ところで、えー、WEBにもあります「ほんやら堂」
こーゆーのって、けっこう探したりするでしょ、検索で。
前にも「邪宗門」を検索したら同名の喫茶店の一覧があって、多摩ニュータウンの方にある邪宗門まで行ってみました。で、雰囲気ある喫茶店でよかったよ。

WEBの「ほんやら堂」を知らせてくれたのは「批評 from 某日記」木棚さん
WEBの「ほんやら堂」はニューアカやポストモダンがわかっちゃうサイト。カルチャー全般にツヨくて絶妙なオタク批評も。掲示板じゃあんなこんなの人たちが発言してて読むだけで面白いです。こりゃ、ゴーです、ゴー。スグイクこと。



■組合費が天引きだあ?・・・   2000/3/10


大企業の多くが社員=労働組合員てな感じで。
就職したら組合に入らなきゃいけないし、組合を辞めたら会社も辞めなきゃいけないよーな仕組なんですねえ。
ユニオン・ショップとゆーやつで。
まあ、団体交渉や組合の財政上有利だったり便利だったりするんでしょーが。
この事実上の会社=労働組合とゆー感じで利害が一致してるからこそ、それで日本経済が急成長出来たんですね、かつては。
労働協約でそーなってるんでしょーが。
でも、個人が組合に入ったり脱退したりする自由がないし、そのうえ組合費が天引きじゃーねえ。

とゆーことで、政府だか自民党だかが、労働組合費の給料からの天引きを禁止する法律をつくるとかナントカ。
ガイドラインや電子取引の暗号技術で売国やってる与党さんですが、ちょっとはいいこともやるんだねえ。
まあ、行政改革つぶしじゃ一致した連合労働組合と政府の仲も、リストラの嵐しや銀行だけへのガイキチ風援助なんかで嫌悪化。少ないパイを巡ってのチンケなケンカで政府サイドから強烈なボディブローがでたっつーワケなんでしょ。
少ない給料から労働組合費が天引きされなくなりゃ、何も助けてなんかくれない組合にわざわざ組合費を自分から払う人なんかいなくなるから、その実態に即して組合なんてなくなるでしょーけど。
今だって、連合なんか減りつづけてるワケだしさ。

えー、逆に、管理職ユニオンみたいなユニークな組合が注目されててえ、やっぱりリストラにちゃんと反対してクビきりと戦ってる組合は人気がでてますね。
管理職ユニオンも左派系の組合ですが、まあ、左派が管理職さまの味方をしてくれるんだから、いいよなあ。
で、管理職ユニオンに代表される左派系組合の全労とか全評とか、よく名前を調べてないですが、とにかく増えてますね、参加者が。もうすぐ100万人くらいで、逆に100万人を割って減少しつづけてる連合と逆転する日も近いでしょー。 やっぱり民主党も先細りだね。

これに個人ベースから中小企業までのSOHOユニオンなんかができれば、ヒジョーに面白いんだけどなあ。
で、蓄積しない電子マネーとかゆーともー柄谷センセイの登場かね。可能性のコミュニズムそのまんまじゃんか。けけけ。



■大企業に何ができるかなあ?・・・   2000/3/8


このあいだNHKでやってたドキュメント日本だっけかな。
大企業の実態とゆーか実力がわかって面白かったですね。
住友商事の新規事業企画のドキュメントでした。
5名の課長が集められて新規事業を企画し実現を目指す過程を追う内容です。
まず各人がいろんな企画を出して50本ほどにまとめ、それを絞り込んで実現への手探りが行なわれる
んですが。


まずは企画?を50本からスタート

この50本にまとめるのが第一ステップ。
高齢化社会対応のナントカとか、宅配を利用したナントカとか・・・具体的な1本づつのテーマは憶えてませんが。雑誌や新聞の記事からピックアップしたようなテーマが並んでました。サラリーマンが毎朝新聞を読んでる証拠だか効果だかが発揮されててマスメディア万歳なシーンですね。

とにかく全員で案を出して50本集まったワケです。
これは広告や企画のプロの世界では「フラッシュ」と呼ばれる段階で、
文字どおり新しい案がアタマの中でフラッシュする閃きの瞬間です。それを一覧にしてみんなでワーワーやるワケです。検討するっつーか、あーだこーだと。
プロの勝負や、大ヒットする企画はここですでに決まってます。まあ80%勝負がついてますね。プランナーの実力もここでわかっちゃいます。ふふふ
以前プランナーの中谷さんに取材した時に、「プランを人目に出せる段階で、すでにその100倍か200倍の数のプランはバックに持ってるでしょ、プロは」という話しを聞きました。もちろんそうなんですよね。
しかもそこにはマスメディアで目につくような発想やテーマはありません。
メディアに露出する時はそのテーマは5〜10年くらい経ってます。
逆にいえば企画は現実より5〜10年早く企てられるとゆーことですね。


大企業だから、だって?

番組の中で象徴的だったのが、商社マンがベンチャー企業を訪れてクールなレスポンスを受けるシーン。
商社マンのウリ文句は「大手商社がベンチャーの手助けを」とか「大手の社員が何かと役に立つでしょう」とゆーもの。

ベンチャー側の返事がリアルで見事。
「東大法学部ですか。日本でいちばんアタマがいいんですか。ウチにいたんだけど理屈ばっかりなんでクビにしました。ハイ
そして、せっかく訪問してくれた大企業商社さまへの優しいアドバイスがグーッド。
「ベンチャーを助けるとおっしゃるなら、ご自身でベンチャーをやった方がいいですよ
まあ、ホントのニュアンスは「オタクらにベンチャーできるの?」ってな感じでしょ。

こーゆースタンスを未だ大部分の企業は理解してないでしょーね。お上のキャリア組なんて、その典型だろーし。
前財務官だった榊原氏なんか「自分でアクションできないサラリーマンなんか、どーかなっちゃってください」なんてTVで言っちゃうしね。まあ、その気持ちは解ります、もちろん。大前さんなんかも、そーゆー気持ちでしょ。キット。

イラだっている人って多いだろーなあ。
立場はともかくさ。



■オチがオチて銀行株上昇だって・・・   2000/2/25


金融再生委員長のオチ氏が辞めたら銀行の株価が上昇しましたん。

やっぱ、お上や政治家より民間はセイジョーだなあ、と。



■ネットの情報は?・・・   2000/2/24


ネットの情報はナントカカントカ・・・

ふ〜

10年パソ通やネットを使ってて感じるのは、やっぱ、ふ〜、ですねえ。

ネット関係の特集やコラムを作ってて感じるのは、やっぱネット外の人とのギャップ。
でも最近感じるのは、そーゆーのとも違うタイプで、思わず、ふ〜、てな感じがする発言やスタンスです。
第二次世界大戦からだって進歩?してないんだねえ。ふ〜
そして実際はそーゆーヤツこそ、けっこうウケるんだよね。

「ネットの情報は信じられない」とか「発信者そのものが怪しい」とか。
じゃあ、大本営発表は信じられたのかよ?
大本営や政府や国家とゆー発信者なら信頼できるのかよ?
ナチスは大衆の信頼を得て登場したんじゃねーのかよー?
オラオラオラ〜


だからマテリアルをテクノロジカルにチェックしろっていってんじゃねーかよー。
テメーの“生”を保障するマテリアルとテクノロジーが何だか探してみろっ! てことさ・・・


あ、コーフンしてしまいましたん。めえ〜



■ダウンしたなあ・・・   2000/2/23


そんなワケで、夏休みになったり、冬休みになったり、試験になったり、と。
ココの参照数がダウンするのが学生生活のスケジュールの変化に応じてますう。
お得意さんは学生さんとゆーコトですね。

ターゲットは全然意識してないモノローグなんで、そんで学生が読むとゆーコトは、羊5そのものがどっか学生風なんだろーか。

ウーン、ラテンのクラブで女子大生に逆ナンされたっけ。うふ。

それにしちゃー、寒いバレンタインだったなあ。さぶ〜



■ユーミンの実家だあ・・・   2000/2/14


何日か前に、ちょいと用事があって八王子へ行きました。
かつて織物の街だった八王子は、世界史の上ではシルクロードがはじまるところ。ここから横浜へシルクを運んで、そこから海外へ輸出したんですね。
それに日本橋や浜町の着物屋もお得意さん。三越とか例の白木屋とか。
芸者に入れ揚げて家をなくしちゃった人なんかもいます。へへっ

で、まあ。若旦那がお茶なんかススって談義してんのが街の風情。
そーゆーワケで八王子の茶屋は美味しいトコが多い。
と、まあ、期待をしてちょいと街をブラブラ。
老舗の喫茶店を見つけて今度来るんだあ、とか思いながら久しぶりに甲州街道を左へ。
ちょっと歩くと、古い看板やノレンが多い景色に、なんだかデカくて目立つ看板があります。「荒井呉服店」…
ああ、ユーミンの実家だあ。と不思議な感激をしつつ、ここに反物なんかをたくさん卸してた母の実家のコトを思い出しました。

甲州街道を横切って裏通りに入ると、超有名ブランドの工場なんかがあります。こりゃイギリス製だと思ってたらココで作ってんのか、などと再び感心?しながら「荒井呉服店」の裏まで来て、また感心。表通りから裏通りまで結構デカイお店なんですね。第二次世界大戦のキッカケになったウオール街の株価暴落で、この八王子の多くの織物工場なんかが倒産して、戦後は電器部品の工場になったりしちゃったけど、もちろん伝統を引き継いで繁盛してるトコもたくさんあるワケです。

そーいえば、司馬遼太郎の「街道をゆく」に出て来る喫茶店はこの辺のハズだよなあ、と思いながらキョロキョロ。
ユーミンの実家裏手の通りにその喫茶店はありました。
カフェオレをミックスコーヒーと名づけてるサクラヤさんです。
「サクラヤ」と青い文字が入っただけのコーヒーカップは大正ロマン風。
スコーンの味もリッチでクリームとジャムもたくさん。
なんとなく景気のいい若旦那衆だの株で当てた街のオヤジさんなんかを想像します。
NHKの「街道をゆく」では、このお店で八王子の郷土史研究家のおばさんがインタビューされてました。
司馬遼太郎は知らずしてマテリアルとテクノロジーをポイントに焦点をあてていく人なんで面白いんですが。
その時のテーマも、他所の人には想像しにくい八王子の千人町に由来するキャラクターやそれを巡る評価について。
番組を観ていて思ったのは、それは東京人のコトそのものだよ、とゆーこと。

まあ、詳しくは、まったねえ、にしとこ。



■やっぱり革命だねえ、石原!・・・   2000/2/10


会計上の収益じゃなく、企業そのものの規模に応じて課税する外形標準課税。

長い間、共産党なんかが主張してきた方法でもあります。
最近は大蔵省の中でも検討されたりとか、いろいろ研究する向きもあったみたいですね。
で、石原都知事が、やるんだー、と強力に主張しはじめましたん。

おー、すげー、就任以来の最大の革命的提案でやんすね。
共産党なんかさっそく「首都移転反対と外形標準課税は共闘できる」とかいっちゃって。
いいねえ、東京革命だなあ。

そーいえば、選挙の最中「石原はファシストだ」という人が多かった民主党シンパさんたちは何をしてるんでしょーかあ?
まだ生きてんのかなあ。
管さん一人のエイズ問題解決への活躍だけがいつまでもウリじゃないだろーし。
お役人や大企業労組の圧力で行革まで骨抜きにした功罪は消えないからねえ。
今度は国内でも20万人以上も感染可能者?がいるヤコブ病(狂牛病)問題でもやりますかあ?
何をやるんでも「財源は国債で」とかいっちゃう管さんとか民主党って終ってるのにねえ。



■やっぱり挑戦かねえ、小室?・・・   2000/2/2


うんまあ、そのまんまバッハが安室ちゃんですからねえ。「LOVE 2000」って。
教授が言ったとおりで、あざといが、スゴイよ、TKくん。
パイプオルガンの荘厳な響きが、まあ、オサレなステップOKってな感じ。

ああ、でもパッサカリアって、もろにアルゼンチン・タンゴ風だなあ。
こげんなコトは、小沼純一センセイにたずねるがいちばんかや。

クラシックのアカデミシャンが小室プロダクトをマジに研究すると、
TKって見事なほどマテリアルがクラシックなんで驚くよーですが。
J-POP論者がTKを分析するとハズしてるのが多いのはナゼなんでしょーかあ?
TK批判にいたってはバカだしなあ。



■不在を隠す、とな?・・・   2000/1/30


    シミュラークルは、決して真実を隠さない ―― 
    真実こそ真実の不在を隠す。
    シミュラークルは本物だ。
                    『伝道の書』


某書のト書き。
ハート・フィールドくらいかっこいいフレームアップですう。
まったくドーナツ的宇宙論だわだわだわん。

「社会こそ束縛だ、ということを隠すために監獄がある」
なんつー言い方になるともっとシリアスで、そんだけリアルですが。

宮崎哲哉さんによると、この社会学者はバカらしいけど。
ホントはどっちがバカなんだかなあ。



■5本指足袋・・・   2000/1/29


テニスだのスキーだので足の指を痛めたことがあります。
靴がきつかったり、踏み込んだ時の衝撃で親指のツメが割れたり。
腰痛なんかで運動をしなくなったら、最近はなんだか外反母趾気味。
サッカーなんかでも膝を傷めてたし、自転車で大きなケガしたし。

大腿筋の筋肉繊維細胞の1個が出すパルスは脳細胞10個を刺激し、
脳を起動させる
とゆーとてもつもなく大切な役目があります。
たとえば寝たきり老人を寝たままリハビリをさせても効果があまりないです。
なぜなら、大腿筋に刺激がいかないから。
大腿筋に刺激がいかなければ、脳も起動しません。
脳が起動しなければ、内蔵もミニマムの活動しかしません。
内蔵の活動は自律してるんじゃなくて、完全に脳神経とのフィードバック。

全身が活発になるのは人間が直立した時です。
直立して、大腿筋が地表に対して垂直になった時にスゴイ量のパルスが脳へ向けて発信されます。
重力に対して反応してるんですね。大腿筋は。
まあ、歩行する生物だからあたりまえだけど。
人間にとってのリアルの第一歩とはこーゆーこと。
画像やインタラクティブのハンドリングだけのバーチャルなんてどこまでいってもリアルにはならないでしょー。

このあたりまえなことがわからないとダメですね。何事も。
人間にとってのマテリアルな事実とか環境というもののことだけど。

で、ご老人を、ちょっと無理してでも、身体を支えてあげて、直立してもらいます。
わずか数分。
これを1週間もやると、ご老人はみるみる元気。
地表に対して垂直になった大腿筋からパルスが出て、脳の働きが活発になるんですね。
リハビリとか、介護とは、そーゆーことをすることでしょ。


えーと、そんで、外反母趾気味の足の指がカワイソーなんで、
ディスカウントショップへ行って、5本指がまるで手袋みたいな靴下を買いましたん。
水虫用とか書いてあったけど、どっかのポストモダンの大物センセイみたいに水虫があるワケじゃないんで関係なし。
まあ、指が1本1本独立してるのが気に入ったんでゲットー。
で、履いてみると、これが、グッード。
ウーン、指が自由に動いて気持ちがいい。
グー、チョキ、パーなんかして御機嫌である。
ひさしぶりに、足の親指で誰かつねってやろーと、うひひな感じい。



■29位から6位へ・・・   2000/1/25


インターネットトレードの松井証券。証券業界で取扱高が29位だったのが6位に急上昇。本物は違いますね。
松井証券は株式の無店舗販売をやって注目された頃から気になる存在です。
数年前、日経新聞に店舗がない証券会社とかなんとか広告を出してました。
電話だけの受註業務に切替えたとの主旨で。
理由は、足で稼ぎ名刺を50枚配る業績は電話3本の受註と等しいというマテリアルな事実によるもの。
使うのはクチじゃなく足じゃなく、アタマでありサービスである、という松井社長の思いは当り前だからこそ革命的。どん底の海運会社で、クールな分析と柔軟な発想以外には道を切開くことができないことを経験しつくした説得力あるスタンスです。

いまだに証券会社やファイナンシャルなんとかの口車で転がされてるシロート投資家には、痛い目にあって自己責任というビッグバンの大前提を体験学習してもらうしかないでしょうね。
玄人はだの年期の入ったトレーダーの多くが松井証券の客だとか。
トレード頻度は大手の6倍という松井証券。
ネット証券で昨年1位から今年5位だか6位に転落した野村證券の姿は象徴的。
SONYの社長のような株価が高過ぎるという勇気ある、そして当り前の発言から、ハイテク通信関連へのバブルが是正されて、同時にネットトレードへのバブルなアプローチがチェックされれば、実態経済を前提に株価は最大5〜6倍までいく可能性もあります。

ネットで松井証券の悪口を何件か見たけど、嫉妬やヤッカミがあるんじゃ投資なんか無理でしょーつーのになあ。



■復活、ちょそんな味・・・   2000/1/25


ビール工場や中央競馬で有名な府中は、コリアン食材の拠点でもあります。
街を歩けばコーヒーにうるさい方々が多い街であることも解ります。
大國魂神社の参道の並木やベンチは、
ご老人からプータな若者までが時間をつぶせるサンクチャリな雰囲気もあることなんかも解ります。
ナゼかフーテンの寅さんを思い起すよーな大衆食堂の街でもあります。それがまたおいちいのでしゅが。


で、見つけたのが最近はとんとあきらめてたコリアンオリジナルなあの味のレーメンです。冷麺。ちょそんな味のアレだあ。

コリアン食材と焼き肉店で有名なモランボンが、肉のダシで作ったユッス味のスープの冷麺を復活?させているのを発見!
府中伊勢丹の地下食品フロアでゲッ〜ト。 うーん、近くにあるモランボンの食品街ビルでは、もー、ビンビンこんなのを売ってるんだろーか。以前はディープなコリア街やお店にもなかったし、もちろんこのモランボンの本拠地にもなくてボクは失意の底300メートるな気分だったのですが。
寒い日のお散歩も晴れやかな気分。寒い夜に食べる冷麺はまた格別です。零下20度で脂肪分20%のアイスクリームを食べるのがモスクワっ子のオシャレみたいなもんさ。(モスクワ生まれモスクワ育ちの美人に確認済情報)



■スヌーピーが終わりか・・・   2000/1/22


1月の3日だったけか、あのスヌーピー(snoopy)が登場するコミックのピーナツ(Peanuts)の最終連載。毎朝同じ時間に同じ店の同じ席で同じ朝食を食べてた作者(名前忘れた)がガンのためだとか。シリアルにキャッツクローでも飲んで、また単発でもいいからピーナツを描いてくれればなあ、などと思いました。


スヌーピーで見つけたもの。

 安全毛布
 哲学
 ピアノ
 強い女の子
 個性

そして、みんな元気。


ドイツ系移民が描いたアメリカの家族と仲間の物語は、コマーシャルなディズニーとは違って、日常に根ざした倫理や思索がメイン。

羊5がはじめて定期購読した本ですね。イラストを切り抜いてスクラップブックに貼ってました。引っ越す時に処分したマガジンは何冊だったか。紙代が値上げした後も定期購読者のマガジン代は上がらなくて、何だか得した気分。マガジンを処分した時のよーな気分を再び味わいながら、夕飯を準備するんだよん、今。掃除もしなきゃなあ。



■キルヒアイスがくたばってさあ・・・   2000/1/20


キルヒアイスが死んだのをキッカケにラインハルトは大人になりました。
つーか、支配者たるもの王たるものの自覚が生まれたんですね。
まあ、完璧なる父性の獲得とゆーか、完成つーか、ね。
臣下が自分に対して挑むコトを望むほどラインハルトがパーフェクトな王であることを示したシーンは、
英雄伝説に相応しい設定だったなあ、と感心したのは何年前だったかなあ。


同世代のお友だちであり仲間の欠落を経験することが、
その人間が(同)世代からのインデペンデントを成就させる、
つまり大人になる必要条件だよね。

まあ、『スタンド・バイ・ミー』だって、
『アウトサイダー』だって『ランブルフィッシュ』だって、
セイシュンものの名作はみんなそう。
親友や兄キや仲間といった世代を共有できる範囲内の人が、必ずくたばるんですねえ。
大人になるための神話っつーこと。

いちばん親しいものとの別離なしには大人にはなれないんだよ、ゼッタイ。
親との別離は大人へのステップだけど、大人へなることの保障にはならないんだよ。

どーしてか?
親との別離は、分離独立とゆー<個>のはじまりだけど、個の確立じゃない。
個の確立は、同じようなレベルの<個>と<個>の対立をとおしてこそ可能でしょ。
仲間意識で同世代がつるむのは、大人化拒否、成人することへの否定のニュアンスを含むかもね。
ガキ路線まっしぐら、大人拒否、オタクで充足ってなワケかあ。


エディプスコンプレックスとゆー大人になるためのモダンな哲学じゃなく、
非エディプスな、ポストモダンな大人への道としてデリダをサンプリングしてみせた、
東浩紀さんの大人への手続きそのものから、多くの「間違った人」への「誤配」を望む
スタンスこそ今必要
なのは、その欠乏にこそ保障されてる、っつーよーな情況は、
うんもー、ポストモダンでやんすねえ。ガッハハハ



■今・ココ、の表現だよん・・・   2000/1/13


今、ココでいちばん合理的な表現は、たとえば、こんな風です。


     こーゆー風な表現です。



上から下へ読んでいく順序(時間の経過)とともに空間性に変化を与えると、たとえば、こんな風です。


   こ
     ー
        ゆ
          ー
            風
              な
                表
                  現
                    で
                      す
                        。



一定の空間である文字単位の空間性を高めていくと、たとえば、こんな風です。


     こーゆー風な表現です。



今、ココでの表現を規定してるテクノロジーで、たとえば、こんな風な表現もできますよね。


     こー ゆー 風な 表現 です。



表現とゆーのは、今・ココでのマテリアルとテクノロジーを知っている、とゆーことが大前提です。感性だの個性だのとゆーものはただの言い訳。ピアノを弾くテクニックがない人にはピアノでの表現はできないんですよん。当り前え〜。この当り前のコトをゴマかして自己主張しようとすると、たいてい感性や個性といった言葉を振り回す論議になるんですね。気取った芸術論から単なる好き嫌いの正当化でしかないサブカル論議まで、同じですよん。ほとんどね。

マテリアルでテクノロジカルな、クールな批評って、ほとんどないんだもんなあ。



■J−POP・ミリオンセラーのテク・・・   2000/1/11


「たけしの万物創世期」でやってましたねえ、「J−POPミリオンセラーのつくり方」!!!

サビ・歌詞・歌唱力・声の4つのテーマに分けて分析。
番組スタッフとゆーシロートの意見による企画探究つーのがGOOD。
いきなり小室さんがインタビューされてたけど。


【サビ】
もちろん覚えやすくて、歌いやすいコト。
で、盛り上がるトコなんで曲中の最高音域なんだけど、これがカラオケでトライしたくなるよーな歌えるギリギリの高さを狙ってるんですね。
以上の条件を必然的に導いたファクターはCMソングの影響。まあタイアップってなとこでしょ。
15秒以内とゆー制約があるワケ。制約がないとどんな表現も可能にはならないんですよん。自由詩や現代音楽のブザマを見れば明白ですが。興味があったら短歌命数論でも読んでね、吉本センセイのさ。フォルマリズムやロシア・アヴァンギャルドでも可。


【歌詞】
言葉の響きがポイント。
日本語の意味が解らない外国人でテストしてましたね。
特に母音でア・イ・エとゆー開口音つーか口蓋で発音する明るい感じの音がウリ。ウ・オはダメってな感じ。古来の歌からそーなんだね。母音がつづくとレガートで歌えるとゆー滑らかさもあり。意味じゃなく発音発声の強度ってなワケです。もちろんサザンオールスターズのアレは革命的だったんだね。
以上のファクターはヘッドフォンステレオの普及だとか。まるでマルクスでやんす。自然科学概論の王道だなあ。


【歌唱力】
これは訴求力ですね。
楽譜通りじゃなくて、その歌手なりのフェイクをするワケ。ウラのリズムでノったり、ビブラートしたり、ラップ気味だったりとか、工夫する。ビブラートも高音では細かく、低音では大きくとか。
これは歌手個人単位のアプローチで、オーディエンスにとっては自分の感覚の経験によって判断が左右されるでしょ−。そーいえば、どっかでアン・ルイスさんが宇多田ヒカルちゃんをビブラートでなんとかとか批判?してましたが、まあアン・ルイスさんてストレートな唱法ではありますねえ。でもHikkiのはビブラートじゃないよ、つってもしょーがないかあ。


【声】
超音波成分が多いこと。
Hikkiの超音波がスゴイ。高調波倍音ビシバシの声でござる。
「Movin' on without you」のバックでボーイッシュなフェイクなんか入れてるけど、ああゆー声が出せるって、その証拠。カストラート風な感じですう。番組でヒカルちゃんのビブラートは普通のビブラートと違うとか言ってたけど。そりゃー、トレモロでしょ。彼女がオルガンのインプレッション・ペダルみたいに声量を上げ下げしてるのは第一印象で気がつくとこ。あれが一音で複数音の言葉を乗せる時も微細なテクニックとしてトレモロできるトコがスゲーんでやんす。発声音量をコントロールしながら音程をキープ出来るトコがプロなんざんすねえ。余裕で。Hikkiの声はお寺の鐘みたいって分析してましたね。そーなんです。お坊さんの声明(ショウミョウ)は超音波イッパイなんだよ。自然音の再現だからね、アレ。木々のざわめきなんて50000Hzとかが出てるワケでしょ。鐘はその物品化、コンパクト化、商品化だもんね。




★で、J−POPの大きな問題でーす。
★ま、このサイトの問題意識の大きなポイントでもあるですだよん。(日本語か?)

たとえば、深田恭子ちゃんは音楽教育されてるんでピアノのがお上手です。
うんで、華原のともちゃんの熱烈なファンなんで、ともちゃんのあのムズカシイ曲を全部歌えちゃいます。
でも、恭子ちゃんが歌うと迫力がありません。スゴミがないんですね。これは知能指数や知性の問題じゃありましぇん。ともちゃんは乗馬の選手だったほどだけど運動神経の問題でもないです。まあ、表現の問題ではあります、うんと、大問題ですねコリャ。J−POP批評なんかで批評家がバカさをさらけだしちゃった程の大問題です。小室君にとっては当り前のコトなんで安室ちゃんやkeikoさんでもガンガンヒットさせちゃった時の大事なテクニックなんですがあ。まあバッハがオルガンにヘーキで5度音弾かせたよーな大問題です。ああ、ホントに同じ問題なんだったワイ。バッハってワザとハズしてるんだよ。情景を表現するのに。そん時のテクニックと同じ問題だね、これ。

つーことで諏訪内さんみたいに音楽以外のモノゴトが音楽表現を左右しているコトをチャイコフスキー・コンクールなんかで教えられた人には分かってるコトですね。もちろん諏訪内さんは教えられなくても分っちゃう人です。だって繊細だもんね彼女。

もちろん、こーゆーラディカルな問題は番組でもやってません。
さーて、『心的現象論序説』でも読もーかなあ。

ああ、そーだ。恭子ちゃんが華原レパートリー歌っても迫力ないのはちゃんと音楽教育を受けてるからでしょ。音楽教育をね。音楽表現じゃなくて。

じゃ、Hikkiが歌がジョーズなのは数学が好きなせーか。
なんつーこと分かるワケないじゃんねえ。マイった自己問答ってな感じ。



■今日から現実へ、っと・・・   2000/1/5


リアルでないとねえ、ウソばっかじゃねえ

エゴなお祭りならいらないの。大切なのは現実・・・ってなワケで精進落とし今日は世界中の株価急落でGOODな感じですう。リアルにならないとね!

インターネットとリストラと金融ビッグバンが歪んだまま結晶するのがオンライントレードだのデイトレードなんでしょーかあ? まあ、どーでもいいんだけどアメリカじゃデイトレーダーが500万人とか。でもプロのちゃんとしたトレーダーは1万数千人らしいですね。恣意的に株価を吊り上げてガッポリ儲けようとするのが仕手筋ですが、インターネットの利用で個人投資家が仕手をやるよーになっちゃったよーなもんですね、結果として。

ニューヨーク証券市場は5000ドル割れしたってOK。東証は1万円+ちょっとまで落ちてもダイジョーブ。だってちゃんとマネーサプライが証券市場へ入れば5万ドルとか5万円とゆー可能性もあるだもんね。市場の通貨総量から四則計算・加減乗除でわかるコトだよ、そんなコト。コケるとすれば政府が高い金利(公定歩合)をつけてフローが証券じゃなく預金へまわるヨーになった場合かなあ。ストックでデブになってビョーキになるのは人間も社会システムも同じだよん。

ストック(≦本源的蓄積byマルクス)をフローに解消していく運動としてのマネーの行使(諸権利の交換)が絶え間なく永続するコミュニズム。これはちょっとリアルでしかも最も抽象的でもあるコミュニズムのマイ定義。柄谷さんの新しい著作もそんな内容なんでしょーか? 具体的な姿として協同組合共同体みたいなもんを描いてるとか。やっぱキレもんだなあ。早く買いたいけどフローがないでしゅ。けけけ

まあ時空間変換としての運動(マテリアルのTPOへの解消)をどー社会システムに投影していくかとゆーことかな。


リアルに見てる人たちのスタンスは?

インターネットのプロはやっぱり違います。日本のインターネットの立役者でもある高城剛さんなんか“ネット関連は初値が高値で後は落ちるだけ”とゆーよーにアメリカの証券をクールに観てます。つーか現実を知ってるとゆーコト。アメリカにいたんだもんね。彼の本『デジタル日本人』は中身が濃いですよん。『デイ・トレーダー』で馬渕さんが力説するのもネット関連やSONYやヤフーはプロのデイトレーダーは絶対に買わないとゆーシンプルな事実です。だって実態経済と違い過ぎるからね。そーいえば東証のマザース上場のベンチャー株だって機関投資家は買わなかったよね。今や機関投資家の方がマジメなのかも。少なくとも真剣かあ。財務担当もクビがかかってるからなあ。


個人が右往左往するワケは?

個人投資家が通信やハイテク株に集中しちゃうのは、あわててヒット曲を買う大衆心理と同じで、ホントは個人の感性も好き嫌いも関係ない強迫観念がベースになってるだけ。まあ、証券会社はそれを逆手に取って恣意的に仕手的に個人投資家の資金を動かしてるだけじゃんね。ヘッジファンドも“恐怖心”を逆手にとったテクニックだけどさ。大手証券会社は投資家の信用を得るために当り前の株を勧めますう。バカでもチョンデもってな感じのものを。それも上がりはじめて7〜8割は超えてしまったものをね。だから残りの上がり分は2〜3割しかないとゆー代物。だって上がりはじめて一定期間をクリアして上がりつづけているものだけを“これは絶対ダイジョーブな株”として大手証券会社は客に勧めるんですよん。だから美味しい急上昇場面はすでに終ってたりします。

そもそもそんな株はニュースを見てるだけで分かるよーなものばかり。情報収集能力とか分析力とかはいらないです。その朝のニュースみたいな情報をコンサルタントと称して大手証券会社はウリにしてるんですねえ。まあそれを当てにしてたり本気にしてたりする客の方がバカなんだけどさ。自分で考えりゃグーンと得するんだけど。

えーと、ホントは「上がり始めてから買い、上がり終わる前に売る」のはプロのトレーダーの掟。絶対に失敗なく、しかも定期的に利益にしなきゃいけないプロのキビシイ現実から生まれた当り前のテクニックですね。だけどこれにはスゴーイ自己抑制が必要で、フツーの人には無理です。だからプロのトレーダーって少数なんだけどさ。最近のいくつかの株式関連の本はこの辺のことをあっけなく書いちゃってて、もー、フツーの人をその気にさせたりしてイケないなーなんて思ったりするんだけど、まあ真理はいつもシンプルなんだからいいよね、ってな感じかな。


マテリアルに観て、テクノロジカルにアプローチしないとねえ

感性や芸術に価値があると思ってるオメデタイ人や、哲学的言辞やサブカル用語でモノゴトが分析できると思ってる電波な人は問題外ですが、まあマテリアルな世界にテクノロジカルに関わっていこうとする人には、ちゃーんと未来の可能性が開けるよーにアドバイスなんかしたいな、と思ってる当サイトですう。

対ドル、対¥、どっちでも手堅く動かないユーロの安定性・不動性の権化のようなドイツ金融筋のアナリストはNY証券や東証を“アンタら60%くらい割高だねえ”とクールに観てます。うーん、つまり証券価格6割は落ち得るとゆーコトだあね。実をゆーとそれは正しいんですよん。カンタンにゆーとそーゆーこと。6割は下がる可能性ありってなワケ。

現在日本の熔鉱炉はフル稼働で関連業務は3ヶ月休み無しでしかも今年は続伸の模様。アジア全域の工業化、ハイテク化、つまり産業の都市化が顕著だからね。続いて原材料から工作機械や基本的なインフラになる通信やハイテクも成長続行ってな感じ。だけど東証もナスダックもネットや通信関連だけが数倍から数十倍に上がるとゆー1年だったんですね、ここんところ。 おまけに株式に対するビビリ(参謀本部や企画院が立てたファシズム体制による銀行優位方針以降の風評が原因ですね、いまだに)があるから通貨総量はダブついてるのに証券市場には資金が行かないんだよん。で、一般ニュースでも分かるよーな安易な大ヒットであるハイテクや通信にだけ集中するワケさ。ヒット曲だけの音楽がどんなにつまらなくぜい弱な表現を生んでいくことかあ、なんつーエライ芸術論は別としても。ヒット曲だけじゃ正常じゃないよーなあ。

それに料金とってるNTTとかプロバイダーとかがガンだったりします。おまけにADSLみたいな革新的なテクノロジーで従来の回線でもISDNの10〜20倍のスピードになるしさ。わざわざ新しいインフラ整備だとかゆー前に使用の実態実績によって経済を生み出さないとね、とゆーこと。CATV普及率98%のアメリカと通信が同じワケないし、アクティブが7000万人のインターネット経済と日本のそれが同じワケもないでしょー。実力がなく実態がともなわない分だけ幻想にすがってる日本経済(自称だけどね)や、そのダメさの原因そのものである政治にケリをつけないとダメだもんね、もう。消費税5%から内需がストップしたコトや、政府交渉での経済問題では全部日本側が敗北したコトも含めてね。

政府や国家が最大のガンになってるコトを直視できないバカ論者は、まあバカ漫画家一派じゃなくてもコマッタちゃんです。狂牛病も20万人だからね、日本は。完全ガイキチ政府だもんな。本来なら吊るすだけじゃ済まないなあ。福田さん、早くクーデターやらないの? TVで水ぶくれのデブって田中さんが言ってたけどさ。クスッ



■2000年ねえ、どーなるかなあ・・・   2000/1/3


■大人であるコト、大人ぶり

 コミュニケーションの可能性にあらかじめ誤配を包含する宮台さんはやっぱり大人。もっと大人を感じさせるのは吉本さんに“本物のバカ”とか言われながら、宮台さんの方は吉本理論をちゃんと評価できてることなんか、グレート?な感じい。浅田さんは吉本理論を“中学校レベルの問題として理解できない”とか面白い言い回しでもって逃げてるけど、近代文学批評で浅田さんのビビリがバレちゃってるんで笑えます。笑える余裕のない人って理論的な正当性や優位性だの頭の良さを自称するとこに逃げていくんですよね。東さんはオフレコで頭の良さを自称しながらも、自分にケチをつける上野さんなんかをはるかに大人の仕方で対応してるとこに他の同世代とは圧倒的に違うものを感じちゃいます。


■日本の最大のダンジョン

 「イナイイナイバア」のイナイイナイこそ必要なステップなんだけど、誰もがみんな「バア」の方へ、肯定性の方へ、評価を与えちゃうんですね。その延長ではオタキングみたいな理論は提出できても否定性ゆえの問題にはタッチできない歯がゆさがあります。
 肯定性と否定性を同時に与え、相手を内破に追い込むテクニックは結果として万人に対して有効有益で、何よりもターゲットとなった本人のためになります。そのデッドロックに追い込まれた人間は成長するもんね。悟るとはそういうこと。柄谷さんが吉本さんをその点おいて評価してる(『言語にとって美とは何か』解説)とこなんか柄谷さんの大人を感じさせるとこで、まあ自分自身をデッドロックに追い込んでいくとゆー吉本さんも只者ではないですねえ。中沢さんも吉本さんの『アフリカ的段階』に対して同じ様な評価をしてますね。吉本さんの難点は彼自身の実存の問題も含めて共産党トラウマが強過ぎることかな。実の父が共産党員だった中沢さんや大塚さんはいい意味でそれがないのでクリアな視点を持っている面があります。家庭環境としては坂本龍一や植木等なんかもそうなんでしょーけど。イデオロギーに毒されない耐性をフツーに持ってるとゆーコトで。
 日本における最大のダンジョンである共産主義者・アカ差別の感覚はユダヤ人問題とパラレルで人々の認識力を奪ってます。都市伝説の類も含めて、その手の人間は到達するレベルが測定できるんで面白味がないんです。ましてやよしんりん一派やそのメインをなす世代となると論外だしなあ。
 身近なトコじゃ“東京問題”だね。各種の東京幻想・・・アコガレから首都移転地方交付税は江戸幕府参勤交代の仕返しだとゆーバカなカッペ県知事のザマとかねえ。


■内破のテクニック

 「肯定性と否定性を同時に与え、相手を内破に追い込むテクニック」ですが、東浩紀さんはそういったテクニックに興味を持ってるんで面白いです。彼の上野俊哉さんへの評価はそういったことを踏まえたスタンスであり、上野さんの東批判の方が子供っぽく見えちゃいます。ただ上野さんはマテリアルな状況というものを非常に大切にしているんで、その上で東さんに対して苛立っているのは確かなんですね。
 さて、どちらが正しいのか。羊5のスタンスは無制限転向なんで、ジャッジするポイントはTPO的に自らの利益を鑑みるだけ。いわゆるいちばん平凡なスタンス。消費者や大衆の。まったりした日常の。判断は他力。ズルイなあ。それはいとも簡単に潰される経験を多くしてきたらか身についたものだと思ってます。それもテキスト上のような血も流れない安全圏レベルの戯言ではないので、テキスト上のジャッジには一定以上の評価はないですね。柳生の奧義なんかにかこつけて書いてますが。価値判断から実践への、テキストからマテリアルへのパラドキシカル・ジャンプがないものには一定以上の興味がないワケです。ましてや専門用語には興味ないですね。これがアカデミシャンへの批判の最大の根拠です。


■同世代内コンフリクト

 ネットで見つけた人で、いわゆる東浩紀世代の人間でスルドイセンスの人がいました。彼がLDPさんのテキストから読み取ったことは羊5自身が気がついていなかったことで、“新人類世代の
世代内コンフリクトは凄過ぎる”ということでした。ハッとしたんですが、確かにその凄さは想像を絶します。
 自分の体験では、さらに団塊の世代に対する闘争心の凄さがありましたね。これは宮台さんが「オヤジ」批判に集約させちゃってパフォーマティブになり過ぎてますが。羊5個人でも元赤軍派や戦旗派だか革マル派だかの人間と論争した時には、相手のレスポンスの凄さにたじろぎました。一度はクリスマスパーティーの会場で、広い会場がシーンとなってしまい、相手の怒号だけが響いてました。団塊の世代を批判しつつも、彼らのマテリアルな闘争には新人類世代が耐えられないのは明白でしたね。ゲバルトで身障者になり、それでも当初の意志(革命の)を捨てず黙々と仕事をしてる人なんか見ると、その強度には圧倒されます。
 恐らくは新人類世代は団塊世代からの圧力を無効化するためにもチャラチャラと遊んでみせたのは確かでしょう。ただし他の世代からの批判や圧力をかわしたり無効化できても解決しない問題がありす。それが同世代内のコンフリクトです。


■どーやって同世代コンフリクトを超えるのか?

 東さんに期待するのは同世代内とのコンフリクトをどう超えていくか、というところなんですね。違う世代への批判は簡単なんですが、それは鍛練にも、大人へのステップにもなりませんから。もし党派というものが同世代だけで形成されていたら、それはクラス会レベル。学園祭の模擬店が似合うでしょう。資本主義にはタッチすら出来ないサークルとして終わる集いです。ゲームでも買いに徒党を組んでアキバに行くのがやっとであれば、自分の実存の解さえだせないでしょうね。それで解がでるならオタクはみんな大人になるはずだから。大塚英志さんがエライのは、このことをダイレクトに団塊ジュニア世代に向かって言い放ったことです。羊5がそのレスポンスに注目するのは当り前で。手に取るように解りますね、レスポンスから。

 現在わからなのは、講演会で聞いた時から?と思ってるんだけど、東さんが言った「論理のスピード」。「論理のスピード」ねえ、と時々思い出しながら、調べたこともないんで、そのまんま。

 東さんが“古書”に興味を持って、そこから読解することを大人へのステップとしたのは父子相伝のテキスト版で、それができない同世代その他大勢に対する東さんの嘆きは相当なものでしょ。柄谷さんや浅田さんはその雰囲気づくりをしてあげただけですが、それはとても大人なテクニックで、まさに知の産婆役。
 同世代内コンフリクトを闘い抜くステージにあるボクたちには、他者に対してはイナイイナイとバイバイの宣言しかいまのところないんだけどね。まあ、だから独り言だと表明してるワケです。宮台さんもたぶん、そう。


■村上春樹のシステム表現?

 村上春樹に興味があったのは“イナイイナイ”の状況を自明のこととしながら、“バア”への希求を示しつつ、そこへ実存の問題を代入するというセンチなことをしなかった表現ですね。あれはシステム表現ゆえのクールさですよ。「TPOに自らを解消(解体デハナイ)するダンディズム」とはそーゆーうコトで、「解体」を嘆くようなら実存の数だけ物語はあるワケで、普遍化を求める小説や共通コードによる表現としては陳腐です。個別の実存の問題をテーマにしながら表現を個別・実存に依拠させないという作品がテキストにおいても求められた時代の象徴ですね、春樹は。


■テクノロジカルな表現に隠されたもの

 ところで個別の実存の問題をテーマにしても表現を個別・実存に依拠させないで純粋にテクノロジカルに表現できるジャンルがあります。ビジュアル作品ですね、CGでもGDでも。
 ここに大きな陥穽があって、純粋にテクノロジカルに表現できる代わりに作品へのジャッジも非実存的価値判断によるとします。個人(他者)の感性がジャッジに介入できないとして結果作者だけが勝手に作品を作って、次第に個性が希薄になりつつしかも他者からの介入・コンフリクトがないため極めつけの凡庸さが露呈してきます。もちろんデザイン表現としてはレベルが次第に低下。早い段階からポップアートほどの大衆性もなくなります。これがデザインの現場で起こっている若いデザイナーによる全般的なレベルの低下なんですが、大塚英志はこれを世代論として書いてますね。実際広告や雑誌の制作の現場ではそのとおりです。
 どうすれば解決できるかというと、他者の感性を自分のものと出来るかどうかがポイント。師匠に怒鳴られながら父子相伝を目指して仕事するなら別ですが、そういう人間はいまや少数でしょ。それに宮大工など日本の伝統技能の継承は師匠が何も教えないのが基本でなんで。昔の若い衆は自ら切磋琢磨したんですね。ところがバブル以降ポストモダンの現在カタカナ職業やある程度のインテリジェンスを必要とする(職)場では問題が起ってきてます。若い世代が自己主張はしても父子相伝はしない、だけど教えてほしい、だけどジャッジは受けない・・・自分はペイしないけど、何かゲットしたい、てなもん。
 この状況をいちばん嘆いているのは大塚英志さん。そして名実ともに管理職や上司にあたる新人類世代に「管理職になる覚悟」を呼びかけたんですね。LDPさんの指摘する東さんの本でのデリダやラカンの管理職ぶりとの対比は最高に面白いです。そしてその大塚英志さんへの団塊ジュニア世代のレスポンスこそが世代そのものの属性を如実に現していることをターゲットにしているのがこのサイトの特徴の一つでしょー。


■どーなんのなあ、2000年代は

 自然時間の経過による世代交替でパーフェクトなポストモダン、アナーキーな状況と時代がくれば管理職は存在しなくなるでしょ。残るのは自己管理だけ。さてそんな風に全面化する実存の問題をクリアできる人間がいるのかどーか。お子様に自己管理ができるのかどーか。自らのメディア空間だけで一定ジャンルのみの頭の良さ(オタク)を自称するだけがアイデンティティの存在に何ができるのか? でもそれらは他者・他人のことなんで実を言うと関心がないワケです。ただ笑えるというコト以外は。自己管理も出来ないお子様がどーやって現実に干渉していくのか?という興味を除いてはね。ガイキチ、ストーカー、M君、バモイドオキ神、てるくはのる・・・ジャンクがイッパイだなあ。

 講演会での東さんの「ボクは頭がいいですから」という繰り返しは印象が強かったですね。彼に限っては確かにそうかもしれません。だから真面な師を選ぶコトができたんだしね。