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テキスト&フォト&イラスト by キム・パプコ | ||
第33回すでに10月号 トロント国際映画祭に行ってみました。 | ||
![]() CNタワー |
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さて、ご報告が遅くなりましたが、行ってきました、トロント国際映画祭。そんな気軽に行ってよいの?と思いながらも、海をわたって10日間で計10本(+封切映画1本)の映画を観てきました!海外旅行で、そんなことしているのは私くらいのものでしょー、と胸をはりたい気分です(笑)。初滞在のトロントでしたが、ダウンタウンは徒歩や地下鉄で回れるし、街は碁盤の目のように区画されていて、方角がわからなくてもCNタワーが見えれば「あっちが南ね」とすぐわかるので、 とても歩きやすかったです。あと、エレベーターでも映画の列に並んでも、 知らない人同士ですぐ喋り始めちゃうのが可笑しかった。 『ボウリング・フォー・コロンバイン』でも語られたように、カナダの街って平和なのねー。 | ||
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映画祭については、カンヌやベネチアに比べるとマイナーな印象ですが、実は世界的にもかなりの規模。毎年、約60カ国から集まる3000本近くの映画の中から、300本以上もの作品が選ばれて上映されます。コンペなどはなくて、観客賞(People’s Award)が選ばれる程度なのが、メジャー扱いされない原因かもしれませんが。上映期間中は、当然ながら映画関係者の買い付け合戦や、監督、出演者によるプロモーション活動が活発に行われているわけで、毎晩、TVには街に繰り出すセレブたちが映し出されてました。あー、今夜フォー・シーズンズ・ホテルに行ってたらなー、なんて残念がってみても、やはり街でスターに会うのは至難のワザ。ただし、運がよければ舞台挨拶に来てくれるので、私も“The Dirty Shame”でジョン・ウォーターズ監督、“The Assassination of Richard Nixon”でショーン・ペン(呼ばれるまで舞台の下で背中を丸めてる姿がカワイかった)、“Noel”でチャズ・パルミンテリ監督を、間近で目にすることができました。 私も行ってみたい!という人もいるかと思いますが、オフィシャルサイトでは、上映作品も決まらない7月頃からパスポートやクーポンが発売され、8月には売り切れてしまいます。さらに、上映スケジュール発表後は入手したチケットを観賞券と引き換えなくてはなりません〜。道は長いので、気合が必要!でも、今年から当日券が出るようになり、たとえば私が泊まったホテルはRyerson Theatreという上映会場に近かったのですが、ここは座席数が多かったので、人気の作品でもぶらりと直前に行って当日券で観ることができました。カレッジのキャンパス内にあるような簡素な劇場ですが、『カンフー・ハッスル』のワールド・プレミアなんてのも行われたのですから侮れません!そう、全体に映画ファンや業界人の祭典というより、一般市民が気軽に楽しめる雰囲気がよかったですねー。 以上のような旅だったので、映画の合間に観光してる感じでしたが、CNタワーから眺めるオンタリオ湖の静溢な風景と深い水の色はため息が出るほど。本当に立ち去りがたかったです!来年は映画祭ツアーを企画しちゃおうかな? |
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![]() オンタリオ湖のカモメ |
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その他の観賞作品: 『I Heart Huckabees』(ダスティン・ホフマン、リリー・トムリン、ジェイソン・シュワルツマン、マーク・ウォルバーグ等々、豪華キャストで贈るカルト色満載の作品)『Kinsey』(「キンゼー・レポート」で知られるキンゼー博士をリーアム・ニーソンが演じる) 『9 Songs』(9つの歌の狭間でリアリティあふれる愛の形を描く、マイケル・ウィンターボトムの問題作) 『Shark Tales』(ウィル・スミス、レネー・ゼルウィガー、アンジェリーナ・ジョリーなど声の共演が楽しい、海を舞台にしたアニメ) 『Low Life(下流人生)』(『風の丘を越えて』のイム・グォンテク監督による、今回一番ガッカリした?!作品…。) 『The Year of Yao』(NBAで活躍する長身の中国人プレイヤー、ヤオミンの1年を綴るドキュメンタリー) 『Sideways』(『アメリカン・スプレンダー』のポール・ジアマッティ主演、アレクサンダー・ペイン監督作)←私がPeople’s Awardに1票投じたのは、これ。切なくて、ほのぼの笑える佳作です。 参考:http://www.toronto2g.com/agstyleindex.htm#nichiyobi *最後になりましたが、現地で色々お世話になったトロント近郊コバーグ在住のMontaさん、ありがとうございましたー! | ||
![]() トロント近郊の街、コバーグの夕焼け | ||
![]() トロントで今年初めての紅葉? |
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