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テキスト&フォト&イラスト by キム・パプコ | ||||||
第43回10-11月号 2年ぶりの山形の秋 ![]() 映画祭メイン会場のアズ七日町前 |
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秋です。映画祭の季節です!そして、毎度おなじみの山形へ行ってまいりました。今回は映画だけでなく観光も!と思い、最上川から羽黒山へという奥の細道で芭蕉がたどったルートをめざしました。さすが山形。バスからの景色は、四方八方、行けども山また山。久々に自然を満喫してリフレッシュし、さらに随所で山形弁を浴びて心なごみました。コンビニのレジでは「230円↑イただきます↓」と言われるだけで顔がほころび、ファーストフード店に入れば高校生男女が山形弁真っ盛りで、ついつい長居してしまいました(笑)。 さて、観光旅行を兼ねているとはいえ、本来の目的は山形国際ドキュメンタリー映画祭。山形駅に着くと早速、中心街へと向かいました。しかし、西口駅前の「ソラリス」というシネコンでの上映が行われなかったせいでしょうか。駅近辺はなぜだか物寂しい雰囲気…。不安を胸に事務局のある「アズ七日町」というショッピング・ビルにたどり着いたら、映画祭関係者や観客の列が連なっていてホッとしましたが(かなり局所的な混み方)。いつも思いますけど、町をあげて盛り上げるなんてこと、できないもんでしょうかねー。 | ||||||
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会場に足を踏み入れると、審査員の崔洋一監督は劇場中央席で存在感をアピールしているし、人なつこい笑顔の男性がキョロキョロしていて、映画祭パンフに同じ顔が!?と思ったら、ジャ・ジャンクー監督(“次長課長”の河本似!)だったり。さらに、河瀬直美監督、柳下毅一郎氏、等にも接近遭遇し、賑わしくなってきました。先日発表された受賞作には、私が観た『海岸地』(農村に鉄道が引かれるまでの7年間を追う)というオランダ映画も優秀賞として含まれていましたが、スケジュールが合わず断念した作品(最上川まで遊びに行っちゃったからですが…)が受賞したりすると、かなり悔しいですねー。それでも、選にもれたものの劇映画並みに面白かった『アフリカ・ユナイテッド』(アイスランドの移民からなる、負けてばかりいるアマチュア・サッカーチームの奮闘を描く)や、河瀬直美の『影』(ドキュメンタリーか模倣かの狭間に観客が翻弄される)、イイ感じで古ぼけた映画館「シネマ旭」でバリアフリー上映を行った『白塔』(中国河南省でのろう者の恋愛模様を追う)等々、個性豊かでインパクトのある作品に出会えました。各国からの作品は、消えゆく自然、変わりつつある街、老いとの対面、等を追う作品が多かった気がしますが、日本(=山形)にいながら世界で起きている「今」を知ることができるこの映画祭は、やはり相当貴重ではないか、としみじみ思いました。けっしてマニアックな映画祭ではない!ってことを、もっと世間に知らせたいです。山形市もガンバレッ! 山形国際ドキュメンタリー映画祭 →http://www.city.yamagata.yamagata.jp/yidff/home.html 山形県観光物産協会→http://www.yamagatakanko.com/ | ||||||
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●Kim’s近況● さて、今回持ち帰った山形みやげを見ると、だだちゃ豆、芋煮、寒菊、牛煎餅と、なんだか渋いばかりですが、なかでも「芋煮」は大ヒット!今後は「日本一の芋煮会」を映画祭に合わせて開催してほしいと思うけれど、ダメでしょーか。 とりあえずは、皆さんへの山形みやげに↓こちらのレシピをお教えします! http://www.y-yeg.jp/imoni/nihonichi.html |
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●レーコより● あ〜うらやましい!今年は行けなかったんです。2年に一度の映画祭なので一度パスすると当然次回は4年後か。。。世界にはドキュメンタリー作品のテーマが溢れていますよね。ニュースやネットや新聞からじゃなく、ひとりの人間の目(監督)を通じて知る世界の出来事ってどうしてあんなにも感動的で衝撃的なんでしょう。こうして、自分の国を含め、世界を見る自分の目が変わるんです。。。次回は2007年! |
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