KimsCinematicKitchen
第12回  冬もいよいよ


 先週あたりから毎朝、オフィスの入り口に立ったクリスマス・ツリーの「Merry Christmas!」という文字に出迎えられてます。もちろん会社が用意したわけではなく、同じビル内のレストランが出してるのですが、クリスマス気分を味わうのもいいものですね。で、早速『グリンチ』と『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』ていうクリスマス映画を借りてきました。この2つのおとぎ話って、ストレートに「クリスマスって楽しいな!」っていうんじゃなくて、むしろクリスマスの日を恨んでたり、本来はハロウィンで悪魔を演じるのを楽しんでたり、というとこから始まってるわけで、かなり屈折してます。今の世の中ではイヤなことが起こりがちだから、素直に幸せを信じられない人が多いってことか。まあ最終的には、誰だって幸せを望んだっていいんだよ、ってことにはなるんですけどね。ところで、改めて『グリンチ』を家で観て何が嬉しいって、グリンチ唯一のお友達シンディちゃんのクリスマスの装いがしっかり観れること!頭上にティーカップ(中味入り!)を乗せた髪飾りが、もう最高。シンディちゃんが喋るたびにチャポチャポ揺れるのです。劇場ではこの頭にクギ付けで、お話がよく追えなかったくらいですから(笑)。
 さて、そんなことで、今回は今の季節にぴったりのサントラをご紹介。
*クリスマスのファミリー向け映画といえば、『ホーム・アローン』。子供たちのコーラスも可愛いクリスマス・ソングの他、オリジナル・スコア(インストゥルメンタル)で構成され、冬の季節に街行く人々の空気がほどよく伝わってきます。ずっと流しっぱなしでも心地よい厭味のないアルバム。
*『恋人たちの予感』は、張りのあるロマンティックな声が魅力のハリー・コニックJr.(当時22才!)が全曲歌い上げてます。別にクリスマス・ソングが入ってるわけじゃないけど、ハリーの甘い声にアナタの心もあったまるでしょー。♪It Had To Be You...なんてかかると、気分はすっかりNYのクリスマス。
*最近公開された『セレンディピティ』も同じくNYが舞台。クリスマス・プレゼントを買いに行くとこからお話が転がり始めます。どの曲も個性的だけど、ルイ・アームストロングの"Cool Yule"なんか聴けば、寒くて家でちぢこまってても元気が出てくるはず!
*意外にお勧めなのが、『アリー・マイ・ラブ』のクリスマス・アルバム『A Very Ally Christmas』。ドラマの中で歌われたクリスマス・ソングが集められてます。出演者を歌のオーディションで決めたのか?と思うくらい、みんなお上手。特にロバート・ダウニーJr.など、ドラッグで捕まった人物とは思えない(だからこそ?)自慢のノドを聴かせてくれてます。

 冬の夜はよいアルバム聴いて、心もカラダも暖まってくださいねー。
●Kim's 近況

 この写真の構図、どこかで見たことありません?実は京都へ行ってきました。ホントにJR東海のCM気分でぶらりと出かけたので、日帰りです。今年一番の贅沢だったかも(笑)。ただ、紅葉シーズンたけなわのつもりだったのに、例年より寒くて時期が早まり、すでに木々のてっぺんは写真の通り寂しげな状況に。あー、も少し早く行ってればなー。しかし、ピーク時だったら一日じゃ回り切れなかったかもしれません。定番ながら、東本願寺〜清水寺〜平安神宮〜南禅寺〜永観堂〜哲学の道〜銀閣寺というコースをたどり、そして「やっぱり、うどんは澄んだつゆがええね」と思いながら帰ってきたのでした。そういえば、“哲学の道”を「なんなんだ、この道は!いつまで歩いたらいいんだ?一体どこまで続いてるんだ?!」と大声でグチりながら歩いてるオジサンがいまして、結構笑いました。

 「わびさびは不粋者にも道をあけ」(お粗末)

(レーコより)このページを作ってる時に、FMからDAFT PUNKの"One More Time"が流れてきました。そういえば、キムさんとカラオケに行って、キムさんがこの曲入れて、最初はノリノリで歌ったんだけど、ずーーっと"one more time〜"ばっかり続くから、飽きちゃって「もうい〜や」って途中でやめたのって、去年の出来事?それとも一昨年?なんて考えてる間に、一度も聴いたことがなかったフルコーラスが終ってた。もう12月か。思い出せることはいろいろあっても、それがいつだったかわからない。悲しい。

 そんなあやふやな記憶の中で、たぶん(笑)6、7年前のクリスマスに買ったビヨークの「Gling-Glo」というジャズアルバムがこの時期の私のお気に入りです。ほとんどがアイスランド語で歌われてます。クリスマスアルバムって訳じゃないと思うんだけど(何せ全部アイスランド語なのでよくわからない)、1曲目、ピアノの音色がなんともクリスマスっぽいんです。今も売ってるはずなので機会があれば聴いてみてくださいまし。「恋人たちの予感」のビデオはやっぱりこの季節に見なくては・・・。たとえひとりでもっ(泣)。

Kim's Cinematic Kitchen バックナンバー
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4月号「春一番」 5月号「5月です」 6月号「少林サッカー」
7月号「髪を切る人」 8月号「夏が来た!」 9月号「シネコン大好き」
10月号「秋の夕日に・・・♪」 11月号「厨房にて」


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