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 ● 2005年02月28日(月)  気持ちが荒れる時もあるだろう
2月も今日でおしまい。明日からは奈良の「お水取り」がある。毎年のようにこの季節には奈良に足を運んで、お水取りの儀式を見に行っていたが、今年は行けなさそうだ。

ナスカ・カーのナカヤさんの件。(詳しくはナスカ・カーBBS参照)
ちょっと心配。東京のスタッフの父親も同じような症状で、昨年死線をさまよったこともある。高血圧なのに繊細な神経を持つ人は、壮年期に気をつけたいところだが、気をつけようもないか。

マゾくんに電話。5月のノイズ・メーデーに参加を誘われていたのだが、どういう形式で出演するかずっと考えていたが、どうしてもこれをしたいという相手がおらず、結局ソロで出演することにした。

携帯の着うたフルサイトのインディーズのところにアルケミーもどうか、というお誘いをいただく。なんとも言えない気分。来週にでも状況などを聞きに行こうと思う。いぬん堂なども登録しているサイトらしいが、レーベル経営サイドからすれば別の収入源になるわけで、検討に値するのだろう。ただ、ネット配信を含めて、いまいち本腰が入らない。
結局はこちらが古い人間ということか。

あるバンドのメンバーからメール。気持ちが行き違う。
こちらが真剣すぎるのか、相手が普通なのにこちらが過敏なのか、それとも相手の音楽に対する姿勢があいまいなのか、遊びっぽく見えてしまうのか、どうもしっくりこない。
これまたこっちが古い人間ということか、と、気持ちが荒れる。

ライブにさそってもらったら、可能な限り出演したいと思う。それが相手のこちらへの気持ちへの礼儀だと思うからだ。自分の都合で出演出来ない場合、その出演依頼を断って何を自分が優先しているのかを、いつも自問する。それが自分の都合とか、自分の生活のための仕事とか、自分のための何かを優先している時は、いつも恥ずかしいと思う。自分のことを優先して、自分が選んだ表現するという行為を後回しにしていることは、やはり表現に対して嘘をついていると思うからだ。
じゃあ、なんのためにお前は人前で歌を歌っているのだ?その責任はどこにあるのだ?と、思うのだ。

ただ、所詮はバンドとか、音楽活動とかは、遊びの延長であり、楽しいか楽しくないかの選択であり、家庭とか、彼氏とか、彼女とか、かっこいいとか、そういうことが、若い人たちには最優先なのかもしれない。
そうなら、それを否定することも肯定することも、自分には出来なくなってしまうのである。例えば私の生き方を、相手に強制することは出来ないからだ。
ただ、そういう選択は、私とか、アルケミーとかを、遠回しに否定していることであることは、間違いない。そうして、私はモチベーションを落とされ、やがてなにかをあきらめることになるのかもしれない。

歌うことは、自分の命を削ることだ。
故・林直人は、確かにそう私に言ったことを、覚えている。
それはもう古い考え方かもしれないが、そうでもいいじゃないか、とも思う。
そう思っている人間が、そういう思いをかかえたまま、死んでいけばいいだけのことだからだ。

私のインタビューが掲載された雑誌「WIRE」の見本誌が届いた。
アランさん、ありがとうね。
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 ● 2005年02月27日(日)  猿股茸の夜
saru1.jpg 160×120 8K朝5時半にIdiotくんから携帯にメール、その着信音で目が覚める。
Idiotの音楽や人柄を愛しているバンドマンは多く、昨夜のライブの打ち上げの席でもIdiotくんの話はあちらこちらで出ていたので、さすが以心伝心。6月の北海道でのライブの件のメールだった。
目覚ましは午前6時にしていたが、ついでに起きてしまった。

カードの仕事で名古屋へ日帰り。

東京に帰ってきた足で、吉祥寺へ。曼陀羅で猿股茸美都子のライブを見る。
企画自体が「昭和歌謡」というテーマだったので大半はカヴァー曲だったが、アルケミーから来月出る「ナイトギャラリー3」収録曲も演奏してくれた。
私が猿股茸美都子のライブを見るのも、メンバーに会うのもこれが初めて。メンバーにも会わないでライブも見ないで、デモテープのみでリリースを決めたのは、アルケミー史上猿股茸美都子が初めてではないかと思う。
リードギターはどちらが弾いているのかと思っていたが、まさか交互に弾いていたとは。小さい音なのに、サイケに歪んでいる川上さんのギターはかなり個性的。ドラムレスのステージは、ちゃんとサイケしていて圧巻でした。私の耳に狂いはなかった。いいバンドですねー。
今日は曼陀羅の企画の雰囲気と若干ずれていたので、お客さんも反応にとまどっていた模様。でもUFOクラブや渋谷・青い部屋、札幌・十蘭堂ならはまるバンドでしょう。

ライブ終了後、お茶をのみながらいろいろ話す。実はバンドのデビューライブは高円寺・UFOクラブだったとか。今日が東京初ライブではなかったのですね。
バンド名も変わっていますが、本人らの意識している部分もそうでない部分も含めて、やっぱりアルケミーからデビューするだけのことはある、いろいろな面で変わったバンドでした。
3月は2回、ライブを一緒にやる機会があるので、再会を楽しみにしています。
夢にもまた出てきてください。

 ● 2005年02月26日(土)  2.26ライブ
tak1.jpg 160×120 4KUP-TIGHTのよしのさんよりライブハウス開店の案内ハガキ到着。
がんばってますね!いつか必ず、お伺いします!


今日は夕方から尾谷嬢と早稲田ジェリージェフへライブを見に行く。
お客さん少なかったです!10人もいなかったのでは。もったいないライブでしたよ。

<スズキジュンゾ>
トッパーはジュンゾくん。ナイトギャラリー収録の2曲を、ほぼレコーディングしたのと同じ展開で再現。いい演奏でした。あとは「味」の問題っす!人間は濃いくちだから、精進してがんばるべし!

<西村卓也+寺島暁子>
これがお目当てでしたが、最初っからやられました。タッキーが歌う「風に語りて」ですよー。これを見逃したコサカイくん、一生の不覚。(写真は風に語っていた西村くん)
このふたりのユニットの新曲や、寺島さんのソロの曲もまじえてのステージ、すごく良かった!これが"歌"ですよねー。寺島さんのハスキーウィスパーボイスも絶妙なら、西村くん独特のベースラインも息ピッタリ。これを見ないで聞かないでどうする、という感じです。ばるるさんもウワキばかりしてないで、こういうのを東京まで見に来ないと、真の....(以下省略)

<MANDOG宮下ソロ>
「みなさん、好きな歌を歌ってらっしゃるので...ぼくにも歌わせてください!」という熱い気持ちがそのままのったSUICIDEの某有名曲!ナスカカーのナカヤさんにも聞いてほしかったというメッセージ付き。最高でした。SUICIDEがいかに心底ロックなのか、よくわかりました。アラン・レヴ、もしくはマーチン・ヴェガ。いやいや、今のSUICIDEよりも、宮下くんのほうがよほどROCKです。
日本のマニュエル・ゲッチング、もしくはマイケル・ローサー、もしくは、という評価よりも、宮下くんは根本がROCKしているところが、プログレの模倣に終わっていないところだと思います。私と同じエフェクター使っていましたが、ぜんぜん使い方が違うね!(笑)モーターヘッドのTシャツと皮ジャンはジェリージェフとはぜんぜんマッチしていませんでしたが、いかしたライブでした。

<小間慶太>
元INUとか、シェシズとか、そういう形容詞はいらない方だと思います。今はアノンでの活動がメインとか。小間くんのソロは、しんみりと気持ちに染みいりました。シェシズの「ハヤブサ」をあんなアレンジでやられると泣きそうでしたよ...。途中、近所からの騒音苦情の邪魔がはいりましたが、素晴らしい演奏でした。来月にはソロアルバムもリトルモアからリリースとか。売れるといいねえ!

打ち上げも楽しいひとときでした。来場者は少なかったけど、最高のライブでしたよ。こんなにおもしろい連中が、こんな小さな店で、少ないお客さんの前で、ちゃんとした、歌のある、気持ちのあるライブをしていること、これは世界に誇れるほどのライブだなと思いました。いいライブをありがとう。特に企画&出演のあっこちゃん&西村くん、お疲れ様でした。

今日はINISIEも梅島でライブ、カッキーは高知、ソルマニアは大阪かな?みんな、どうだった?

明日は吉祥寺で猿股茸美都子がこっそり東京初ライブ。駆けつける予定。

 ● 2005年02月25日(金)  駆け足の1日
東京スタッフが昨夜の深夜にライブ出演があり、今朝は遅出。そんな時に限って、荷造りや荷物の到着、ややこしいお客の来店などあり、バタバタする。

AMSでもアルケミズムDVDが好調、この週末にも品切れしそうでテイチクに追加発注する。この23日発売の4タイトルの中ではこのアルケミズムDVDが一番出ているようだ。BBSの書き込みでも好評のようで、嬉しい。

私の「生きてる価値などあるじゃなし」は案の定、別の方面からもチェックが入ったようで、いろいろと調整。発売中止だけはさけたいところ。
自殺や犯罪に少しでも関係しそうな部分があればチェックされるあたり、音楽業界の習慣なんですかね。やっぱりオレにはメジャーレーベルはむいていないのか、と、ちょっとしらけ気味。

夕方から玩具メーカーでの会議が入っていたのを忘れていて、駆け足で電車に乗る。行きはまだすいていたが、帰りは帰宅のラッシュ時間で、ややうんざり。人相の悪いリーマンって、けっこう多いねえ。
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 ● 2005年02月24日(木)  夢は夜ひらく、か?
miki1.jpg 160×120 4KAMSでアルケミズムDVDが売れている模様。海外からアルケミーに30セットの注文も来た。もともとリージョン・フリーのため、NTSC圏内やPCでの視聴は問題ないため、海外でも流通は可能なように作ってある。私の「オレトオマエ!」のPVが世界に流れると思うと痛快。

午後から沢口みきちゃんと、3月18日の新宿タワーレコード・インストアライブの練習でスタジオへ。今回の私のアルバム収録曲に「夢は夜ひらく」があるが、これをインストアライブで、私とみきちゃんとで構成して歌おうというものだ。みきちゃんは歌がうまいのと、とても艶っぽい声なので、このやや重めの歌詞でもある「夢は夜ひらく」を二人で歌うと、かなりおもしろいものになる予定である。
彼女は現在「三国志」に興味がある模様。昔の中国はおもしろい、ということで意見一致。

尾谷嬢といろいろ話す。ザリガニツリに投稿した、自分の幼少時の性衝動についての話など。そう言えば、自分が恋愛相手に当時書いた手紙などが残っていたら赤面ものだという話も。まあ、残ってはいないとは思うが。

昨日、中古盤でハロルド・バッドの88年作品「ホワイト・アーケイド」を安価で購入したのだが、おもわぬ掘り出し物でした。この人はコンテンポラリーの人だけれど、イーノとの交流から日本のプログレファンには知名度が高い。つまらない曲も何曲かあったが、おおむね良好。

GESO氏からメール。実は第五列のCD第二弾を準備中で選曲が終わったとのこと。年内のリリースを予定。
第五列テープというのはサンプラー5種を除いても全50作もあるらしく、そんなにあったとは思ってもいなかった。1本1時間としても50時間。もちろんその50本に収録されていないテープも大量にあるはずで、まだまだ宝の山ですね。

 ● 2005年02月23日(水)  テイク・ノー・プリズナーズ
2枚組アルバム「生きてる価値などあるじゃなし」は、実は発売延期になるやもしれないところだった。
原因はやはり私の歌詞で、所謂放送禁止用語や法律に触れる表現、ドラッグ関連の言葉や隠語もないのであるが、あまりにも死について喚起させる言葉が多いため、自殺の多い昨今、やはり問題があるのではないか、ということであった。
例えば三上寛さんの「放火魔」という言葉がアルバムから削除されたのは何年も前の話だが、しかし私の歌詞から「死」という言葉すら削除されたら、それこそなんのことかわからなくなる。いや、死を歌うことは、安易な自殺が多いからこそ、もっと真剣に歌うべきだと私は思う。流行する自殺の内容が、あまりにも安易だからだ。
だが、話し合い、協議の結果、リリースは敢行された。私の歌の言葉に対する姿勢を、理解していただいたものだと思っている。リリースにむけて頑張ってくれたディレクターには、心から感謝したい。
この後、やはり発売中止、回収という段取りもあるかもしれないが、それはもうやむを得ない、と思っている。とにかくは、早めのご購入をおすすめします。
アルケミズムDVDのほうは、何の問題もありません。

今日はモダーンミュージックにアルケミズムDVDと"生きてる価値などあるじゃなし"を納品する。たぶん「東京フラッシュバック5」を取りに来たのであろう、オーバーハングの福岡くんとすれ違う。

フジヤマにも、と、三軒茶屋までCDを持参するが、残念ながらというか、案の定というか、午後4時を過ぎてもフジヤマは開いていなかった。シャッターをこじ開けて勝手に納品。他社からの不在配達表がはいっていたので、3、4日開いていない模様。もちろんフジヤマの渡辺さんにもいろいろ事情はあるのだろうが、開いていない以上、お客さんも来れないし、売上げもたたない。なにかを変えない限り、フジヤマがフジヤマであることすら危ぶまれるが、まあ、そういった生き方もあるのだろう。ある意味、うらやましい生き方である。

中古+新品を扱っている三軒茶屋のあるCD屋に寄ってみると、アルケミズムDVDと私の作品が入荷しており、面出しして並べられていた。感謝。
中古盤でルー・リードの「テイク・ノー・プリズナーズ」リマスター盤を購入。このアルバムをルー・リードのベスト作にあげる人は、おそらく日本にはいないと思うが、これは非常におもしろいアルバムである。私は1978年に、間章が京都・同志社大学の学園祭会場の教室で行われたレコードコンサートに行ったが、その時に間章がこの「テイク・ノー・プリズナーズ」を取り上げていたのを記憶している。『ルー・リードはこのアルバムでは、もう歌ってすらいないんですね...』と解説している間、私は間章が持参してきたアナログ盤をごそごそと勝手にいじっており、石橋正二郎くんに失笑されたことも、よくよく覚えている。そのレコードコンサート後、同じ敷地内の別会場でウルトラビデのデビューライブがあったのではなかったかなあ。

私は英語のヒアリングはそんなに得意ではないので、ルー・リードが何をしゃべりまくっているのか、断片的にしかわからない。
でも、私も、いつかはこんなライブをしてみたい。
そうは思わないか、青木くん!?
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 ● 2005年02月22日(火)  無事リリース/練習/INISIE
AMSから電話。アルケミズム・DVDとJOJO広重/生きてる価値などあるじゃなしのAMS店頭販売分が、テイチクより届いたとのこと。木曜日入荷かと思っていたが、発売日前日にちゃんと入荷した。公式発売日は23日。
タワーレコードの北爪さんからもメールあり、あちらにも無事入荷した模様。さすが北爪さん、ジャケットにうつっている佐井好子さんの絵や、林直人のCDジャケにも気がついていただけたようだ。

モダーンミュージックに寄ると、「東京フラッシュバック5」があがっていた。AMS分をもらって大阪に発送。川口くんのつるのこが収録されていたが、ほかはホワイトヘブン、灰野敬二、兇悪のインテンション、マーブルなど、いつもの面々。
そう言えば、今度アルケミーレコードよりリリースの「ナイトギャラリー3」収録のスズキジュンゾくんもこの「東京フラッシュバック5」に収録されるという話があり、ナイトギャラリーが決まっているのにそんなに近い発売日に他のレーベルから出る同傾向のオムニバス盤に収録されるのはどうか、という感じがしていたのだが、気遣いがあったのかボツになったのか、ジュンゾくんは収録されていなかった。もちろん拘束するつもりはないので、怒っているわけでもなんでもない。アルケミーでなくても他でリリースしてくれるというレーベルがあるのなら、そこから出せばいいのだ。私だってテイチクで出している。ただ、リリース時期や内容は大切だと思う。

夕方からスタジオ練習。新曲をアレンジしなおす。IDIOT風はそのままだが、もう少し形になってきた。

夜は高円寺へINISIEを見に行く。ケンタロウくんのギターも歌も、まだまだだが、いいものは持っているので、今後の成長に期待する。例えば「あの空」なら、それがどんな「空」なのか、どういう「空」なのか、もっとイメージさせて欲しいのだ。自分だけがわかっている「あの空」ではなく、聞いている側にも「あの空」を見せつけるようになるまで、歌ってほしい。それは彼がどう思っているかの強さで引き出されるものでもあるし、繰り返すことで手に入れることができるものでもあるだろう。

打ち上げ、DOODLESのあっこちゃん、川口くんとも久しぶりにいろいろ話す。
写真は居酒屋でのケンタロウくん。
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 ● 2005年02月21日(月)  アルケミズム/JOJO広重/NOISE
grp0221224403.jpg 160×160 7Kカード関係でテレビの仕事。CS関係の番組で、制作会社の担当ディレクターに気に入ってもらえているのか、3度目の仕事である。3回分の小コーナーを簡単に録画。ブツ撮りに時間がかかり、夕方までかかってしまった。

タワーレコード、ディスクユニオン共に、アルケミズムとJOJO広重2枚組CDの予約好調のようで、プレミアムアイテムの追加を求められる。AMSでも続々予約集まっているようで、嬉しい。
特に、JOJO広重/生きてる価値などあるじゃなし、は、予約&購入をお勧めしておきます。理由は、発売後、発言します。あと2日、ね。

タワーレコード渋谷店では、来月発売のアルケミー新譜「NOISE/天皇」のパネル展開をしてくれるようで、素材をデザインセクションに送る。北爪さんにご尽力いただいたのかもしれないが、NOISE/天皇の、このアルバムの意味をちゃんと受け止めていただいたようで、やっぱり嬉しい。
工藤冬里くんのルーツでもある「NOISE/天皇」を、ひとりでも多くの冬里くんのファンに聞いて欲しいと思う。シェシズの「約束はできない」CD化の時も思ったが、いくつかの重要なアルバムは、いつでも聞ける状態にしておくことも、レーベル運営者の使命ではないか。自戒をこめて、そう言っておきたい。

沢口みきちゃんとメール交換。3月18日のタワレコ新宿店インストアライブの打ち合わせ。木曜日にスタジオ練習だ。

 ● 2005年02月20日(日)  彫刻家の娘
早朝からカードのイベント。

1、2時間たったころ、またもや会場で万引きが捕まる。今度は私のところから離れた場所で現場を押さえられたようで、主催者が警察を呼び、ご用となった模様。
万引きするのは、たいがいはいいオトナである。カードといえども、1枚数十円のものから数万円のものまであるので、今回は50万円分程度とか。

まあ、金額はともかく、少なくとも私の周辺ではやめていただきたい。
万引きをするというのは、相手が嫌な気持ちになろうが悲しい気持ちになろうが、自分の欲しいモノが手に入ればそれでよい、と。もしくはそれを転売して、金を儲けるのだ、という思想のもとの行動である。自分がそういう趣旨で動いている以上、相手からそういう趣旨で攻撃され、自分に被害を被ることも当然あるわけで、自分だけが得をしてそれですむわけがないのである。

例えば昨年12月に捕まえた万引き犯は、自分が万引きをしたのは悪いが、殴ったあんたも悪いから訴えて治療費をとる、弁護士をやとう、などときたもんだ。自分から法律を破っておいて、自分は基本的人権か刑法だかしらないが、法のもとで利益を守るらしい。生き恥をさらすとはこのことだが、元々品格もなく、知性もなく、恥じもないのか。そういったヤツが一部上場企業に勤め、妻子もいるのだから、日本は平和である。平和すぎて、死にたくなる。


昨日から阿佐田哲也の「ヤバ市ヤバ町雀鬼伝」を読み返している。
講談社文庫からも出ていたようだが、私が持っているのは1986年に講談社ノベルズから出た初版本で、カヴァーイラストが黒鉄ヒロシのやつだ。ここに出てくるオレンプという、50前の前科四犯の男が最高にイカしているのである。
つまり、阿佐田哲也の小説に出てくるヒールは、自分が世の中のゴミであることをよくよく知っているのだ。だから世の中で平和に生きているやつらのような権利は主張しない。
自分たちはヤクザだから、ヤクザの権利や主張はとなえるが、一般人のようなことは主張しないし、保護もいらない、と。

万引きも、金額が少額だろうがなんだろうが、盗みである。盗む以上は、犯罪者であり、ヤクザであり、アウトローであろう。
でも21世紀の今では、自分の都合でアウトローになったり、自分の都合でパンピーにもなって、どちらもの権利を主張したい、ということなんすかね。

クズはクズでかまわない。クズにも、生きる権利っているのは、あるさ。ただ、自分がクズだってことくらいは、知っておいてから、行動したり発言したりするべきじゃあないのかね。クズが、ご立派で真っ当な意見を言えば言うほど、こっちがしらけちまう。クズはクズらしく生き、クズらしく死にやがれ。


帰宅後、たまたま見ていたCS番組で、フィンランドのタンペレの特集。
市立図書館に併設の、ムーミン博物館をさらっと紹介していた。
ムーミンの生みの親、トーベ・ヤンソンは、彫刻家の娘だった。(「彫刻家の娘」という単行本も出ている)その博物館の向かいに、そのトーベの父の作による彫刻が堂々とたっている。誇り高いとは、このことである。

確か69年にムーミンが日本でアニメになった時のそれなりのスタッフだった方の、その息子がインディーズで作品を80年代に出していたが、確か裏ビデオ屋でバイトをしていたのを知って、嬉しいやら悲しいやら、よくわからない気持ちになったことを思い出した。どうでもいいけどね。
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 ● 2005年02月19日(土)  死ねばいい/死ねばいい/死ねば、いい
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モダーンミュージックに寄ると、三上寛さんの紙ジャケット復刻CD「十九歳二ヶ月十六日夜。」があがっていた。AMS分を預かり、AMSに発送する。20日にはAMS店頭に並びます。限定版で、けっこう品薄なのは本当らしいので、お早めに。アマゾンでは、番号が英語の番号でないという理由で、取り扱いが出来なくなっているらしい。(PSFではなく三上工務店の番号になっている)このあたり、融通がきかないねえ。
内容は、やはり、重い。「おど」で、『死ねばいい/死ねばいい/死ねば、いい』と歌われると、どうも私の歌とイメージが重なってくる。
先月の札幌のライブの後、酒席ではあるが、三上さんに「もう三上寛の名前は広重さんに譲るよ」などと言われたこと、恐縮ですが、嬉しかったのも事実。しかし、19歳でこの歌は、やっぱり三上さん、すごいです。私が19歳の時は...ウルトラビデと非常階段、螺旋階段でしたが...。

札幌の高橋くんが経営している古書店・ザリガニヤは「ザリガニツリ」というフリーペーパーを発行しているが(AMSにもおいてあります)、その次号に投稿することになった。室野井さんからいただいた原稿テーマは「女」で、今回は私の幼少時から小学校六年生までの女性観を書かせていただいた。かなりプライベートなことも書いてみたので、お楽しみに。

DOODLESのあっこちゃんとはもう1ヶ月以上会っていない。1週間ぶりのメールをいただく。3月はDNJのライブ、4月には横浜CLUB24でJOJO広重+DOODLES+INISIE+西村卓也というスーパーセッション・バンドもあるので、スタジオ練習の打ち合わせ。
なおっぺにもメール。来週のINISIEのペンギンハウスでのライブを見に行く約束をした。

夜邪の先月札幌でのライブ録音をCD-Rにしたのを、尾谷嬢と聞く。スピッツのコピー(カヴァーではないらしい)はすごい。手水の新譜のことや、最近思っていることなどを、少し話した。

 ● 2005年02月18日(金)  手水にやられました
cho2.jpg 180×159 6K朝から、とあるメーカーから1掛けで買いたたいた商品を右から左に流すヤクザな仕事。こんな仕事でもして金をかせがないと、自主レーベルなんてやってられない。別に正規の商行為だけれど、売れなかった商品が定価の1割の値段で卸されるというのは、当方もプロダクトの仕事をしている立場から見ると、なんだか悲しい。モノに価値などないことを思い知らされるからだ。
結局約6万個、段ボール70箱の商品を3社に向けて仕分け。東京のスタッフとふたりがかりで2時間半かけて梱包作業。

終了後、大阪AMSで預かってくれていた、手水のアルバムを聞く。

で、ひたすら、落ち込む。

手水の音楽は、今まではコンピレーションに数曲入っているパターン(Sidelights -Rev-Node Compilation Vol.2、ナイトギャラリー1、アルケミズム、)。曲調が他に類を見ないものだけに、コンピに入っていると、はっとするような、強烈な印象を残すバンドである。
だから、アルバムという長尺で聞くとどうなのか、というところは、実際のバンドとしての立ち姿を問われるわけで、ファーストアルバムは、特に手水のファーストは、けっこう重要視していたわけである。

地元で、地元のスタッフで、地元の録音環境、セルフプロデュース、となると、ある意味、他意の一切入らないものに作られていく。こういったことは、今の人たちには当然のことなんだろう。自分たちの音楽を自分たちの好きなように作り上げる。そのことの弊害も、私などは当然推測してしまうが、本人やスタッフが気が付かなければ問題のないことである。ええ、私はこういったことにも、ちょっと落ち込んでいますねえ。

聞いた感想は、手水は素晴らしいアーティストです。素晴らしい音楽です
そしてアルバムで聞くと、その内容がずっしりとリスナーのこころの内側に染みこんでくる。それは、けっして軽くはないですねー。


正直、聞いていて私は落ち込みました。こんな気持ちになるのは、森田童子さんの新録音を聞いた時以来です。
この落ち込んでしまう理由を説明するのは非常に難しいですが、まあ先月の岡山のライブの後の打ち上げの席で村岡くんにはちらっと話しましたが、こういう音楽を聞かされると、『ああ、アルケミーなんて、世の中にはいらないんだなあ』と思い知らされるんですねえ。つまり「生きている価値なし」はてめえの方だと。
45年生きてきて、30年音楽に関わってきて、まあ意味のありそうな音や映画や本はみんな見聞読してきて、プロデュースのようなことも何百もしてきて、そんな男が岡山の女の子二人組にブスリと刺されるような感じ。時代が違う、と。

アナログテープ使ってスタジオ録音してマスタリングスタジオで細部にこだわってちゃんと国内プレスしたCDアルバムよりも、同じバンドでもバンドが作ったCD-Rの方が枚数は売れるという現実。
HDDレコーディングで十分だという現実。
つまりはレーベルなど不要、自分たちでなんでもやったほうが効率が良い。レーベルもショップもライブハウスも雑誌もうるさいおっさんもウンチクも不要、不要、不要、と。リスナーもバンドもそう思っている、と、そう思いたくなりました。

誤解しないで欲しいのは、べつに手水やレーベルの村岡くんがそう思っているわけではないということ。彼らは純粋に自分たちの音楽を自分たちで送り出しているだけですからね。こんなややこしいことは考えていないですよ。

だからこういうふうに、僻んでいるかのように思っているのは、私の勝手です。
たまには、自分の人生を嫌になりたいじゃあないですか!(苦笑)

 ● 2005年02月17日(木)  ライブがいっぱい
早朝に東京に帰還。

たまっていたメールをチェック。スマッシュの南部さん&Phewから4月のライブの出演依頼。その日は新潟で仕事が入っていたので一旦は断るも、なんとか調整すればいけるかなと思い直し、スタッフと相談して、出演出来るように調整。
Phewや山本精一くんといっしょに演れるのは、やはり嬉しい。

しかし、昨年はライブをやりすぎた>今年は減らそう、とか言いながら、昨年を上回るペースでブッキング。生きているうちに、演奏ができるうちに、仲間がいるうちに、後悔しないようにやっておきたいのだ。人生は短いから。
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 ● 2005年02月16日(水)  フサオさんとライブ
osaka2.jpg 160×120 10Kベアーズでライブ。
ギター・インプロヴィゼーション10番勝負関西編の第二回。
共演はスペースマシーン。今回はナスカカーのナカヤさんが参加で、河端くんの時よりも若干聞きやすいかも。それでも催眠効果抜群だったのかな?

私はフサオさんとのセッション。
サイケ+プログレと、フレージングやコード弾きなどをくわえて、なんだかアモン・デュール(I)のようなアシッドサイケになっていたような気がしましたが、いかがだったのでしょうかね。私はけっこうのってしまいました。楽しいセッションでした。
毎回違った感じになるのもいい感じです。来月はあふりらんぽ。

打ち上げはベアーズの近くの焼き肉屋。ししょうも来てくれて楽しいひととき。
ミラーマンだシルバー仮面だといった話題にはピクリともしなかったししょうが、まいっちんぐマチコ先生の話題になったとたんに反応、大爆笑でしたね。
みなさん来場ありがとう&お疲れ様でした。

 ● 2005年02月15日(火)  大阪へ
大阪に移動。講習へ。
中年のおばさんたちといろいろ話す。

AMSへ。マゾくんとフサオさんと夕飯を食べながら、明日のライブについて話したり、4月の引っ越しについて、新しい場所の改装図面をみせてもらったり。

事務所のパソコンのデスクトップが変わっていた!イヌがかわいい。
しかし、どこのイヌ?
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 ● 2005年02月14日(月)  ししょう!
s1.jpg 120×117 2Kお昼過ぎにししょうこと北嶋建也氏が東京の事務所に来てくれる。
東京で会うことは滅多にないので、嬉しい。
ししょうはレコード屋だが、アナログ盤専門、しかも店舗をもたない、イベントでのセールス専門のお店をやっている。今回は先週末の3連休に池袋と新宿でレコードセールのイベントがあったようで、その帰りによってくれたのである。

私のアナログコレクションを自慢したり、いろいろ話す。ホークウインドの収集はもうやめたので、レアなオビ付き日本盤を中心に、適当にチョイスして進呈した。

昼食は近所の鮨屋で鉄火丼。尾谷嬢もよんで、3人でメシを食う。
ししょうは釣りが好きだが、先月大和川の河口でぼらを釣った話を聞く。津山くんと刺身と鍋にして食べて、おいしかったという。
なんだかしあわせな時間だった。
ししょうといる時間は、いつも楽しい。ししょうは私をしあわせな気分にしてくれる、数少ない友である。

 ● 2005年02月13日(日)  スティーブ・ハーレィ & ガン・クラブ
アルケミーBBSにジャッキー・レヴィンのDVDの件の書き込みがあり、対応している中で、スティーブ・ハーレィのことを思い出した。徳島の小西さんも反応。
確か昨年の9月に、キャプテン・トリップの松谷くんと飲みながら話をしていて、スティーブ・ハーレィを日本に呼ぼう>赤字が出たらキャプテン・トリップとアルケミーで負担しよう、というような話になったかと思う。
スティーブ・ハーレィの公式HPや、ファンサイトなどを見てみると、なんだかいろいろ考えてしまう。

ふとアマゾンでガンクラブを検索すると、名盤「マイアミ」が昨年再CD化されているではないか。日本には入ってきているのかなあ。AMSにも常備しないと。

ししょうこと、北嶋建也くんから電話。現在仕事で東京に来ているとのこと。明日会う約束をする。バレンタイン・ディ(笑)にししょうと会うのは、なんだか楽しみだ。
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 ● 2005年02月12日(土)  岡山に行きたい!
al2.jpg 160×158 9K今日は岡山で手水のライブ。CDも間に合ったようで、よかった。
私は結局東京にいる。岡山まで見に行きたいが、がまん。
手水のCDアルバムを早く聞きたい。
今はもう売り切れてしまったが、AMSなどで販売されていた手水のCD-Rは、このアルバムの収録が見送られたアウトテイク集だったらしい。

アルケミズムDVDのサンプル盤を、参加バンドに発送。数日以内には届きますので、バンドのみなさん、今しばらくお待ちを。
私のPV「オレトオマエ!」がおもしろいというメールを、さっそくこのDVDを見たというアーティストからいただいた。素直に嬉しい。
地上波のテレビ番組でのオンエアーを期待したいところ。

川口くんの企画で5月のライブが決まる。また西村卓也くんとのデュオができそう。楽しみ。
5月6日には、新宿DOMで、RAPESとの共演も決まる。RAPESと一緒にライブをやるなんて、16年ぶりかも。新谷や大坪とまた会えるのは、嬉しい。

このアルケミーホームページのアーティスト欄に、ナイトギャラリー3の面々のコーナーを追加した。ここ数年で、アルケミー周辺にいっきに若いバンドが増えた。
どのバンドにも、頑張って欲しいし、惜しみなく応援したいと思う。

 ● 2005年02月11日(金)  フジヤマ・パパは生きていた
早朝からカードのイベント。
今日は来場者に小学生が多かった。一番小さな子どものお母さんに聞くと、息子さんはなんと9才とのこと。1995年生まれですか。
そんな9才の子どもが、野球カードを選んで、自分の財布からお金を出して私に渡してくる。これって、ちょっと感動ですよねえ。自分がこんな非常階段のキング・オブ・ノイズ男に500円玉を渡しているとはつゆ知らず、松坂や新庄のカードを引き当てて喜んでいました。なんとも、なんとも。

終了後、三軒茶屋のフジヤマへ。
実はフジヤマに行くのは約半年ぶり。フジヤマの渡辺さんに会うのも昨年7月以来か。昨年7月の国内盤納品分の集金をしたり(のんきな集金ですね)、私の数日前の日記のウザイメール男の話や、最近の世知辛さについて話をしたり、いろいろ。アルケミーの商品がツメタイイキノママ2ndまでしか入荷していなかったことをわび、その後をまた届けることで、またもやフジヤマとアルケミーの、なんとものんびりしたつき合いはまた継続されるのである。

帰りに中古CD屋へ。またもや10%オフ、さらに3000円以上の商品は15%オフということで、本当に安いですね。ラス・メイヤーのサントラ、三上さんの廃盤もの、買い逃していたプログレものなどを仕入れて帰途に。
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 ● 2005年02月10日(木)  ALCHEMISM/DVD
ald.jpg 100×100 4Kローランドに修理に出していたJC120のアンプが返ってきた。
リヴァーヴの修理だったのだが、基盤の接触不良もあったようで、直してくれたのだが、修理伝票に「ノイズ発生」と書いてあったのには、笑った。すみませんねえ、酷使してまして。。。

午後にテイチクで打ち合わせ。
タイミングよく、アルケミズム・DVDと、私のソロの、サンプル盤があがってきていたので、もらう。各バンドに1枚づつしかあげられないが、がまんしてくれ。
タワレコ新宿店のインストアライブは3月18日午後7時半からの予定だが、詳細は今しばらくお待ちを。

しかし3/18のタワレコインストアが決まると、3月はDNJなどもあわせて一ヶ月に6本のライブをすることになる。2月は来週の1本しかないが。。。

 ● 2005年02月09日(水)  enkaとシチュー
scscs.jpg 160×120 5K昨年秋、フランスで世話になったミッシェルに、日本の演歌をお知えて欲しいと言われていたのを思い出し、CD-Rを作成してあげることにした。
藤圭子、ちあきなおみ、田端義夫、こまどり姉妹、水原弘、西田佐知子など、演歌というよりは、良き時代の歌謡曲、という選集になってしまったが、これでフランス人に、日本の歌のこころが紹介できる、だろうか?

夕食に、下北沢にビーフシチューを食べに行く。この店は小さな店だが有名なようで、1度目は満員で入れず、2度目は閉店時間が早まって入れず、3度目の正直よろしく、ようやくありつけた。
あつあつのシチューは本当においしかった。今まで食べたビーフシチューの中でも1、2を争うほど、おいしい。駅のすぐ近く、Imariというお店です。シチューファンなら、おすすめです。
私は灰野敬二さんとはまるで逆、子どもの頃から肉食で、今日も昼食にビーフチャーハンを食べておきながら夕飯にまた肉を食べている始末。さすがに最近は年のせいか、あまり脂っこいものや、量は食べれなくなった。と、いうはなしをこの間の北海道での打ち上げ時に話をしていたら、三上さんに『バタやんは80になっても、ステーキを500g食うらしい』と言われました。いや、そんな年になっても、ギンギンでいたいわけではないのですが。(笑)

おすすめついでに、肉食の私が今まで食べた中で一番おいしいかったのは、
すき焼き>京都・寺町京極の「三島亭」
ステーキ>京都・物集街道の「くいしんぼー・山中」(ハンバーグもおいしいです)
ミンチカツ>大阪・心斎橋の「はり重」
トンカツ>東京・目黒の「とんき」
まだまだあるが、また今度。。。

 ● 2005年02月08日(火)  自分がそんなに正しい、か?
昨日届いたジャッキー・レヴィンのDVDを見ていて、ああ、林くんが生きていれば、これを見せればどんなに喜ぶか、と思ってしまった。ペル・ウブのデビッド・トーマスも出演しているが、なにより、ジャッキー・レヴィンのデブっぷりに驚く。あんなに繊細な歌、あんなに素晴らしい声、そしてこの体型か!
しかし、やっぱり長生きはするものかな。思ってもいないものに出会えるし、夢のような出来事も、ある。長く生きていればいいというものでもないが。

携帯に電話帳をイチから打ち込む作業。もうかけることのない人を削除したり、整理にはなった。打ち込んでいるうちに、ずいぶん慣れてきた。
しかし、なるほどなと思うのは、正規にダウンロードサイトから落とした音楽は再生したり、着メロに出来たりするのだが、自分でCDから取り込んだ音楽などは、著作権処理がなされていないことを理由に、再生すら出来ない仕様になっている。このあたりはI-PODなどと携帯の違うところなんだろうか。
まあ、私は携帯で音楽を聞きたいとは思わないが。

ステーブ・ハーレィの2003年ライブのCDを昨日タワレコで購入、聞いてみる。内容はいつもの通りだが、ジャケット。ん?髪の毛がある。。。もっとハゲていたはず。カツラか増毛か!??

オークション関係のメールで少しトラブル。相手は自分の理屈が絶対正しいと思っているので、そのように対応しない当方を責めてくる。相手にしないと"ちゃんと返事をしない"と怒るし、返答するとその内容が失礼だとまた怒る。当方は通常の取り引きを事務的にしているが、それが人情味がないらしい。また言葉尻を悪くとるので、もうしまつにおえない。
そんなに自分の思っていることが正しいか?自分の理屈が間違っているとは微塵も思わないのか?こういうのは意志が強いのではなく、盲目であり、単に頑固なだけではないのか?
でも、最近はこういうタイプの人間によく出会う。またこういうヤツに限って「自分は繊細で」とか「鬱で」とか言うので、さらにあきれてしまう。傷ついているのはてめえじゃなくて、周りの人間なんだよ!なんて言おうものなら、また訴訟されるんですかね。(笑)
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 ● 2005年02月07日(月)  アメリカ・ロシア・フランス・新宿
ros1.jpg 120×107 4K今朝はアメリカンフットボールのスーパーボウル生放送とあって、元東京のカードショップ店員Oくんが朝の7時半にやってきた。毎年、私の家でスーパーボウルを見ることがもう何年も恒例になっている。
Oくんは学生時代に当方でアルバイト、大学卒業後は大手通信メーカーに就職したが、面白くないということで退社。私の紹介でスポーツ新聞社の記者となり、メジャーリーグの担当となって渡米。1年目は苦労したが、昨年はシアトル番、つまりイチローの番記者となって大活躍した。スポーツライターなんて、なりたいと思うヤツはごまんといるかと思うが、さっさとなってしまうあたり、かなりの強運の持ち主だとは思うが、本人は全く気がついていない、さらには収入の不安定さにビビっている模様で、人間とはわからないものだなあと思わせられている。

昨日届いていた、ロシアから届いたCDを紐解く。自分のために仕入れたもの、AMS分、友人に頼まれたものなど約50枚。しかし、タンジェリン・ドリームの2in1、「エレクトリック・メディテーション」と「恐怖の報酬OST」の組み合わせはどうかと。

フランスからDVDが届く。元ドール・バイ・ドールのボーカリスト、ジャッキー・レヴィンのライブDVDをアマゾン・フランスに頼んでいたものだ。
そう言えば、昨日は大阪で「キャメル・フーテイジ」DVDをもらって、帰宅後少し見たが、リチャード・シンクレア在籍時のライブ映像が嬉しかった。

福岡くんが来る。5月9日の六本木スーパーデラックスの内容の件。フランスで世話になったミッシェルがその時期に来日することでの調整。11日と13日は高円寺ペンギンハウスでもいろいろやる予定。

新宿へ。携帯電話を買いかえる。ポイントがたくさんたまっており、ほとんど経費はかからず機種変更。待っている間にタワーレコードへ。こちらも東京のスタッフからもらったポイントカードや割引券多数で、安くなりました。ジストのCDを見つけて購入。ヤング・マーブル・ジャイアンツやジストは、スラップ・ハッピーのニューウエイヴ版みたいな気がして、イマイチ本気で好きなわけではないが、アナログ盤をもう持っていないので一応のチェック。

帰宅後、新携帯を見てみると、どうも電話帳の移動が出来ていない様子。またイチから入力するのかと思うと、ちょっと呆然。

 ● 2005年02月06日(日)  男おいどん
ana.jpg 120×107 4K今日は5時に起きて、飛行機で大阪へ。日帰り出張。
朝の5時はまだまだ夜で、日の出を感じるのは6時前後。今日は天気もよく、空がきれいだった。寒いが、気持ちがよい。

どうしても松本零士の「男おいどん」が読みたくなり、早朝に押し入れから文庫版の最終巻を取り出して、旅中に読むことにした。
うーん、こんなに悲しく、せつない話だったか。私は少年マガジン連載当時中学生で、リアルタイムで読んでいたが、けっこう笑いながら読んだ記憶がある。もちろんこの作品のペーソスは理解していたつもりだが、そこは中学生、本質はわかっていなかったのかもしれない。

「男おいどん」を、ペンペンズのモタコくんが好きなことも思い出したが、なにより、読んでいくうちに、自分の大学生時代を思い出した。
私は自宅から学校に行っていたので、マンガのように下宿していたことはなかったが、第五列のG氏が住んでいた下宿館に、毎日のように足を運んだこと。G氏にあこがれて、同じ下宿に住むようになった、のちに非常階段のメンバーとなるZくんのこと。

Zくんはおもしろいヤツだった。Hマンガ雑誌「エロトピア」と少女マンガの「りぼん」「別冊マーガレット」を一緒に買うものだから、レジのお姉さんがびっくりすること(彼は少女マンガブームがおこる前に、少女マンガの通だった)。彼のオ○ニー論、曰く、『エロ本でやってるようじゃあ、普通だ。「JJ」や「アンアン」なんかの雑誌で出来るようにならないと』とか、ここには恥ずかしくて書けないが、彼の考案した画期的なオ○ニー法。岡田史子、ひさうちみちお、日野日出志が好きだったこと。チャーリーというしょうもないバンドのLPジャケットが毎回セクシーな女性写真だったため、内容はゴミだが買い続けていたこと。Yさんと一緒にシルクスクリーンで作ったNEU!のTシャツのこと。サザン・オールスターズがまだまだ無名な時から好きで、テレビのベストテン番組で1位になった時に、ブラウン管の前でバンザイ三唱していたこと。宮崎美子がミノルタのCMでデビューした時に「宮崎美子」を「ミヤザキミコ」と読んでいたこと、etcetc。

もう27年前のことなのに、なんでこんなに覚えているんだろう。昨日のことはすぐに忘れるのにねえ。

大阪ではカードの仕事。でも川口浩DVD付録の水スペシャツ着用大会などで遊ぶ。
大阪スタッフと、工藤冬里くんのこと、今後のリリース予定など、いろいろ話が出来たのは嬉しかった。AMSに寄る時間はなく、残念。

 ● 2005年02月05日(土)  今年最初の原爆のライブ
今日も午前中にコラム更新。

昨日の夜、新しい車がきたのだが、見ていなかった。今日は試乗。
どういうわけか7人乗り。この車に決めた時、東京のスタッフの彼女が妊娠騒ぎがあって(結局違ったのだが)、それで先を見越して7人乗りにしたんだったっけか?

モダーンミュージックのAくんとレコード話。ハットフィールド&ザ・ノースの"アフターズ"が発売延期になったのにはどんなわけがあったのか?などと、どうでもいい話に花が咲く。

今日はAMS向けの仕入れのCD到着。自分のために仕入れたラキムを聞く。ヒップホップなどまるで聞かないが、ラキムの"ゲス・フーズ・バック"は最高に格好いい1曲だ。しかし、1997年の曲だったとは。もう8年前ですか。

夜は初台DOORSに原爆オナニーズを見に行く。
タイロウくんが動く、動く!私より年上なのに、若いなあ。
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 ● 2005年02月04日(金)  天気はよかったけれど
naka.jpg 120×135 4K午前中にHPのコラム「こころの歌・最後の歌」の更新。三上さんについて書いてみた。古い作品なのでちょっとどうかなと思うところもあったが、これ抜きには三上さんは語れないので、あえて。

昼食に、新しく近所に出来たラーメン屋に行ってみる。小さな店だが、和風の味付けでなかなかおいしかった。ラーメンといえば札幌。十蘭堂のそばにある「初代一国堂」の豚骨醤油味のラーメンはおいしかった。また行ってみたい。

3月にアメリカに行く時にレンタカーに乗るため、国際免許をもらいに行く。帰りに中古CDショップへ。この店は一ヶ月に1回くらい行くが、どう考えても都内のショップの1〜2割は安い。さらに平日3枚以上買うと10%オフで、本当にこの値段でいいのですか?と思うくらい安くなる。いろいろと10枚程度購入。
しかし都内のわりと大きな中古CDショップに行くと、インディーのP社とC社の商品をたくさん見かける。最近は、もう経営をしていないS社のオムニバス盤もあちこちで見かけるようになった。どこもよく知っているし、事情はわからないでもないが、これでは定価で買ったお客さんがかわいそうな気がする。
アルケミーのCDは中古屋ではあまり見かけないので、少し嬉しい。

村岡くんから、来週には手水とテストパターンのCDがあがりそうとのメール。
2月12日は手水のライブが岡山であり、そこにCDが間に合うかどうか微妙だったが、どうやら間に合いそうとのこと。来週末、岡山まで飛んでいって、手水のライブを見に行きたい衝動にかられる。

テイチクのディレクターより電話。3月にタワレコ新宿店で私のCD「生きてる価値などあるじゃなし」発売記念インストアライブをやることになった。せっかくなので、ゲストもよんで、プレゼントなども考えたい。

1才にも満たない幼児が、スーパーでナイフ男に刺されて死亡のニュース。あまりにも痛々しい。そこに行かなければこんな目にはあわなかったのだから、悲惨なこと甚だしい。
昨日は、新幹線に間違って乗車した受験生のために、止まる予定のなかった駅に臨時停車させて、受験生を試験に間に合わせという、なんとも温情的なニュースに、少し明るい気持ちにさせてもらったのに、次の日にこれである。
オレたちの音楽もヘンかもしれないが、世の中のほうがよほど狂っている。

 ● 2005年02月03日(木)  スタジオで練習
テイチクエンタテインメントから2月23日に発売される「JOJO広重/生きてる価値などあるじゃなし」のライナーノーツを執筆。本体にはこのライナーは付随しないが、AMSでの購入者特典として配布しようと思っている。

夜邪の先日のライブ音源を聞いてみる。
川口くんから夜邪、川口くんソロ、私の3月25日のチラシがメールで届く。ちゃんと夜邪の写真も入っていて、愉快。
大阪に3月24日のライブのチラシも届いた模様。

夕方からスタジオでバンド練習。
新曲が1曲出来つつあるので、田沼嬢にベースをつけてもらうも、まだまだ未完成。ちょっとIDIOTの曲に似ている。もう少し時間がかかりそう。
3月にはペンギンハウスで三上さんとライブ、4月には大阪でワンマンライブも企画しているので、前の曲をリハーサルしたり、若干アレンジを変えたり。

鳥飼否宇さんから献呈本「太陽と戦慄」が届く。

3月にアメリカとカナダに行くので、レンタカーの手配。
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 ● 2005年02月02日(水)  佐井さんとランチ
a11.jpg 150×169 7K佐井好子さんと昼食をとりながらお話。約3時間があっという間。
先日の三上さんとのライブのこと、映画の話、最近の社会のことなど、いろいろ話ましたが、誠に有意義な時間でした。

ディスクユニオン特典のDVD-R完成。明日発送予定。古賀さん、引っ越し前でバタバタでしょうが、紛失しないようによろしく。
これは2月23日にテイチクより発売の、DVD版「アルケミズム」と、「JOJO広重/生きてる価値などあるじゃなし」を2枚セットで買うと、特典DVD-Rがもらる、というもの。DVDにはJOJO広重withオシリペンペンズ、JOJO広重with山本精一、三上寛withJOJO広重が収録。
AMSでも同様かそれ以上の特典を準備しますね。

タワレコの新宿、渋谷、梅田などでは、JOJO広重トレカ(笑)がもらえるはずです。
http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=830692&GOODS_SORT_CD=101

作業中はスコーピオンズ/ヴァージン・キラーとポップ・グループ/YをBGMに。
ポップ・グループって、どうしてしょっちゅう廃盤なんですかね。「Y」は今も買えるけれど、ほかのは廃盤でしょ、今は。理由がわからないなあ。

夜邪からチラシ用の写真がメールで届く。なかなかいいですね。
デザイナーからNOISE/天皇の紙ジャケットのデザインがメールで届く。これもなかなか、いい出来です。

テレビ、たまたまつけたら放送していた「世界の車窓から」、今日はマレーシアでしたが、BGMはロバート・ワイアットでした。「シュリープ」の曲だったと思う。

 ● 2005年02月01日(火)  sabotage
昨日の日記を見た方から「私も石狩鮨、好きです」というメールが2通届く。意外なヒット商品だったのか。

夜邪の追加ライブを3月25日吉祥寺Warzawa Fourth Floorで行うことが決定。川口くんとスズキジュンゾくんが頑張ってくれました。
出演は川口雅巳、夜邪、JOJO広重です。

JCのアンプを修理に出したり、世話になったザリガニヤ・高橋くんに本を送ったり。その間のBGMはブラックサバスの「サボタージュ」。

サボタージュというと、SOB(サボタージュ・オーガナイズド・バーバリアンの略だったはず)を思い出す。TOTTUANに会うと、いつも『JOJOさん、だるいだるいっすわ』と語っていたこと。彼の「だるさ」がなんだったのか、わかっているつもりではあるが、今でも気になることのひとつである。

不在中に録画したCS番組を見る。
ジョン・ケイルとテレヴィジョンが出演していた音楽番組だった。内容は、ジョン・ケイルの方がよかった。テレヴィジョンは、やはり70年代に輝いていたバンドで、再結成後はなんだか素直に聞けない。
そう言えばテレヴィジョンのリチャード・ヘル在籍時のブートビデオがどこかにあったはずだが、今は見あたらないのが残念。
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