● 2004年11月30日(火)
ウルビデはやはり世界一ヘンだ
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 | 今日は高円寺ペンギンハウスで「ギター・インプロヴィゼーション10番勝負」の最終回・私のお相手は日本唯一のプロフェッショナル・ドローン・ギタリスト、ディーゼル・ギターの能勢山くんである。対バンはた*みや。このた*みやは、る*しろうの金澤美也子さんと、オリジナルウルトラビデのTaiquiくんとのユニット。なんと今夜は、オリジナル・ウルトラビデのアルバム「インプロヴィゼーション・アナーキー」をカヴァーするというとんでもない企画。およそ誰もやろうとは思わないであろう、快挙である。
能勢山くんとは長いつきあいだが、対バンをしたことはあっても、一緒に音をあわせるのは今日が初めて。リハの時は、音色がちょっとあわないのを能勢山くんが気にしている様子。私も昨日準備した音があわないので、お互いが少し歩み寄ることになった。 た*みやのリハを見ているだけで、もうおもしろくてしかたがない。だいたい、ウルトラビデとか非常階段とか、第三者がカヴァーなどしようのない音楽ばかりやってきたので、自分の音楽を別の人間が演奏するのをほとんど見たことがないのだ。さらにこのユニットならではのアイデアや演奏も満載、BIDE(HIDE)の語りの新録音テープまで用意されていて、いやはや、すごかったです。
ライブでは、インプロヴィゼーション・アナーキーの時に、ベースにファズがかかっていなかったのを除けば、ほぼ予定通り演奏されたのでは。なんともいえないプレゼントをいただいた気分です。最終回にふさわしい、素敵な演奏でした。おふたりとも、お疲れ様。そして、ありがとう。
客席も美也子さん関連のお客さん多く、なんだかおっさん度(失礼)非常に高かったですが、私がウエッジの連載で愛読していたノンフィクション「転機」の作家の溝口敦氏に会えるとは夢にも思っていませんでした。これも嬉しいボーナスでした。
能勢山くんとのギター・インプロヴィゼーションは、予定通りドローン対決。能勢山くんも本人曰くちょっと押さえすぎたそうですが、なんの、泥濘を暗黒になるまでこね上げたようなギターサウンドは見事でした。インプロはやはり演奏者の人間の質が表れますね。私もいつかはドローン音楽のアルバムをリリースしたいと思っているので、ちょっと胸を借りた次第です。2テイク目は、ちょっと私主導でわかりやすい展開になりました。Amというコードは、やっぱりかなり面白いねえ。
コサカイくん、あっこちゃん、ジュンゾくんなどいつもの面々に加え、五味くんも来てくれていて嬉しかった。ビールくらいしかおごれませんでしたが、またゆっくり飲みましょう。 | | |