最新の日記に戻る / 一つ上のページに戻る / ホームページに戻る

 ● 2006年01月31日(火)  エコーズ
iki33.jpg 160×178 10KZUINOSHINのカコイくんの「JOJO広重トリビュート」参加曲が届いたので、聞く。
かっこいいねー。どうもありがとう。
曲順などを決め、大阪事務所に指示。
2月25日発売目指して大忙しだが、なんとか間に合わせたい。
ジャケ画は、猿股茸美都子の村井くんが書いてくれたイラスト。
これもかっこいいのでお楽しみに。
内容は、意外なテイクもあるけれど、かなり重いです。

夕方から、旧友と会う。
1973年くらいに、私にプログレッシブ・ロックのいろはを教えてくれた恩人で、彼がいなければ今の私はないだろう。
非常階段の、一番キツイ時期のメンバーだったこともある。
昔の話を中心に、最近のことも含めて、いろいろ話す。

 ● 2006年01月30日(月)  BIS ANS ENDE DER WELT
古い、母との記憶を、いくつか思い出す。
京都のポンポン山、伊勢田のドライブイン「オアシス」のカツサンド、福井・高浜の海、奈良のあやめが池。


結局、ヴェンダースの「夢の涯てまでも」を見てしまう。
3時間近くある長尺の映画だが、見ているうちに時間を忘れる。
ジャンヌ・モローの名演。
広大な景色。
映画に込められた、多数の意味、メッセージ。
ヴェンダース作品の中では、比較的わかりやすい作品だと思うが、映画評論家の間ではあまり評判はよくないらしい。
素晴らしい作品だと、私は思うけれども。


サンディ・デニーのベスト盤を、聞く。
vim66.jpg 120×180 5K

 ● 2006年01月29日(日)  80年代
ren12.jpg 150×169 9Kわけあって自分の昔の写真を探すも、80年代の写真がほとんどないことに気がついた。
ライブの写真はいくつかあるものの、自分の写真をとるということを、意識的に拒否していたのではないか。
そう思えるほどに、少ない。
赤痢というバンドをプロデュースするあたりから、彼女らの写真をとったり、ビデオをまわしたりするようになるが、自分が被写体になることはずいぶん少なかったようだ。
ソロ演奏をするようになってからは、それこそ腐るほど、ある。

昨夜はヴェンダースではなく、ケネス・アンガーの映画を少し、見ていた。
随分前に、アメリカ人から買った海賊版のDVDには「スコルピオ・ライジング」が収録されており、久しぶりに見た。
まあなんと、今見ても、まがまがしい、なんとも不吉な映画であることよ。
もちろん退廃のような美学はあるものの、魔術にベースをおいている作品であることもあって、どんどん引き込まれていく怪しさに満ち満ちている。
モタコくんなんかがみたら、はまりそうだ。

私はレーザーディスクの再生機やLDソフトをまだ持っていて、ヴェンダース作品はまだLD盤で所有しているため、棚を探していると、つい他の作品を見たくなってしまった。

侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督作品。
私がこの監督を知ったのは「冬冬の夏休み」で、「童年往事」「恋恋風塵」「悲情城市」まではかなり傾倒したものの、「戯夢人生」で肩すかしをくって以来、その後の作品は評価していない。80年代に輝いた映画監督、ということか。
一番好きなのは「恋恋風塵」。
夕食後、レーザーディスクで見てみた。
やはり今見ても、なんとも懐かしく、切ない。

「フロム・ザ・ダークサイド」というのは、80年代に一気にレンタルビデオ店が出来た時期にビデオで普及した、80年代版トワイライトゾーンのような、ホラーっぽいミステリー小作品集である。
何作品まで出ていたのかしらないが、私のお気に入りは第二巻に収録の「罪の洗濯」。舞台はアメリカ。ある中国人の経営するクリーニング屋は、特別料金を払うと、シャツの汚れだけでなく、罪の洗濯もしてくれる...というストーリー。
これも今見直してもおもしろかった。

人に貸していたDVD「ポストマンブルース」が返却されたので、少しだけ見る。
この映画は傑作だ。
堤真一がちょっと山本精一くんに似ている動きをするところもあって。(笑)
遠山景織子とのデートシーンはなんともせつないし、大杉漣も哀愁満天。なんといっても鈴木一功がいい。彼が大杉漣に自転車を貸すシーンは、何度見ても泣いてしまう。

 ● 2006年01月28日(土)  夢の涯てまでも
東横イン事件のニュースを見ると、"身障者用スペースなど金儲けのためには不要"、というはっきりした経営者の理念が見える。
そしてこのニュースを見て、「使う人がいないならいらないんじゃない」「どこが悪いことなのかわからない」という意見の人々のほうが、日本には実際は圧倒的に多いのではないか、とも思うのである。
やや暗い気持ちになる、ニュースだった。

そんなに金を儲けて、それを何に使うのだろう。


アメリカから、ケネス・アンガーの映画「ルシファー・ライジング」のサントラ盤が届く。
スコルピオ・ライジングやルシファー・ライジングは、しるばと会社を興したころに、さんざん見せられた。DVD化されていないんですね。

映画のことをいろいろ思い出す。
ヴェンダースの「夢の涯てまでも」もDVD化されていない。
なんだか意外な気もするが、ビデオやレーザーディスクで発売された経緯もあり、たいしたプレミア価値もついていないと思うが、「夢を映像化するマシン」を発明して、皆がそれに夢中になっていく様は、なかなか凄い映画だった。
原題は「Until the End of World」で、邦題とはちょっと違う。

わたしはヴェンダースの作品では「さすらい」が一番好きだ。
これはDVDで持っている。
久々に見てみたくなった。
until.jpg 160×160 8K

 ● 2006年01月27日(金)  チコ・ヒゲさん
アルケミーレコードのHP、AMSのページ。
アルケミー>ノイズなどのわけわからん音楽>なんか怖い、と思っている人は、もうそんなにはいないと思いますが、AMSはオレンジ基調の明るい店だったりすることをもっとアピールすべく、店内の写真を掲載しました。
もっとお客さんに来て欲しいな、と。

大阪ではどんどん小さなCDショップが減っている様子。
その店でしか買えないCDとかCDRとかは確かにあるけれど、そういったものばかりではなく、どこでも買えるCDもAMSのような小さなお店で買ってください。
そうでないと経営が存続できず、結局はみんなの聞きたい音が手に入らない、という状況になってしまうんですよね。
弱音をはいているわけではなくて、こういうことも応援であると思うし、そして金儲けばかりの社会への抵抗のひとつだと思う。
小さいお店がつぶれて、あのショップよかったのに、と、後から感傷的に言われても、何にもならないんですわ。

でも、フジヤマで万引きするやつとか、結局はなくならない。
そういう現実もよく知っているけれど。
アヴァンギャルドや反社会的な音楽を聞いていたり、反戦の音楽聞いていたりしていても、結局やっていることは体制の味方をしているだけ、ということもあるのだ。

AMSはなんとか続けたい。
よろしくお願いします。


鈴木一奈美ちゃんから数日前に電話あり、チコ・ヒゲさんとスタジオ入りすることになったので、そのセッションにギターで参加して欲しいとのこと。
もちろん喜んで、ということで、日程調整して、本日、高円寺のスタジオでお手合わせしていただけることになった。

フリクションとわたしのキャリアはほとんど同時期だが、3/3などはもう少し早く、年齢的にもわたしにとってチコ・ヒゲさんは先輩になる。
対バンなどは何度かあるものの、30年近く同じ世界に身をおきながら、セッションする機会はいままでなかった。
さすが一奈美ちゃん、グレート。

トリオでの演奏は、ちょっとスペースロック調に流れた気配はあるものの、ソリッドなチコ・ヒゲさんのドラムが締めてくれた感あり。
おもしろいセッションでした。
ヒゲさん、一奈美ちゃん、ありがとうね。
録音していたようで、また聞かせてください。

スタジオ内&打ち上げの席では、ヒゲさんのおもしろすぎる話、多数。
ここにはとうてい書けません。(笑)
最近では山口冨士夫さんのバックも務めておられるので、どこかでライブを見に行きますね。
grp0128010900.jpg 160×120 2K

 ● 2006年01月26日(木)  濃厚な1日
東京・秋葉原にある「交通博物館」が今年の5月で閉館するという。
http://www.kouhaku.or.jp/heikan.htm
どちらかといえば、大阪の「交通科学博物館」
http://www.mtm.or.jp/
で、少年時代に胸をときめかせた関西人なので、大阪の博物館が残っていれば、まだ納得がいきそう。
閉館する東京の交通博物館も、2007年にはさいたま市に移転するらしいので、完全に消滅するわけではないようだ。
しかし秋葉原に行くたびに前を通っていたし、1982年に初めて東京に引っ越して来た時に、友人の大倉くんと足を運んだ記憶がある。

秋葉原で買い物をして、ついでに館内に足を運んでみた。
汽車や電車もいいが、歴代の国鉄時代の座席がずらりと並べられているのに、感動する。木製の縁取りや肘あてが、なんとも懐かしい。

夜汽車の思い出は、1982年3月に徳島に訪れ、その後で和歌山にわたって、そのまま和歌山南部の紀伊勝浦駅まで電車で行った時の光景が目に焼き付いている。
暗い車内、乗車客も少なく、なんともさびしい気持ちで紀伊勝浦駅まで乗ったあの夜汽車ほど、悲しい電車に乗ったことはない。
その時の座席が、この博物館にも展示されていた、木製の座席とイメージがだぶる。
雨が降り注ぐ紀伊勝浦駅に到着、降りた時の、暗闇とライトの交錯する駅の光景は、一生忘れない記憶のひとつである。


1982年のことを思い出したこともあって、初めて東京に引っ越してきた、江東区の門前仲町に足を運んでみた。
82年の3月に入居し、1984年3月に部屋を解約する時に訪れた以来なので、地下鉄東西線の門前仲町駅に降りること自体22年ぶり。

町並み。
昔のまま残っていた、餅・団子を販売する「伊勢屋」を見つけた時は、懐かしく、嬉しかった。
風貌のかわっていない古くからの店も多数発見。酒屋、はきもの屋、パチンコ屋のユタカ会館、ミスタードーナツも改装はもちろんしているが、元あった場所でちゃんと営業していた。
82年の春のある日、母親が心配して、日帰りで私の暮らしぶりを見に来た。
その時に一緒に入ったうどん屋もまだあった。
あの時は母親が、東京のうどんのお汁は真っ黒だねえと、驚いていたことも、ずっと記憶している。

住んでいたマンションは、1982年当時で築10年だったので、もう築34年になるが、管理組合がしっかりしているのか、新しく塗装も施されていて、勇姿を誇っていた。
わたしは10階の1023号室に住んでいた。
部屋の前まで足を運んだ。
...........................................
...........................................
↑この部分に、この部屋での思い出を十数行書いたが、やっぱり掲載するのは、やめる。
1982年の1年だけで、小説が2、3本かけるくらいの出来事はあった。
ここの日記に書くのは、切なすぎる。

マンションの前には小さな川が流れている。
川縁には桜の木が植えられている。
春に、また来たい、と思った。


早稲田に移動、ジェリージェフへ。
三上寛さんと、2月の四国ツアーの打ち合わせだが、ジェリージェフには高坂一潮さんがリハをしているだけで、三上さんは遅れている。
ママさんに話して、会場内で待たせてもらうが、そのうちにシバさん登場。その後、シバさんも高坂さんも、さらにはママさんも出掛けてしまい、ジェリージェフにはわたしひとりが残された。
出演者でもお客でもない男が、ジェリージェフにひとり。
やがて三上さん登場、打ち合わせながら、三上さんがシバさんや、そして登場した中川五郎さんなどをわたしに紹介してくださる。
次々とフォーク界の大物登場、三上さんは「アルケミーでフォーク・シリーズでもやるか」などとおっしゃる。(汗笑)

ライブは見ないで、新宿へ。

濃い濃い1日でした。
botun.jpg 156×359 17K

 ● 2006年01月25日(水)  コンニチハ!
matsu1.jpg 160×120 5K締め切りを忘れていた原稿を執筆。
なんとか入稿するも、自分の文がうまく書ききれず、やや悔しい思い。
頭が良くなるように、もっと若い時分に勉強するべきだったか。

頭の良い人の文というのは、今日の朝日新聞夕刊、ライブドア事件に関する、松原隆一郎氏の記事のようなものだ。ライブドアの件については、2004年以降いろいろな人が発言したり、コメントや記事を掲載しているが、特に今回の一件については、この松原氏の記事が一番納得がいく。
東大教授でしたか。

昼間にバタバタと仕事をこなし、午後は快晴の中、出掛ける。

目的地へ。

今日はやや早めに目的地に到着したこともあり、ひとりで川縁の土手を散歩する。
季節はまだ冬ではあるが、春の気配を多く感じる。
木のベンチに天使が降臨するような、そんな気分にすら、なる。

川縁の松が、青い空に映えて美しいので、携帯で写真をとっていたところ、通りすがりの小学生から「コンニチハ!」と声をかけられる。
『こんにちは』
重そうなスポーツバッグをかかえていた男の子よ、君の未来は、どうだい?

空はあんなに青く、高く、そしてはてしないじゃないかね。
ん?

 ● 2006年01月24日(火)  14才
旧友よりメール。
しばらく会っていないが、今は小物雑貨を作っていて、江古田の「ミユル堂」という店に委託でおいてもらっているとのこと。
http://miyuru.com/index.html
江古田には先日上野さんのライブを見に行った時に訪れたが、おもしろそうな街ですね。3月には中山双葉の東京ライブがあるから江古田に行きますが、その頃までおいてあるのかな?Kくん。


ダイキサウンドのHP
http://www.daiki-sound.jp/#
から、アルケミー関連の音源がダウンロード購入できるようになった。
もちろん全タイトルではないが、これから少しずつ増やしていくつもりなので、楽しみにしていてください。

でも、例えば検索で
「インキャパシタンツ」
と入れれば、ずらりとインキャパのタイトルが並ぶのは壮観だ。(笑)
着うたフルは、対応機種(auとボーダフォンの一部機種)を持っていないので見れないが、着うたでもアルケミーのいくつかのタイトルが購入できるはずです。
D-SOUNDモバイルに、アクセスしてみてください。


夕方から出版社で会議。
会議後の夕食会で、専務の話をいろいろきかされる。
ちょっと興味を持ったのは、先日みずほ銀行で聞いたというある方の講演の話。
ものを購入することについての年齢別考察。
今の日本の50代以上は意思を持ってものを購入している、40代はグレイゾーン、30代以下は自分の意志ではなく、まわりの流れでものを購入している、という、まあおおざっぱではあるが、わからないでもないなあという考察の内容。

しかし、世代別、という世の中の見方が、なんとなく古い気がする。

わたしなら、こう考察する。
自分が「14才」の時、時代は何年代で、どんな環境で、どんな社会で、どんな事件があって、どんな人と出会い、どんな音楽を聞き、どんな映画やテレビを見て、どんな本やマンガを読んでいたのか。
この考察で、かなりいろいろなことが分析できる気がする。

この14才を、13-15才としてもいい。
その頃が、人間が一番多感な時期であるように思うからだ。

今の14才は、この世界をどのように見ているのだろうか。

こんな話は、出版社の専務にはしないけれども。(笑)
inca2.jpg 120×120 7K

 ● 2006年01月23日(月)  金色のクレヨン
majo1.jpg 120×87 3K昨夜は結局遅くまで、角野栄子著「魔女の宅急便」第四巻を読んでしまい、完読。
ついでにアニメ版のビデオまで見てしまった。

この第四巻では主人公のキキは17才になっている。
内容も、恋の話はもちろん、イライラしたり、落ち込んだり、自分を見失ったり、猜疑心を持ったり、人の死や、あの世の話まででてきて、児童小説とはいえ、かなり内容の重いものとなっている。

そして、言葉が、いい。

『魔女さん、思い出ってすぎた昔のことだと思うでしょ。でもほんとうはこれからつくるものなのよ』

とか、

『これ、死んじゃったの?』
『そう、死んじゃったんだ』
『死んだらどこにいくの?』
『へんな国のずっとむこう。おばちゃんがいつかいってた。みんな死ぬときはクレヨン持っていくんだって。絵を描いていると退屈しないんだって。だって死んだらひとりぼっちだもん。たのしくしないといけないんだよ』

など。
ここだけ読まれてわかる方もわからない方もおられると思うが、興味があれば、第一巻から読まれるといいと思う。

ちなみにここに登場のおばあちゃんは"金色のクレヨン"を持っていったらしい。
『ぼくのおばちゃんはすごいよ。金色持っていったんだ。そしていっつもいっつもお月さまを描いてるんだ。だからお月さまがでたらみてねって、死ぬときにぼくにいったもん。おばあちゃんは、ぴかぴかのお月さま描くからねって』

わかる?
わかるよね。



原爆オナニーズのタイロクくんよりメール。
朝日新聞の愛知版に記事が掲載されたとのこと。
http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000240601100003

新宿に出向く。
小田急で、偶然、10年ほど前に、カード屋に来ていた少年と再会。
店に最初に来た時は確か、彼は小学生だった。
中学から高校くらいまではちょくちょく顔を出していたが、ここのとこ5〜6年ほどは来ていないはず。
よく私の顔を覚えていたなあ、アマノくん。
同級生は大学を卒業して昨年4月に就職したとのこと。
自分は大学を留年して、現在バイト中とか。
元気な笑顔を見れて、嬉しい。

出会った人とは、どこかで、きっとつながっている。

 ● 2006年01月22日(日)  緑の光線
midori2.jpg 80×119 4K朝5時過ぎに起きて、一番の便で東京に帰還。
空が暗闇から明ける瞬間は、いつも美しい。
空港から空を見上げる。
一瞬、光線が見える。

例えば、エリック・ロメールの1980年代の作品「緑の光線」は、隠れた名作。
これは陽が沈む瞬間に見えるという、緑の光線の話。
フランス映画らしい小品だ。

『空気が澄みきった日に、水平線に沈む太陽が一瞬、緑の光線を放つ。幸運にもその光を目にした人は、自分と他人の心の中がはっきり見えるようになる』

「緑の光線」自体は、ジュール・ヴェルヌの小説。
でも、私は、朝日の光線というのも、きっとあると思う。
陽が昇る時のエネルギーは、素晴らしいから。
その色は、淡い青色のような気がする。



帰宅。
雪で路面が凍結。

長年使っているHDDレコーダーが故障、修理に出すことに。
下北沢の石丸電気は気持ちよく対応してくれた。

「魔女の宅急便」第四巻を読み始める。

午後、疲れが出たのか、少し眠ってしまう。
不思議な夢を見た。

 ● 2006年01月21日(土)  複眼アルケミー・デイ
al88.jpg 160×120 5Kこの日は複眼でアルケミーのイベント。

お昼頃から、ここ最近のライブ写真、チラシなどを会場内に展示。
中山双葉も手伝ってくれているので、その間に「マルカバツ」に先日送りつけたアナログ盤の買い取り代金を集金に行く。
吉本さんと少し話す。

猿股茸美都子の3人と私とで、リハ。
バランスなどが難しいが、なんとかなるかな、という感じ。

モタコくんと双葉ちゃんのアニメーションは見逃したが、中山双葉ライブは全編見ることが出来た。
私が最前列で見ていたためか、ずいぶん緊張したようで、ミス連発するも、会場の暖かい眼差しと笑い声に救われつつ、たっぷりの演奏。私の好きな「おとめ気分」は演奏されなかったので、3月に決定している中山双葉初の東京ライブ2DAYSで演奏期待しています。
AMSでも双葉ちゃんのCD-Rはよく売れている。アルケミー初の萌え系アイドル、とか言われているが(笑)、歌に見え隠れする可憐な世界は見事だと思う。
なかなか、いいですよ。

7時からは私のトークイベントとビデオ上映。
DVDなどで市販されることはないであろう映像、もう活動していないバンドやユニットなどの映像でまとめたが、大いに楽しんでもらえたかと思う。

猿股茸広重美都子のライブ、私の曲「オレトオマエ!」「神を探しに」と、猿股茸美都子のレパートリー「あんあん」「メヌエルガール」、早川義夫のカヴァー「いい娘だね」の5曲を演奏。リハよりはだんぜん良く演奏できた。

猿股茸美都子は初のアルバムをレコーディング完了、春にはアルケミーよりリリースの予定、みなさん楽しみにしていてください。

今夜は花電車ライブ映像を流した。
その歌詞を、何度も思い出す。


海へ行こう
海からほら
盗んだものをさばきに行こう
天使の首吊しの街へ
頭の悪さを確かめに行こう
どうでもいいけどジーザス
音楽が聞こえません
どうでもいいけどジーザス
バイオリンの壁 サキソフォンの空


そう、「どうでもいいけど、ジーザス / 音楽が聞こえません」
友が死んだ夜は、必ずこの歌詞を思い出すことを、思い出した。

打ち上げ後、「死後結婚」を最後まで読み終える。

 ● 2006年01月20日(金)  オルグ・ナイト・アンド・デイ
or99.jpg 160×120 4K土曜日の首都圏の天気が怪しいので、前日大阪に移動することにした。
出発間際にアマゾンに注文していた「死後結婚」が届く。
旅中に読むことにする。

大阪・複眼ギャラリーに着くと、丁度オルグレコードの柴山くん司会のもと、オルグの歴史を追うような秘蔵ビデオ上映会が始まるところだった。

驚いたのは、京都・鬼市場のイディオット・オクロックのライブ映像。
このイベントのビデオ映像が残っていたとは。
非常階段や赤痢、アウシュビッツも出演したもので、真夏の暑い日だった。
確かアウシュビッツは、この日を最後にドラムのオレンジは脱退したのではなかったかな、などと、いろいろなことを思い出す。
また、京都のどん底ハウスの想いで波止場。ライブ演奏はまあ記憶にある程度のものだが、ステージに貼られた絨毯柄に、やはりどん底ハウスで何度か行われたライブを思い出す。
マヘルのライブ映像は、若き日の高橋くんにも驚いたが、見ている内にいまと変わらないドラムの叩き方を見つける。
工藤くんはぜんぜん変わってないなあ。
動くコウイチロウの映像を見たのは、いったい何年ぶりだろうか。
切ない気持ちでいっぱいになった。

この日はIDIOTの映像をたくさん見た。
IDIOTの歌は、本当に、心に染みる。

私は長生きして、みんなの死んでいくのを見届けて、その後で空に還る予定だが、IDIOTには私より長生きして欲しいと思った。
IDIOTの歌がもう聞けないと思って余生を生きていくのは、なんだかつらいからだ。

 ● 2006年01月19日(木)  Die Mulde
猿股茸美都子の川上さんと、週末の大阪・複眼ギャラリーでの「猿股広重茸美都子」ライブの打ち合わせをメールで。
おもしろいライブになりそう。

当日はビデオ上映やトークイベントもあるので、ぜひ多数の来場をお待ちしています。
秘蔵映像、というほどのものでもないですが、いろいろ用意しています。
そうだなあ、珍しいのは、数回しかライブをやっていない「スラップ・ハッピー・ハンフリー」東京・渋谷ラママでのライブ映像が出てきたので、時間が許せば上映できるかな。

まあ、21日土曜日、心斎橋・複眼ギャラリーに来てください。
くわしくは
http://fukugan.net/


グラスゴーのバリーから、昨年の非常階段とソロのライブ音源が届く。
自分のソロのほうはDVD-Rで映像ももらった。
バリーが自身のレーベルを立ち上げてのリリースも検討している模様。

板橋の十条という街に出向く。
とある古書店を訪ねる目的だが、小さな街なりに、駅前が充実していて、おもしろいところだった。今度行く時はゆっくり探索してみたい。

マニュエル・ゲッチングの新作CD「ディー・ムルデ」を聞く。
この奇妙な心地よさはなんなんだろうなあ。
もちろん個人的な好みの音というのはいろいろあるだろうけれど、吸い込まれそうな音というのはそうあるものではないと思うのだが。
このアルバムは数年前にビデオでリリースされた作品の、音源のみを収録したものに、2004年作品(実際は1981年作品に2004年になってギターをオーヴァーダブしたもの)を加えたもの。トータルで70分以上あり、聴き応えたっぷりだ。
「ニューエイジ・オブ・アース」が好きな人なら、いけますね。
manu.jpg 160×143 4K

 ● 2006年01月18日(水)  新宿
三上寛さんと2月のライブの件で電話でうち合わせ。
航空券の手配など。
徳島・小西さんとも電話で少し話す。

ノルウェイで得た出演料や交通費(米ドル)、CDの売上げ(ノルウェイクローネ)を日本円にかえるため、新宿へ。
米ドルは銀行より換金手数料の安い郵便局で日本円に換金、クローネは三菱(ワールドカレンシーショップ)で換金した。

丁度新宿に来ていた友人のMさんからタイミングよく携帯にメール。
西新宿で会うことに。居酒屋へ。
転職を考えているようで、いろいろ話す。
最初はやや暗かった顔つきも、最後は笑顔になっていた。
がんばって。
shinjuku1.jpg 160×120 5K

 ● 2006年01月17日(火) 
昨夜は12時前には就寝したのだが、時差ぼけで午前2時半に目が覚めた。
どうせなら起きてしまえ、と、起床して、不在中たまった仕事やメールなどをこなす。
5時に家を出て、羽田へ。
大阪行きの飛行機からは、冠雪の富士山がきれいに見えた。
富士山はそんなに好きな山ではないが、それでも素直に美しい。

大阪で勉強会&講習会。

最終の飛行機で東京に戻る。


帰り道のJR山手線電車の中で、マッドギャングの碇健太郎くんのことをふと思い出した。
88年、SOB階段のライブをエッグプラントでした時、マッドギャングの西川くんが見に来てくれて、「マッド階段もしてくださいよ」などと、彼と笑い話をしたのを覚えている。

碇くんは、林直人くんと仲が良かったなあ。
今はふたりとも鬼籍とは、信じられないよ。

空の、どこにいるの?

 ● 2006年01月16日(月)  日本
やっぱりノルウェイより日本の方が体感温度は寒いかも。
湿度のせい?

東京スタッフRの運転で成田より都内に帰還。


君に、話したいこと、いろいろ。

 ● 2006年01月15日(日)  帰国へ
all4.jpg 160×120 5Kフェスは盛況に終わったようでなにより。
本日最終日のようだが、DJなどのようで、昨日までの会場とは異なる模様。
今日は帰国日なので、会場にはいけず。

大友さんとホテルで別れたあと、ムンク美術館へ。
ノルウェイと言えば、ムンクかイプセンしか知らないわな。
しかし無情にも、展示の改装中にてムンク美術館は閉館中。
入り口までしか行けなかった。
売店には「叫び」グッズなどの販売もしていたが、高いので購入せず。

ロンドン経由で帰途へ。

 ● 2006年01月14日(土)  フェス3日目
昼間はズーロジカル・ミュージアムへ。
ノミや蝿から、魚、鳥、ほ乳類など、あらゆる生物体系をすべて剥製や標本で展示した、ちょっと異様な博物館。

旅の疲れが出て、ちょっとダウン気味。

私の演奏は地元のギタリストとのセッション。
一昨日の演奏の方が良かったかな。でも会場的には大ウケでした。

SACHIKO.Mさんの演奏、今まで理解不能の部分も多数あったのですが、この日の大友さんとのDUOで、すべての謎がとけた感じ。
いい演奏でした。
all3.jpg 160×120 6K

 ● 2006年01月13日(金)  フェス2日目
all2.jpg 160×120 3K今日は出演がないので、街を探索。

物価が高い。税金のせいだろうが、食料品もなんでも、日本のほぼ倍の価格。
マクドナルドでビッグマックが800円くらい、といえば、わかってもらえるだろうか。

現代美術館や、海岸散歩を楽しむ。

夜は大友さんのソロなど。
大友さん、体調悪そうで残念。

会場は昨日に引き続き、盛況。

昨日のフェスの模様、私の写真入りで本日発行の地元の新聞に大きく掲載された模様だが、私は見ていない。

いろいろと昨日の演奏を誉められる。

フェス運営スタッフ数名から、「インキャパシタンツのDVDを出してくれ」「インキャパシタンツの新作CDを出してくれ」「来年はインキャパシタンツに来てほしい」などと、インキャパ大人気。

ニューブロッケイダーズにも出演交渉したらしいが、丁重に断られたとか。

DVD収録の、JOJO広重withマゾンナのライブについていろいろ聞かれる。あのライブ映像も大人気とか。「明日はスタンガンなしで演奏してね」などと、ジョークを言われる。

世界はせまい。

 ● 2006年01月12日(木)  all ears
オスロは数日前から暖かくなったようで、想像していたほど寒くはなかった。

朝は9時を過ぎないと明るくならないし、夕方の5時はもう真っ暗闇である。
日照時間が少ない。

どうも私と大友さんは、今回のフェスのハイライト&看板のようで、ホテルや会場などに設置されているフェスのパンフレット、表紙は私の写真だった。

本日は4日間のイベントの初日。
会場は横浜CLUB24程度のホール。ほぼ満員でした。

この日の出演者は、パーカッショニストのポール・リットン以外はスウェーデンとノルウェイのアーティストで、私には詳細不明。

私の演奏は、ボーカルなしということもあり、ギター演奏に集中、自分でも納得のいく即興演奏ができた。
会場は盛況、演奏も大いにうけた。
主催のラッセも喜んでくれて、面目躍如。

持参したCDやDVDは初日で完売してしまった。
もっと多く持ってくればよかったかな。
all1.jpg 160×157 6K

 ● 2006年01月11日(水)  オスロへ
ノルウェイの「オール・イヤー・フェス」出演のため、旅立つ。

向こうでは大友さんやsachiko.mさんとも再会できそう。

 ● 2006年01月10日(火)  not for sale
東京スタッフRと、下北沢に。

Rはラッパー。
友人のCD(ディスクユニオンでしか販売されていないらしい)を購入するというので、ユニオン下北沢店に。
そのCDジャケットの写真はRが撮影したとのこと。

CDを見せてもらうと、トレーケースの下のほうに「not fo sale/promotional use only」と書いてある。「どうして?」と訊くと、CDの中味はリミックス集なので、著作権問題回避のために記載されているとのこと。
他人の市販のアルバムをつなぎ合わせてエフェクトかけて編集して、それで自分の作品として堂々とリリースするDJの神経は、やはりよくわからない。
まあヒップホップの側からすれば、非常階段やオシリペンペンズのしていることは「さっぱりわからん」となるのかもしれないが。

そのうち、町田康と嶽本野ばらとモブノリオと中原昌也の小説の文章を切り張りして、編集して、自分の作品だとして発表するDJ小説家も出てくるのだろうか。
「not fo sale/promotional use only」と書いてあれば、それもOKか。

ノートを買いたいと思い、駅近くのスーパーに行く。
コクヨのキャンパスノートは140円くらいするのに、中国製のノーブランドのノートは1冊35円だった。
ノート1冊35円なんて、昭和40年代のような価格ですね。
原価はいったい、いくらなんだろう。

なんでも「あり」の時代は、「あり」がありすぎて、なんだかよくわからない。
そう思うのは、オレだけか。

 ● 2006年01月09日(月)  成人の日
早朝より、カードのイベント。

会場の管理人さんが、イベント中にやってきて、訊く。
「時計、みなかった?」
なんでも、会場を事前に掃除していた時に、自分の腕時計をどこかに置き忘れたのではないか、と思うとのこと。
朝の会場設営時には見あたらなかった旨、伝えると、それは35万円もする時計だったとのこと。
ビルの管理人さん、それは。。。

可哀相だが、我々は見かけていないし、見つけられなかった。
ちょっと、どうしようもしてあげられなかった。


HIDEくん(私にとってはいつまでもBIDEくん)より電話。
4月にアマゾン・サリヴァで東京でライブをやるので、非常階段で出演してくれないかとのこと。メンバーにスケジュール確認をする必要があるため、後日返答の旨伝える。


写真を少し見る。
記憶をあたためる。

 ● 2006年01月08日(日)  ネコが見た...
朝、新生児誘拐事件のニュース、無事保護の速報に、安堵する。


フランスのミッシェルから、三上寛さんの最近のリリース作品を送ってほしいと連絡があった。
昨年末にPSF経由で出た2作品、SWAXから出た再発2作品、すべて70年代のものである。
今月あと2作品「青い炎」「夕焼けの記憶から〜青森ライヴ」もリリースされるが、これも70年代半ばの録音源。
約一ヶ月に70年代作品が6枚もリリースされるなんて、良いことなのか悪いものなのか、なんだかよくわからない。
ま、計6枚まとめて、今月後半にミッシェルに送ろうと思う。

テレビ局の取材。
ネコが覗いていった。

ジャッキー・レヴィンのCDを少し聞く。
歌の暖かさ、林直人くんを思い出す。
jl1.jpg 104×120 4K

 ● 2006年01月07日(土)  stomach-band
majo4.jpg 100×137 7K朝。
こころがかよう、喜び。
「魔女の宅急便」の話になった。

宮崎駿監督のアニメ映画版はよく知られているが、角野栄子の原作は映画の人気ほどは読まれていない気がする。実は4巻出ていて、私も3巻までは持っているが、4巻目は未読。近日購入予定。

この第1巻がアニメ映画化されているのだが、原作の第8章「キキ、船長さんのなやみを解決する」は、映画のストーリーでははぶかれていて、数秒しか描かれていない。これはおばあさんが息子の船にハラマキを届けてくれと、頼む話。巨大なハラマキはなんのため?船長や船員のおなかに巻かれた大量のハラマキはどのように役に立ったか?とてもいいエピソードなので、ぜひ原作を一読を。


ノルウェイの大手新聞社「Dagsavisen」から、来週のライブを行うにあたっての記事掲載のためのインタビューをメールでうける。

機材のチェックと、電池やたりないパーツなどを楽器店に買いに行く。

今日は寒いものの、天気が良く、昨日ほどではない。
晴天の東の空に、白い月が美しい。

午後、勉強と、整理。

年末年始の休暇から帰ってきた尾谷嬢とは、バタバタしていてちゃんと話をしていなかったので、ファーストフォード店で少し話す。

 ● 2006年01月06日(金)  世界の中心で、愛をさけぶ
kanami3.jpg 160×120 6K約束の1時に到着したのは、素敵な一奈美ちゃん。
3度目のお願いをきいてもらった。大家に嫌味を言われた鉄柱も、いらなくなったガラスのショーケースも、取り外した蛍光灯の安定器も、みーんな持って行ってくれた。
いつもの笑顔、そして酔っぱらっての自分の怪我自慢を、尾谷嬢と。(笑)
「消毒は何度もしたほうがいいですよ!」
また今度はセッションしようと約束して別れる。
ありがとう。君は素晴らしいよ。

自分の事務所は10畳くらいから2畳くらいになってしまった。全てのモノがすぐ手に届いて便利だが、ちょっと動くとモノに自分の服や身体が当たって、バタバタとモノが落ちてくる。しかたないので、まわりを片づける作業。少しスペースが出来た。しかしお客はひとりも入れない。誰も来ないでくださいね。

夕方に1本のメール。気持ちが少し明るくなる。

夕食後、WOWOWで放送、録画しながらも見ていなかった「世界の中心で、愛をさけぶ」を見る。
大ヒット小説、大ヒット映画とあって、原作も読んでいないし、テレビドラマも映画も見ていない。
少し見ているうちに、どの程度の内容で、どの程度の映画かはすぐわかる。
しかし、やばいなあと、思う。
自分の名誉のために言うが、こういうのを純粋とか、純愛とか、いうのはいいけれども、少し違う。
そういう意味なら、オレは純粋じゃないよ。
でも、涙が止まらないのは、しょうがないじゃないか。

山崎努と高橋一生くんに、一票。

 ● 2006年01月05日(木)  こころに王冠を
悲しい時にこそ、笑顔でいたいと思う。

朝、気持ちが沈んでいた時にさらに追い打ちをかけるように、旧店舗の大家さんから嫌味を言われるも、始終笑顔で応対。
そう、うつむいたり、くさったりする必要はない。
『割れた鏡の上にも、新しい景色は映される』

自慢はしたくないし、自分がどんなことをしてきたかを武勇談のように語るのは、こっぱずかしい。
非常階段やアルケミーの歴史や、どらっぐすとあ、関西NO WAVEの時代について語らなくてはならない時、きかれる時、話せば話すほど、自分の凡人ぶり、くだらなさにイヤになる。
こんな気持ちは、当事者じゃないとわからないと思うが、おそらく、当時のみんなは同じ気持ちだろう。

でも、ここ数ヶ月のことは、自分でもまあがんばったな、と、思う。
この日記を読んでいる方は、ライブして、海外いって、カード売って、恋にほうけて、なんや毎日楽しそうですな、と、思われそうだが、これもレーベル運営者にしかわからないが、よくもまあ生きてますね、というようなこともけっこう多いものだ。

I社のせいにするわけではないが(笑)、結局11月の頭の時点で、年内に約2000万の現金を作って取引先につめることになった。2ヶ月で2000万。無理かなとも思ったが、相手の情もいただいたので、なんとかすると約束。
原爆や自分のDVD、ペンペンズがそこそこ売れたことや、定期の解約や、店舗の解約・統合、社員の解雇(涙)、大阪&東京アルケミースタッフのがんばり(感謝)や、たまちゃんや尾谷嬢やMASHやなんやかやの愛情と協力(感謝)と、まあたいがい自分も仕事しまくって、期日には5日遅れたが、今日、完済できた。

勝ち組の方には2000万など鼻紙だろうが、自主レーベル運営者の2000万は、I社を別にすれば(笑)、どれだけしんどい金額か、すはらんやクレイジーSKBならわかるわな。(笑)

しかしまあ、誰もほめてくれるわけもなく、他人から見ればどうでもいいことだし、誰かにほめてほしいわけでも、なぐさめてほしいわけでもないさ。
でも、こんな時は、こんな気分の時くらいは、自分で自分をほめよう、ということで、仕事がおわってから、王冠つきのケーキを買った。
このケーキは高幡不動に本店があるショップのもので、ケーキの中に1個だけ、童話の人形が隠されているというもの。ケーキを食べていて、その中に人形がはいっていたら、その人は付録の王冠をかぶることができる。
今日は1/4食べたが、人形はでてこなかった。
王冠はかぶらないが、「こころに王冠を」という、みっちゃんのエッセイを思い出した。

「愛することは
許すこと
許しを乞うこと

大人になることは
傷つきながら
健(すこ)やかになること」
cake.jpg 160×120 5K

 ● 2006年01月04日(水)  立てた年筮は最悪でした
昨夜は、眠れず。

明け方うとうととした時、風の音にまじって、複数の声のような音が聞こえる。

旧店舗の、電話の移転、ガスの停止、電気の停止の手配など。
新店舗の電話の配線。
来客多数。
電話多数。


ハラペコ。

 ● 2006年01月03日(火)  call her moon child
umiga.jpg 120×175 7KDVDをいくつか見る。

「海が聞こえる」は初見。
ジブリの作品の中でも、かなり地味な作品ではあるが、きっとこの作品がこころに残っている人も多いだろう。
高知を舞台にした、高校生の甘酸っぱい恋愛もの。
ちょっとねえ、と思う部分もあるが、まあ。(笑)

「紅の豚」は、ずいぶん久しぶりに見た。
セリフが秀逸。
ジョージ・ロイ・ヒルの「華麗なる飛行機野郎」を思い出す。

オムニバス映画「怖がる人々」はDVD化されていないはず。
先月、徳島の小西さんと平山蘆江の話になり、「火焔つづじ」は映像化されていますよ、という話をすると驚かれていたので、DVD-Rにして送ろうと思い、所有のビデオソフトから、ダビングを始める。
この映画収録「火焔つつじ」、黒木瞳と小林薫の演技が素晴らしい。
ほかにも日影丈吉の傑作「吉備津の釜」も映像化&収録されているが、こちらはマルセ太郎の怪演のほかはちょっとイマイチだった気がする。

21日の複眼ギャラリーでのイベント時に上映する、ライブ映像を編集。
90年の映像など、ついこの間のような気がするが、もう16年前なんだと、驚く。
フサオさん加入前のエンジェリンのライブ映像など発見、ついつい見てしまう。

 ● 2006年01月02日(月)  空の上のシド・バレット
a19.jpg 160×120 4K朝6時に起きて、大手町へ。
毎年恒例の、箱根駅伝のスタート地点に行く。
ここ数年、別に駅伝や陸上競技に興味があるわけではないが、わけあって、1月2日にはこのスタート地点に、スタートの号砲が鳴る前に着かなくてはいけないのである。
今年は昨年ほど寒くなかった気がする。

夜明けの空は雲に覆われていたが、それでも美しい。



帰宅後、引っ越した東京の店を開ける。
盛況。
結局閉店まで来客は途絶えなかった。
売上げも目標額達成。
同業者WのS店長が遊びにきてくれた。花もいただく。
ありがとう。引っ越し祝いの花を贈ってくれたのは、彼だけだっから、よけいにうれしい。
お客さんからお年賀もいただく。

お昼頃から降り出した雨は、夕方にあがった。
雲が切れ、青い空が隙間から見える。

今年も空を見上げることが多くなりそうだ。
空は、つながっている。

 ● 2006年01月01日(日)  I talk to the wind
2006年。

今年はこうしよう、こうしたい、と思うことは多数あるが、あえて宣言などせず、出来ることをゆっくりやっていこうと思っている。
思いは胸中に持っていれば、それでよいのではないか。
ひとまず、そういうことでよろしく。

アルケミーレコードとしては、今年はあまり多くのリリースはできないかもしれないが、内容の濃いものをと思っています。
1月の複眼ギャラリーでのイベント、3月の「JOJO広重トリビュート」などがまずは最初の企画ですね。がんばります。

来週にはノルウェイ行がさっそく待っている。
2月は三上さんと四国ツアーですね。

さて、どんな1年になるかな。

DVD。
「耳をすませば」を、もう1度見る。
mi3.jpg 160×86 4K

過去ログ  2004年11月 12月 
2005年01月 02月 03月 04月 05月 06月 07月 08月 09月 10月 11月 12月 
2006年01月 02月 03月 04月 05月 06月 07月 08月 09月 10月 11月 

一覧 / 検索
最新の日記に戻る / 一つ上のページに戻る / ホームページに戻る

Copyright (C)1999-2004 by Alchemy Records Ltd. All Right Reserved.