毎回友人たちに登場してもらい、エッセイを書いてもらうコーナーです。 今年のお題は「影響をうけたモノ」。

第13回は、えー、実は当初執筆をお願いしていた高校の同級生、かんちゃんのダンナ様、Q平さんに代打執筆をしていただきました。感謝!

●●Q平さん自己紹介●●

 レーコさんとは京都でのバイト先で出合ったのが始めてでした。その時無理やりバイトの面接に連れてきたのが現在の妻です。おかげで現在の妻と出会うことができました。感謝。
ところで、マサコ〜元気か〜
現在は神戸で某下着メーカーで日々数字に追われて仕事をしています。38歳、男、うお座のO型、一児の父そして一女(妻)の父
アフター5と週末は私も子供に帰ります。

第13回 『デザインな生活』

「十人十色」面白いエッセイの企画だと思う。私はコレに近い言葉を最近よく言う。

「一人十色」

最近マーケティングに関わる仕事が多いのでよく思いそしてよく言う。

人は皆とってもワガママだ。例えば、有名な話として、80年代の半ばコカ・コーラが味を変更したときに起こった事がある。コーラ社はペプシの追撃を恐れ、どうすれば良いのか模索した。その時、消費者テストを行って出た結果は、ペプシの方が美味しく感じるという結果だった。これにより出した結論は、消費者は現在のコーラよりちょっと甘めの(ペプシに近い)味を求めていると・・・そして味を変えた・・・。結果は、不評によりオールドコークを出さざるを得なくなってしまった。

要するに、消費者は「コカ・コーラはコカ・コーラの味でなければならない、でも美味しいのが良い」とワガママな事を言っているだけなのだ。そして何よりもブランドイメージを重視したのだ。
というように、与えられていた時代から選ぶ時代へと変化して行く80年代位から個人はとてもワガママになり、色んな主張をするようになった。そして、1つの事にこだわるのではなく、様々な事にこだわるようになった。

これが「一人十色」

「影響を受けたもの」から道が外れてしまったので元に戻すことにしよう。

デザインが好きである。夫婦そろって好きである。
いつからだろう?たしかレーシングカーデザイナーになりたいと思ったのは小学生の高学年の頃。アルファロメオ1300Jrザカートを見てキレイだと思ったのも小学生の時。
じゃあ小学生からなのか?いやまてよ、ヨウジヤマモトコムデギャルソンの服が大好きになったのが京都で学生を始めた時。安藤忠雄のタイムズビルが完成したのを見て感動したのも京都だった。ブラウンの電卓を見て感動したのも18歳位だった。ヤマギワでB&Oのステレオをみて感動したのもこの頃だった。そして、京都のフレンチ「レ・シャンドール」の料理を見て食べて感動したのもこの頃だ。ということは???

まっ!いつからなんてそんな事はどうでも良いのだ。ただ夫婦そろってデザインが好きという事だ。

今はどうだろう。妻(かんちゃん)は某アパレルでテキスタイルの企画をしている。当然ながら服のデザインや生地のプリントには拘りがあるようだ。最近は建築デザインに興味があるようでいろんな雑誌を読み漁っている。特に二人そろって椅子が大好きだ。家で深夜までデザイン論を夫婦で語る事もある。 やっぱり妻(かんちゃん)も好きなようだ。




話を私に戻すが、私は今でもアルファロメオが好きだ。現在、155TSというモデルから156TSというモデルに乗り換えたばかりだ。
このアルファロメオという車はとてつもなく「デザインな車」である。
まずは外見。これがまさにイタリアンデザインでエロイ!またこれがアルファ独特のROSSOであれば輪をかけてエロイ!!ただ言っておくが私はエロイのが好きなわけではない。そして内装!シンプル&チープこれも何故かデザインの一部に見える。そして走り!これが別にハイパワーでないのに早く感じてしまうセッティング。きわめつけが音!こんなにいい音がする車は他には無い。官能的な音。カンツォーネを奏でる車。こんな表現がぴったりだ。アルファロメオ社は音までデザインしている。



と考えるとデザインの定義は何であろう?
そう。個人がこれは良いと感じるもの。それがデザインなのである。
よって、良いデザインとは、個人によって違うものであり、決して定義付けされるものではないもの。つまり人のワガママに答えるもの。

「一人十色」である。


なんかまとまりが無い話しになり申し訳無い。なにぶん代打なもんで・・・。

(了)



(第14回の執筆者はスエさんです!お楽しみに〜)


★前回執筆者かんばさんへのメッセージ★

はじめましてかんばさん。代打のQ平です。
自分では○○○コンでは無いと思っているのですが、親に対する気持ちはなんとなく同じような感じ方をしている事に気づき、たぶん自分も親になり、そこそこの年齢になったからかなと思いました。自分の子供にもいずれはこーゆーふーに思われたいな。

(レーコより)Q平さん、代打登場、ありがとうございました!う〜ん、嬉しいです。だけど、そうかあ、38歳・・・。いったいいつの間にそんな歳になってしまったんですか?一緒にバイトしてた時、20歳だったじゃないですかっ!なーんて(笑)。36歳の私が言うなって。あー、ほんとうに懐かしくて、嬉しいです。
大学生になった4月、私が、高校の同級生だったかんちゃんを同じバイトに引きずり込んで、それがきっかけで二人が知り合ったんだ、そうでした。今、こうして感謝してもらえるなんて、なんだか気恥ずかしいもんですね。同じバイト先には、この連載の第3回を執筆してもらったマサコもいて、みんな仲よかった。よく一緒に遊んでました。Q平さんの毒舌とかんちゃんの天然ボケ(かんちゃん、ごめん)、絶妙のコンビネーションで、兄と妹のような関係やったね。今も、Q平さんが自己紹介で「一女(妻)の父」と書いてるあたり、二人の調子は相変わらず?なんですかねー。そして、二人が好きなデザインにこだわって、大事にする姿勢も相変わらず。そのせいなのかな、服にしても、雑貨や家具にしても、いつもしっくり馴染んで見える。このエッセーを読んで改めて納得しました。また、神戸に行ってかんちゃん、Q平さん、そしてぼんに会いたいです。しばらく会ってないから、積もる話、どっから始めたらいいかわからないぐらいやね。ぜひ、実行しましょう!!

→「読本 十人十色」バックナンバー
1「筒井康隆礼賛」by よねお
2「デス・スターの溝」by KITT
3「恋い焦がれる」by マサコ
4「おれがすき。」by こばやし
5「奥の奥の感覚」by トヨダ
6「こちらヒューストン」by テラケン
7「ドラッグのすすめ」by イロミ
8「Hello Kitty」by イザベル
9「BLUES SESSION の入り口」by けーこ
10「じかんのかんかく」 by もんち
11 by ヨシミ
12「All that you can leave behind」by かんば


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