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 ● 2005年10月31日(月)  働け、と。
朝6時50分に目覚ましをセットするも、6時半に目が覚める。
東京へ。

カードの仕事で、忙殺。

 ● 2005年10月30日(日)  ルクレチア
ac3.jpg 120×160 3K朝早く起きて、名古屋へ。
カードのイベント。

イベント終了後、新幹線で浜松へ。
大阪から移動のDOODLES+尾谷嬢と合流。

駅からホテルまでのタクシー内で、我々がミュージシャンであると知っての、タクシー運転手の弁。
「浜町は楽器発祥の地。天竜川から木材、その木材からピアノとオルガンを作った。河合ピアノ、そしてYAMAHAなど、楽器メーカーが続々。しかし浜松の人には、一流の楽器を作るけれども、それを奏でる一流の演奏者がいない。そこで他の町から一流の演奏者を呼んでコンサートをするけれども、それを聞く一流の耳を持つリスナーがいない」

ルクレチアでは、今月中旬はグラスゴーで一緒、そしてその後のアメリカツアーから昨日帰ってきたばかりの、UP-TIGHTのメンバーやよしのさんが歓迎してくれた。きっとたいそう疲れていただろうに、まるでそれを感じさせない笑顔、気遣いに、感謝。

演奏、トップバッターは地元のバンド・柳茶屋。
ああ、花電車が好きなんだな、と思っていたら、後でボーカル嬢の話で、やはり赤痢や花電車が好きだったとのこと。
「死んじまえ/このウソツキ」という歌詞、なんだかすごいですね。

DOODLES。昨日と同じメニューの予定、と言いながら、違う曲もたくさん。(笑)
「砂語り」、久々に聞きましたが、やっぱりいい曲だ。

私は尾谷嬢とふたりでの演奏。
セットリストは
1.オレトオマエ!
2.いい娘だね
3.君にあいたい
4.ラブラブラブ
5.好きなんだ
6.入水自殺
7.ダメ人間
8.死にたいだけ
9.デスダイブ

めったにライブでは演奏しない曲3曲は、やや本番が心配だったが、うまく演奏できたと思う。
自分でも、今年のライブでは屈指の出来と思える内容でした。

尾谷嬢、風邪と疲労で完全にダウン。
先にホテルに返す。

ライブ終了後のルクレチアで、UP-TIGHTの尾形くんと、リッチー話で盛り上がる。
ホワイトスネイク版ミストゥリーテッドまで聞かせていただき、サンキュ。

同じ場にいたバンドマン(名前を忘れた/すまん)に、「ダメ人間の歌詞なんですけど、ぼくはダメな人は永遠にダメとは思わない」と、熱く語られる。ええ、どっちにとってもらってもいいよ、と、会話ではかわす。

そう言えば一昨年、初めて浜松に来た時も初対面の来場者から「広重さんと沢口さんはどういう関係なんですか?」と訊かれたし、今年の春に来た時も、なにか変わった質問を受けた気がする。浜松の人は、なにかが、違う。

居酒屋の料理の皿が大きいからか?
レストランが巨大だからか?
うなぎえびせん・チーズ味だからか?

 ● 2005年10月29日(土)  猿股茸広重美都子
ac2.jpg 155×352 13K昼間に堺方面へ、小旅行。
南海高師浜線は羽衣駅と高師浜駅を結ぶ1.5キロのミニ路線。駅は3駅しかない、とてもかわいらしい路線である。

臨海スポーツセンターへ、わけあって足を運ぶ。
未来への、布石。(笑)

心斎橋に帰ってきて、AMSへ。上の複眼ギャラリーでの、竹田雅子個展をのぞく。渚にてのお二人が、ライブの準備中。
雅子ちゃんの絵は、とてもかわいらしい。
こころが、あたたまる。

カフェ・FUTUROでライブ。
今回は猿股茸美都子に私が客演する「猿股茸広重美都子」という趣向。
猿股茸美都子の持ち曲3曲に私がギターを重ねる。うまくはまったと思う。興が乗って、コーラスもさせていただいた。
私の持ち曲「オレトオマエ!」も4人で演奏。これは松井さんがコーラスをしてくれた。

DOODLESは、このカフェに溶け込むようなしっとりとした演奏。
なおっぺのキーボード演奏も聞けた。


夜中に熱い気持ちを記録するも、消してしまう。

 ● 2005年10月28日(金)  ギター・インプロヴィゼーション十番勝負関西編第9回
ac1.jpg 160×120 7K大阪へ移動。

なんば・ベアーズで「JOJO広重ギター・インプロヴィゼーション十番勝負関西編第9回」。お相手はDOODLESの寺島暁子ことあっこちゃん。ゲストはIdiotこと高山謙一。

まず高山謙一。
オープニングは、高校生時代に「傷だらけの天使」にインスパイアして作ったという、彼のレパートリーの中でも最初期の曲。歌詞は、当時の仲間によるものだということだが、3コードの曲の中では、一番気に入っているということだった。
「悲しいことは、なかったけれど
嬉しいことも、なかった
おれは狂ってたんだ
おれは傷ついてたんだ」
歌詞が秀逸。

また、ザ・タイガースの中でも、知る人ぞ知るテイク「怒りの鐘をならせ」をカヴァー。私が「ラブラブラブ」をカヴァーしていることへの、アンサーソングかな。

オリジナルはどの曲も素晴らしかったが、おそらくはソロで演奏されるのは初めての名曲「イディオット・トレイン」に、感動した。バンド演奏でも、ずいぶん長く演奏されていないはず。

見ていて、何度も目頭が熱くなる。
どうしてこんなに、悲しいのだ、
どうしてこんなに、こころを揺さぶるのだ、
Idiotの歌は、いつも。

あっこちゃんとのギター・インプロヴィゼーション・セッションは、昨年の東京に続いて2回目。
今回は、まるでふたりで即興演奏をしながら、バンドの新曲を作っているような、なんとも言えない音楽セッションとなったと思う。
音を交わすことの、その歓びと、希望。そう、思った。
演奏後、あっこちゃんからも感謝される。なんの、こちらこそ、だ。

打ち上げはいつもの韓国料理屋経由、ガラダマ・柿木くんの経営するバー「酒呑童子」に至る。

 ● 2005年10月27日(木)  はつ恋
朝方、またもうまくいかず、悲しい気持ち。

こんな時に来なくていいのに、飛び込みのセールスマン。
きっちりととばっちりうけて、怒鳴られて追い返されて行く。
まあ、許せ。

昼に少し持ち直す。
会話。
雨が、あがる。。。


午後の仕事を終えたあと、中途になっていた、78年〜82年の同人誌「VB」の整理。
ウルトラビデ活動期にあたるため、当時の記録がいくつか残っている。

読んでみると、当時の大阪にあった出版社・ロックマガジンからLPをリリースする話が進行中、とある。そう言えば、アーント・サリーがヴァニティから出る前に、ウルトラビデのLPをヴァニティからリリースする話があった。
当時、たぶん1979年の1月頃、BIDEと、すでにヴァニティからLPをリリースしていたSABと、私の3人で、東京の自由が丘かどこかで阿木譲に会ったことを思い出した。

そのミーティング後、下北沢にあったSABの家に泊まりに行った。もう記憶があいまいだが、SABが「BIDE、お前は大物になる」「(ドイツの)ノイ!は、特別なの」などと、主にBIDE相手にいろいろ話していた。

その後SABはどうしたんだっけかな。アメリカに渡って、ニセの東洋マッサージ師になって、プール付きの家に住んでいる、とかいうウワサは、やっぱりBIDEくんからきいたのではなかったかな。


VBにも、私が投稿で、灰野敬二の発言を引用している件があった。

『生とは限りではなく/さらけ出しの連続である』

これは灰野さんの言葉らしいが

『おまえの中にいても
くだけちっても
みんな同じこと
みんな同じ
おまえが消え去っても
おまえが生まれても
何も変わりはしない
何も起こせはしない
生きていようとも
くたばろうとも
何も変わりはしない
何も起こせはしない』

これは実際には灰野さんの言葉だったのか、冊子には記載がない。
時期的、雰囲気的には間章が死んだ時に歌われた「間章に捧ぐバラード」だったように思う。

当時はせいぜいXマガジン、ヘブンかアマルガムくらいしか吉祥寺マイナー近辺の情報はなかったはずで、やっぱり渡辺浩一郎くんあたりから情報を仕入れていたのかなあ。このあたりも記憶があいまいだ。

作業を行いながら、アルケミーからのリリース作品をいくつか、聞く。
コンチネンタル・キッズ、アウシュビッツ、エンジェリン・ヘヴィ・シロップなど。90年代のことを、いろいろ、思い出す。
以下、印象に残った歌詞や、言葉...



君は雨にぬれていたね
何か僕に話してたよね
(エンジェリン/はつ恋)

語ることもできなくて
苦しくてふるえてた
(エンジェリン/君に)

なぜ、こんな僕らは
きっと、同じ気持ちなのに
いつだって、孤独な
運命に支配されて生きていくのか
(エンジェリン/君に)

眠り疲れた午後の日差しに
届く 便りは碧く
錆びた剣を鞘に納めて
暮れ行く空に語る口なく
火のように朽ちてゆきたい
火のように果ててゆきたい

醒めた頭を鉛と引き替え
曲がる膝もなく
つづく戦に 捧ぐ血も枯れ
巡る月日に還る時なく
火のように朽ちてゆきたい
火のように果ててゆきたい
(アウシュビッツ/フレイム)

セルロイドの少女
(森田童子)

いつまで過去を追いかけるつもりなんだろう
(しるばまん)

偏見をなくせ!こんな親しみやすい音楽があったろうか
(タンジェリン・ドリームの国内盤の宣伝コピー)

偏見をなくてななくせ!(しかし...)
(すみれまん)

お後がよろしいようで...
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 ● 2005年10月26日(水)  ウンパ・ルンパ
朝のメッセ。
会話の中で、過去の自分の嫌な記憶を思い出す。
自分が、最低な人間に思えるような、嫌な思い出。

人間はみな平等です。
そう、平気な顔をして、言える?
ねえ、学校の先生。
むしろ、自分が刺されても、自分の最も大事なものを汚されても、相手を許せ。
そう教えられたほうが、正しかった気がする。

こんな日に、店で万引きでもあれば、相手を殴ってしまいそう。(笑)
一人で家にいる気になれなくて、新宿まで出向く。
嫌なタイプの人間に会わなくて、ほっとする。

「チャーリーとチョコレート工場」を見に行く。
ウンパ・ルンパがもう、楽しくて。
ヘレナ・ボナム=カーターなど、ビッグ・フィッシュから継続して出ている役者もいて、嬉しくなる。


人を愛するのも、許すのも、むつかしい。
オレって、こんな要領の悪い人間だったっけ。
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 ● 2005年10月25日(火)  星の時計
朝、BBSをチェック。
シドニーで会った松岡くんがアルケミーBBSに書き込みしていて、驚く。

本当にこの日記はいろいろな人が読んでいて、あの人やあの方が読んでいるかと思うと(笑)どんどん書けなくなっていってしまいそうになるが、文章の練習だと思って書き続けている。

カウンターは付けていないが、たぶん300人前後は読者がいそうである。
こんなろくでもない日記に、とも思うし、個人の公開日記としては、まあそれなりに面白い部分もあるのだろう。

先日、mixiにもJOJO広重のコミュニティが出来た、と知人から聞いた。それならば、私はmixiはやってないが、見れる人は見てみてください。本人は見ないので、好き放題書いてくれていいですから。(笑)

内田善美が1984年から絶筆していることを、今頃知る。
これはもう、私に漫画を語る資格はないですね。(笑)
ただ、画力の圧倒的な才能が大きく、作品にはそんなにのめり込まなかった記憶がある。70年代は非常階段のメンバーだったZUKEくんが少女漫画に詳しく、いろいろ教えてもらった。内田善美も彼は評価していたが、田渕由美子や大島弓子、萩尾望都、倉多江美、槇村さとる、岡田史子あたりが、当時の非常階段面々にはウケがよかったように記憶している。

モダーンミュージックに集金に行くと、ピーター・アイヴァースの1st「Knight Of The Blue Communion」を発見。購入。
これはオーストラリアのプログレッシブ・ラインというレーベルから出ているが、おそらくは海賊盤だろう。同じレーベルから、確かポップ・グループの「ハウ・マッチ・ロンガー」と「ウィー・アー・タイム」の2in1も出ているらしいが、それも海賊盤のはず。
日本にはリヴァーブという、輸入盤卸の会社が仕入れて卸していたらしいが、この度リヴァーブは倒産するらしく、最後の入荷とのこと。
AMSには入荷しません。すみません。

田沼嬢がやってくる。
久しぶりに、ゆっくり、いろいろ話す。
彼女の移動販売は順調そう。

東大の学園祭に出演することが決定。
おそらくは、東大に通う学生のみなさんのほとんどは「お前なんて生きてる価値なしじゃ」と怒鳴られたことはないでしょう。すまんが、まあそういうことで。

グラスゴーのInstal05イベントの感想掲示板みたいです。↓
http://ilx.wh3rd.net/thread.php?msgid=5145204
美川氏が発見。
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 ● 2005年10月24日(月)  傾斜
旅の荷物の整理、仕事をいくつか。

旅の前に発注していた気学の本が届いている。
入門書だが、おもしろそう。
傾斜。

グラスゴーで買って、聞いていなかったジャッキー・レヴィンの新作アルバムを聞く。
「エレジー・フォー・ジョニー・キャッシュ」だって!
アルバムタイトルもすごいけど、ジャケットもすごいなあ。
ピーター・ハミルの新作とどっこいか。
録音はベイルート。マイケル・ジャクソン?まさか。
内容は、もう1曲目からしてメロメロにさせられる。
アート系音響系アーティスト連には、一生かかってもわからん世界さ。

JOJO広重DVDのジャケットがあがってくる。
盤は最終チェック中で、明日のチェック待ち。

未来日記を整理。
これがまた、いかしているんだ。
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 ● 2005年10月23日(日)  未来日記/帰国
at.jpg 160×120 4K明け方の、携帯メール。
自然、涙。
小説を書こうという意欲、燃え上がる。

タクシーで空港へ。
運転手は会話の楽しい中国人。
帰り道は、旅の最後である。その瞬間に、良い時間をもらう。
笑顔は、いつも、嬉しい。

帰りの飛行機の中で映画を見る。
「第三の男」
ほぼ完璧な作品。何度見ても、楽しい。

「姑獲鳥の夏」
実相寺監督。原田知世が出ていたのですね。

「宇宙戦争」
グロなだけ。最悪。1953年版の方が良いに決まっている。


さて、日本。

 ● 2005年10月22日(土)  タイフーン2日目
art3.jpg 160×120 3K朝に、もう1度エドワード・ストットの「where the dark earth sleeping lies」を見に行く。途中で散歩中のHacoさんと会い、一緒に美術館へ。
彼女はもう今日には日本に発ち、成田で乗り換えてパリに行くとのこと。

美術館の中で、ピラミッド風の巨大オブジェを見上げる。

美術館の喫茶で少し話す。
アフターディナーの話も少し。
彼女が私のライブを見たのは、1981年の大阪・スタジオあひるだった話など。
後にINUのギタリストになった北田くんの話も。神戸で元気にしているとのこと。もう音楽はやっていないようで残念、という話も。

夕方、リハ。
会場が広く、ギターはアンプの生音なので、残響音がひどく、かなり演奏しにくい。ボーカルも、モニタリングはほとんどできない感じ。

共演はあいかわらずのラップトップの音響系が3組。なんとなく、虚しい感じ。
アート系の場所は、どうも自分はそぐわない気がする。
アートは、虚しい。そして、私はアーティストではない。
キャレブの生徒だという、松岡くんという若い学生が話しかけてくれり。たぶん年齢は18-19くらいか。三重出身で、高校の時にドロップアウトして、叔母さんをたよってシドニーの高校から入りなおした話など。私のライブを楽しみにしてくれている。がんばらなくては。
ジェーンもまた来てくれて、少し話す。

セットリストは
1)死にたいだけ
2)オレトオマエ!
3)君にあいたい
4)ラブラブラブ
5)赤いケモノ
6)地獄!
7)デズダイブ
8)生きている価値なし

音がまわりまくって、ボーカルが何を言っているかわからなかったかも。まあ、どうせオーストラリア人には日本語がわからないから、歌詞の中味はわからない。
松岡くんとジェーンにわかればそれでいいと思う。
松岡くんは、音も、歌詞の内容も、喜んでくれていた。
それで、いい。

 ● 2005年10月21日(金)  タイフーン初日
夕方までヒマなので、シドニー市内の美術館をふたつ見る。
州立美術館はかなり広く、19世紀の作品など点数多数。
ただ、価値的に高額なアイテムは少なそう。
もちろん、学術的には十分な内容。
おっ、と思う作品は、やはりドガ、ピカソ、フランシス・ベーコンなど、著名な作家のものが多い。
エドワード・ストットという英国の作家の絵を1枚、気に入る。

夕方にHacoさん到着。
シドニーの前にメルボルンなどでライブをしてきたとのこと。

今日、明日のキャレブのイベント名は「タイフーン」というもので、エレクトロニクス系アーティストのライブと、トークイベント。
今日はライブ初日、シドニーとメルボルンのアーティスト3組とHacoさん。
翌日もそうだったのだが、ラップトップをつかった音響系のアーティストが多く、私などは場違いの感じ。

HacoさんはMacのノートパソコンとコンタクトマイクを使った音響アート。
PAとの相性や、モニタリングで苦労されていた様子。
ライブは70人程度の入り。

12年前に大阪に住んでいて、私のライブを見たことがあるというオーストラリア人・ジェーンと少し話す。赤痢のみゆちゃんと友達だったとか。
彼氏が東京にいるので、12月くらいに会いに日本に来るとのこと。
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 ● 2005年10月20日(木)  シドニー到着
シドニー空港に到着、今回の主催者・キャレブが迎えに来てくれている。
彼は美術大学で「エレクトロニクス・アーツ」を教える講師のようで、自分の授業で非常階段のテイチクから出たDVDを使ったという話などをしてくれる。NULLや灰野敬二、メルツバウなども過去に呼んだ、という話も。

私の宿泊先は、ライブ会場「アートスペース」の上にあるスタジオ。いわゆる美術室とか、制作スタジオのような部屋に、簡易ベッドがおいてある質素なもの。ただ、だだっぴろい。
アートスペースは、その名の通り、大型のギャラリーで、かなり大音響のサウンドものでもOKな様子。

昼食後、彼が2ヶ月前に開いたというギャラリー「PELT」を見に行く。
15分ほどの映像作品がループして流れていた。

夜はタイレストランへ。
キャレブの彼女と、あさって私と同じ日に出演するレイチェルと共に食事。
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 ● 2005年10月19日(水)  オーストラリアへ
モダーンミュージックへ。
生悦住さんと少し話す。

http://www.diskant.net/weblog/
ここにスコットランドでのInstal05のライブレポあり。
非常階段のところ、おもしろいね。

シドニーのイベントにソロ演奏で参加するために、豪州へ。
今回は元アフターディナーのHacoさんも参加するとのこと。
成田空港へこれから向かいます。

気学の本を2冊、手配しておく。
帰国時には届いているかな。

 ● 2005年10月18日(火)  大阪日帰り
5時に目覚ましかけて、4時45分に目が覚める。
たいがいいつもこうで、目覚ましをセットすると、そのベルが鳴る少し前に目が覚めるのである。
じゃあ、目覚ましなしに好きな時間に起きられるかというとそうではなく、タイマーをセットすることが、なにかのきっかけになっているようだ。

8時には大阪に到着。
朝食にミスタードーナツへ。

ファーストフードでは、ミスドのコーヒーが一番おいしいと思う。
ちなみに最悪はマクドナルドのコーヒー。

私は旅先でミスドに寄ることが多いが、数あるミスドチェーンの中でも、この大阪・千里中央・せんちゅうPAL店の店員の質は最高クラスである。
挨拶、対応、気配り、清潔感など、どれをとっても非がない。

しかし先月この店に寄った際、「カフェオレのミルクが少ない」と、店員にクダクダ文句を言っているおばさんがいて、なんだかなあという感じ。
「おまえなあ、なんでも自分の好み通りに世の中なると思ってんの?」と言いたいところをグットおさえる(笑)、なんてね。

今日は客の質もよく、いい感じで朝食がとれた。
で、ふと、店内のポップを見る。
『怒りながらドーナツを食べるのは、難しいね』
このコピーを考えた人、素敵な人だな、と思った。

こころが暖かくなる、いい言葉だ。

ちなみにろくでもないショップの中でよく見る最低のポップは
『他店より1円でも高い商品がありましたらお申し付け下さい』
『万引きはすべて警察に届けます』
てな感じかな。

大阪でいくつかの真実を見つけて、夕刻に東京に帰還。
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 ● 2005年10月17日(月)  雨むせぶ東京
空港でみんなと別れ、東京スタッフRの迎えで東京に戻る。

たまっている仕事を片づける。

風邪の治療で、病院へ。
重くはない模様。

重要な荷物を、発送。(笑)

 ● 2005年10月16日(日)  3日目/帰国
非常階段組は、帰国の途に。
3日目は見れなくて残念。
UP-TIGHTのメンバーは最終日まで見ていくとのことだったが、ドラマーの白旗くんのみ我々と同じ便で帰国。

グラスゴー>アムステルダム>成田。

帰りもアムステルダムより、11時間。
疲れて風邪をひく。
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 ● 2005年10月15日(土)  2日目
「インストール05」2日目。

非常階段はリハが朝10時、出番は夜の10時過ぎ、とあって、中間がヒマ。
私は昨日から体調悪く、ホテルで寝ていた。
他の非常階段メンバーは、カテドラルを見に行く。

バージンメガストアで、ジャッキー・レヴィンの新譜を買う。

この日のトッパーの秋山くんが、自分の演奏終了後楽屋へ。少し話す。
翌日予定の向井千惠さんは出演キャンセルになったとのこと。
スイスのマゾンナのライブは短かったというウワサがもう届く。


非常階段はこの日のトリ。
パンフレットでも、今回のイベントの目玉であるように書いてあったが、実際、様々な人から、非常階段のライブを楽しみにしている旨のコメントを聞く。
みな、日本のこういった音楽に、詳しい。

非常階段は、アンプ5台と巨大なPA、高いステージをいかしたライブが出来たと思う。内容はちょっとエンタ度高めすぎたかなと思うが、主催のバリーが喜んでくれたので、それでいい。

観客は昨日同様300名超える大入り。
持っていったCDやTシャツもほぼ完売。
メンバー、観客、主催者ともに満足の内容になったのではないかと思う。

フランス人の日本ノイズ&サイケマニアくん登場。
美川氏は約20点、コサカイ氏と私は約10点のアイテムにサインさせられる。
あいつ、宇宙エンジンCDやウルトラビデのLPまで持ってたな。
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 ● 2005年10月14日(金)  初日
「インストール05」初日。

リハ後、Pauline Oliverosやアラン・リヒトと食事。
アランとはカナダのノー・ミュージック・フェスで2回、昨年のパリのライブでも会った。なんか縁のある男だ。
Pauline Oliverosは現代音楽の巨匠だが、もういいおばあさん。テリー・ライリーとは50年来(!)の友人だという。グラスゴーに来る前に、モスクワでライブをしてきたとのこと。11月に金沢の現代美術博物館にライブ演奏で行くとのこと。

本番がはじまる。
観客は300人超える大入り。

トッパーはJandek。
私はライブ演奏は見なかったが、同じようなスタイルの曲を、次々と約1時間半も演奏。見ていた美川氏などによると、疲れたとのこと。

私は二番手に、ソロで演奏。
やはり歌詞が通じていないので、スローな曲、静かな曲はわからない雰囲気。ハードな曲は大ウケ。
途中で演奏曲目を変更する。

セットリスト;
死にたいだけ
オレトオマエ!
ラブラブラブ
ラスト・ドア
三月の雪
デスダイブ
生きている価値なし

最終的には大ウケでした。


初日のトリはUP-TIGHT。
PAから出るサウンドは、私が過去に見たUP-TIGHTのライブの中でも最高クラス。
これも大ウケでした。

写真はホテルの外で喫煙する青木くん。
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 ● 2005年10月13日(木)  カテドラル
OFFデイ。

グラスゴーのほぼ唯一の観光スポット、カテドラル大聖堂を見る。

ヴァージンメガストアで、スティーヴ・ハーレイのDVDを2枚買う。
CDはアイヴァー・カトラーのコーナーが充実していて、おかしい。

夕方、ライブ会場「アーチス」へ。
昨年の「インストール04」出演者の写真展がロビーで開催されている。
Jandek、ヴァサラ、三上寛、灰野敬二、浦邊くんなどの写真が。
世界広しと言えども、浦邊くんの写真が掲げてあるロビーはここだけだろう、と、ほくそ笑む。
会場にはバー&レストランがあり、出演者は食事が無料だった。

廊下でJandekに会う。

夜10時すぎに美川氏など非常階段メンバー、UP-TIGHTのメンバー到着。
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 ● 2005年10月12日(水)  スコットランドへ
成田よりKLM、アムステルダム経由でスコットランド/グラスゴーへ。

アムステルダムまで約12時間。
映画などを見れるモニターが故障で、エンタテイメントなし。
安部公房「壁」を読む。久しぶりに読んだ。今でも新鮮な内容だが、やっぱりちょっと古いかな。

グラスゴーは小雨。
迎えに来てくれる。ホテルで今回のライブイベント
「インストール05」
http://www.instal.org.uk/
の主催者、バリーと会う。若干28才。
これだけのイベントをきりもりするのだから、たいした男だ。

内容は上記URLを見てもらうとわかるが、日本、アメリカ、フィンランド、ニュージーランドなどから、ノイズ、サイケ、現代音楽、インプロなどの演奏者を集めた3日間のイベント。

会場は、セントラル・ステーションの鉄橋下を利用したホール「アーチス」。
名古屋クアトロを縦に3倍くらい広くした会場が4個あり、その2つにステージを組んで、PAやライティングも仕込んだ大がかりなもの。
壮観でした。
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 ● 2005年10月11日(火)  Missing
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その準備で、変換プラグなどを新宿に買いに行く。

新宿ディスクユニオンで、オシリペンペンズの発売告知店頭チラシを見る。
豪快なチラシですねー。ありがとう、ユニオンさん。
ユニオン特典もあるので(これをもらってどうする、というシロモノですが)、よろしくね。あ、タワーレコード特典もありまっせ。

涙むせぶカラオケ。

 ● 2005年10月10日(月)  Leeca
早朝よりカードのイベント。

私の購読新聞発行新聞社勤務のお客さんといろいろ話す。
最近、貴紙の社説がおもしろくない旨告げると、それはわかっているとのこと。
『(社説の内容が)だからどうなん?って感じですよねー』
ええ、そのとおり。

「トッポ・ジージョのボタン戦争」が先月DVD化。
トッポ・ジージョ。監督は市川崑。1967年作品。
ボタンとは、核兵器を発射するボタンのこと。
世界初DVD化。ビデオ化もされていなかった幻の映画。
未見の方は、ぜひどうぞ。
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 ● 2005年10月09日(日)  ドイツ・ネパール
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あがってきた第五列、ペンペンズのCDを聞く。

DVD「Krautrock Meeting」の、アモン・デュールの映像は、何度も見てしまう。
バースコントロールやグルグルも見れるDVDが、2005年に発売されるなんて。
しかし、アモン・デュール、いいな。

 ● 2005年10月08日(土)  友との、一瞬
新潟へ移動。

夜に、能勢山くんと会う。
もしかしたら深刻そうになりそうな話も、私は笑いながら話し、笑いながら聞いてくれる友よ。

友よ。

 ● 2005年10月07日(金)  龍の腹
水。
空気。
風。
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 ● 2005年10月06日(木)  君のために
高原へ。
ZO-3持参。
絶壁に突き出た岩の上で、歌を歌う。

秘宝
いい娘だね
センチメンタル通り
三月の雪
死神に出会う時のように
入水自殺
オレトオマエ!
赤いケモノ
......etcetc
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 ● 2005年10月05日(水)  雨の海岸、雨の丘
雨。
午前中に映画を1本見る。

ひとり。
午後に、さびれた街/海岸線/丘からの景色を楽しむ。

高校時代に行った、お好み焼き屋。
ビール。
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 ● 2005年10月04日(火)  夜汽車にて
JOJO広重DVD「こころの歌・最後の歌」の打ち合わせ。
ほぼ、完成する。

玩具メーカースタッフと打ち合わせ。

旅へ。
ナイトフライト&夜の電車で移動。
夜の駅。
雨。
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 ● 2005年10月03日(月)  歌は歌のないところから聞こえてくる
沢口みきちゃんに久しぶりに会う。

現在、「JOJO広重トリビュート」というアルバムが企画制作進行中だが、沢口みきちゃんも「三月の雪」のカヴァーで参加してくれることになった。
尾谷嬢とスタジオ練習するようで、私のギターやエフェクターなどを貸す。

歌詞もてきとうに自分のオリジナルを加えても良い、と言っておいたのだが、さらに重い歌詞になっていて、びっくり。

夕方からわたしはペンギンハウスにライブを見に。
まだ客入れの時間なのに、ステージがはじまっていた。
今井さんがバリバリバリとギターをかきむしっている。客入れ時間のBGMというのはPA沢田さんの弁でしたが、それにしても...

<DOODLES>
新曲、1st&2ndには未収録曲、2nd収録曲、1st収録曲と、バランスのよい選曲。DNJで一緒に演奏した曲もあり、懐かしい。
真っ赤な衣装が鮮烈なあっこちゃん、ギターも絶好調でしたね。なおっぺのコーラスも、あいかわらずの輝き。のっている感じ。

<石原洋>
石原くんのソロを見るのは初めて、とおもいきや、バックに栗ちゃんGと中村くんB。なんや、ホワイトヘブン?とおもいきや、内容は石原くんソロでした。
歌を聞いていると、ジャッキー・レヴィンを思い出す。そういえば、アウシュビッツもIDIOTも、この石原くんとそう遠くない世界にいるのに、なぜ音のニュアンスはこうも違うものかと、いろいろ考えてしまう。
栗ちゃんのギターはあいかわらず美しい。ついスティーブ・ハケットのギターのことなど考えてしまっている自分に苦笑。待祭の旅?

外に出て、堅太郎くんと来年2月のライブイベントのことなど、少し話す。
あっこちゃんとも、頭士くんの3rdのことなど、少々。

かなう ゆめなど ゆめではない
かなわぬ ゆめこそ いとおしい

また、あのフレーズが、頭をよぎる。


来月発売の自分のDVD「こころの歌・最後の歌」の、ライナーノーツ原稿執筆。
自分のことを書く時は、少し暗くなってしまう。
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 ● 2005年10月02日(日)  Un homme et une femme
oo.jpg 101×140 4Kカードのイベントで1日忙殺。

イベントの最中に、
『人とはこんなに醜いものかと、イヤになりました』
と、スタッフのジューシー・S本よりRにメール。
もちろん冗談含みではあるが。
コレクターは、まあ誉められた人格ではないわな。

夕食後、「男と女」をDVDでみる。
以前とは違ったシーンに感銘を受ける自分に気がつく。

映像の、美しさ。
来年はこの映画がつくられて40周年だ。

おとこ と おんな 。
ふむ。

 ● 2005年10月01日(土)  ANOTHER DAY ON EARTH
ピンク・フロイドの「ア・ナイス・ペア」は公式にはCD化されていないが、ロシア盤でついに紙ジャケCD化。AMSにも入荷しています。
モダーン・ミュージックのA君と、素直に喜ぶ。
このジャケット・アートは、もちろんヒプノシスで、ピンク・フロイドの作品の中でも、なかなかいかした逸品だと思っていたので、紙ジャケCD化は嬉しい。
この勢いでシド・バレット「何人をも近づけぬ男」も紙ジャケCD化してほしい。

イーノの28年ぶりボーカルアルバム「ANOTHER DAY ON EARTH」というのを、ようやく聞いてみる。
これが非常に心地よい。不思議な音楽だ。
しかし、イーノ自身が撮ったらしい、中国のスナップ写真がジャケット。
これは...何?
2005ワースト・ジャケット大賞...かも?


東京スタッフのRは、ヒップ・ホップのボーカリストだが、コツコツとレコーディングを進めている模様。
今日は車に乗った際、たまたまCDプレイヤーに入れてあった、そのデモ音源を聞いてみる。
ボーカルに人間味が出てきたというか、優しさの味というか、以前はリリックをリズムにのせるのがせいいっぱいだった歌が、ちゃんと歌心を携帯していて微笑ましい。
技術的には客演のK子ちゃんの歌のほうが本職のノリだが、心ではRが勝っているかも。


ずいぶん久しぶりにDVDで「故郷は地球」を見る。
あまりにもよくできていて、そして悲しくて。
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