BBC のウェブサイトで公開されている音源に関する 嶋田 TFJ 丈裕 の発言です。 特に網羅的にというわけではなく、 音盤雑記帖で取り上げるようなミュージシャンを 中心にチェックしています。 自分への備忘録/音源へのリンク集代わりに発言をアーカイヴしています。 ここを足掛かりに、このサイトで紹介しているようなミュージシャンの音楽を聴いてもらえたら、とも思っています。 BBCに限らず、インターネットで公開されているお薦めの音源があれば、是非、 談話室で教えて下さい。
順番は新しいものほど上です。(談話室と同様です。) リンク先のURLの維持更新は行っていませんので、 古い発言ではリンク先が失われている場合もありますが、ご了承ください。
BBC Radio 3 の Jazz on 3 の 2004/09/10の放送は、 Ken Vandermark's School Days と Evan Parker Trio の ライブ音源二本立てです。
Ken Vandermark's School Days は重めの2管5tetですが、 piano でも guitar でもなくて vibes なのがいい感じの力の抜け具合です。 Haker-Flaten (bass) と Nilssen-Love (drums) というノルウェー (Norway) なリズム隊も良いし。 自分にとって Vandermark がマイブームだったのは1990年代半ばで (レビュー)、 リリースが多すぎることもあって最近はほとんどフォローしなくなっていたのですが、 School Days は良いかも。 Okka Disk から2枚リリースあるようですね。 最近の Vandermark のプロジェクトといえば、 Free Fall が気になっているのですが、どうなんでしょうか? Jimmy Giuffre 大ファンとしては期待外れそうな気がして避けてたのですが、 School Days での力の抜き方を聴いて、概して力み系の Vandermark が 脱力系の Giuffre をどう料理しているのか気になってしまいました。
Evan Parker Trio は、 piano 奏者を見て Alex von Schlippenbach Trio じゃないですか、と思ったら、 drums が Paul Lovens ではなくて Paul Lytton でした。をを。 ま、Lovens が Lytton になったからといって大きく変わるものではなく、 相変わらずといえばそうですね。 ま、Lytton の方が音が軽いというかとっ散らかした感じというか、 チャカポコしてるように思います。
聴き逃してしまいましたが、Jazz on 3 の先週 2004/09/03 の放送は、 Iain Ballamy - Stian Carstenson duo だったのですね。うーむ、聴き逃し残念。
久々にインターネットラジオの話題を。
PP ML で教えてもらったんですが、 John Peel の 2004/8/12 に The Fall が出てます。 2時間の番組の中で他のいろんな曲の合間に4曲かかるだけですが。 今ならまだ聴かれます。 聴いてみましたが、なかなかよく動態保存されてますね。 というか、ま、Mark E. Smith の歌は相変わらずなんですが、 昔に比べて bass などの音が太くなったような気がします。 ほほう。
この話題を振られて John Peel のページを見ていて気付いたのですが、 Orbital's Last Gig Ever @ Maida Vale 2004 というのもありますね。こちらは7/29と少し前のものですが、 今でも10分ほど演奏が聴かれるようになっています。 しかし、final gig って、 Orbital って解散 (活動停止) したんですね。 techno の時代も終ったんだなぁ (感慨)。
BBC のラジオ音源アーカイブといえば、7月下旬にあった world music のフェスティバル WOMAD Rivermead 2004 のライブを収録した Radio 3 の 音源アーカイヴ が公開されてますね。いつでも聴かれると思って、まだ聴けてませんが……。 ところで、音源アーカイヴのページに書かれている
Radio 3 によって録音されたコンサート音源のほとんどを 一年を通してこのウェブサイトのここで聴かれるようにします! ほとんどは完全に聴かれるようにする予定ですが、 限られた曲数しか権利を持っていないもの僅かながらあります。 音源はアーティスト・プロィールのページにあります。
って、ほんとに素晴しいです。 たまに輸入盤量販店の店頭をチェックしていても、 WOMAD に出演するような非欧米のミュージシャンや 欧州のルーツ指向のミュージシャンのレコードは、 日本では主流の音楽流通になかなか乗らなくなってきていると、つくづく感じます。 欧州とかではメジャーでも日本のメジャーの輸入部門が扱おうともしないとか、 world music は jazz 以上に市場が小さく500枚売れたら大ヒットとか、 そういう噂もいろいろ耳にします。 しかし、そういうレコード流通などあまりあてにしなくても、 むしろ、インターネットラジオ音源を通して広く気楽に聴かれるようになって いけばいいなぁ、とも思います。 しかし、一般にはページが英語で書かれてるというのが壁になるのかしらん……。
がーん。先日ちょっとだけ触れただけで、 後でちゃんと紹介しようと思っていた、BBC の World On The Waterfront のページが無くなっています……。このページで、4月末から5月頭にかけてあった BBC の Music Live Festival の ライブ音源が聴かれるようになっていました。 Kapela Ze Wsi Warszawa (Warsaw Village Band)、The Klezmatics、Cara Dillon は聴いたのですが、 The Afro Cuban All Stars を聴き逃してしまいました。 うーむ、いつまでもあると思うな親と金と音源アーカイヴ、というか……。 やはり、ラジオ音源は旬のうちに紹介しないといけませんね。
ポーランド (Poland) の若手 punk-folk バンド Kapela Ze Wsi Warszawa (Warsaw Village Band) (関連するレビュー 1) と、 ユダヤ系の音楽 Klezmer のリバイバル・バンドの古参 The Klezmatics (関連するレビュー 1, 2, 3) は、 ま、レコードから受ける印象から大きく外れないライブ演奏でした。良かったですけど。
Cara Dillon を聴いたのは、このラジオ音源が実は初めて。 English/Irish folk をバックグラウンドに持ちながら、 Rough Trade からリリースしているあたりが 気になる女性歌手だったのですが。folk モノにしては線が細めの歌声で、 普通にSSWっぽいというか Joan Baez ぽいような印象を受けました。ふうむ。 もう一癖欲しい気もしますが……。 彼女が参加してるプロジェクト Ghostland も気になります。 中古かアウトレットで出てたら拾ってしまうかも。 ちなみに、インターネットで読める比較的詳しい記事は Jennifer Byrne, "The rise and rise of Cara Dillon" (FolkWorld, No.22, 2002)。
ちなみに、今、BBC の Late Junction の 2004/06/21放送分 を聴きながら書いています。 トルコ (Turkey) の Doublemoon レーベルの Mercan Dede と Baba Zula (関連発言, 関連レビュー 1) がかかりました。 それも、アルバム未収音源というか、 2002年12月の TransMusicales (Rennes, France; フランス・レンヌ) でのライブを収録した Radio Denmark 音源という……。 こういうのをかけてくれるので、Late Junction は止められません。
Mercan Dede に続けてウズベキスタン (Uzbekistan) の女性歌手 Sevara Nazarkhan (関連レビュー 1) をかけるあたりも、よくわかってますねー。く〜。 こちらはアルバム Yol Bolsin (RealWorld, CDRW109, 2003, CD) からですが。 しかし、BBC ってよく Nazarkhan をかけますよね。実は UK で人気あるのかしらん?
BBC Jazz on 3 の6月11日放送分、 Hermeto Pascoal live at Barbican, London が聴けるようになりましたね。 ライブ録音だけの放送ではなく、 過去のアルバムをかけつつのミュージシャンの紹介もしているので、 (英語の聞き取りに問題なければ) Pascoal 入門にはいいかも。 しかし、前後してかけられるアルバムの音源と聴きくらべてても、 小編成の時に比べてテンション低めに感じますね。 ステージを観ているとまたちがうと思うんですが。 Pascoal が jazz big band で演ってるのを聴けるというのは、 実は、ちょっとレアかも。 参考までに、London 在住で実際に観に行った人の 日記。
あと、Jazz on 3 の11日放送分では、Pascoal の後に 追悼ということで Steve Lacy が1曲かかります。 Steve Lacy / Daniel Humair / Anthony Cox, Work (Sketch, SKE333028, 2002, CD) から、Mal Waldron の "Snake Out"。く〜。疾走感がかっこい〜。 しかし追悼でアルバムの中でも勢いがいいこの曲をかけますか。 って、このCD持ってるんですが、一年程前に談話室で軽く触れたきり、 音盤雑記帖に書かずに忘れかけてました。いけません。 これを聴いて思い出して、Jazz on 3 に続けてCDを聴き直してしまいました。 レビューも書いておきました。 しかし、やっぱり、Anthony Cox の bass っていいなぁ〜。 最近は半ば引退状態でよほどの仕事じゃないと受けない、という噂も耳にするのですが……。
ちなみに、来週の Jazz on 3 は Elvin Jone 追悼特別企画。 これも聴かなくちゃ。
BBC の Jazz on 3 の 6月4日の放送は 5月29日の Bath International Music Festival のライブ録音です。出演は、 Gianluigi Trovesi / Gianni Coscia のデュオと、 Louis Sclavis Napoli's Walls。 をを、ECM なラインナップですね。 レビューしてませんが、実は、 Gianluigi Trovesi / Gianni Coscia, In Cerca Di Cibo (ECM, ECM1703, 2000, CD) も Louis Sclavis, Napoli's Walls (ECM, ECM1857, 2003, CD) も持ってたり……。 今、Jazz on 3 を聴きながらこれを書いてるわけですが、 ま、ECM の録音のイメージを大きく覆すものではないでしょうか。 けど、folk 的な Trovesi - Coscia と live electronics な Napoli's Walls と 一聴したところは対称的ですが、いずれも柔和な clarinet がいい感じです。く〜。 ECM盤のときは folk 色薄く感じたんですが、こうして続けて聴くと、 Napoli's Walls ってけっこう folk 的に思えたり。
ちなみに、Jazz on 3 の放送音源は基本的に一週間しかアーカイブされないので、 そろそろ6月11日放送分に切り替わってしまうと思います。 時差があるとはいえ、紹介のタイミングとしてはギリギリですね……。 間に合う人もいるかもしれない、ということでとりあえず紹介します。 次も Hermeto Pascoal の先日の Barbican, London でのライブ録音ということで、 面白そうです。 Jazz on 3 もいつもこの手のライブ音源ならちゃんとチェックするのに。
小倉 秀夫 弁護士の benli で 着メロ着うたボイコットの提案を。 をを、その手があったか、……って着メロも着うたも使ってませんよ。 kitanoのアレにも、 著作権改悪法推進会社ブラックリストが上がってますが、 ここ何年も RIAJ 会員レコード会社がリリースしたレコードなんて買ってないしですねー。 ボイコットしようにも、それ以前から既にボイコット同然の状態だったりして……。 ま、ボイコットを呼びかけてもしょうがない、って思っているところはあります。 ただ、そんなものに頼らなくたって十分に音楽趣味生活を楽しむことができる、 ってことは、今までこのサイトを読んできてくれた読者ならわかってもらえるのではないかと。 「強欲音楽業界に対するオルタナティブを確立すべきである」 なんていうような抽象的なべき論言って何の解決になるでしょう? それより、ささやかなものかもしれないけど 実際のオルタナティブな音楽の楽しみ方を示していきたいと思っていますし、 いままでもそうしてきたつもりです。
2年前に実験的・前衛的な指向を持つ音楽と多文化的な folk / roots 的な音楽の併置・混交についてここに書いたとき、 「音楽のネットワークのようなことを伝えるのに、個々のレコードの紹介という形式はもはや限界があるようにも感じてしまいました」 ってことを書いたわけですが。 world music とか jazz / improv. とかの欧州の新しい音楽の動きとかフォローしていると、 レコード (CD) のリリースよりもフェスティバルとかでの動きが先行している感があるし、 ライブがシーンの動きの中心にあり、 特に各地で開催されるフェスティバルが動きをまとめ上げていると感じられます。 昔ならそういう動きを知る媒体などは限られていて レコードや音楽雑誌記事という形で紹介されるのを待つしか無かったわけですが、 今や、フェスティバルやライブのラインナップをインターネットで調べるのも簡単ですし、 そのライブ音源もインターネットラジオで公開されていたりすることもそれなりにあります。 インターネットでフェスティバルの情報を集めてライブ音源を聴いてる方が、 レコードを買っているより生きた形で音楽に接しているように感じることもあります。
先日も BBC の映像ファイルを Creative Commons 型のライセンスで BBC Creative Archive として公開する計画 (プレスリリース) が話題になりましたが。 ここで何回か紹介してきたように、 それ以前から、Creative Commons ライセンスではないものの、BBC はラジオ用に録音した フェスティバル等でのライブ音源をアーカイブして積極的に公開してきています。 先日紹介した Europe In Unionだってそうですし。 また改めてちゃんと紹介したいと思っていますが、最近また、 World On The Waterfront という world music のライブシリーズ音源のアーカイブが公開されてます。 CDを摘み食いしているよりもこういうのをチェックしていた方が、 欧州の新しい roots-oriented な音楽の動きがわかるように思います。 その他にもラジオ番組の音源を BBC はインターネットで公開してくれています。 John Peel だって Mixing It だって Late Junction だって 日本に居ながらにして聴けるのです。 もちろん、趣味としている音楽のジャンルにもよるとは思いますが、 新譜CD頼りの音楽趣味生活よりも、 インターネット・ラジオ音源をメインとした音楽趣味生活の方が 豊かなのではないか、と思うところがあります。
そんな最近の自分の音楽趣味をとりまく状況を考えると、 レコード輸入権導入で輸入盤が買いづらくなるということが無くても、 結局CDを買う量は減っていくのだろうなぁ、と思っています。 ま、今は、物理的なメディアへの思い入れというか惰性もあって レコードやCDも買ってますけど。
昨晩、週末恒例ですが、音盤雑記帖にレビューを載せてあります。 Pietra Montecorvino, Napoli Mediterranea (L'Empreinte Digitale, ED13172, 2003, CD) のレビューです。
Pietra Montecorvino も参加しているバンドであり、 Napoli Mediterranea の制作陣である Eugenio Bennato や Erasmo Petringa のバンド Taranta Power も悪くはありません。2枚のリリース Eugenio Bennato, Taranta Power (new version; Taranta Collection, TC001, 2002, CD) と Eugenio Bennato & Taranta Power, Che Il Mediterraneo Sia (Edel, ERE0141052, 2003, CD) があります。 といっても、tarantella と言われてもどんな音楽か想像つかない方が多いかと思います。 BBC Radio 3 のライブシリーズ Europe In Union の2003.09.21の回に Eugenio Bennato + Taranta Power が登場していて、 もちろん、ウェブサイトでそのライブ音源音源が聴かれるようになってます。
しかし、この、BBC Radio 3 の Europe In Union は、ラインナップがいいんですよね。ヨーロッパ各地から最近出て来ている roots-oriented な音楽のいいところちゃんと押えている感じで。 ヘッドライナーとしてヨーロッパに拘らないところを据えてるのも面白いです。 どの回もお薦めですが、一押しは、 2003.10.19の Kristi Stassinopoulou でしょうか。 ギリシャ (Greece) の女性歌手ですが、彼女のバックグラウンドについては、 fROOTS Issue 237 (March 2003) の 記事がお薦めです。
すっかり流れてしまいましたが、一ヶ月前のインターネットラジオ話のフォローアップ。
BBC Music の WOMAD 2003 特集で、 ウズベキスタン (Uzbekistan) の女性歌手 Sevara Nazarkhan (関連レビュー) のライブ音源・映像が公開されているという話をしましたが (前の発言)。 先月に授賞式があった BBC Radio 3 Award for World Music 2004 の特集ページで Asia Paficif 部門で受賞した Nazarkhan の授賞式の際のライブ演奏の映像3曲18分が公開されていましたー。く〜(悶)。 "special acoustic set" ってことで、kemanche 風の擦弦楽器 (と弦楽器 dotar も) と daf 風の frame drum の2人だけをバックに、dotar を抱えて歌ってます。 1曲は女性司会者をやっていた Mary Ann Kennedy (Scottish harp) 伴奏という特別セットだし。 trip hop 的なアルバム Yol Bolsin (Real World, 2003) とも rock 的な WOMAD での演奏と違うアコースティックなセットもなかなかいい感じです。く〜(悶)。 こういう制作でアルバムを作ってくれないかしらん。
WOMAD 2003 特集の音源も少しずつ聴き進めてるんですが。 去年の BBC Radio 3 Award の Asia 部門で受賞した アフガニスタン (Afganistan) の Ensemble Kaboul の ライブが、けっこう気にいりました。 ま、かなり伝統的な演奏ですけどね。 MCで「イランとインドの間」とか紹介されてますが、あまりインドっぽい感じはしなくて、なんとなくトルコ〜中央アジアっぽい気が。へ〜。 ま、あまり詳しくないのでいい加減な印象ですが、 Nastaran (Arion, ARN64543, 2002, CD) っていうリリースもあるのかー。うーむ。
こういうライブ音源アーカイブの他に、普通の番組もたまに聴いてます。 今のところ一番のお気に入りの番組は、BBC Radio 3 の Late Junction。 ま、その筋では有名な番組だと思いますが。 "A laid-back, eclectic mix of music from across the globe, ranging from Mali to Bali, and from medieval chant to 21st-century electronica." ってわけで、選曲の幅広さ (といってもメインストリームのポップスはかかりませんが) と、 奇抜な音楽をかけようというような力みの無さが、とても良いですね。 ちなみに、Late Junction (月〜木曜日) と同じ時間帯 (22:15〜) の金曜日は (一週間はアーカイブで聴かれるので放送曜日時間は関係無いんですが) で Mixing It (BBC Radio 3, 金 22:15〜) をやってます。やはり幅広い選曲がウリなわけですが、 こっちは、今まで聴いていてツボにハマったことが無いんですよね。うむ。
Late Junction や Mixing It って、定期講読してる音楽雑誌 The Wire や Songlines の記事の中で言及されることがあって、以前から気になってたんですが。 こうやって、日本に居ながらにして聴くことができるなんていい時代になったなぁ、と思います。 1980年代に John Peel が こうやって聴けていたらなぁ。 って、久しぶりに John Peel の所を見たら 5/19 に Morrissey が……。ひえ〜。
って感じで、お薦めのインターネットラジオの番組があったら、是非教えて下さい。
どうも堀井さん、実は、インターネット・ラジオを聴きだしたきっかけは、 堀井さんとの今年の頭のメールのやりとりなんですよー。 それ以来インターネット・ラジオを試してみようと思っていたのですが。 年度末の仕事のヤマを終えて、晩に家で過ごす時間に余裕がでてきて、 やっといろいろ聴きはじめられたというわけです (ちなみに、最近、談話室/フォトログにアナログ盤のネタが増えたのも、家でレコードに針を落す余裕が出来たから、という……)。 そのときにも教えてもらった comfm (世界中のインターネット・ラジオのポータル) も気になってはいるんですが、まだ手が回りません。 ロマンシュ語のラジオとかも聴いてみたいとは思っているんですが。 以前から情報源として使ってきた BBC Music だけでも聴きたいものが沢山ありますし、 なんせCD化されてないライヴやラジオ・セッションの音源満載なのでそれが気になって……。
Radio Swiss Jazz も面白そうですね。 実は、書きながらちょっと付けてみたんですが、 いきなり free jazz な Irene Schweizer & Han Bennink, "Just You, Just Me" なんてかかってて、ノケゾリました……。 続いてゆったり latin っぽいのとか reggae っぽいのとかが続いたので、 時間帯を決めてスタイルで特集組んでるとかそういうわけでもなさそうですが。
TRPlayer は一応存在は知ってましたが、 今のところ必要になる環境じゃないので、インストールしてみたりはしてません……。 なんせ、一人暮しということで限りなくワンルームに近い狭いマンションに住んでますので、 「AV セットの前のソファに座りながら、ADSL 回線に繋いだマシンに無線 LAN でリモート・ログインしてコマンドでストリーミング・ラジオを再生」 なんて状況があり得ないです(泣)。 というか、無線LANで繋がってるのなら、ADSL回線に繋いだホームサーバの X Window を ベッドサイドのノートパソコンで表示させればいいだけ、という気も……。
今まで、パソコンの音声出力は小型のアンプ内蔵スピーカに繋いでいたのですが、 昨晩の部屋掃除整理の際に、パソコンとAVセットにも繋げるようにしました。 で、AVセットを通して BBC Music が公開されている音源を再生したら、 今までの再生音質が嘘のような良さ。ライブ盤CDとの比較なら遜色無いですね。 今使っているパソコンにはマザーボード内蔵のサウンド機能しかなく、 ステレオミニジャックの出力しか持ってないので、 AVセットと繋いでもたいして音質向上しないだろうと思っていたのですが。 こんなことなら、さっさと繋げばよかった……。 あー、これで、おもいっきりインターネット・ラジオにハマってしまいそうな気がします。
さて、BBC Music が公開しているライブ音源ですが、最近のものを紹介。 一ヶ月ほど前にあった Fuse Leeds 2004 のものが 公開されています。をー。 現代音楽のフェスティバルですが、今回の芸術監督が Django Bates ってことから判るように、jazz / improv. や folk のミュージシャンも加えて、なかなか楽しげです。 聴いた中で一番面白かったのは、 London Sinfonietta, arr. by Django Bates feat. Evan Parker and Paul Lytton, Premature Celebration - a birthday tribute to Evan Parker。 作編曲を強く感じる演奏で、あまり improv. ぽくないですが、 オケやサウンドコラージュとの Parker と Lytton の絡みってけっこういけますね。 なんとなく1970sっぽい気がするんですが、その理由が意識化できない〜。 しかし、18分余りと時間が短いのが残念ですな。1時間くらいまとまった形でちゃんと聴きたいです。
Linux で Real のストリーミングを録音する方法ですが、 ググッたら一発でしたね……。 ESD (Enlighten Sound Daemon) っーのはこういうときに使うのかー、というか。 さっそく試してみたら、あっさり wav が作れましたし、ちゃんと再生もできました。 もちろん、SoX (Sound Exchange) のオプション次第で MP3 でも Ogg でも OK っすね。
って、これだけではなんなので。 BBC Music の ラジオ音源アーカイブといえば、world music のフェスティバル WOMAD 2003 というのもあります。まだほとんど聴いてませんが。 しかし、ウズベキスタン (Uzbekistan) の女性歌手 Sevara Nazarkhan の ライブ音源約48分とビデオ映像約30秒 があるじゃないですかー。く〜。 動く Nazarkhan の映像をこれで初めてみましたが、意外に動きながら歌いますね。 去年の Yol Bolsin (Real World, CDRW109, 2003, CD; レビュー) の漂うようなサウンドも大好きですが、 ライブのラフな音の方もそれはそれでかっこいいです。というか、けっこう rock っぽく感じます。 しかし、Yol Bolsin に収録されてない曲をけっこうやってますね。 あー、早く新作が聴きたい〜 (悶)、生でライブが観たい〜 (悶)。
以前から、BBC の Music コーナーは 情報源として重宝しています。あまりインターネットラジオは聴かないのですが、 最近は、そこで公開されているラジオ音源アーカイブをときどき聴くようになっています。 CDになっていないライブ音源がいろいろあるので、とても面白いです。 インターネットラジオを聴かない理由の一つに音質の問題があるのですが、 こういうものの場合は音質に対する許容範囲が広がるような気がします。 ちなみに、最近の最も楽しんだのは、去年2003年11月の London Jazz Festival 2003 でのライブ音源。 全て聴いたわけではないのですが、聴いた中から興味深かったものについてコメント。
Arve Henriksen & Terje Isungset は ノルウェー (Norway) を拠点に活動する Henriksen (brass,voice; Supersilent) と Isungset (percussions,voice; Groupa, Utla) のおそらくデュオ。 ライブ約44分が聴かれます。 Henriksen / Isungset / Seglem, DAA (NOR-CD, 0039, 2000, CD) の2/3というより Terje Isungset, Iceman Is (Jazzland, 064 458-2, 2002, CD; レビュー) の2/3という感じでしょうか。 氷楽器ではないですが音数少なめの繊細な演奏が続きます。 楽器音というより物音っぽい音が多様されているのですが、 それにしては感傷的な旋律もふっと聞こえてくるところも良いかしらん。 おそらく Henriksen のものと思われるハイトーンの歌声が特に気にいりました。
Ghazal はイラン (Iran) の Keyhan Kalhor (kemancheh) と インド (India) の Shujaat Husain Khan (sitar,vocals) のデュオ。 彼らのライブ約46分が聴かれます。 この2人に Sandeep Das (tabla) を加えたトリオで、去年、 Ghazal, The Rain (ECM, ECM1840, 2003, CD) というのをリリースしてましたね。このCDは一応持っています。 tabla が抜けてますますリズムがひっこんでいますが、The Rain とあまり印象変わらないでしょうか。 何かもうちょっとキャッチがあれば、と、思うのですが。
Dhafer Youssef は チュニジア (Tunisia) 出身でウィーン (Vienna, Austria) を拠点に活動する oud 奏者。 彼の oud を弾きつつ歌うソロライブ約15分が聴かれます。 ソロといっても、さりげなくディジタルディレイとか使っているような気がしますが。 いいなぁと思えそうな直前で終る感じで、ちょっと短くて物足りないかも。
Matthew Herbert Big Band (レビュー 1, 2, 3) のライブは約60分の長さで充分に楽しめます。 冒頭のアメリカ国家の trumpet ソロとそれを邪魔するようなノイズや観客のブーイングで始まるところから、Herbert らしいですねー。 Matthew Herbert はライブはとても面白いと思っていますが、 最近のレコードは聴いていてもイマイチという感じで、 Dani Siciliano, Likes... (Stud!o K7, !K7 156CD, 2004, CD) もリリースされてすぐ飛びついたものの、レビューすることなく流してしまってたりしますが。 ちゃんと制作されたスタジオ録音よりライブ音源を聴いているほうが楽しいような気がするのは、 ライブを何回も観ていてその様子を知っているからでしょうか。うむ。 ライブ盤もリリースすればいいのに、と、ふと思ってしまいました。
良かったものは録音しておきたいように思うのですが。 Linux で Real のストリーミング (.ram) を録音するのってどうするんだろー。 RealPlayer で再生しながら GNOME Sound Recorder で録音するとかはできないみたいだしなー。 調べなくちゃ……。