KimsCinematicKitchen
テキスト&フォト&イラスト by キム・パプコ

第39回6月号  恋は電車に乗ってキタ━━(゚∀゚)━━ッ!!

 冒頭から言い訳がましいですが…全然観るつもりなかった映画なんです。けど、いつもほとんど映画観ない友人が「面白い!」とヤケに勧めるので、観ることにしました、『電車男』。しかし、平日の最終回だったのに、いまだかつてなく中高生の多いこと多いこと!開場まで、他の映画観にきたフリしたくなりました(笑)。というわけで、中高生気分でなにも考えずにグハハと楽しめばよいのね。と思ったのですが、結構泣かせどころがあり、正直、セカチューより泣けました…(!)。悲しくて泣けちゃうんじゃなくて、ピュアで泣けちゃうという。こういうのは、ちょっといいですよ。

 宣伝ポスターでの電車男=山田孝之クンは、ハッキリ言ってヲタク・ファッション似合ってませんね。元々イケてるんだし、ミスキャストじゃないの?と、全然納得いってなかったのですが、映画のなかでは意外に違和感なし。うつむき加減で人の目を見れない視線の落とし方とか、口ごもるような早口の喋り方、ウチマタ気味のよろついた歩き方など、みんなが頭に描くに違いないヲタク=「電車男」そのものって感じで、巧いです。電車男というより、これからは山田クンを応援することにしよう!そして電車男が心奪われる「エルメス」という中谷美紀似の女性(というか、本人ですが)。こちらも、浮世離れしたお嬢様的「天然」ぶりがイタイ、いや、イタについてて二人の息もぴったり。説得力ある展開となってます。
 掲示板のやり取りでは、カキコしてる何人もの「名無しさん」たちが浮き彫りに。そう、ネット上とはいえ、結局は生身の人間同士が向き合っているのよね、って実感できる演出。所詮、A4サイズ程度の狭い2D世界の出来事とはいえ、そこにはそれぞれの日常だの、生活だの、数々の想いや、積み上げてきた人生やらが、しみじみあぶり出されてるわけ。随所に舞台劇のような異様なテンションの盛り上がりを見せ、少々気恥ずかしくもなりましたが、たとえばゲストさんがどこかの掲示板のぞき見た情景を映像化したと思えば、まんざらウソでもないのかなと思いました。

 実は帰り際に「演出過剰ぶりに引いた」なんて冷静につぶやく男性の声も聞いたので、万人にウケるとは言いませんけど。でも、今日はちょっと気合いが入らないけど…_| ̄|○なんて日にホケ〜と観れる映画として、覚えておくとよいかも。『電車男』。

『電車男』→http://www.nifty.com/denshaotoko/
秋葉原ホームページ→http://www.akiba.or.jp/


●Kim’s近況●

先日、あるお店に260円の商品の返品をしてきました。品物はラッピングペーパー。高級文具を扱う某書店でしたが、包装過程を見なかったのが間違いのもと。家に帰ったら、不ぞろいな縦4つ折で上から下まで折り目が!ん〜。どうにか使い道を考えてみたのですが、思い浮かばず。で、交換してくれましたが、これが直径12cmぐらいにユルユルに巻いたのをお店の包装紙でゆるりと(?)くるんだもの(持ち帰りに困るんですけど)。ラッピングペーパーなのに、ラッピングの仕方がなってないので可笑しくなってきました(笑)。100円ショップでも売ってるのにね…。因みに、最近あまりセンスよい柄に出会えず嘆いてます。気の利いたラッピングペーパー屋さん求ム!



Kim's Cinematic Kitchen バックナンバー
2002年1月号 2月号 3月号
4月号「春一番」 5月号「5月です」 6月号「少林サッカー」
7月号「髪を切る人」 8月号「夏が来た!」 9月号「シネコン大好き」
10月号「秋の夕日に・・・♪」 11月号「厨房にて」 12月号「冬もいよいよ」
2003年1月号
「羊といえば・・・」
2月号
「猟奇的な季節!?」
3月号
「ピアノのおけいこ」
4月号
「できれば僕をつかまえて」
5月号
「いつかあなたも六本人」
6月号
「雨の日に六月の蛇を見たか?」
7月号
「CANDYアイ・ラブ・ユー」
8月号
「8月の風に吹かれたい!」
9月号
「762平方キロメートルのギャラリー」
10月号
「秋の山形〜女囚たちの映画ざんまい」
11・12月号
「遅れ馳せながら秋の便り」
2004年1月号
「愛しかない それが世界を動かしている」
2月号
「走る馬を見たくて」
3月号
「犬が吠える村にて」
4月号
「象をさわってみたら」
5月号
「異邦人のススメ」
6月号
「湿度60の向こう側」
7月号
「関東の中心でロリータは叫ぶ」
8月号
「1m39cmの目線から」
すでに10月号
「トロント国際映画祭に行ってみました」
11月号
「後悔しない!土曜の夜の過ごし方
2005年1月号
「初笑い!超特大サイズ大売り出し」
2005年2/3月号
「ゴー!ゴー!ジャパニーズカウボーイ」
2005年4月号
「珈琲と煙草さえあれば」
2005年5月号
「靴下たちの見る夢は?」



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